車のドアに傷ができてしまったらどうする？傷ができる原因や修理方法・修理の費用相場を解説

「知らない間に車のドアに傷ができてしまった」「修理方法や費用相場が知りたい」と悩みや疑問を抱えている方もいるでしょう。車のドアに傷ができてしまう原因には、自分で傷をつける場合とつけられる場合があります。

この記事では、車のドアに傷ができてしまう原因や修理方法、費用相場について解説します。車のドアに傷ができてしまってどうすれば良いかわからない方は、ぜひ参考にしてください。

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車のドアに傷ができてしまう原因は？

車のドアにできる傷の種類は、主に以下の5つです。

気づかないうちにドアに傷がついていたり、事故にあって傷がついたりさまざまな原因があります。それぞれ、以下で詳しくみていきましょう。

ひっかき傷

ひっかき傷とは、主にドアの取っ手部分にできる傷です。ドアを開ける際に、爪や鍵などが当たって少しずつ削れていくのが原因で、誰にでも起こり得ます。また、人間だけなく野生動物の爪や飛び石などでもひっかき傷ができます。

ドアを開ける際には、気をつけてゆっくり開けるように心がけましょう。さらに、車間距離を空けたり、トラックなどの近くを走行するのを避けたりすれば飛び石での傷ができる可能性は下がります。

特に、白い車は傷が目立ちやすいため確認してみましょう。

擦り傷

擦り傷ができる主な原因は、駐車場や狭い道などで壁やガードレール、車に当たって擦ってしまうことです。基本的には自分の運転が原因でできる傷であるため、十分に注意すれば避けられます。

運転が苦手な場合は、狭い道を避けたり周りをしっかりと確認して運転したりしましょう。見た目で判断できるほどの傷ができるのが一般的ですが、他の車の塗装がついているだけということもあります。手で触れば凹みや盛り上がりを確認できます。

線傷

線傷とは、塗装の表面に見える傷です。主な原因は、飛び石や草木などとの接触です。また、砂埃や泥などがついたまま洗車を行う際に、線傷ができることもあります。

線傷といっても程度はさまざまで、塗装の表面だけでなく下地にまで届く傷ができる恐れがあります。

へこみ

ドアを開けた際に、車やポール、壁、電柱など何かしらに強くぶつけてしまうとへこみが伴うこともあるでしょう。

塗装の表面だけの傷とは違って、へこんだ部分を元に戻す板金作業が必要になるため修理に費用と手間がかかります。

ドアを開ける際には、周りに障害物がないか確認をしてゆっくりとドアを開けることを心がけましょう。

大きな損傷

交通事故などにより、ドアが車や障害物と衝突すると大きな損傷ができます。ドアの損傷が大きすぎると、板金作業では修理が難しいため交換になる可能性があります。

交通事故に合わないためにも、日頃から十分気をつけて運転をしましょう。

ドアパンチで傷がつくこともある

ドアに傷がつく原因として、ドアパンチもあります。ここでは、ドアパンチについて詳しく解説します。

ドアパンチとは？

ドアパンチとは、車のドアを開けた際に隣の車にぶつけてしまうことです。駐車間隔が狭い駐車場や強風雨により、ドアパンチが起きてしまいます。自分でぶつける可能性もありますし、ぶつけられる可能性もあります。

ドアパンチは見た目ではわからない程度の傷からへこんで変形してしまう場合までさまざまです。中には、子どもが思いきりドアを開けた際に激しいドアパンチを、隣の車にしてしまうケースもあります。

ドアパンチの予防方法

ドアパンチを防ぐには、左右に車がない場所に車を停めるのが最もおすすめです。もちろん、他の車が隣に停める可能性はありますが、できるだけ空いているとこに停めましょう。また、斜めに止まっている車や寄っている車の隣には駐車しないのがベストです。自分が停車する際には、できるだけ枠の真ん中に真っ直ぐ停めるようにしましょう。

他にも、プロテクターなどを取り付けるのがおすすめです。車のドアエッジにとりければ、加害者になるのを避けられます。さらに、ドアガードを貼っておけば、傷をつけられるのを防げます。

ドアパンチでぶつけた・ぶつけられた場合はどうする

ドアパンチでぶつけてしまった場合は、車の持ち主が戻ってくるまで待ちましょう。その後、警察を呼んで実況見分をしてもらいます。

自分がぶつけられた場合でも、必ず警察を呼んで実況見分をしてもらってください。「交通事故証明書」を発行する必要があります。ドアパンチの場合加害者を特定できないのがほとんどですが、加害者が申し出をすれば連絡がきます。

