中古車価格の高騰はいつまで続く？高騰の要因と今後の予測について詳しく解説！

新型コロナウィルスの影響により、国内に限らず世界的な半導体不足の状況が現在も続いています。半導体は車を製造する工程の中でも特に重要な部品であり、半導体部品が不足した状態では車は生産できません。

そのような事情もあり、多くの自動車メーカーでは新車の納期に大幅な遅れが出ている状況です。それと同時に、中古車市場の価格高騰も長く続いています。

この記事では、中古車価格高騰の要因や今後の予測について詳しく解説します。また、今後値上げが予想される車種もあわせて紹介するので、車の購入や売却を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

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中古車価格の高騰はいつまで続く？

新車の生産遅延や需要増加を背景に、中古車価格の高騰が続いています。まずは、中古車価格の高騰はいつまで続くのか解説します。

中古車価格の高騰がいつまで続くかわからない

中古車価格の高騰は、新車の供給不足や輸送コストの増加など複数の要因が絡み合い、現在も継続しています。この状況が収束する時期は明確ではなく、半導体供給の安定や物流コストの低下が進まなければ、価格高騰は長引く可能性が高いとされています。

また、車両需要の動向や為替レートの変動も大きな影響を与えるため、今後の市場の動向には注意が必要です。このような状況の中で、中古車の購入を検討する場合は、価格や相場の変化を十分に調査した上で判断することが重要です。

中古車バブルには崩壊の兆しもあり

新型コロナウィルスの影響により、深刻な半導体不足が懸念されていましたが、近年では少しずつ回復に向かっている状況です。半導体の生産数も確保されつつあり、新車の納期遅れも回復傾向にあります。そのため、一時期のような中古車バブルは崩壊する兆しがあるのも事実です。

そのため、車の売却時期や購入時期は慎重に考えた方が良いでしょう。例えば、車が売れやすい1月〜3月までの決算時期を狙い、商談を進める方法や複数の買取業者に査定を依頼して条件の良い業者と取引を行うなどの方法が効果的です。

特に高年式の車種は値下げの可能性

近年、良質な中古車を希望する方が増加傾向にあります。そのため、高年式車や過走行車などの状態が悪い車の車種は、今以上に値下げされる可能性が高く、お買い得な条件で購入するチャンスです。

ただし、高年式車の購入には注意点もあります。車両販売価格が安く購入しやすいですが、13年以上経過した車は自動車税が増額され、メンテナンス代も消耗部品の交換などで余計な出費がかさみやすいです。

そのため、高年式車や過走行車を購入する際には、購入するメリットとデメリットを理解したうえで購入を検討しましょう。

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中古車価格高騰の要因とは？

中古車価格が高騰している要因には、どのようなものがあるのでしょうか。ここでは、中古車価格高騰の要因を具体的に解説します。

それぞれ詳しく解説していきます。

新車価格の高騰

新車価格は国産車に限らず、輸入車でも年々価格が高騰しています。例えば、2022年夏に発売されたラングラーやグランドチェロキーなどの車両価格が100万円ほど値上げされました。国産車でも、2022年〜2023年にかけて値上げを敢行したメーカーもあります。ホンダでは、現在販売されている全車種の車両価格がおよそ5％〜10％ほど価格改定しました。

ここでは、新車価格高騰の要因について詳しく解説します。

原材料費の高騰

車の原材料にはアルミや鉄製品が多く採用されており、高品質な車両を製造するためには欠かせない材料です。しかし、近年、アルミや鉄製品などの価格が大幅に高騰しています。

原材料や原油価格も高騰によって車両生産コストや原材料の運搬コストが従来より高くなり、新車価格の値上げにつながっていると考えられます。

輸送費・人件費の高騰

輸送費や人件費の高騰は、新車価格の値上げにつながっています。

2022年以降、ロシアのウクライナ侵攻により、資源の調達や運搬がこれまで以上に難しくなりました。あわせて、円安による原材料費や輸送費用が高騰したことも原因の1つと考えられます。

さらに、労働基準法による最低賃金の値上げなどによって人件費も年々上がっており、輸送費・人件費の両面から価格高騰の波が来ていると考えられるでしょう。

機能や装備の高度化

車の値上げは、半導体不足だけが原因ではありません。マイナーチェンジやフルモデルチェンジによる快適機能や装備類の高性能化や、自動ブレーキ搭載の義務化による予防安全性能が数年前と比べて、飛躍的に向上しています。

