更新日2024.03.06

水没車は転売できる?買取をしてもらう7つのコツと注意点を徹底解説

水害、地震などの自然災害による水没者は転売できるのか気になる方も多いのではないでしょうか。「できれば買取してもらいたいけれど、車内もエンジンも浸水していると買取はできない」と諦める必要はありません。

この記事では、水没車は転売できるのか、買取をしてもらう7つのコツと注意点などについて解説していきます。水没車を手放したいけれど、方法がわからない方はぜひこの記事を参考にしてください。

この記事でわかること

  • ・水没車を転売する方法
  • ・水没車を見分ける方法
  • ・水没車を転売する際の注意点

目次

水没車とは?

まずは水没車の特徴について解説していきます。以下に記載する3つのうち、1つでも当てはまれば水没車として扱われます。

水没車の特徴

・通常の使用では発生しない箇所に錆や腐食がある
・室内やエアコン作動時に泥やカビの臭いがする
・フロアやシートレールに通常の使用では付着しない汚れやシミがある

それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

通常の使用では発生しない箇所に錆や腐食がある

基準の1つとして、「通常の使用では発生しない箇所に錆や腐食がある」という項目があります。外装部分は普通に走行している場合でも、雨や汚れの付着が起こり得るため錆や腐食が発生する可能性は十分にあります。

しかし、内装部分は一般的に錆や腐食が起こる可能性は非常に少なく、水没時以外では発生し難いと考えられます。次の部分に錆や腐食が見られる場合は、水没車として扱われる可能性があるため、注意が必要です。

水没時に錆や腐食が起こり得る箇所

・シートレール
・ペダル類のブラケット
・ワイヤーハーネスのコネクタなど

室内やエアコン作動時に泥やカビの臭いがする

室内やエアコン作動時に泥やカビの臭いがする点も、水没車の特徴です。水没によりカビや雑菌が含まれた汚水に浸水することで、カビやドブの臭さがシートなどに染み付いてしまいます。そのため、車が浸水すると、車内から異臭が発生します。

水没すると、車内の換気やシートを取り外して乾燥させても臭いは消しきれません。特に時間が経つほど臭いは取りづらくなるため、消臭する際は浸水から時間を開けないようにしましょう。購入時にカビ臭さやマットの湿りを感じた場合は、水没車の可能性が非常に高いです。

フロアやシートレールに通常の使用では付着しない汚れやシミがある

通常の使用では付着しない汚れやシミがある場合も水没車の可能性があります。例えば、フロアマットやフロアシート、シートレールには注意しましょう。シートレールはシートを車内に取り付けるためのパイプを指し、サブフレームとも呼ばれています。

フロアマット程度の高さの場合「冠水車」、シートベルト程度の高さまでだと「水没車」と呼ばれます。水没車になった場合は、シートベルトが巻かれている部分と、出ている部分の境目でシミが生じます。浸水した場合はシートベルトのシミも確認しておきましょう。

水没車でも買取はできる

水没車にはさまざまな問題が多いため、買取はしてもらえないと考える方もいますが、水没車でも買取は可能です。ここからはどの程度の被害ならどこに売れば良いのかについて、以下の2つのパターンで解説していきます。

水没車の買取依頼先

・フロアまでの水没ならディーラーや中古車販売店
・エンジンの上部やシート、ダッシュパネルまでの水没は廃車買取業者

フロアまでの水没ならディーラーや中古車販売店

フロアまでの水没であれば、車体のダメージも少なく、まだ乗れる可能性があります。そのため、ディーラーや中古車販売店に売ることが可能です。しかし、どの車でも同じ条件ではありません。

ミニバンや軽自動車など、エンジンがフロアより下に搭載されている場合はディーラーや中古車販売店での売却は不可能です。上部は綺麗でも、フロアまでの浸水でエンジンまで影響が出てしまうと乗り続けることは非常に危険です。車のタイプにより、被害レベルは変わるので、フロアまでの浸水であっても売る業者が異なることを覚えておきましょう。

エンジンの上部やシート、ダッシュパネルまでの水没は廃車買取業者

エンジンの上部やシート、ダッシュパネルまでの水没は廃車買取業車へ買取依頼をしましょう。この場合「シートの浸水なら対処できるのではないか」と思う方もいます。しかし、シートの高さまで浸水していると、エンジンが完全に水没しています。

