車には必ずダッシュボードが付いています。メーターやグローブボックスなどが一体となり運転する際は、欠かせない部品です。しかし、ダッシュボードは埃や汚れが蓄積しやすく、定期的に手入れをしなければ運転に支障をきたす場合もあります。
この記事では、効果的なダッシュボードの掃除方法と必要な道具を紹介します。車内を一層快適な空間に保つためのヒントを知り、掃除方法を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
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この記事でわかること
- ・ダッシュボードとは？
- ・ダッシュボードの役割
- ・ダッシュボードの掃除方法
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目次
ダッシュボードとは？
ダッシュボードは、自動車のフロント部分全体を指す言葉です。助手席の収納スペースだけでなく、計器類やハンドル、カーオーディオなども含まれます。
ダッシュボードという言葉は馬車に由来しています。元々は、泥や小石から御者の足元を保護するための板を指していました。その名前は自動車にも引き継がれ、現代でも運転席や助手席周りの要素を総称する言葉として使われています。
ただし、ダッシュボードの範囲や配置はメーカーごとに違いがあり、厳密な定義は存在しません。自動車の進化とともにダッシュボードも変化し、その多様性を理解することが車内環境を良好に保つ一環となっています。
ダッシュボードの役割
ここでは、ダッシュボードの役割を紹介します。次に紹介する2つのダッシュボードの役割を理解し、正しい知識を学び今後の車の整備に活かしてください。
・ハンドルやインパネが埋め込まれている
・バーや同乗者を保護する
ハンドルやインパネが埋め込まれている
ダッシュボードは、ハンドルをはじめとする車の重要な操作パーツが埋め込まれています。直接触れるハンドルだけでなく、エアコンやカーナビ、カーオーディオにエアバッグなどが内蔵されています。
後ほど解説しますが、ダッシュボードはインパネと間違われることが多い部分です。インパネはタコメーターや速度計を搭載した計器盤を指します。ダッシュボードはそうしたインパネやエアコン、カーナビなどを取りまとめる役目があります。
ドライバーや同乗者を保護する
ダッシュボードは、元々馬車の御者を守るためのパーツで、自動車においてもドライバーや同乗者を守る役割を果たしています。事故時には衝撃を緩和し、乗員が車外に飛び出すことを防ぎ、安全性の確保を担っている部品です。
近年では、エアバッグが装備され、さらなる安全性向上が図られています。エアバッグは衝突時に展開し、乗員を直接的な衝撃から保護します。ダッシュボードは単なる内装の一部ではなく、ドライバーや同乗者の生命を守る重要な安全装備です。
ダッシュボードと間違えやすい車の部品
車の部品の中には、ダッシュボードと間違えやすい部品が存在します。ここでは、ダッシュボードと間違えやすい次の3つの部品を紹介していきます。それぞれの違いを把握し、ダッシュボードについてより詳しくなりましょう。
・メーター
・インパネ
・グローブボックス
メーター
メーターは、計器盤に集約された車の重要な部品であり、ダッシュボードとは異なる役割を果たします。メーターには速度計やオドメーター、トリップメーターなどが含まれ、これらは計器盤を構成します。水温計や警告ランプもメーターの一部です。
メーターは、ドライバーが車の状態を簡単に把握できるよう工夫されています。計器盤は主に情報提供に徹し、事故予防や車の健康状態のモニタリングをしています。メーターを正しく活用し、安全運転に努めましょう。
インパネ
インパネは、インストルメントパネルの略称です。インパネは、かつては速度メーターなどを指していました。しかし、現代ではその意味が拡大され、ダッシュボード内に配置された複数のパネル全体を指すこともあります。
ダッシュボードが車内の前面全体を指すのに対し、インパネは主に計器盤やそれに付随する制御パネルに焦点を当てています。最近では運転席と助手席の間にインパネを配置した車種が増加しています。
グローブボックス
グローブボックスは、助手席の前に位置する収納スペースです。しばしばダッシュボード内に含まれる部分として捉えられることがあります。実際、ダッシュボードに統合されているため、「ダッシュボードに収納している」という表現も間違いではありません。しかし、正確には「グローブボックスに収納している」ことになります。