特に、安全性能装置は予想以上の開発コストがかかることもあり、機能面が充実し過ぎた結果、車両価格の値上げに踏み切る自動車メーカーがほとんどです。

半導体不足

近年、最先端のナビゲーションや純正ドライブレコーダーをはじめとする車の部品には、電子制御のものが多く搭載されています。車の製造工程に関係する半導体の部品が不足すれば、車の製造は滞ってしまいます。

しかし、コロナウイルス感染症の蔓延によって、多くの企業でリモートワークが採用されることとなり、半導体不足が加速しました。

この結果、半導体不足により、多くの自動車メーカーでは新車の製造ラインが正常に稼働できず、長期納期遅れが発生するという痛手を負いました。

新車の納期遅れ

先述したように、新型コロナウィルスが蔓延した時期、各大手自動車メーカーでは生産を一時停止するしか方法はありませんでした。結果的に車の生産ラインが停止されたことで、新車の納期遅れが長期化し、消費者のもとに新車が届かない日々が続きました。

このような新車の納期遅れが原因で中古車の購入を検討された方も多く、中古車価格が新車以上に高騰した車種も多くあります。

車需要の増加

コロナ禍を避けるため、アウトドア仕様のキャンピングカーや車中泊できる車に注目が集まりました。車中泊で使用できる車の需要が高まり、一定期間にかけて通常以上の注文台数を記録した事例も聞かれます。

さらに、新車の納期遅れを懸念して、早いタイミングからディーラーや中古車販売店に購入相談に足を運ぶ方も増加傾向にあります。

海外での日本車人気

日本車は「故障しない・部品があればすぐに修理できる」という信頼感の高さから、海外でも高い人気を得ています。そのため、たとえ年式の古い車であっても高い買取金額で取引される傾向が高いです。

トヨタやホンダなどで販売されている車種は海外でのシェア率も高く、中には海外用として販売され、国内では販売されていない車種もあります。具体的には、トヨタのカムリやハイラックス、ランドクルーザー、RAV4などの車種が挙げられます。

コロナ禍が終わっても中古車価格が高騰しているのはなぜ？

コロナ禍が終わっても中古車価格が高騰していることには、以下の2つの理由が考えられます。

それぞれ詳しく解説します。

円安

中古車価格の高騰の背景には、円安が大きな影響を与えています。

日本は多くの車両部品を海外から輸入しており、円安が進行することで輸入コストが上昇するのが特徴です。このコスト増加は新車の価格に反映され、中古車市場にも連鎖的な影響を与えます。

さらに、円安により多くの中古車が輸出される状況が続いています。その結果、国内市場での供給が減少し、中古車価格の高騰を招いてしまっているのが現状です。

特に需要の高い車種では、この影響が一層顕著です。国内の買い手が価格競争に巻き込まれることで、購入を見送るケースも増えています。

人気車の不正騒動

中古車市場での価格高騰には、一部の人気車種を巡る不正問題も影響しています。特定のメーカーやモデルで燃費や性能の改ざんが発覚し、一時的に新車市場での信頼が揺らぐ事態となりました。この影響で、該当モデルが販売停止となったり、需要が中古車市場へシフトしたり状況が発生しました。

さらに、海外市場で注目されることで、輸出需要が高まり、国内在庫が減少しました。これにより、中古車価格が通常よりも大幅に上昇する結果となっています。

このような不正問題は市場の混乱を招いており、これが中古車価格の安定化を妨げる一因です。今後は透明性の高い取引や、信頼回復への取り組みが重要とされています。

高騰が続く中でも中古車を安く買うコツ

高騰が続く中でも中古車を安く購入するコツには、どのようなものがあるのでしょうか。ここでは、中古車を安く買うコツについて紹介します。

中古車価格が高騰する現状、車を安く購入するコツを詳しく解説します。

フルモデルチェンジした車種を選ぶ

フルモデルチェンジした車種を選ぶ方法は、賢い購入方法の1つです。フルモデルチェンジとは、車の内外装だけでなく、エンジンや車両構造まで一新されることを意味します。フルモデルチェンジされるタイミングは、車種によって異なりますが、およそ5年〜7年に1回程度です。

フルモデルチェンジされることで、前モデル車のリセールバリューは大幅に下がる傾向があります。フルモデルチェンジされた車種の中古車ならば、購入コストを抑えられるでしょう。