どちらのケースでも、当事者同士での示談ではなく警察に届けを出すようにしましょう。

ドア傷は自分で修理できる？判別方法

目立たないような傷であれば、自分で修理することが可能です。パッとみて判断が難しいのであれば、ドアの傷部分に水をかけてみてください。目立たなくなれば、傷が浅い証拠であるため自分で修理が可能です。

しかし、水をかけても消えないのであれば自分で修理するのは難しいでしょう。仮に、自分で修理をしてもさらに傷を悪化させるケースがあります。傷が深いのであれば、プロに修理をしてもらうのが確実であるためおすすめです。

ドア傷を自分で直す方法

ドア傷を自分で直す方法は、主に以下の2つです。

具体的にどのように修理をするのか、以下で解説するため参考にしてください。

コンパウンドで修理する

傷が浅いのであれば、コンパウンドで修理が可能です。コンパウンドとは、車の傷消しに利用する液状やペースト状の研磨剤です。車の傷や汚れ部分を磨けば、研磨の力で目立たなくできます。

コンパウンドで修理する際は、必ず洗車を行ってから磨きます。早く傷を直したいと思うかも知れませんが、洗車をしないとわずかな石やほこりで車を傷つけてしまうかもしれません。洗車を行った後に、濡れたスポンジにコンパウンドをつけて磨いていきます。

ただし、磨きすぎると塗装が剥がれしまい、錆びの原因になることもあります。また、コンパウンドで直せる傷はほんとに小さな傷だけであるため、下地やボディカラーの層まで傷ができた場合は他の方法を試しましょう。

タッチアップペンで修理する

コンパウンドで消せない傷は、タッチアップペンで修理をしましょう。タッチアップペンとは、ドアについた傷や塗装の剥がれを修理できる筆塗りの塗料です。他にも、タッチペンやタッチペイントとも呼ばれます。

タッチアップペンの修理は手間がかかるため、面倒だと感じる方もいるでしょう。ただし、放置しておくと重大な故障につながる恐れがあるため、自分でするのが嫌なのであればプロの業者に頼むのがおすすめです。

ドアの傷を自分で修理する際の注意点

ドアの傷を自分で修理する際の注意点は、以下の3つです。

それぞれ、以下で詳しく解説していきます。

傷が悪化する可能性がある

自分でドアの傷を修理した場合、今よりも傷が悪化する可能性があります。たとえば、タッチアップペンでの塗りムラやボディの色と若干違って目立つかもしれません。

自分で行うのが不安であれば、迷わずプロに依頼するのがおすすめです。特に、傷が深い、へこみがある場合は、専門的な知識や技術が必要になるため逆効果になることもあります。プロであれば適切な修理方法で、綺麗にしてくれるでしょう。

失敗すると余計な修理費用がかかる

小さなドアの傷であれば、市販のアイテムを購入して数千円程度で修理が可能です。しかし、失敗してしまうと傷が大きく広がったり、さらに深くなったりする可能性があります。

そうなると、本来であれば数万円で済んだ修理費用も、高額になるリスクがあります。

リセールバリューが下がることもある

自分で修理して失敗してしまうと、リセールバリューが下がるかもしれません。リセールバリューとは、新車購入価格に対しての車の価値です。つまり、リセールバリューが下がれば、車を売却する際の価格が下がります。

小さな傷であれば売却時の減額はあまりありませんが、失敗してムラがあったり色違いの塗料が使われていると大幅な減額につながります。車の売却を予定しているのであれば、自分で行うよりもプロに依頼するのがおすすめです。

自分でドアの傷を修理したときによくある失敗

自分でドアの傷を修理したときには、失敗するリスクがあります。特に、多い失敗は以下の3つです。

以下で詳しくみていきましょう。

残念な仕上がりになってしまう

車の傷の修理は慣れてない人がすると、残念な仕上がりになってしまうケースがほとんどです。ときには、明らかにパッとみて修理したなと思うくらいひどくなるケースもあります。

小さな傷であればコンパウンドで磨くだけで、目立たなくできます。しかし、傷が少し大きいのであればそれなりに技術や知識が必要です。

色ムラができてしまう

傷が深いのであれば、塗装も一緒に剥がれていることがあります。そうなると、タッチアップペンで修理を行う必要があります。タッチアップペンでの塗装にもコツがあり、少し間違えると色ムラにつながるので注意しなければいけません。

また、ボディカラーと若干違った塗料を利用してしまうと、修理した部分だけで目立ってしまいます。タッチアップペンを購入する際は、塗料の色に十分注意しましょう。

細かい凹凸ができてしまう

丁寧に塗ったはずでも素人が修理を行えば、細かい凹凸ができることがあります。原因としては、塗り込みや重ね塗りの不足、塗料の粘度が強すぎるなどがあります。また、修理をする前に古い塗料を十分に落とせていなかった場合も、凹凸の原因になるため十分に注意しましょう。

