デリカの維持費はどれくらい？税金や車検費用・維持費を安く抑える方法について解説

三菱デリカの維持費がどのくらいかかるのか疑問を感じている方いませんか。三菱を代表するデリカは、ミニバンということもありハイブリッド車や軽自動車以上の費用負担が予想されます。

そこでこの記事では、デリカを所有する際に発生する維持費を徹底解説します。記事内ではデリカの維持費情報以外にも、デリカの維持費を抑えるためのコツも紹介しています。気になる方はぜひ参考にしてみてください。

またデリカの維持費を安く抑える事は大事ですが、それだけでは限界があります。維持費だけに囚われるのではなく、自動車関連の費用を抑えるには、乗り換えの際に、いま乗っている車を高く売るなどの工夫が必要です。
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デリカの維持費内訳

デリカを所有する際に、必要な維持費の内訳は以下のとおりです。

上記費用以外に、「駐車場代」や「洗車代」「任意保険料」などの費用が必要となります。車の所有年数が長くなるほど、デリカの維持費が徐々に高額になる傾向もあります。

それぞれの費用面について詳しく解説します。

自動車税

自動車税は、毎年4月1日時点で車を所有する方に対して課税義務が発生します。さらに、自動車税は排気量ごとに負担する税金が異なるため、車種の排気量に合わせた自動車税金額を把握することが重要です。

排気量ごとの年間自動車税について、わかりやすく以下の表でまとめました。

排気量	自動車税
660cc以下（軽自動車）	10,800円
1,000cc以下	25,000円
1,000cc超1,500cc以下	30,500円
1,500cc超2,000cc以下	36,000円
2,000cc超2,500cc以下	43,500円
2,500cc超3,000cc以下	50,000円
3,000cc超3,500cc以下	57,000円
3,500cc超4,000cc以下	65,500円
4,000cc超4,500cc以下	75,500円
4,500cc超6,000cc以下	87,000円
6,000cc超	110,000円

デリカの排気量は2,267ccのため、負担する自動車税額は43,500円になります。

しかし、自動車税は初度登録から13年以上経過した場合、15％〜20％ほど課税されます。課税された場合の金額は51,700円の負担額です。

車検費用

車検はどの車でも初度登録から3年未満の場合は「3年に1回」、継続車検の場合には「2年に1回」ごとに実施することが義務付けられています。デリカの場合、1回の車検にかかる費用はおよそ「6万円」程度です。

車検費用には、自動車重量税や印紙代、車検基本料金などの費用が発生します。他にも車両状態によって消耗部品の交換費用が必要になるため注意しましょう。

法定費用

法定費用は、車検と同時に支払うメンテナンス内容であり、法律で定められた点検整備費用のことを意味します。法定費用は車種ごとに定められていますが、車検を依頼する業者によって費用が異なります。

法定費用の金額が知りたい方は、依頼する業者に対して車検費用に加えて、法定費用がどのくらい必要になるのかを確認してみましょう。

自賠責保険料

自賠責保険料は、車種に関係なく一律の税金負担が定められています。具体的には、新車で車を購入した場合には「27,220円」、継続車検の際には「20,610円」の費用負担が発生するでしょう。

自賠責保険は、車を所有する方が必ず加入しなければいけない強制保険です。自賠責保険では、相手を死傷もしくは怪我させた場合に対して、最低限度額を補償する保険内容です。加入のタイミングは、車を購入した際と継続車検の2つのパターンです。

軽自動車と普通車によって自賠責保険額が異なりますが、保険会社によって金額が異なることはありません。

自動車重量税

自動車重量税は、車種ごとの車両総重量に対して課税される税金です。0.5kごとに4,100円ずつ負担額が増額される計算です。デリカの場合、車両重量は「1,940kg〜1.980kg」のため、負担する自動車重量税は「32,800円〜49,200円」です。

印紙代

印紙代とは、車検実施時に自動車検査証を添付する際に必要な手数料です。印紙代の金額は、人テウ工場と指定工場で費用が異なります。

車検業者	車両サイズ	印紙代
認定工場	普通自動車	2,300円
	小型自動車	2,200円
	軽自動車	1,800円
指定工場	普通自動車	1,800円
	小型自動車	1,800円
	軽自動車	1,400円

持ち込み検査の場合1,600円、指定工場の場合には2,200円です。車検を依頼する先は指定工場なのか、持ち込み車検なのかによって金額は異なりますが、それぞれの費用で負担する印紙代の差はわずか600円程度です。そのため、金額が大きく異なる訳ではありません。