高年式の車種を選ぶ

高年式車を選ぶのも選択肢の1つです。

高年式車とは、車の初度登録から10年以上経過した車のことを意味します。車の車両価値は使用経過年数が経過するほど低くなる傾向があるため、当然高年式車の車両価値は低いです。

車両価値が低い分車両購入金額が安くなるため、結果的にお得な条件で車を購入できるメリットがあります。ただし、高年式車は故障リスクが高く、再販時の売却金額は期待できません。高年式車を購入するメリットとデメリットを理解した上で購入検討を進めましょう。

保証切れ・車検切れの車を選ぶ

中古車を安く購入する方法の1つとして、保証切れや車検切れの車を選ぶ方法があります。これらの車両は、一般的に販売価格が低く設定されているため、購入費用を大幅に抑えることが可能です。

しかし、購入後には車検や整備費用がかかる点に注意が必要です。特に、どの程度の整備が必要になるのか、費用がどれくらいかかるのかを事前に確認し、最終的なコストを考慮して判断することが大切です。

さらに、車検切れの車を購入した場合、運転する際には仮ナンバーの取得が必要になります。仮ナンバーを取得することで、安全かつ合法的に車両を移動できるため、手続きはスムーズに行いましょう。このように、工夫と準備を行うことで、コストを抑えつつ、満足のいく車を手に入れることができるでしょう。

残価設定ローンを利用する

残価設定型ローンとは、数年後に残価保証額を残した状態で残りの金額を分割支払いする購入方法です。残価設定型クレジットを利用するメリットとして、数年ごとに新しい車に乗り換えしやすいことや、月々の返済額が抑えられることが挙げられます。

残価設定型クレジットを利用して、常に新しい車を所有できる状態にしても良いでしょう。

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今後値上げが予想される車種

今後値上げが予想される車種にはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、今後値上げが予想される車種について紹介します。

それぞれの車種を詳しく解説します。

トヨタ｜ランドクルーザー

ランドクルーザーは、トヨタを代表する高級車の1つです。国内に限らず、世界的に高い人気と需要があり、現状新車での購入は4年以上待ちの状態となっています。

最新モデルが発表される場合には「抽選形式」での車両販売になるケースが多く、発表と同時に購入希望者が殺到している状況です。新車の納期が未定ということもあり、中古車市場では新車価格以上の高額な金額で取引されているケースも聞かれます。

ホンダ｜ヴェゼル

ヴェセルは、ホンダを代表するSUVモデルの大人気車です。クーペのような美しい外観フォルムは、高級感と高い質感を追求できます。ヴェゼルに採用されたホンダ独自のハイブリッドシステム「e：HEV」は、低燃費かつ力強く滑らかな走りを体感できます。

現在、ヴェゼルが納期されるまでには、3ヶ月〜6ヶ月ほどの時間が必要です。そのため、中古車市場では、新車と同額ほどの販売価格で取引されることも多いです。中古車販売価格が高いことは、その分リセールバリューが高いことにもつながるでしょう。

日産｜セレナ

日産セレナは、日産を代表する大人気ミニバンです。数年前にフルモデルチェンジされたばかりの新型車であり、リセールバリューは高い傾向です。

車両購入価格は、276万円からと低く抑えた価格設定となっており、総額300万円程度で購入できるケースもあります。日産独自のプロパイロット機能も全車種に標準装備されているため、万が一の事故を未然に防いでくれるという安心感があります。

トヨタ｜GRヤリス

GRヤリスはトヨタを代表する専用スポーツモデルです。ヤリスに専用装備を多数搭載した車であり、空力・軽量・ボディ剛性・駆動力・グリップ力などに高い性能を持つ人気車種です。

GRヤリスは、現在新車の受注を停止している状況です。そのため、中古車価格の高騰が期待できるでしょう。高い走行性能を求める方は、GRヤリスの購入をおすすめします。

ホンダ｜S2000

S2000は、ホンダを代表するオープンカーです。Sシリーズの最終モデルとして発売されたS2000は、オープンカーでありながらもレーシングエンジン並みのエンジンスペックを搭載しています。現在、新車販売・生産は終了していますが、中古車価格の高騰は続いている状況です。

車の状態が良ければ、新車価格以上の金額で取引される可能性も高く、リセールバリューが高いプレミア車といえるでしょう。リセールバリューが高いスポーツカーの購入を検討する方には、おすすめのスポーツカーです。

