更新日2025.02.08

インプレッサの維持費はどれくらい？税金や車検費用・維持費を安く抑える方法について解説

スバル「インプレッサ」は、国内外でも人気の高い車です。初代モデルの発売から30年以上経った現在では6代目となるモデルが発売されており、その人気ぶりがうかがえます。

そんなインプレッサは、中古車市場で購入しやすい価格であることから、購入を検討している方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、インプレッサの維持費を詳しく解説します。また、維持費を安く抑える方法についても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

またインプレッサの維持費を安く抑える事は大事ですが、それだけでは限界があります。維持費だけに囚われるのではなく、自動車関連の費用を抑えるには、乗り換えの際に、いま乗っている車を高く売るなどの工夫が必要です。
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この記事でわかること

・インプレッサの維持費
・インプレッサの維持費の内訳
・インプレッサの維持費を安く抑える方法

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インプレッサの維持費内訳

インプレッサの維持費の内訳は以下のとおりです。

インプレッサの維持費内訳

・自動車税
・車検費用
・ガソリン費用
・任意保険
・メンテナンス費用

車の維持費には固定でかかるものと、変動するものがあります。インプレッサをローンを組んで購入する場合には、毎月のローン返済も必要です。

インプレッサに乗り続けるためには、多くの維持費が必要となることを覚えておきましょう。以下で、インプレッサの維持費について詳しく解説していきます。

自動車税

自動車税とは、毎年4月1日支払わなければならない税金です。税額は車のエンジン排気量によって異なります。

排気量	自動車税
660cc以下（軽自動車）	10,800円
1,000cc以下	25,000円
1,000cc超1,500cc以下	30,500円
1,500cc超2,000cc以下	36,000円
2,000cc超2,500cc以下	43,500円
2,500cc超3,000cc以下	50,000円
3,000cc超3,500cc以下	57,000円
3,500cc超4,000cc以下	65,500円
4,000cc超4,500cc以下	75,500円
4,500cc超6,000cc以下	87,000円
6,000cc超	110,000円

インプレッサは1,995㏄なので、税の区分は1,500cc超2,000cc以下、税額36,000円に該当します。3年分となると、10万8,000円となります。

車検費用

車に乗り続けるためには、2年に1度車検を受けなければなりません。車検にかかる費用は、大きく分けて「法定費用」と「車検基本料金」です。

ここでは、それぞれの費用について解説していきます。

法定費用

法定費用とは、その名のとおり法律で定められた費用です。法定費用の中には、「自賠責保険料」「自動車重量税」「印紙代」が含まれます。

車検を行う業者は金額を設定できないため、どこで車検を受けても法定費用は同じ金額が必要です。新車から3年、以降は2年ごとにある車検の際に支払っていくことになります。

自賠責保険料

自賠責保険料は「自動車損害賠償責任保険」といい、車の所有者が加入することを義務付けられています。加入期間が長くなればなるほど安くなるよう、料金が設定されています。

加入期間ごとの自賠責保険料は以下のとおりです。

加入期間	自家用車	軽自動車
12ヶ月	12,700円	12,500円
13ヶ月	13,310円	13,150円
24ヶ月	20,010円	19,730円
25ヶ月	20,610円	20,310円
36ヶ月	27,180円	26,760円
37ヶ月	27,770円	27,330円

自賠責保険に加入した際に、発行される証明書は必ず携帯しておく必要があります。

無加入の場合は違反点6点で免停になるため、1年以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられます。加入していても証明書の不携帯が発覚すると、30万円以下の罰金が課せられてしまうので注意しましょう。

自動車重量税

自動車重量税とは、車の重量や経過年数に応じて課される国税です。

	自家用乗用車（0.5トン）	軽自動車
新車登録〜12年目	4,100円/年	3,300円/年
13〜17年目	5,700円/年	4,100円/年
18年目以降	6,300円/年	4,400円/年

自動車重量税は、普通車の場合0.5トンごとに4,100円が課税されます。ただし、2026年4月30日までにエコカー減税対象車を新車登録した場合は、0.5トンごとの基本税額が2,500円になります。