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【損傷場所別】車のドアの傷の修理代の費用相場

損傷場所別にみた、車のドアの傷の修理代の費用相場についてまとめました。傷の大きさや車種によって修理費用は異なります。自分の傷がどれくらいの費用がかかるのか気になる方は、ぜひ参考にしてください。

ドアのひっかき傷の修理代の費用相場

ドアのひっかき傷の修理代の費用相場は、以下のとおりです。

傷の大きさ	費用相場
10cm未満	2万〜4万円程度
10〜20cm	2万〜6万円程度
20cm以上	3万〜10万円程度

ひっかき傷の修理は比較的簡単で、修理代の費用相場も安いです。ただし、傷の大きさによっては10万円前後するケースもあります。自分で修理するのも簡単ですが、失敗するとさらに修理代がかかる安納性があるため、十分に注意が必要です。

ドアの擦り傷の修理代の費用相場

ドアの擦り傷の修理代の費用相場は、以下のとおりです。

傷の大きさ	費用相場
10cm未満	1万〜4万円程度
10〜20cm	2万〜6万円程度
20cm以上	3万〜10万円程度

ドアの擦り傷もひっかき傷と同じで、浅い傷であるため修理費用も比較的安いです。擦り傷も程度によっては、自分でタッチアップペンやコンパウンドなどで修理ができます。ただし、塗料の色を間違えたり、色ムラができたりすると余計の出費がかさむため気をつけましょう。

ドアの線傷の修理代の費用相場

ドアの線傷の修理代の費用相場は、以下のとおりです。

傷の大きさ	費用相場
10cm未満	2万〜4万円程度
10〜20cm	2万〜6万円程度
20cm以上	3万〜10万円程度

線傷の修理も、ひっかき傷や擦り傷と同様に修理代が比較的安いです。線傷の場合は、草木に接触して長い傷ができることがあります。そうなると、修理代が高くなるため、狭い道を通るのを避けたり、十分に注意して走行するようにしましょう。

ドアのへこみの修理代の費用相場

ドアのへこみの修理代の費用相場は、以下のとおりです。

傷の大きさ	費用相場
10cm未満	2万〜6万円程度
10〜20cm	3万〜7万円程度
20cm以上	4万〜10万円程度

ドアにへこみができた場合は、修理代が比較的高くなります。へこみが小さければ、数万円程度で済みます。ただし、へこみが大きければ、板金修理だけでなくドアの交換が必要になり、数十万円以上の費用がかかるため注意が必要です。

ドアの大きな損傷の修理代の費用相場

交通事故などによりドアに大きな損傷がある場合の修理代の費用相場は、以下のとおりです。

車種	費用相場
国産車	10万円以上
外車	30万〜100万円程度

ドアの大きな損傷であれば、ドアの交換になるケースが一般的です。ドアの交換になると、国産車か外車かで大きく異なります。外車の場合は海外からパーツを取り寄せる必要があるため、100万円前後の費用がかかることもあるでしょう。

【業者別】車のドアの傷の修理代の費用相場

車のドアの傷の修理代は、業者によっても大きく異なります。ここでは、業者別にみた車のドアの擦り傷の修理代の費用相場を解説します。

【ディーラー】車のドアの傷の修理代の費用相場

ディーラーに車の擦り傷を依頼した場合にかかる修理代の費用相場は、以下のとおりです。

傷の大きさ	費用相場
10cm未満	3万〜4万円程度
10〜20cm	4万〜6万円程度
20cm以上	4万〜10万円程度

ディーラーに依頼すると、純正パーツを基本的に利用して修理をしてくれます。また、一般的に下請けの板金業者に依頼するため、仲介手数料が大きく上乗せされている可能性があります。ディーラーの保険が適用されるケースがあるため、相談してみるのも良いでしょう。

【板金業者】車のドアの傷の修理代の費用相場

板金業者に車の擦り傷を依頼した場合にかかる修理代の費用相場は、以下のとおりです。

傷の大きさ	費用相場
10cm未満	2万〜3万円程度
10〜20cm	3万〜5万円程度
20cm以上	4万〜8万円程度

板金業者はディーラーよりも、比較的安く修理が可能です。なぜなら、直接板金業者に持っていくことで、ディーラーに支払っている仲介手数料が不要になるからです。板金業者でも板金ができないのであれば、ドアの交換が必要で費用が高くなります。

【カー用品店】車のドアの傷の修理代の費用相場

カー用品店に車の擦り傷を依頼した場合にかかる修理代の費用相場は、以下のとおりです。

傷の大きさ	費用相場
10cm未満	1万〜2万円程度
10〜20cm	2万〜5万円程度
20cm以上	4万〜8万円程度

カー用品店は、他の業者よりも比較的修理費用が安いのが特徴です。ただし、難しい修理だと断られる可能性もあります。とにかく、安く費用を抑えたいのであれば、カー用品店に一度相談してみると良いでしょう。