ミニバンや軽自動車のフロアまでの浸水も、廃車買取業車へ買取依頼をしましょう。エンジンの水没は、ダメージとしてはかなり大きく、乗り続けることは極めて危険です。そのため中古車として次の持ち主へつなげることができず、廃車となってしまいます。

水没車の売却が可能な理由

水没車の特徴について知ると売却できるか不安な方も多いです。しかし、以下のように水没車が売却可能な理由があります。

水没車が売却できる理由

・軽度であれば高額売却も可能なため
・人気車種であれば水没していても売却できるため
・中古部品としてのニーズがあるため
・資源として再利用できるため
・海外需要があるため

こうした理由を詳しく見ていきましょう

軽度であれば高額売却も可能なため

水没車でも、程度によっては売却が可能となっており、軽度であれば高額売却も見込めます。たとえば、フロアマットが少し濡れている場合や、エンジンなどのパーツに影響がない状態などです。

しかし水没の高低差だけが条件ではありません。河川の氾濫や洪水、集中豪雨ではなく海水の場合は、ダメージが深刻なことがあります。海辺での浸水や津波による水没車の場合は、水没後近づくことも危険なため、売却にも注意が必要です。

人気車種であれば水没していても売却できるため

水没していても、人気の車種である場合は売却可能です。人気車種の特徴は以下のとおりです。

水没しても売却できる車

・限定モデル
・生産が終了しているモデル
・中古車需要が高いモデル

高級車やコレクター需要の高い車がこの傾向があります。中古車販売店で人気のカラーやモデルの場合も売却できる可能性があります。水没の程度にもよりますが、ボロボロでもう走行が不可能でない場合も、一度査定してもらいましょう。

中古部品としてのニーズがあるため

中古車は車本体が故障したり動かなくなったりしても、パーツとしての需要があります。中古部品は、主に修理の際交換の部品として中古部品が使われています。新品使用するよりも、中古部品と交換する方が費用は安く済むためです。そのため、水没車でも売却が可能なことが少なくありません。

浸水の程度が軽い場合は、カーナビやオーディオ、ヘッドライトなど位置の高い部分についているパーツは再利用できます。純正のパーツは特にニーズが高いため、比較的高額での買取が見込めます。

資源として再利用できるため

車両に少しダメージがあっても、鉄など資源として再利用できるため需要があります。車は鉄の塊のようなもので、車の大きさによって使用されている量は異なりますが、大体1〜2t程度使用されています。

車の重さ

・軽自動車:1t弱
・普通車:1t~1.5t程度
・大型車:2t程度

日本車の場合、約2〜3万円程度の価値があるとされています。鉄の価値は日々変動しているため、タイミングによっては相場よりも低い可能性もあるため注意が必要です。

海外需要があるため

日本の車は海外で需要があるため、日本では売れない状態でも売却が可能です。なぜなら、外国製の車と比べて日本車は故障が少なく、修理も容易だからです。

日本では走行距離が10万キロを超えると、大台に乗ったとされ中古車としての価値は一気に下がる傾向にあります。しかし、海外では10万キロ以上の走行距離を記録している車両であっても、日本車を選ぶ方もいます。

海外需要を受け、海外への販路を獲得している業者は水没車でも走行可能な車両は買取を行います。

水没車の買取をしてもらう7つのコツ

水没車でも資源としての価値がある場合や、走行不可となってもパーツは売れます。ここでは水没車を買取してもらうための以下のコツについて解説していきます。

水没車を買取してもらうコツ

・車の正確な情報を提供する
・できるだけ早い時期に売却する
・水没車の買取実績がある業者に依頼する
・無料引き取りをしてくれる業者を選ぶ
・海外に販路を持つ業者に依頼する
・複数の業者から見積もりをとる
・臭いがある場合は取り除く

車の正確な情報を提供する

水没車は査定時にマイナスの評価になることは避けられません。できるだけ高額で売りたくても車の情報は正確に伝えましょう。水没車を転売する際に万が一虚偽の申告をし、転売後に発覚すれば、損害賠償請求される可能性があります。

このようなトラブルを避けるためにも、被害の程度や状態については必ず正確に伝えましょう。高額での買取を望んでいても、最低額が下がったりマイナスになったりすることもあります。望んだ金額で買取をしてもらえない場合は、別の買取業者を探し、希望額での買取を目指しましょう。

できるだけ早い時期に売却する

水没してから査定に出すまでは、できるだけ期間が開かないようにしましょう。なぜなら、水没してから時間が経過すると、部品の劣化が進みパーツ単体でも売却ができなくなるからです。