わずかな違いですが、名称と役割を正しく把握しておけば、認識違いなどによるトラブルを回避できます。
ダッシュボードの汚れの原因
ダッシュボードは、大きく空間と接するため、汚れと無縁ではいられません。ダッシュボードの汚れの主因は、なんといっても「ホコリ」です。一般的に、ダッシュボードの収納スペース周辺の素材は「樹脂パネル」で構成されています。
樹脂パネルは静電気を発生しやすい性質です。そのためホコリが引き寄せられやすい環境を作り出します。日常の使用や車内に侵入するホコリが、ダッシュボードに蓄積され、見た目の美しさと車内の清潔感も損なうことになります。
定期的な掃除やホコリの蓄積防止策を取り入れることで、ダッシュボードを清潔で快適な状態の維持が可能です。
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ダッシュボードの掃除方法
ここでは、ダッシュボードの掃除方法を紹介します。ダッシュボードの掃除は、大きくわけて次の2種類の方法があります。それぞれの方法を詳しくみていきましょう。
・セルフクリーニング
・プロに依頼する
セルフクリーニング
セルフクリーニングは、手軽で費用をかけずにダッシュボードを清掃できる方法です。自分で作業するため、工賃などのコストがかかりません。時間に余裕がある方は、自分のペースで隅々まで丹念に清掃できるのもポイントです。
しかし、手間がかかることや清掃に使用する道具を揃えるためのコストがデメリットとして挙げられます。また、頑固な汚れの除去には限界があり、完全に取りきれないこともあります。メリットとデメリットを把握し、最適な方法を選びましょう。
プロに依頼する
ダッシュボードを手入れする場合、掃除をプロに依頼するという方法もあります。プロに依頼すれば、手間なくほぼ確実に汚れを落とせる点がメリットです。頑固な汚れもプロの技でキレイになります。
ただし、その分コストがかかるため、清掃メニューと料金を確認しておくことが重要です。日常的なセルフ清掃と組み合わせ、プロに定期的に依頼しましょう。手間をかけずに確実なクオリティを求める方や、忙しい生活を送る方にとって、最適な方法といえるでしょう。
ダッシュボードの掃除に必要な道具
ここでは、自分でダッシュボードを掃除する際に必要な道具を紹介します。セルフクリーニングを考えている方は、次の4つの道具を揃えましょう。
・タオル/雑巾
・バケツ
・クリーナー
・ほこり取り
タオル/雑巾
ダッシュボードの掃除には、タオルや雑巾が欠かせません。樹脂パーツで構成されたダッシュボードは、水でぬらしたクロスを用いて簡単に汚れを取り除くことができます。表面を水拭きするだけでほとんどの汚れが解消され、これだけでも十分です。
日頃から乾いたクロスを用意しておき、汚れやホコリが目に入ったらすぐに拭く習慣をつけると、大がかりな掃除作業を回避できます。乾いたクロスだけでは取りきれない頑固な汚れがあれば、水拭きを施すことで効果的に対処できます。
バケツ
ダッシュボードの掃除には、バケツも有用な道具です。バケツを使用する際は、清掃に適した洗剤と水を用意しましょう。この溶液を柔らかいスポンジや布に浸し、ダッシュボードの表面を優しく拭き取ります。
バケツを利用するメリットは、十分な洗浄液を用意できることと、汚れの濃い箇所に集中的に対処できる点です。ただし、過度な水分はダッシュボードの樹脂パーツに影響を及ぼす可能性があるため、洗浄後は清潔な布で水分を拭き取りましょう。
クリーナー
ダッシュボードの掃除に欠かせない道具として、「クリーナー」が重要です。樹脂パーツ用のクリーナーを利用すれば、頑固な汚れも効果的に落とせます。クリーナーは主に直接吹きかけて使用し、その後濡れたクロスで丁寧に拭き取り、十分に乾燥させましょう。
エアコン吹き出し口に対しては、クリーナーを吹きかけたクロスなどを割り箸に巻いて使用します。クリーナーでの清掃後には、紫外線からの保護効果があるコーティング剤を塗布することがおすすめです。
ほこり取り
コロコロや専用のほこり取りブラシを使用することで、微細なほこりやチリを簡単に取り除くことができます。コロコロや専用のほこり取りは静電気を帯びているため、ホコリが引き寄せられやすく、効率的にホコリを捕らえられます。
ほこり取りを利用するメリットは、手軽で迅速に使用できる点です。また、細かい隙間やエアコンの吹き出し口など、手で届きにくい箇所にも有効です。簡便なほこり取り道具を駆使して、ダッシュボードを清潔で快適な状態に保ちましょう。
ダッシュボードを掃除する手順