車のドアの傷の修理費用を安く抑える方法

車のドアの傷が大きい場合、程度によってかなり費用がかかります。少しでも安く抑えたいのであれば、以下の2つを検討しましょう。

それでは以下で、詳しくみていきましょう。

相見積もりをとる

車のドアの傷の修理費用は、業者の種類や店舗によって大きく異なります。そのため、1つの店舗に絞るのではなく、最低でも3店舗を候補に出して相見積もりをとりましょう。その際に、同じ種類の業者ではなく別々の業者で比較するのがおすすめです。車のドアを修理するのにおすすめの業者は、以下の3つです。

複数の店舗で比較することで、より安い費用で修理ができます。見積もりだけであれば無料で対応してくれる店舗がほとんどであるため、気軽に相談してください。

保険を利用する

自分が加入している保険を利用すると、修理費用を補填してもらうことができます。ぶつけてもぶつけられても、どちらも補填してもらえます。

しかし、保険を利用すると翌年からの保険料が値上がりすることは念頭におきましょう。場合によっては補填してもらった費用よりも、値上がり分が上回り損をする可能性があります。

ぶつけられた場合は相手の保険が利用できるか、確認しておくのがおすすめです。相手の保険が利用できれば、自分の保険等級は下がらないため翌年からの値上げもありません。

車のドアの傷を放置するとどうなる？

ドアの傷を修理するのが面倒くさいと感じる方もいるでしょう。しかし、放置してしまうと以下のようなことがおきます。

具体的にどうなるのか、以下で解説します。

ドアが錆びてしまう

ドアの表面には、塗装に錆びができにくい加工がされています。しかし、傷によって塗装が剥がれてしまうと、車に錆ができる可能性があるのです。ドアが錆びてしまうと、最悪穴が空いてしまうこともあります。

見た目も悪くなるため、早めに修理しておくのがおすすめです。

故障や事故に発展する可能性がある

小さな傷でも長年放置すると、傷が大きくなり車の破損につながります。近代の車にはドア部分に電気系統の部品が組み込まれているものもあるため、不具合が起こる可能性もあります。

また、走行中に故障してしまうと大きな事故につながる可能性があるため、早めに修理をしておかなければいけません。

修理代が高くなる

小さい傷であれば、すぐに修理ができます。しかし、傷が大きくなったり錆びが発生していたりすると、修理代が高くなります。最悪の場合は、ドアに穴が空いて交換が必要になることもあるでしょう。

小さい傷だから、面倒だからといって放置せずに、早めに対処するようにしてください。

ドアの傷ができないようにするにはどうする？

車のドアにできる傷を、完全に防ぐことは難しいです。ただし、できないようにする方法はいくつかあります。以下で紹介するので、ぜひ参考にしてください。

ボディカバーをつける

車全体を覆うボディカバーをつければ、自分の車を外的な要因から守ることができます。出先ではなかなか使いづらいのがデメリットですが、普段停めている駐車場に置くときには有効な方法です。

ボディカバーは、ネットやカー用品店などで購入ができるため、一度探してみると良いでしょう。また、潮風からも車を守ってくれるため、海辺に住んでいる方は錆び対策にもなるのでおすすめです。

ドアディフェンダーをつける

ドアディフェンダーをつければ、ドアパンチの被害に合うことを防げます。ドアディフェンダーはマグネット式で簡単に取り外しが可能で、クッション性のある製品です。

仮に、隣の車がドアパンチをしても、ドアディフェンダーにぶつかってドア自体に傷ができることは避けられます。普段駐車している駐車場の幅が狭いのであれば、つけておくのがおすすめです。

ドアガードやドアエッジプロテクターを使う

強風の日であれば、自分がドアパンチをしてしまう可能性があります。ドアガードやドアエッジプロテクターをつけていれば、隣の車を傷つけることを避けられます。

ディーラーのオプションやネット、カー用品店で購入可能です。種類や色はさまざまあり、最も目立たないのはクリアのテープタイプです。自分が加害者になるのをできるだけ避けたいのであれば、購入をして貼っておくと良いでしょう。

まとめ

この記事では、ドアの傷ができる原因や修理方法、修理費用などについて解説しました。ドアに傷がつく原因はさまざまで、自分でつけている場合もあれば他人からつけられることもあります。

小さな傷であればそれほど修理費用も高くありませんが、放置していたり大きな損傷であったりすれば高額になります。事前に、ドアディフェンダーやドアカードなどアイテムを購入すれば、最悪の事態を避けられるでしょう。

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