水没してから時間が経つにつれ、錆の進行や異臭の程度はだんだん深刻になってきます。エンジンが正常な場合や、まだ修理すれば乗れるとわかると売却への判断を迷うかもしれませんが、できるだけ乗り換えや売却は早めに決めておきましょう。劣化は着実に進むため、売却を決めたら、すぐに買取査定を依頼しましょう。

水没車の買取実績がある業者に依頼する

水没車は、どこでも同じ条件で買い取ってもらえるわけではありません。できるだけ早く売却したい場合でも、買取を依頼する業者選びは慎重に行うことをおすすめします。焦って業者を決めると、希望する条件で買取をしてもらえない可能性があります。

できるだけスムーズに買取をしてもらうため、業者を選ぶ際は水没車の買取実績がある業者に依頼しましょう。水没車の取り扱い経験がない場合は、査定額が適正でない場合があります。買取実績がある業者であれば、水没車への評価のつけ方や水没車の知識もあるため査定がスムーズにいきます。

無料引き取りをしてくれる業者を選ぶ

水没車は、無料引き取りをしてくれる業者を選ぶことも選択肢の1つです。たとえば、廃車買取業者では、引き取りが無料のケースがほとんどです。しかし、引き取り時の条件としてレッカー作業がしやすい道幅の広い場所まで持ち主が運んでから引き取るなど、狭い路地などからの引き取りが厳しい場合もあります。

業者に依頼する際は、引き取り時の状況についてあらかじめ相談しておきましょう。一般的に、レッカー車の手配には1〜3万円程度の高額な費用がかかるため、無料引き取りをしてくれる業者を選ぶことをおすすめします。

海外に販路を持つ業者に依頼する

海外では日本車には一定の人気があり、中古車にも高い価値がつくため、多少訳ありでも買い手がいます。そのため、海外に販路を持つ業者に依頼すれば、水没車でもスムーズに買い取ってもらえる可能性があります。

中古車販売店に直接問い合わせるか、公式ホームページで海外に輸出しているかを確認しましょう。海外で需要の高い大型車やSUV、4WDや日本限定の車であれば買取価格もまとまった金額が期待できます。中古車買取業者を選定する際は、ぜひ海外にも販路があるかを調べてみてください。

複数の業者から見積もりをとる

車が水没したことで、新しい車に乗り換えるために買取を急ぐ方も少なくありません。できるだけ高く売るためには複数の業者から見積もりをとりましょう。水没車であっても買取業者で査定の基準は異なります。場合によっては数千円から万単位で査定額に差がある可能性もあります。

車の買取査定時、不動車をレッカー車で運ぶには費用も時間もかかります。簡単に複数の買取業者から見積もりをとるには、一括査定サイトを利用すると便利です。査定に出す際は、できるだけ多くの優良店から見積もりをとりましょう。

臭いがある場合は取り除く

基本的に水没車の場合、悪臭の発生は避けられませんが、臭いは抑えられます。マットなど浸水した部分で取り外せる箇所は洗浄して乾燥させましょう。また、消臭剤を使用したり換気したりすることで酷い悪臭が緩和される可能性もあります。

しかし、シートに染み込んだ臭いを取り除くのは専門業者以外には困難です。そのため、徹底的に招集したい場合は、クリーニングのプロに相談しましょう。個人で臭いとりを行う場合は、必要な工具を揃えて解体も視野に入れなければいけません。査定額にも影響するため、水没後はできるだけ早めに対処するとよいでしょう。

水没車を転売する際の注意点

水没車を転売する際は、多くの注意点があります。ここからは、水没車の転売時に注意すべき以下の4つの点を解説します。それぞれの内容を把握し、車が水没しても行わないようにしましょう。

水没車を転売する際の注意点

・エンジンは始動させない
・高額なレッカー代が必要な場合もある
・状態は正直に申告する
・キャンセル料金を事前に確認しておく

エンジンは始動させない

水没後、車が正常に稼働するか気になるかもしれませんが、エンジンは始動させないようにしましょう。水没後にエンジンを始動すると、以下のような危険が潜んでいます。

エンジンの始動により起こりうるトラブル

・自然発火
・異物による機能ダウン
・残った水による通電
・エンジン内への水の侵入

エンジンのトラブルだけでなく、異物や吸排気系に残っている水などが間接的なトラブルの元となります。そして、火災など大きな事故が発生する危険があります。これらを防ぐためには、エンジンを始動させないことが必須です。水没時は焦らず冷静に対処しましょう。