ここでは、ダッシュボードを掃除する手順を紹介します。セルフクリーニングをしたい方は、次の手順を参考にダッシュボードを掃除してみてください。
1.ホコリ取りで表面のほこりを取り除く
2.タオル/雑巾で水拭き
3.汚れが落ちにくい場合はクリーナーを使う
ホコリ取りで表面のほこりを取り除く
ダッシュボードを掃除する手順の第一歩は、表面のほこりを丁寧に取り除くことです。これにより、樹脂パーツに付着した微細なホコリやチリを簡単に除去できます。コロコロは、ホコリを引き寄せる効果があり、ダッシュボードをクリーンな状態にしてくれるでしょう。
水拭きを行う前にこの手順を実施することで、水拭き時にほこりが広がるのを防ぎ、より効果的な清掃が可能です。ホコリ取りを怠らずに行うことで、快適な車内環境を確保します。
タオル/雑巾で水拭き
ホコリをしっかり取り除いたら、次はタオルや雑巾を使って水拭きを行います。ダッシュボードは主に樹脂パーツで構成されており、水拭きが大変有効です。水を含ませたクロスで表面を拭き取れば、一般的な汚れや日常の使用で付着したほとんどの汚れが落ちます。
この手順は手軽かつ効果的であり、ほとんどの場合でダッシュボードを清潔な状態に仕上げることが可能です。水拭きを行うことで、樹脂パーツの素材を傷つけずに、快適な車内環境を保つことができます。
汚れが落ちにくい場合はクリーナーを使う
基本の掃除では落ちにくい汚れには、家庭用洗剤かルームクリーナーを利用しましょう。これらの洗剤は、しつこい汚れに効果的です。また、樹脂パーツ専用のクリーナーも活用できます。
クリーナーは樹脂パーツに特化した洗浄力を持ち、手強い汚れも効果的に取り除きます。なお、クリーナーは洗濯用洗剤とは異なり、直接吹きかけても問題ありません。クリーナーを使用した場合は、吹きかけた後に時間を置き、しっかりと乾いた布で汚れを拭き取りましょう。
ダッシュボードクリーナーの種類
ダッシュボードクリーナーには、次の3つの種類があります。ダッシュボードをより美しい状態にしたい方は、自分に合ったクリーナーを使用しましょう。
・シートタイプ
・スプレータイプ
・ジェルタイプ
シートタイプ
シートタイプは、手軽で使い勝手の良いダッシュボードクリーナーです。シートにはあらかじめ洗浄成分が含まれており、これを取り出してダッシュボードなどの掃除に利用します。
シートタイプのクリーナーは、スプレーやクロスを用意する手間を省けるため、簡単に掃除が行えるのがメリットです。また、洗浄液が飛び散る心配がありません。コンパクトにまとめやすいため、車内での収納や持ち運びにも適しています。
スプレータイプ
スプレータイプのダッシュボードクリーナーは、洗浄成分を吹き付けてクリーニングを行う便利なアイテムです。汚れたダッシュボードにスプレーをかけ、染み込ませて汚れを浮かせ、効果的に除去可能です。
さらに、一部の製品には保護成分が含まれており、ダッシュボードをケアする効果も期待できます。ワックス成分が配合された製品もあり、ダッシュボードにツヤを出すことができます。ダッシュボードを美しく保ちたい方には、ツヤ出し効果のある製品がおすすめです。
ジェルタイプ
ジェルタイプのダッシュボードクリーナーは、文字通りジェル状の素材を使用した洗浄アイテムです。ジェルを汚れたダッシュボードに塗り広げ、汚れをしっかりと付着させてから取り除く仕組みです。
そのため、狭い箇所やコーナー、カーエアコンの吹き出し口など、通常のクロスでは難しい場所にも効果的にアプローチできます。特に、ダッシュボード表面の凹凸や細かい溝に溜まったホコリや汚れも、ジェルを押し付けて剥がすだけで効果的に取り除けます。
掃除後のダッシュボードを綺麗に維持する方法
ここでは、掃除後のダッシュボードを綺麗に維持する方法を紹介します。ダッシュボードの美しさをできるだけ長く保ちたい方は、ぜひ次の方法を試してみてください。
・ダッシュボードが劣化する原因を取り除く
・汚れる原因を車内に入れない
・定期的な清掃を行う
・除菌スプレーを使う
ダッシュボードが劣化する原因を取り除く
ダッシュボードの劣化原因の1つは太陽光に含まれる紫外線です。紫外線は内装に影響を与え、劣化を促進します。そこで、紫外線カットフィルムを窓に貼り付けることで、紫外線からダッシュボードを守ることができます。
汚れの原因となる他の要因にも注意が必要です。シートカバーやキックガードを活用して、ダッシュボードを外部の汚れから守りましょう。フロアを汚れから守りたい場合はバケットマットを検討しましょう。防水性があり、雨の日の泥汚れも簡単に洗い流せます。