現行のインプレッサは車両重量が1,300〜1580kgなので、車両重量税は1年あたり1万2,300円または16,400円です。エコカー減税の対象車となっているので、1年あたり7,500円もしくは10,000円となります。

印紙代

印紙代とは、車検の際に必要な自動車検査票に添付する印紙を発行するために必要な手数料です。金額は、車検を依頼した場所で異なります。

車検業者	車両サイズ	印紙代
認定工場	普通自動車	2,300円
	小型自動車	2,200円
	軽自動車	1,800円
指定工場	普通自動車	1,800円
	小型自動車	1,800円
	軽自動車	1,400円

インプレッサは、普通自動車に該当するため持ち込み検査の場合は1,800円、指定整備工場の場合は2,300円です。

法定費用の中でも、業者によって金額が異なるのは印紙代だけになります。しかし、その差額は大きくないので、基本的には車検で必要な金額はほとんど同じといえるでしょう。

車検基本料金

車検基本料金は、車検業者に支払う費用です。車検基本料金のみ、車検業者が料金を設定することができます。

車検基本料金には、以下の費用が含まれています。

車検基本料金に含まれる費用

・定期点検料
・測定検査料
・車検代行手数料
・書類作成費用
・引取り・納車手数料
・代車費用
・車検業者の人件費

車検基本料金は、業者ごとに項目名や記載方法が異なります。また、車検基本料金は業者によって違いがあるため、法定料金とは異なり一律ではありません。

正規ディーラーに車検を依頼すると、豊富な知識と技術力で安心して点検を受けられます。ただし、費用は高めに設定されていることが多いです。

一方で、ガソリンスタンドやカー用品店などで車検を依頼すると、ディーラーよりも料金が低めに設定されています。

車検基本料金の相場は1万〜10万円と業者によって大きく差があります。そのため、費用が気になる方は事前に調べておくと良いでしょう。

ガソリン費用

維持費の中でも、ガソリン費用は乗り方や走行距離で大きく変動します。実際にインプレッサにかかるガソリン代をシミュレーションしました。

インプレッサもグレードによって費用が異なるので、まずはインプレッサのグレード別燃費も確認してみましょう。

インプレッサのグレードごとの燃費

インプレッサのグレードごとの燃費は以下のとおりです。

グレード	燃費
ST	15.8km/L
ST-G	19.4km/L
ST-H	19.4km/L

インプレッサの燃費は、15.8〜19.4km/Lです。ただし、住んでいる地域、運転の仕方によって大きく異なる場合があります。あくまで参考程度として認識しておきましょう。

走行距離別ガソリン代シュミレーション

走行距離別にインプレッサのガソリン代シミュレーションをしてみましょう。3つの条件でガソリン代のシミュレーションを行いました。

ガソリン代のシミュレーション

・年間走行距離3,000kmの場合
・年間走行距離5,000kmの場合
・年間走行距離8,000kmの場合

走行距離別ガソリン代の計算方法

走行距離（km）÷燃費（km/L）×ガソリンの1Lあたりの価格

なお、ガソリン代は2024年1月26日に経済産業省資源エネルギー庁が公表した「給油所小売価格調査」に基づき、ガソリン1Lあたり175円でシミュレーションしています。

また、グレードごとに燃費が異なるため、グレード「ST-G」を想定して計算しています。おおよそのガソリン代として参考にしてください。

年間走行距離3,000kmの場合

インプレッサで年間3,000kmを走行すると、ガソリン代は2万7,055円かかります。

3,000km走るのに必要なガソリンの量は、154.6L（3,000km/19.4m/L）です。つまり、年間のガソリン代は2万7,055円（154.6L×175円/L）となります。

走行距離3,000kmで年間2万7,055円ほどのガソリン代がかかるので、1ヶ月でかかるガソリン代は2,254円(2万7,055円/12ヶ月)です。

そのため、インプレッサを運転して年間走行距離が3,000km以内ならば、月々の出費は比較的安く済みます。

年間走行距離5,000kmの場合

インプレッサで年間5,000kmを走行すると、ガソリン代は4万5,098円かかります。5,000km走るのに必要なガソリンの量は、257.7L（5,000km/19.4km/L）です。つまり、年間のガソリン代は4万5,098円（257.7L×175円/L）となります。