高額なレッカー代が必要な場合もある

水没車がある場所での引き取りが有料のケースもあります。無料レッカーの範囲外の場合は、やむを得ずにレッカー代を支払うことになりますが、水没車の場合は比較的安い価格で引き取ってもらえます。

有料の場合、基本料金は1万〜2万円程度で、距離に応じて加算される料金システムがほとんどです。遠方ほど費用は膨らんでしまうことがありますが、総額で2〜3万円を想定しておきましょう。レッカー代がかかるからといって、無理やりエンジンをかけて走らせずにレッカー車を手配しましょう。

状態は正直に申告する

水没車であることは、車へのダメージが通常よりもかなり大きいため、査定時の評価はマイナスになります。しかし、マイナスの評価を受けないために水没の事実を隠したり、被害の状況を偽って申告したりすることは避けましょう。

水没したことを隠すと査定時に大きく減額されたり、買取を拒否されたりします。虚偽の申告である場合、瑕疵担保責任に問われたり損害賠償を請求されたりする可能性もあります。気持ちの良い取引ができるよう、必ず状態は正直に申告しましょう。

キャンセル料金を事前に確認しておく

買取の際は、査定後のキャンセル料金については事前に確認しておきましょう。複数の業者から見積もりをとる際ややむをえず買取を中止する場合など、キャンセルしたい理由が出てくる可能性があります。

キャンセルする際に条件を聞くのではなく、査定に出すまえに調べ担当者に必ず確認しておきましょう。査定時に誓約書のようなものがある場合は、隅々まで読みキャンセルなどの事項の確認をしておきましょう。

水没車の買取相場

水没車にも、程度によって査定額は異なります。ここからは、以下の3パターンで、水没の度合い別の買取相場を解説します。

水没車の程度別買取相場

・フロアまで水没した場合
・シート上まで水没した場合
・ダッシュボードまで水没した場合

フロアまで水没した場合

フロアまで水没した場合は、減点率30%とされています。フロアまでの場合、エンジンなどの大きな部品に関わるトラブルはほとんどありません。そのため、買取価格は通常の買取に近い金額が見込まれます。

しかし、フロア下にエンジンがあるミニバンや軽自動車は、シート上までの水没と同等のダメージがあるため該当しません。買取の際は中古車買取事業者か、ディーラーの元で査定してもらいましょう。

シート上まで水没した場合

シート上までの水没は、減点率40%とされており、フロアよりも10%ほど減点率が高くなります。なぜなら、シート上まで水没するとエンジンや電気系統への被害は大きく、故障やトラブル発生の可能性が高くなるからです。

また、シート上まで水没すると、内部の錆や異臭など劣化や劣悪な衛生状況が見込まれます。こうした理由があるため、事故車や水没車の買取実績がある業者に査定を依頼しましょう。

ダッシュボードまで水没した場合

ダッシュボードまで水没すると減点率はさらに10%アップし、50%になります。ダッシュボードまで水没した場合、エンジンは完全に浸水した状態のため、不動車になることがほとんどです。そのため、まともな車として扱われなくなってしまいます。

エンジンが動いても、始動したことにより異物や水の侵入が起こりさらに大きなトラブルに発展しかねませんダッシュボードまで水没した場合は、その場から動かさずにまずは買取業者へ相談しましょう。

水没車に起こりやすいトラブル

ここからは、水没車に起こりやすいトラブルを解説します。水没により起こりやすいトラブルは次の5つです。

水没車に起こりやすいトラブル

・電気系統のショート
・エンジン内への水の侵入
・酷い臭い
・カビ
・錆び

各トラブルについて詳しく見ていきましょう。

電気系統のショート

水没時のトラブルとして、電気系統のショートが挙げられます。少し水が入っただけでも、ケーブルを通じて水が侵入することで全てダメになるケースが少なくありません。

水没すると、エンジンルームの電気系統に影響を及ぼし、エンジンがかからなくなることなどが起こります。特に海水での水没の場合は、発火の恐れがあるため取り扱いは慎重にならなくてはなりません。電気自動車やハイブリッド車の場合は、漏電にも注意しましょう。

エンジン内への水の浸入

吸排気系から水が入り、エンジン内へ侵入することもあります。水が抜けていると思って走行すると、水が奥深くへ入り込んでしまうケースがあります。この場合、突然エンジンが止まってしまうためさらに大きな事故につながってしまいかねません。