日産｜R34 GT-R

R34 GT-Rは、日産を代表する高級スポーツカーです。2.6L直噴6気筒DOHCターボエンジンを搭載したハイパフォーマンス車としても人気です。現状、生産販売終了している車ということもあり、中古車価格は高騰しています。

車の状態によっては、新車販売価格以上の高額条件で取引されるケースもあります。数年後でも中古車価格の高騰が期待できるため、所有して損はないでしょう。

三菱｜ランサーエボリューションⅥ

ランサーエボリューションⅥは、三菱を代表するスポーツモデル車です。WRCラリーで勝利を収めるため、ギャランVR4の代わりに三菱が開発した車でもあります。1999年に発表されて以降、車好きに愛される1台であり、中古車価格は予想以上に高騰している状況です。

トヨタ｜MR-S

MR-Sは、トヨタを代表する2シーターのオープンスポーツカーです。人気の高い6速マニュアル仕様であり、現在生産を終了している車ということで、中古車は新車価格以上で取引されるケースが多いです。

その他、専用アルミホイールやペダル、本革シート、本革巻き3本スポークステアリングホイールなどの専用装備を多数搭載しています。

価格高騰の中で狙い目の中古車は？

多くの中古車の価格が高騰する中でも、それほど価格に変動のない狙い目の車種は存在します。ここでは、狙い目の車種について紹介していきます。

それぞれの中古車について詳しく解説します。

マツダ｜アクセラセダン

アクセラセダンは、マツダを代表するセダンタイプの車です。パワートレインは、ガソリン・ハイブリッド・ディーゼルの3種類があり、購入希望者の使用用途に合わせたシステムを選択できます。中古車価格の高騰の中でも、比較的購入しやすい車種です。

トヨタ｜アクア

アクアはトヨタを代表するコンパクトカーです。世界最高水準の低燃費性能を記録しており、街乗りから長距離運転まで、幅広いニーズに対応できる1台になります。中古車としても、市場に出回る台数が多いため比較的購入しやすい価格となっています。

運転のしやすさや乗りやすさを重視する方は、ぜひアクアの購入を検討してみてください。

日産｜リーフ

リーフは日産を代表する電気自動車です。電気自動車ということもあり、環境にも経済的にも優しい1台になります。リーフの新車価格は高めに設定されているため、良質な中古車を購入するのもおすすめです。

電気自動車の購入を検討している方には、ぜひおすすめしたい人気車です。

スズキ｜スペーシア

スペーシアは、スズキを代表するハイトワゴンタイプの軽自動車です。2023年にフルモデルチェンジされたばかりであるため、中古車価格が下がることが期待できます。選択できるグレードは「カスタムグレード」と「ノーマルグレード」の2種類があり、希望に合わせて選択すると良いでしょう。

中古車価格の高騰は買取価格にも影響を

中古車価格の高騰に伴い、買取価格も上昇傾向にあります。その背景を詳しく解説します。

中古車価格の高騰で買取価格も高くなっている

中古車市場の価格高騰は、買取価格の上昇にも影響しています。特に、需要が高いSUVやハイブリッド車や燃費性能が優れた車種は、中古市場での需要が強いため、買取価格が大幅に高騰する傾向にあります。また、新車の供給不足や円安による影響で、国内外での中古車需要が急増していることも背景の1つです。

このような市場環境を活用することで、現在の高値での買取が期待できます。もし、車を売却する予定があるなら、今が良いタイミングといえるでしょう。

中古車価格が高騰している間に車を売却するならカーセブンにお任せください

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カーセブンのサービスは、査定後のキャンセル料がかからない点や、査定内容の透明性を重視している点が大きな魅力です。さらに、全国ネットワークを活用して多くの取引実績を誇り、お客さま1人ひとりに満足いただける条件を提供します。

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まとめ

中古車の価格高騰は、今後も数年の間続くことが予想されています。中古車の価格高騰が続く理由としては半導体不足による、新車の納期遅れや車両販売価格の値上げなどが影響しています。少しでもお得に車を入手するため、良質な中古車の購入を検討する方も多いでしょう。

しかし、半導体不足も徐々に回復傾向にある中、中古車バブルの終焉が訪れるのもそんなに遠くはないのかもしれません。新車と中古車のどちらを購入するにしても、自動車業界だけでなく世の中の景気などにも注視して行く必要があるでしょう。

車の購入や乗り換えなどを検討している方は、この記事もぜひ参考にしてください。

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