走行距離5,000kmで年間4万5,098円ほどのガソリン代がかかるので、1ヶ月でかかるガソリン代は3,758円(4万5,098円/12ヶ月)です。

年間走行距離8,000kmの場合

インプレッサで年間8,000kmを走行すると、ガソリン代は7万2,153円かかります。8,000km走るのに必要なガソリンの量は、412.3L（8,000km/19.4km/L）です。つまり、年間のガソリン代は7万2,153円（366.97L×175円/L）となります。

走行距離8,000kmで年間7万2,153円ほどのガソリン代がかかるので、1ヶ月でかかるガソリン代は6,013円(7万2,153円/12ヶ月)です。

インプレッサは燃費効率が高いため、年間走行距離を8,000km走行した場合でも、月々の出費としては高額ではないでしょう。

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任意保険

任意保険は名前のとおり運転者が任意で加入する保険です。しかし、任意保険は自賠責保険ではカバーできない範囲まで補償対象となるため、ほとんどの方が加入しています。

任意保険の保険料は、年齢や車種、車両保険の有無、補償内容によって異なりますが、普通自動車で年間7万円程度です。ただし、事故率が高い若者と高齢者は高く設定されています。

任意保険に加入すると基本的に6等級からスタートし、無事故無違反であれば翌年に等級が上がります。しかし、事故やトラブルで保険を使えば翌年の等級が下がるのが一般的です。

等級が高くなるにつれて保険料が安くなるため、事故を起こさないように安全運転を心がけましょう。

メンテナンス費用

車は時間と共に経年劣化していきます。

では、インプレッサではどのくらいメンテナンスが必要なのでしょうか。ここでは、インプレッサのメンテナンス費用について解説します。

メンテナンス費用

・洗車費用
・消耗品費用

上記2点についてみていきます。

洗車費用

洗車には、自前で道具を揃えて行う方法、洗車機で行う方法、ガソリンスタンドなどで手洗い洗車してもらう方法の3つがあります。自分で洗車する場合は、カー用品店などで洗剤等を自分で揃えるだけなので大した費用はかかりません。

洗車機の場合は300円〜1,000円程度ですが、手洗い戦車の場合は2,000円〜6,000程度必要です。機械の方が時間は短く費用も安く済みますが、手洗いよりキズがつきやすく、仕上がりにムラがでる場合があります。

費用を優先する場合は、自分で行うか洗車機を利用すると良いでしょう。

消耗品費用

インプレッサで主に消耗するものは以下の5点です。

インプレッサの主な消耗品

・エンジンオイル
・タイヤ
・ワイパーブレード・ゴム
・バッテリー
・ブレーキパッド

上記の5点は定期的にメンテナンスが必要です。確認する頻度や方法、交換するべき判断基準などを把握しておきましょう。

エンジンオイル

エンジンオイルを交換するタイミングは、走行距離5,000kmもしくは6ヶ月ごとといわれています。エンジンオイルを交換するには、工賃を含めて2,000〜7,000円ほどかかります。

自分で交換を行う人もいますが、交換には知識と技術が必要なため、失敗するとエンジンにダメージを与える可能性があります。そのため、ディーラーや整備工場に依頼するのが一般的です。

また、依頼先によってはエンジンオイルの持ち込みも対応しているので、事前に確認しておきましょう。

タイヤ

タイヤは走行距離が30,000kmまたは3年ごとに交換が必要です。工賃自体は1000円前後ですが、タイヤ4本セットで平均して5〜12万円ほどかかります。

タイヤの消耗が激しいまま走行すると、スリップを起こすリスクが高くなり、事故を起こしてしまいます。タイヤは車の重量を支え、走行や停止、曲がる際に摩耗するため、グリップ力を維持するために定期的に点検を行いましょう。