車検基本料金

車検基本料金は、車検を依頼した業者に対して支払う代行費用です。車検基本料金の中には、整備技術料や代行手数料などの費用が含まれています。車検基本料金は、ディーラーや修理工場によって変動する金額であり、法定費用のように一律負担ではありません。

車検基本料金を少しでも安く抑えたい方は、ディーラーではなくガソリンスタンドや民間の修理工場などに車検を依頼しましょう。また、複数の修理業者に見積もりを依頼してみる方法もおすすめです。

ガソリン費用

ガソリン費用は、走行距離や車種ごとの燃費性能によって負担する金額が異なります。

ここでは、デリカのグレード別燃費性能について詳しく解説します。燃費性能は2WDと4WDの駆動方式によっても異なります。それぞれの燃費性能について詳しく解説します。

デリカのグレードごとの燃費

デリカのグレードごとの燃費性能を以下の表にわかりやすくまとめました。

グレード	燃費
P	12.6km/L
G パワーパッケージ	12.6km/L
G	12.6km/L
M	12.6km/L
アーバンギア G パワーパッケージ	12.6km/L
アーバンギア G	12.6km/L
シャモニー（電動サイドステップ装着車）	12.6km/L

デリカは、グレード別に燃費性能が異なることはありません。いずれも12.6km/Lです。ただし、燃費性能はあくまで参考価格であり、車の使用目的や使用走行距離、運転方法によって数値が異なります。

少しでも燃費を抑えたい方は、燃費性能がアップしやすくなる乗り方を実践することをおすすめします。

走行距離別ガソリン代シュミレーション

走行距離別にデリカに必要なガソリン代金をシミュレーションします。具体的なガソリン代金を計算するために、以下の参考数値を元にしました。

計算方法は１年間で計算するガソリン量（走行距離×燃費性能）、年間のガソリン代は（1年間で消費するガソリン量×1Lごとのガソリン代）を元に計算しています。

年間走行距離3,000kmの場合

年間走行距離が3,000kmの場合、目安としては自宅から職場までの距離が短い方やセカンドカーとして車を使用する方が挙げられるでしょう。3,000kmで負担するガソリン代は以下のとおりです。

上記計算結果から、年間走行距離が3,000kmの場合は1年間で64,714円のガソリン代が必要となります。

年間走行距離5,000kmの場合

年間走行距離が5,000kmの場合、目安として月に数回程度の遠出や近距離間での通勤・通学などの使用目的が挙げられます。5,000kmで負担するガソリン代は以下のとおりです。

上記計算結果から、年間走行距離が5,000kmの場合は1年間で107,856円のガソリン代が必要となります。年間10万円以上になると、少額程度の維持費ではありません。

年間走行距離8,000kmの場合

年間走行距離が8,000kmの場合、目安として片道8km〜10kmの通勤・通学、月に5回以上の遠出で車を使用するケースが挙げられます。8,000kmで負担するガソリン代は以下のとおりです。

上記計算結果から、年間走行距離が8,000kmの場合は1年間で171,336円のガソリン代が必要となります。

任意保険

任意保険を計算する場合、車両保険の有無や使用目的、付帯する保険内容、保険加入者の年齢条件、等級によって保険料が変動します。

自動車保険の等級は、免許取得時からの年数や事故歴によって設定されており、等級の上下によって保険料が割増・割引される仕組みです。等級は1等級〜20等級まで設定されており、等級が1等級上がるごとに割引率が大きくなります。

自動車保険料の中でも、車両保険の有無で全体の保険料が4割〜6割程度異なります。また、加入する自動車保険会社が、ダイレクト型自動車保険会社か代理店型自動車保険なのかによっても金額が異なるため注意しましょう。

メンテナンス費用

車は購入した時にだけ費用負担が発生するものではありません。故障や不具合なく車を所有する際には、メンテナンス費用を負担する必要があります。

主なメンテナンス費用は以下のとおりです。

それぞれの費用を詳しく解説します。

洗車費用

洗車費用は、ガソリンスタンドで店頭スタッフに対応してもらう方法と、洗車に必要な道具を集めて自分で洗車を行う2つの方法があります。ガソリンスタンドで洗車する場合、洗車する際に必要な小道具を用意する必要はありません。

しかし、自分で洗車するより1回の洗車に必要な費用が高くなります。一方で、自分で洗車を行う場合は小道具を自分で用意するうえで費用がかかりますが、1度の洗車費用にかかる費用は数百円単位で設定されています。