汚れる原因を車内に入れない
ダッシュボードを美しく維持するための基本的なアプローチは、汚れの原因を車内に持ち込まないことです。たとえば、車に乗る前に靴についた汚れをたたいて落とすことで、フロアマットの汚れを軽減できます。
車内にゴミを放置すると雑菌が発生する可能性がありますので、こまめにゴミを捨てることが重要です。飲食や喫煙も汚れの原因となるため、注意が必要です。汚れる原因を極力車内に持ち込まないことで、掃除後のダッシュボードを維持しましょう。
定期的な清掃を行う
ダッシュボードを美しく維持するためには、一度の清掃だけではなく、定期的な清掃が欠かせません。定期的な清掃により、蓄積されたホコリや汚れをこまめに取り除くことができます。
清掃を怠ると、車内に湿気がこもり、それが原因でカビやダニが発生する可能性があります。特にダッシュボード周辺は日光が当たりやすく、湿度が高まりやすいため、劣化しやすい場所です。これらの微細な汚れや微生物の発生は、アレルギーの原因にもなり得ます。
除菌スプレーを使う
ダッシュボードを清潔な状態に保つためには、除菌スプレーを活用することが1つの方法です。特にウイルスや細菌の繁殖が気になる場合に有効です。アルコールを含む除菌スプレーは、洗剤の代わりに使うことができます。
エタノールをスプレーし、その後タオルでしっかりと拭き取ります。ダッシュボードやハンドル、ドアの内側など、手で触れる箇所にはエタノールを水で3倍程度に薄めたものを使用すると効果的です。
ダッシュボードに傷がついたら消しゴムを使う
車のダッシュボードには、荷物や鍵などで傷がつくことがあります。しかし、樹脂製のダッシュボードの傷は消しゴムを使った方法で修復可能です。
まず、キズの部分を消しゴムで優しくこすり、その後目立たなくなったキズの部分にドライヤーで熱を加えます。熱を当てることで、樹脂が柔らかくなり、キズが徐々にふさがっていきます。
内装の修理は通常高額ですが、この方法ならば手軽にキズを目立たなくすることも可能です。修理に出す前に、まずは自分で試してみましょう。
よくある質問
車のダッシュボードは高温になるため、特定の物品を置くと危険です。たとえば、100円ライターは高熱で破損し、ガスがもれて火災の原因となります。電池や炭酸飲料の入った容器、スプレー缶は高温で破裂するため危険です。 他にもスマートフォンも高熱で故障し、使用できなくなる可能性があります。これらの物品は置きっ放しにせず、適切な場所に収納するよう心掛けましょう。
ダッシュボードの日焼けを防ぐには、日陰に駐車することがポイントです。車を停める場所や向きを考え、できるだけ日光に当たる時間を減らしましょう。また、日なたに駐車せざるを得ない場合は、サンシェードをフロントガラスに取り付けて直射日光を遮断します。 UVカットスプレーや紫外線を軽減するフィルムを使用することも有効です。これらのアイテムをダッシュボードやフロントガラスに適切に塗布・装着することで、日焼けを最小限に抑えることができます。
真夏の暑い日に車を長時間駐車すると、ダッシュボードが高温になり、手で触れることが難しくなります。このような状態で快適に車に戻るには、いくつかの対策があります。 まず、ぬらしたタオルでダッシュボードを拭きましょう。水分が蒸発することで、表面の温度を下げることができます。 その後、窓を全開にしてエアコンを最大冷房で運転すると、車内の温度が急速に下がります。エアコンの効果でダッシュボードも冷却され、快適な車内になるでしょう。
まとめ
今回は、車のダッシュボードを掃除する方法を紹介しました。まず、樹脂素材のホコリには水拭きがおすすめです。クリーナーも利用するとより効果的でしょう。セルフクリーニングだけでなく、プロに依頼する方法もあります。
掃除には、タオルや雑巾、クリーナーが必要です。手軽な方法からプロ仕様まで、自分に合った清掃法でダッシュボードを美しく保ちましょう。
また車をお持ちの方は、今乗っている車の買取価格を把握しませんか。年式や走行距離、さらにはその時々の中古車市場の動向を受けて日々刻々と変化します。また一般的に時間が経過するほど、徐々に車の価値が下がり買取金額も落ちていきます。少しでも損をせずに車を買い替えるなら早めの行動が先決です。特にカーセブンは大手買取業者で40万円以上も買取相場より高く売れることもあります。たった30秒の入力で概算価格をお知らせしてくれるだけではなく、査定額に満足しなかったらキャンセルしてOKなところが特徴。
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