更新日2025.02.01

レネゲードの維持費はどれくらい？税金や車検費用・維持費を安く抑える方法について解説

レネゲードは「伝統的なジープデザインを継承する新型モデル」として圧倒的な人気と需要を兼ね備える車です。内外装ともに上質感漂う印象は、新車に限らず中古車市場でも現在注目を集めています。

そんなレネゲードを実際に所有した場合の年間維持費はどのくらい必要なのでしょうか。この記事では、レネゲードを所有した場合に必要な維持費について、車検代や任意保険料、メンテナンス代を含めたうえで徹底解説します。

またレネゲードの維持費を安く抑える事は大事ですが、それだけでは限界があります。維持費だけに囚われるのではなく、自動車関連の費用を抑えるには、乗り換えの際に、いま乗っている車を高く売るなどの工夫が必要です。
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この記事でわかること

・レネゲードを所有する維持費の総額
・レネゲードの年間走行距離に対するガソリン代
・レネゲードの維持費を抑えるコツ

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レネゲードの維持費内訳

レネゲードの維持費として挙げられる内訳は以下のとおりです。

レネゲードの具体的な維持費内訳

・自動車税
・車検費用
・法定費用
・車検基本料金
・ガソリン費用
・任意保険
・メンテナンス費用
・その他必要に応じてかかる費用

車を購入もしくは所有する場合、購入金額にだけ意識を傾けてはいけません。年間を通してどのくらいの維持費が必要なのかを把握することも必要です。

自動車税

自動車税は、車の排気量ごとに定められる地方税の1つです。毎年4月1日時点で車を所有する所有者に納税義務が発生します。自動車税を算出するうえで重要な排気量ごとの税額を以下にまとめました。

排気量	2019年9月30日以前に購入	2019年10月1日以降に購入
～1,000cc	29,500円	25,000円
1,001cc～1,500cc	34,500円	30,500円
1,501cc～2,000cc	39,500円	36,000円
2,001cc～2,500cc	45,000円	43,500円
2,501cc～3,000cc	51,000円	50,000円
3,001cc～3,500cc	58,000円	57,000円
3,501cc～4,000cc	66,500円	65,500円
4,001cc～4,500cc	76,500円	75,500円
4,501cc～6,000cc	88,000円	87,000円
6,001cc～	111,000円	110,000円

レネゲードの排気量は「1,331cc」となっており、年間30,500円の自動車税額を負担する必要があります。

なお、この金額は2019年10月に税制改正されたものであり、2019年10月以前よりも負担額が少なくなりました。そのため、2019年9月30日以前にレネゲードを購入した方の自動車税額は年間34,500円となるので注意してください。

車検費用

車検費用は、初度登録から3年未満の場合は3年に1回、継続車検時の場合には2年に1回必ず実施しなければいけない車の整備です。車検費用は「車検基本料金＋法定費用＋印紙代＋消耗部品交換代」の4つの項目で計算されます。

レネゲードの車検費用はおよそ「5万円〜7万円」程度です。ただし、初度登録からの経過年数が長くなるほど、消耗部品や税額が増えるため高額になりやすい傾向にあります。

法定費用

法定費用は「自賠責保険＋自動車重量税＋印紙代」の3つの税額で算出された金額です。車検を実施する際に必ず負担しなければいけません。

今後レネゲードを所有する予定の方は、1回の車検実施時にどのくらいの法定費用が必要になるのかを把握しましょう。ここでは、自賠責保険や自動車重量税、印紙代の税額についてそれぞれ詳しく解説します。

自賠責保険

自賠責保険とは、車を走行中に他人を負傷もしくは死亡させてしまった際に発生する損害費用を最低限保証する保険のことです。

交通事故により他人を死亡させてしまった場合や、怪我させてしまった際に自賠責保険の限度額範囲内で保険金が賄われます。自賠責保険は車を所有する全ての方が必ず加入しなければいけない強制保険です。