具体的な費用相場としては、ガソリンスタンドでの機械洗車や店頭スタッフによる手洗い洗車の場合1,000円〜2,000円であり、自分で洗車を行う場合400円〜1,000円程度です。

消耗品費用

車は定期的なメンテナンス費用が必要になり、その中でも消耗部品の交換は必要不可欠です。車を所有するうえで、交換が必要になる消耗部品は以下のとおりです。

それぞれの項目を詳しく解説します。

エンジンオイル

エンジンオイルの交換は、自分で交換するか、整備工場やカー用品店で交換するのかによって費用が異なります。

ただし、エンジンオイルの交換には、車の整備に関係する知識と経験が必要です。エンジンオイルの交換に一度でも失敗すると、大きな車両トラブルに発生する可能性が高いです。

そのため、エンジンオイルの交換は、整備工場のスタッフに依頼することをおすすめします。カー用品店や修理工場で使用する場合には、4,000円〜6,000円などの費用です。

エンジンオイルを交換する場合には、依頼する前に交換費用を事前に確認しておきましょう。

タイヤ

タイヤ交換はディーラーや修理工場、カー用品店などで作業工賃が異なります。タイヤを交換する際の工賃は、依頼業者によって大きく変動するため、タイヤ交換を依頼する前に費用面を比較しておくことをおすすめします。

特に、ディーラーはプロの整備スタッフが作業を代行してくれるため、安全面や取り付けに対する質が高い分、作業工賃が高額になりやすい傾向があります。

ワイパーブレーキ・ゴム

ワイパーブレーキやゴムは自分で交換できる消耗部品ですが、交換作業に対して正しい知識がない方は、ディーラーやカー用品店、ガソリンスタンドなどに代行依頼しましょう。

ワイパーゴムだけの交換の場合、フロント2本の交換で1,000円〜1,500円程度です。また、ワイパーブレードを交換する場合には、1本につき追加で1,000円ほどの費用が必要になります。

ネットや動画などでは、ワイパーゴムやブレードの交換方法をわかりやすく解説されているため、参考にしつつ自分で交換作業をしてみましょう。

ブレーキオイル・ブレーキパット

ブレーキオイルやブレーキパットは消耗部品の1つであり、数年ごとの交換をおすすめしています。ブレーキオイルを交換する際に必要な費用は、おおよそ5,000円〜8,000円（作業工賃＋部品代込み）です。

また、ブレーキパットは2年〜3年に1回ずつの交換を推奨しており、1枚の交換で15,000円（部品代＋作業工賃込み）の費用が必要になります。

ブレーキオイルやブレーキパットの交換費用は、依頼業者によって異なります。そのため、それぞれの業者で必要な費用を確認してから、条件の良い業者に作業を依頼しましょう。

エアコンフィルター

エアコンフィルターの交換は自分で作業を行うのか、もしくは業者に作業を依頼するのかによって金額が異なります。エアコンフィルターの交換は初心者が作業しても難易度は高くありません。

業者に依頼する場合、作業工賃を含めて2,000円〜3,000円の費用が追加され、合計で6,000円〜8,000円の費用負担が必要です。エアコンフィルターの交換費用を少しでも抑えたい方は、自分でフィルター交換を行うと良いでしょう。

またデリカの維持費を安く抑える事は大事ですが、それだけでは限界があります。維持費だけに囚われるのではなく、自動車関連の費用を抑えるには、乗り換えの際に、いま乗っている車を高く売るなどの工夫が必要です。
特にカーセブンは大手買取業者で40万円以上も買取相場より高く売れることもあります。

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その他必要に応じてかかる費用

その他デリカを所有するうえで必要な費用は以下のとおりです。

それぞれの費用を詳しく解説します。

高速代

高速利用料金は、普通車もしくは軽自動車、ミニバンによって金額が異なります。デリカの場合、車体サイズがミニバンサイズに該当するため、1回の高速利用料金は普通車や軽自動車と比較して高額になりやすいです。

高速代を安く抑えるコツはさまざまな方法がありますが、休日割引や深夜割引などを利用することで、高速代を節約することができるでしょう。

また、高速利用料金は利用する区間や場所によっても金額が変動します。そもため、毎月の高速代が気になる方は、高速道路を利用した区間の費用を月毎に計算しつつ、高速代が安くなる方法を検討してみましょう。

駐車場代

駐車場代は、車の維持費として忘れている方が多い費用の1つです。特に、都心部で駐車場を探す場合の費用は、月額50,000円〜60,000円が相場です。一方で、地方部で駐車場を借りる場合には3,000円〜5,000円が平均相場となり、都心部と比較して格安の費用で車を駐車できます。

