更新日2025.02.08

ジープ　ラングラーの維持費はどれくらい？税金や車検費用・維持費を安く抑える方法について解説

ジープラングラーは、1987年からジープブランドで販売されるクライスラーのクロスカントリーカーです。頑丈なボディと悪路走破性が高いのが大きな特徴で、世界中で人気の1台です。

ジープラングラーは維持費として、自動車税やガソリン代などさまざまな費用がかかるので、事前に確認しておくことが大切です。さらに、車検費用は依頼する業者によって価格が大幅に変わるため、慎重に選ぶことが重要です。

そこでこの記事では、ジープラングラーの維持費について、税金や車検費用、維持費を安く抑える方法を解説します。ジープラングラーの購入を検討している方は、参考にしてみてください。

またジープラングラーの維持費を安く抑える事は大事ですが、それだけでは限界があります。維持費だけに囚われるのではなく、自動車関連の費用を抑えるには、乗り換えの際に、いま乗っている車を高く売るなどの工夫が必要です。
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この記事でわかること

・ジープラングラーの維持費
・ジープラングラーの維持費の内訳
・ジープラングラーの維持費を安く抑える方法

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ジープ　ラングラーの維持費内訳

ジープラングラーを維持するためには、主に以下の7つの費用がかかります。

ジープラングラーの維持に必要な費用

・自動車税
・車検費用
・自賠責保険料
・自動車重量税
・印紙代
・車検基本料金
・ガソリン代

これらの費用は、車を維持するために必ず必要な費用です。これ以外にも、必要に応じて高速代や駐車場代、洗車代といった費用が維持費として必要になります。また、全ての車で金額が同じ費用と、車種や所有期間によって異なる費用もあります。

ここからは、それぞれの維持に必要な費用について解説していきます。

自動車税

自動車税は、所有する自動車に対して年1回課される税金です。排気量や車種に応じて税額が決まり、地方自治体に納付されます。納付する自動車税の金額は以下のとおりです。

排気量	2019年9月30日以前初回新規登録	2019年10月1日以後初回新規登録
～1,000cc	29,500円	25,000円
1,000～1,500cc	34,500円	30,500円
1,500～2,000cc	39,500円	36,000円
2,000～2,500cc	45,000円	43,500円
2,500～3,000cc	51,000円	50,000円
3,000～3,500cc	58,000円	57,000円
3,500～4,000cc	66,500円	65,500円
4,000～4,500cc	76,500円	75,500円
4,000～6,000cc	88,000円	87,000円
6,000cc〜	111,000円	111,000円

新車登録の時期によって自動車税額が異なります。現行のジープラングラーのは、2,000ccと3,600ccモデルが展開されています。そのため、2019年10月1日以後に初回新規登録した場合、2,000ccが36,000円、3,600ccが65,500円です。

車検費用

車検は、日本で自動車が法定の安全基準を満たしていることを確認するための検査です。2年または3年ごとに実施され、適合しない車両は公道を走行できません。

車検費用の内訳は以下のとおりとなっています。

車検費用の内訳

・法定費用(自賠責保険料、自動車重量税、印紙代)
・車検基本料金

それぞれ詳しく解説します。

法定費用

法定費用は、車検を受ける際に必ず支払う必要がある費用です。法定費用の内訳は、自賠責保険料と自動車重量税、印紙代が含まれています。

自賠責保険料

自賠責保険料は、法律によって車の所有者による加入が義務付けられた保険です。自賠責保険は、交通事故が発生した際に被害者の補償を目的としており「強制保険」ともいわれています。

以下の表のように、自動車の区分や加入する期間によって保険料が異なります。

加入期間	自家用車
12ヶ月	12,700円
13ヶ月	13,310円
24ヶ月	20,010円
25ヶ月	20,610円
36ヶ月	27,180円
37ヶ月	27,770円

ジープラングラーの自賠責保険料は、24ヶ月契約で20,010円、36ヶ月で27,180円となります。

自賠責保険に未加入の場合は、1年以下の懲役または50万円以下の罰金が科される場合もあるため必ず加入しましょう。保険料の支払いは、車検の時に一緒に支払うことになります。

自動車重量税

自動車重量税も、自賠責保険と同じく法律で支払いが義務づけられている税金です。車両重量や車種によって課税額が異なっており、普通車だと0.5トンごとに4,100円が課税されます。一部の車種では、エコカー減税により税率が低くなるため注意しましょう。

ジープラングラーは、車両重量が1,880〜 2,350 kgなので、2年で32,00円もしくは41,000円となります。新車登録時は、3年分の税金をまとめて支払い、その後2年ごとの車検時にも2年分をまとめて払う仕組みです。