保険期間	金額
12ヶ月	11,500円
13ヶ月	12,010円
24ヶ月	17,650円
25ヶ月	18,160円
36ヶ月	23,690円
37ヶ月	24,190円

自賠責保険は、支払う期間を長くするほど負担率が下がる仕組みになっているので、なるべく長い期間分を支払っておくと良いでしょう。

自動車重量税

自動車重量税とは、車両総重量によって税負担が発生する税金の1つで、車両総重量0.5kgごとに4,100円課税される仕組みになっています。

	自家用乗用車（0.5トン）	軽自動車
新車登録〜12年目	4,100円/年	3,300円/年
13〜17年目	5,700円/年	4,100円/年
18年目以降	6,300円/年	4,400円/年

レネゲードの場合、車両総重量は2,000kg弱〜2,135kgであり、課税される税額は16,400円～です。

通常レネゲードは、エコカー減税に対応していないことから自動車重量税が発生しますが、PHEV車である4xeグレードはエコカー減税100％減税対象なので、自動車重量税が発生しません。

印紙代

印紙代は、車検時に新しい車検証を発行する際に必要な印紙と証紙の代金のことです。つまり、地方自治体に対して印紙代を支払ったことを証明するために必要な費用になります。

印紙代は、持ち込み検査時と指定工場での検査時によって負担する手数料が異なります。具体的には以下のとおりです。

印紙代の負担金額

・持ち込み車検時：1,800円
・指定工場での車検時：2,300円

印紙代を少しでも安くしたい方は「OSS申請」を利用しましょう。OSS申請とは、自動車保有関連手続きをワンストップで提供しているサービスのことです。OSS申請を利用することで印紙代の割引制度が活用できます。

車検基本料金

車検基本料金とは、車検を依頼する業者に支払う料金のことです。車検基本料金は業者によって費用が一律ではなく、ディーラーやカー用品店などによって金額が異なります。

車検基本料金は車の車両サイズによって金額が設定されています。レネゲードの場合、車両サイズが大きいこともあり、車検基本料金は2万円〜4万円ほどが費用相場です。

ガソリン費用

ここまでレネゲードを所有するうえでの大まかな維持費を解説してきましたが、変動費用としてガソリン費用を把握する必要もあります。ガソリン費用については、レネゲードのグレードごとの燃費性能を参考にしたうえで年間走行距離に対する費用負担を算出しています。

レネゲードのグレードごとの燃費

レネゲードのグレードごとの燃費数値は以下の表を参考にしてください。

【燃費項目】	Limited	Limited 4xe	Traihawk 4xe
WLTCモード（km/L）	15.6km/L	16.0km/L	14.8km/L
市街地モード（km/L）	14.3km/L	13.8km/L	13.1km/L
郊外モード（km/L）	14.8km/L	16.9km/L	15.1km/L
高速道路モード（km/L）	16.3km/L	16.6km/L	15.5km/L

グレード別燃費数値を比較すると、Limited 4XeグレードとTraihawk 4xeはハイブリッドモデルであるため燃費数値がガソリンモデルよりも優れています。ガソリン代は「走行距離×燃費数値」で算出されるため、ガソリン代を抑えたい方はハイブリッドモデルのレネゲードが良いでしょう。

走行距離別ガソリン代シミュレーション

レネゲードを所有した際の年間走行距離に合わせたガソリン代を以下の条件でシミュレーションしてみました。

走行距離別シミュレーション

・年間走行距離3,000kmの場合
・年間走行距離5,000kmの場合
・年間走行距離8,000kmの場合

算出したガソリン価格は以下の条件で計算しています。

ガソリン代のシミュレーション条件

・ハイオクガソリン：185円/L
・レネゲード「Limited 4Xe」の燃費性能（WLTCモード）：16.0km/L

年間走行距離3,000kmの場合

年間走行距離が3,000kmの場合、月間走行距離で250kmほどの距離を運転するイメージです。具体的には通勤距離が往復10km以内のケースが挙げられます。年間走行距離が3,000kmの場合に必要なガソリン代を以下にまとめました。