駐車場代も、マンションの駐車場や平面駐車場によって金額が異なります。駐車場代を節約するコツは、長期目線でコストを抑えられる機械駐車場を利用するように意識しましょう。

修理代

修理代は、車の維持費という内容ではなく「車に損害や故障箇所が発生した場合」に負担する金額です。具体的に、フロントグリルを電柱にぶつけてしまった場合の修理費用は50,000円〜100,000円です。一度に100,000円の費用負担が発生すると、どんな方でも大きな出費に感じるでしょう。

そのため、適切な車両保険に加入していれば、保険を適用して修理費用をカバーできます。ただし、車両保険を適用すると、事故内容によって「1等級ダウン事故」もしくは「3等級ダウン事故」としてカウントされ、翌年の保険料が高額になってしまうため注意してください。

デリカの維持費総額

ここまでデリカを所有する際の費用を解説してきました。上記費用を合計すると維持費は以下のとおりです。

自動車税	43,500円〜45,000円
車検費用（1年あたり）	60,000円
ガソリン代（年間8,000㎞）	171,336円
任意保険料	50,000円〜200,000円
維持費合計（年間）	324,836円〜476,336円

上記で記載した金額はあくまで概算維持費です。上記費用に加えて、高速代やメンテナンス代、駐車場代などが合計されます。

デリカを購入したものの、車を維持する費用を支払えないことがないよう、費用面を把握してみてください。

デリカの維持費を抑えるためには？

デリカの維持費を抑えるためのポイントは3つあります。

それぞれのポイントを詳しく解説します。

丁寧に運転するようにする

車の運転を丁寧にすることで、ガソリン代を安く抑えることができます。

急ブレーキや急加速が多い運転は、車に与えるダメージが大きく、ガソリンを無駄に消費してしまいます。特に、エンジンの故障は自分が想像している以上に高額な修理費用が発生するため、無理な運転はおすすめできません。

そのため、安全運転を意識しつつ、無駄な出費を最小限に抑えられるように努力しましょう。

任意保険を見直す

任意保険を見直すことで、デリカの維持費を抑えることができるでしょう。

任意保険は、代理店型自動車保険とダイレクト型自動車保険の2種類があります。ダイレクト型自動車保険は、インターネットでの新規保険加入時に数万円単位の割引制度が適用されるため、お得な条件で保険に加入できます。また、ダイレクト型保険会社によっては、継続更新時にも割引制度が適用されるケースもあり、非常におすすめです。

自動車保険料を少しでも安くしたい方は、ダイレクト型自動車保険の加入を検討してみてください。

定期的にメンテナンスをする

車の定期メンテナンスは、故障や不具合を発生させないために重要な作業です。一般的に定期メンテナンスは半年に1回が推奨されています。定期メンテナンスでは、プロの整備士が愛車診断を行い、故障や不具合が発生している場合、故障する前に対策が取りやすいです。

定期メンテナンスを実施する場合には、ディーラーやカー用品店などが提供している「点検パック」に加入して、メンテナンス費用を最小限に抑えましょう。

よくある質問

Q

アルファードと比べてデリカの維持費は高いですか？

A

アルファードとデリカの維持費を比較した場合、デリカの方が維持費を安く抑えられます。デリカの場合、アルファードよりも車両重量が軽く、自動車重量税が安いです。 さらに、毎年の維持費を計算しても3万円〜10万円ほどデリカの方が安くなるでしょう。

Q

デリカの維持費が高すぎるのですがどうすれば良いですか？

A

デリカの維持費が高いと感じている場合には、費用負担を軽減できる方法を考えてみましょう。具体的には、自動車保険の見直し、定期メンテナンスの依頼先の変更、駐車場が安い場所に変更するなどがおすすめです。

まとめ

この記事では、デリカの維持費に関して項目別に解説しました。

デリカはミニバンということもあり、維持費は高額になりやすい傾向があります。そのうえで維持費を安く抑えたい場合には、保険料の見直しやメンテナンスパックの加入、無理な運転はしないなどがおすすめです。

またデリカの維持費を安く抑える事は大事ですが、それだけでは限界があります。維持費だけに囚われるのではなく、自動車関連の費用を抑えるには、乗り換えの際に、いま乗っている車を高く売るなどの工夫が必要です。
特にカーセブンは大手買取業者で40万円以上も買取相場より高く売れることもあります。

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