最初はエンジンがかかった場合でも、走行を続けることで故障してしまうケースもあります。浸水によるパーツの腐食も考えられるため、無理な走行は避けましょう。

酷い臭い

水没すると、シートやマットにカビが発生し悪臭を放ちます。カビを一掃することは非常に難しく、1度発生すると取り除けない臭いです。泥や菌が入り込み、菌が繁殖するとたちまち酷い臭いが発生するため、取り除くことが難しくなります。

できるだけ臭いを抑えるため、内装の外せる部分は乾燥と消臭をしておきましょう。臭いが酷い場合はクリーニングに出しましょう。臭いの程度も査定に影響します。

カビ

水の侵入により、カビが発生することがあります。汚濁した水に水没した場合は、菌や汚れが多く潜んでいるため、酷い臭いとともにカビも繁殖していきます。

カビを取り除ききることはできませんが、繁殖を抑えるための対処は行いましょう。また、カビによる異臭や変色は査定時に大きく影響するため、水没後は早めの対処が必要です。

衛生面でも悪影響があるため、乗り続けることを検討される場合は修理時にシートの取り替えを行いましょう。

錆び

自動車は元々雨風にさらされるため、外装は錆びにある程度耐えられるように作られています。しかし内部や内装は錆びが発生しやすく、なかなか取れません。特に海水に水没した場合は錆びができやすく、放っておくと腐食による事故につながる可能性もあります。

車の部品は多くが何らかの金属で作られているため、注意して見ても細かいパーツの錆びに気付けません。錆びが生じているせいで、急にトラブルが起こる危険性があります。

水没車かどうか見分けるポイント

中古車を購入する際は、水没車かどうかを見分ける必要があります。売り手が虚偽の申告をしている場合や、水没車を扱っている業者が水没車であることを隠しているケースもあります。水没車かどうかを見分けるポイントは次の4つです。

水没車を見分けるポイント

・エアコンの汚れ
・各部の錆び
・シートベルトの変色
・泥や汚れの付着

各ポイントについて、詳しく解説していきます。

エアコンの汚れ

水没車の場合、エアコンに汚れがついている可能性があります。見た目が汚れていなくても、内部に汚れが付着し金属の部分が錆びてしまうことも少なくありません。泥や水の侵入による異音や異臭がする場合は、水没車の可能性があります。

汚れなどが見た目でわからない場合は、一度エアコンをつけてみましょう。臭いを誤魔化すための芳香剤などが使用されている場合は、ヒーターをつけて確認することも可能です。

各部の錆び

通常の使用では発生し得ない錆びは、水没車の可能性が極めて高いです。水没車の場合、エンジンルームや、他にも金属やアルミ製の部分は錆びが発生している可能性があります。

エンジンまで浸水していなくても、水没車はシート下のレール部分の金属が錆びていることは珍しくありません。車内ではわかりにくい場合は、エンジンルーム内を見てみると錆びが確認できます。水没車か見極めるためには、普段目につかない部分を確認してみましょう。

シートベルトの変色

パーツの錆びや汚れだけでなく、シートベルトの変色にも注意しましょう。シートベルトは日光に当たったり飲みものをこぼしてしまったり、日常でも変色する可能性はありますが水没による変色は広範囲なためすぐにわかります。

水に浸かっていた大部分と、巻き取りの根本では色が異なるためシートベルトの変色を確認する際は、一度巻いている部分を全て伸ばして確認しましょう。不自然なシミや、シートベルトからの異臭も水没車の可能性があります。

泥や汚れの付着

河川の氾濫や、水害が起こる状況によっては、泥水が侵入していることもあります。乾いても細かい泥や、汚水による汚れの付着は除去することが困難です。軽度の水没でもフロアマットやシート付近に泥や汚れがついている可能性があるため、念入りに確認しましょう。

他にも、運転席の足元や、ダッシュボード裏などの細かい部分の確認もしておきましょう。取り除ききれなかった汚れやシミ、泥の入り込みが見られる場合は水没車の可能性があります。

まとめ

この記事では水没車でも転売はできるのか、また買取の7つのコツや注意点について紹介しました。水没車は通常の車よりも査定評価は低く、浸水の度合いが軽くてもダメージが大きいため売却の際は査定額に期待できない場合がほとんどです。

しかし、水没車には公正な査定をするための基準が設けられており、パーツだけでも転売できるため廃車であっても価値がつきます。大切に乗ってきた愛車を少しでも良い状態で売れるようこの記事で紹介したコツを抑え、売却先や業者の選び方には注意しましょう。

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