ワイパーブレード・ゴム

ワイパーブレードやワイパーゴムは、クリアな視界を確保する大事部位品のため、定期的な交換が必要です。交換のタイミングは、1〜2年に1回、劣化しやすいゴムは半年〜1年が望ましいといわれています。ゴムにひび割れや変形があった場合は寿命のサインなので、なるべく早めに交換してください。

ワイパー価格は、ワイパーブレードごとの交換で2,000円〜5,000円、ゴムのみの場合は1,000円〜3,000度です。さらに、業者に交換を依頼する場合は工賃が上乗せされます。

ワイパーの交換は自分でも行えるため、費用を抑えたい方はカー用品店などで部品を揃えて行うと良いでしょう。

バッテリー

バッテリーを交換するタイミングは、車の乗り方によって異なりますが2〜3年が目安です。バッテリーが寿命を迎えると、エンジンがかからなくなる恐れもあるため、必ず交換しましょう。

バッテリー代の相場は5,000円程度で、メーカーや車種によって大きく開きがあります。また、業者に依頼する場合は工賃、自分で交換する場合はバッテリーの廃棄代も必要です。

バッテリーはカー用品店よりもネットの方が安く購入できます。そのため、少しでも費用を抑えたい場合は、ネットで購入し自分で交換すると良いでしょう。

ブレーキパッド

ブレーキパッドの消耗は車の重量やブレーキ性能、運転環境によって異なります。交換のタイミングは、厚さが約3mmになった時や走行距離5万km前後です。

ブレーキパッドの交換は特定整備にあたり、安全上の理由から自分での交換はおすすめしません。そのため、ディーラーや整備工場で交換しましょう。

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その他必要に応じてかかる費用

ここまで紹介した部品やオイル以外にも、車の使用用途によって必要になる費用を解説します。主に以下の3つの費用が必要です。

その他の費用

・高速代
・駐車場代
・修理代

それぞれ詳しくみていきましょう。

高速代

高速道路に乗って遠方へ出かける場合、もれなく高速代が必要になります。高速道路の料金は、走行距離や走っている道路によって異なります。高速代が気になる方は、地図アプリやNEXCOの公式HPなどで事前に調べておくと良いでしょう。

参考までに、総務省統計局によると平成20年の有料道路への平均支出は8,923円です。少しでも高速代を抑えたい場合は、ETCを活用し休日や深夜などの割引がされている時間帯に利用しましょう。

駐車場代

自宅に駐車スペースがある場合、駐車場代は必要ありませんが、駐車場がない場合は月極駐車場の契約をする必要があります。

また、月極駐車場代の相場は地域によって異なりますが、全国平均では8,000円です。都市部では2〜3万円と割高です。外出の際にも、コインパーキングなどで駐車料金を支払わなければいけません。

必ずしも自宅近くに空いている駐車場があるとは限りません。そのため、車の購入をする前に、駐車場探しをしておくと手続きがスムーズになるでしょう。

修理代

車を乗り続けていると、思わぬタイミングで修理代が発生するものです。軽度の修理であれば数千円程度で済みますが、修理の度合いや部品によっては何十万円という高額な修理代が必要な場合があります。

依頼する業者によっても修理代は大きく変わるため、修理が必要であれば無料見積もりなどを利用して検討すると良いでしょう。また、修理代をかけないためにも日頃から安全運転を心がけ、定期的なメンテナンスを受けることが重要です。

インプレッサの維持費総額

ここまで、車の維持費として必要になる費用について解説しました。では、これらを合計するとインプレッサの維持費はどれくらいになるのでしょうか。

自動車税	36,000円
車検費用（1年あたり）	40,000円
ガソリン代（年間8,000km）	72,153円
任意保険料	70,000円
維持費合計（年間）	218,153円

維持費の合計は、あくまで最低限必要な費用です。これ以外にも駐車場代や高速代、その他メンテナンス費用など、必要に応じて上乗せされます。

また、事故や故障した場合、任意保険に未加入の状態だと修理費用は数十万円になる可能性もあるため注意しましょう。