印紙代

印紙代とは、車検を受ける際に必要な自動車検査票に添付する印紙を発行するための手数料です。印紙代は、車検を依頼した場所によって異なります。指定整備工場に出した場合は2,200円、持ち込み検査に出した場合は1,600円です。

車検業者	車両サイズ	印紙代
認定工場	普通自動車	2,300円
	小型自動車	2,200円
	軽自動車	1,800円
指定工場	普通自動車	1,800円
	小型自動車	1,800円
	軽自動車	1,400円

基本的に印紙代は車検の代行業者が支払うため直接目にすることはありませんが、印紙代が必要という認識はしておきましょう。

車検基本料金

車検基本料金は、車検を代行する業者に支払う費用です。車検基本料金の中には、整備技術料や代行手数料などさまざまな費用が含まれています。具体的な費用は、業者によってバラバラで、法定費用のように決まっていません。

たとえば、カーディーラーよりもガソリンスタンドやカー用品店で車検を受けた方が値段が低く設定されていることが多いです。

そのため、少しでも車検費用を抑えたい方は、複数の業者で見積りを取り比較検討すると良いでしょう。

ガソリン費用

ガソリン費用は、運転する地域やドライバーの運転方法によって大きく異なります。

ここでは、ジープラングラーのガソリン代をグレード別に紹介し、走行距離別にシミュレーションします。

ジープ　ラングラーのグレードごとの燃費

近年、ガソリン価格が高騰しているので、できるだけ安く抑えたい維持費の1つです。ここでは、ジープラングラーのグレードごとの燃費をみていきましょう。

グレード	排気量	燃費（WLTCモード）
アンリミテッドサハラ	2,000cc	11.5km/L
アンリミテッドルビコン	3,600cc	9.1km/L

現行型のジープラングラーは、搭載しているエンジンによって燃費性能が変わります。他のSUV車と比べて燃費性能は高くありませんが、力強い走りが体験できる車です。

走行距離別ガソリン代シュミレーション

ここでは、年間走行距離ごとにガソリン代はいくらかかるのかシミュレーションしていきます。算出条件は以下のとおりです。

ジープラングラーのガソリン代の算出条件

・燃費：11.5km/L（アンリミテッドサハラ）
・1Lあたりのレギュラーガソリン代：175円/L（2024年1月26日時点の全国平均）
・1年で消費するガソリン：走行距離÷燃費
・年間のガソリン代：1年で消費するガソリン×1Lあたりのレギュラーガソリン代

ジープラングラーは、レギュラーガソリンを使用するため、ガソリン価格はその全国平均価格で計算を行います。それぞれシミュレーションしていきましょう。

年間走行距離3,000kmの場合

まず、年間走行距離が3,000kmのジープラングラーのガソリン代を算出します。1年で消費するガソリンは、3,000km÷11.5km/Lなので、260.9Lです。

そして、年間のガソリン代は260.9L×175円なので、45,658円となります。これを月々に直すとガソリン代は1ヶ月3,805円です。

年間3,000km程度であれば、そこまでガソリン代が大きな負担にはならないでしょう。

年間走行距離5,000kmの場合

次に、年間走行距離が5,000kmのジープラングラーのガソリン代を算出します。1年で消費するガソリンは、5,000km÷11.5km/Lなので、434.8Lです。

そして、年間のガソリン代は、434.8L×175円の計算式より76,087円となります。これを月々に直すとガソリン代は1ヶ月6,340円です。

年間5,000km程度であれば、普段は通勤や通学で乗り、たまに遠方で使うといった使い道が目安となります。乗り方次第でガソリン代を抑えることができるでしょう。

年間走行距離8,000kmの場合

続いて、次に、年間走行距離が8,000kmのジープラングラーのガソリン代を算出します。1年で消費するガソリンは、8,000km÷11.5km/Lなので、695.7Lです。

そして、年間のガソリン代は、695,7L×175円の計算式より121,739円となります。これを月々に直すと、ガソリン代は1ヶ月10,145円です。

年間走行距離が8,000kmを超えてくると、月々のガソリン代も1万円を超えてきます。決して燃費の良い車ではないので、燃費やガソリン代が気になる方は、乗り換えなども検討しても良いでしょう。

任意保険

自賠責保険(強制保険)は対人補償のみで、相手や自分の車、建物などには保険金がおりません。しかし、任意保険は自賠責保険の補完として、対物や自車損害、搭乗者傷害など幅広い補償があります。

補償内容や運転者の条件により保険料は変わり、事故時の高額な賠償リスクに備えることが可能です。選ぶ際は、自分の運転スタイルや車の使用状況に合わせたプラン選択が重要で、保険会社ごとのプランや料金を比較し、最適な保険を選びましょう。

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メンテナンス費用

車を安心して綺麗に乗り続けるためには、主に以下の2つのメンテナンス費用がかかります。

メンテナンス費用

・洗車費用
・消耗品費用

それぞれ詳しく解説します。

洗車費用

車を定期的に洗車しないと、汚れが蓄積されてサビができ、大きな事故につながることも十分にありえます。そのため、車を綺麗で安全な状態に保つためにも、定期的に洗車を行いましょう。

洗車方法には、自分で行う方法と洗車機に入れる方法、手洗い洗車を依頼する方法があります。自分で行う方法では、数百円から数千円で洗剤やタオルなどの洗車グッズを購入して行えます。一度洗車グッズを購入すると長期間費用はかかりません。

洗車機は、数百円から1,000程度で短時間で洗車が可能ですが、ボディに傷がついてしまう恐れがあります。手洗い洗車は、2,500円〜6,000円が相場でクオリティーの高い洗車が可能ですが、待ち時間が長かったり、経済的負担が大きいです。

それぞれの特徴を総合的に考慮し、自分にあった洗車方法で車を綺麗な状態に保ちましょう。

消耗品費用

ジープラングラーでは、主に以下の部品が消耗しやすいです。

ジープラングラーの消耗しやすい部品

・エンジンオイル
・タイヤ
・ワイパーブレード・ゴム
・バッテリー
・ブレーキパッド

それぞれの特徴や費用についてみていきましょう。

エンジンオイル

エンジンオイルは、エンジン内部の摩擦を軽減し、冷却と清浄を助ける役割を担う非常に重要なオイルです。交換費用は使用するオイルの種類によりますが、大体5,000円から15,000円程度が相場になります。

ただし、交換を依頼するガソリンスタンドや業者によって料金が異なるため、複数業者で比較してみましょう。店舗によってはオイルの持ち込みが許されているので、費用を抑えることも可能です。

タイヤ

タイヤは、走行距離が40,000km〜50,000kmが交換の目安といわれています。ジープラングラーのタイヤの交換費用はタイヤ本体と工賃を含めると、4本で8万円〜が相場です。

また、交換以外にも、タイヤのローテーションも必要になります。タイヤのローテーションとは、前輪と後輪の摩耗速度の違いを考慮し、タイヤの摩耗パターンに応じて位置を変更する作業です。ローテーションは、走行距離が5,000〜10,000kmごとに推奨されています。

交換とローテーションは、専門的な知識と正確なジャッキアップが必要なため、業者に依頼しましょう。

ワイパーブレード・ゴム

ワイパーブレードとそのゴム部分は、雨や雪が降ったときにドライバーの視界をクリアに保つために極めて重要です。時間と共にワイパーゴムは自然と硬化し、割れや摩耗が生じることがあります。そのため、1年に1度の交換が必要です。

交換費用は、工賃を含めるとワイパーブレード全体で3,000円〜7,000円、ワイパーゴムのみならば2,000円〜4,000円が一般的です。しかし、自分で交換作業を行うことで、節約することができます。

自分で交換する際は、特別な工具を必要とせず、比較的簡単に交換可能です。コストを抑えて安全に運転するのに効果的な方法といえます。

バッテリー

自動車のバッテリーは、エンジンの始動や電子機器の動作に不可欠で、平均的な寿命は2〜5年です。ジープラングラーのバッテリーの交換費用は30,000円〜ですが、価格はバッテリーの種類や容量によって異なります。

バッテリーが弱ると、エンジンがかかりにくくなったり、電気系統の不具合が発生したりする可能性があるため、定期的に点検し、それに応じて交換することが重要です。自分で交換することも可能ですが、適切な知識と注意が必要です。

ブレーキパッド

ブレーキパッドは、車両の安全性に直接関わる特定整備の部品です。一般的に20,000km〜40,000kmごとの交換が推奨されています。しかし、傾斜が激しい道などを頻繁に走行している場合は、もう少し早く交換することが必要でしょう。

ブレーキパッドの交換は、工賃を含めて50,000円〜の費用がかかります。自分で交換すると、安全性が担保しきれません。適切な専門知識と工具、そして安全に関わる作業のための正確な手順が必要であるため、整備工場に依頼しましょう。

その他必要に応じてかかる費用

ジープラングラーの維持には、これまで紹介したもの以外にも必要に応じて以下のような費用が必要です。

その他必要に応じてかかる費用

・高速代
・駐車場代
・修理代

それぞれ詳しくみていきましょう。

高速代

長距離旅行では高速道路が欠かせませんが、高速代が必要になります。高速代は移動距離や選択するルートによって異なり、長距離走行すると高額になりがちです。

しかし、ETCを利用することで、料金所での時間短縮だけでなく、利用時間帯や曜日に応じた割引が受けられます。また、事前に高速道路会社が提供する割引プランを調べ、計画的に利用することで、高速代を大幅に削減することが可能です。

駐車場代

自宅に駐車場があれば駐車場代は必要ないですが、ない場合は月極駐車場を契約しなければなりません。さらに、ショッピングモールや病院、オフィスビルなどの目的地での一時駐車が必要な場合も利用料がかかります。これらの費用は地域によって大きく差があり、特に都心部では高額です。

たとえば、東京や大阪などの都市部では、月極駐車場の平均が20,000円〜30,000円です。駐車場代を節約するためにも目的地周辺の駐車料金を比較し、事前に最もコストパフォーマンスの高い場所を選びましょう。

修理代

ジープラングラーのようなオフロード車は、過酷な条件下で運転する方も多いため、損傷や故障が発生する可能性があります。簡単な部品交換は数千円から数万円です。

しかし、エンジンに関わる大規模な修理には数十万円以上になる場合もあります。

修理代は故障の内容や必要な部品によって大きく変わりますが、保険未加入の場合ではさらに高額になるでしょう。定期的な点検と適切なメンテナンスが、予期せぬ修理費用の発生を抑えることにつながります。

ジープ　ラングラーの維持費総額

ここまで、車の維持費として必要になる費用について解説しました。それでは、これらを合計するとジープ　ラングラーの維持費はどれくらいになるのでしょうか。

自動車税	30,600円
車検費用（1年あたり）	70,000円
ガソリン代（年間8,000km）	121,729円
任意保険料	70,000円
維持費合計（年間）	292,329円

維持費の合計は、あくまで最低限必要な費用です。これ以外にも駐車場代や高速代、その他メンテナンス費用など、必要に応じて上乗せされます。

また、事故や故障した場合、任意保険に未加入の状態だと修理費用は数十万円になる可能性もあるため注意しましょう。

ジープ　ラングラーの維持費を抑えるためには？

車を長く乗り続けるために、維持費を少しでも抑えたい方も多いでしょう。

ここでは、ジープラングラーの維持費を抑えるための方法を紹介します。以下の3つの方法で維持費を少しでも抑えてみましょう。

ジープラングラーの維持費を抑えるための方法

・車を使うシーンを見直す
・定期的にセルフチェックしておく
・維持費の安い車を選ぶ

それぞれ詳しく解説します。

車を使うシーンを見直す

ジープラングラーの使用シーンを見直し、必要最小限に留めることで維持費を大幅に削減できます。日々の通勤や買い物では徒歩や自転車を選び、長距離移動ではガソリン代や高速料金がかさむため、公共交通機関を利用しましょう。

これらの手段をとることで、節約だけでなく健康的な生活を送ることも可能です。また、車の利用を計画的に制限することで、ガソリン代や駐車場代の節約につながり年間維持費を抑えることができます。

定期的にセルフチェックしておく

定期的なセルフチェックは、ジープラングラーの維持費削減に欠かせない習慣です。エンジンの異音やタイヤの空気圧、オイルレベルなどのチェックを自分で行うことで、早期に問題を発見し故障を防ぐことができます。

また、メンテナンスを定期的に行うことで、予期せぬ高額な修理費用を避け、長期的に車を健康な状態で保つことが可能です。自分でできる簡単な点検やメンテナンスを習慣化し、車の維持費を効果的に抑えましょう。

維持費の安い車を選ぶ

車の維持費を抑えたい場合、燃費の良い車や税金が低い軽自動車を選択すると良いでしょう。これらの車種は日常の運転において、ガソリン代や年間の税金が格段に低く抑えられます。

また、電気自動車やハイブリッド車は維持コストが低く、税制面での優遇も受けることも可能です。特にハイブリッドカーの電気のみを使用する運転モードでは、ガソリン代に比べて運用コストを大幅に削減できます。

長期的な維持費の観点から車種を選ぶことが、コストを最小限に抑える鍵となるでしょう。

ジープ　ラングラーの維持費に関するよくある質問

ジープ　ラングラーは年収いくら以上から乗れる？

ジープラングラーを所有するための適切な年収は、車両価格、維持費、そして個人の財政状況によって大きく異なります。しかし、一般的には年収の半分以内に収まる車両価格が推奨されます。

ジープラングラーの新車は、6,300,000〜8,000,000円ほどなので、年収400万円以上が目安です。ただし、これはあくまで一般的な指標であり、維持費や他の生活費、ローンの利用条件など個々の状況を考慮する必要があります。

ジープ　ラングラーとプラドでは維持費はどのくらい変わりますか？

	ジープラングラー	トヨタプラド
自動車税	30,600円	43,500円
車検費用	70,000円	60,000円
ガソリン費用	121,729円	125,000円
任意保険	70,000円	50,000円
維持費合計（年間）	292,329円	278,500円