ガソリン代の算出方法

・1年間に消費するガソリン量：3,000km÷16.0km/L＝年間188L
・年間負担するガソリン代：188L×185円/L＝34,780円

レネゲードで年間3,000km走行する場合には年間34,780円の費用が必要です。月間で計算すると2,893円ほどになります。

年間走行距離5,000kmの場合

年間走行距離が5,000kmの場合、月間走行距離が417kmほどです。具体的には通勤・通学往復20km〜30kmほど週5日間で走行するイメージになります。年間走行距離が5,000kmの場合に必要なガソリン代を以下にまとめました。

ガソリン代の算出方法

・1年間に消費するガソリン量：5,000km÷16.0km/L＝年間313L
・年間負担するガソリン代：313L×185円/L＝57,905円

年間走行距離が5,000kmの場合に必要なガソリン代は57,905円です。月間で計算すると約4,825円ほどです。

年間走行距離8,000kmの場合

年間走行距離が8,000kmの場合、推定される月間走行距離は667kmほどになります。月間走行距離が667kmの場合、月に2回ほどの遠出に加えて通勤通学で30km〜50kmほど運転するイメージです。

年間走行距離が8,000kmの場合に必要なガソリン代を以下にまとめました。

ガソリン代の算出方法

・1年間に消費するガソリン量：8,000km÷16.0km/L＝年間500L
・年間負担するガソリン代：500L×185円/L＝92,500円

年間走行距離が8,000kmの場合に必要なガソリン代は92,500円です。月間で計算すると7,708円の費用となります。

任意保険

任意保険とは、自賠責保険では補えない補償範囲で万が一の損害金額をカバーする保険です。任意保険でカバーされる内容として、車両保険や対物賠償責任保険、その他弁護士費用特約やレンタカー費用特約などが挙げられます。

レネゲードの任意保険は車両保険の有無や自動車保険の等級、運転者の限定、年齢条件などによって金額が大きく異なります。レネゲードの任意保険料の目安は以下のとおりです。

レネゲードの任意保険料金【20等級の場合】

・車両保険有り：8万円〜15万円
・車両保険無し：6万円〜10万円

任意保険料は車両保険の有無によって金額が大きく異なります。車両保険とは、自分の車の損害費用に対して保険を適用できるものです。万が一の事故で自分が所有している車の補償が不必要な場合には、車両保険を付帯しないことをおすすめします。

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メンテナンス費用

レネゲードを所有する際には、洗車費用や消耗部品の交換費用も考慮する必要があります。ここからは、それぞれの費用について詳しく解説します。

洗車費用

車の洗車と聞くと、ガソリンスタンドでの洗車をイメージする方は多いでしょう。ガソリンスタンドでの洗車でも、機械式洗車とスタッフによる手洗い洗車によって費用が異なります。具体的には以下のとおりです。

1度の洗車に必要な費用負担

・機械式洗車：400円〜1,000円
・手洗い洗車：1,500円〜3,000円

手洗い洗車は、ボディ全体を洗車スタッフが手洗いで洗車する方法です。機械式洗車機のように洗車を機械が行う訳ではなく、人が手作業する人件費が含まれる関係上、費用が高額になりやすいです。

少しでも洗車費用を抑えたい方は、機械式洗車を行い定期的に車のメンテナンスを行いましょう。

消耗部品費用

レネゲードの消耗部品費用として必要になる項目を以下にまとめました。

レネゲードの消耗部品費用内訳

・エンジンオイル
・タイヤ
・バッテリー
・ウィンドウォッシャー液
・ワイパーブレード・ゴム

それぞれの費用を把握してこそレネゲードを所有するうえでの全体費用を把握できます。

エンジンオイル

エンジンオイルの交換は、一般的に5,000kmもしくは半年に1回を推奨時期としています。

レネゲードのエンジンオイルを交換する際に必要な費用は、1回ごとに3,000円〜5,000円程度です。

車種ごとに使用されるエンジンオイルによって推奨時期に多少の誤差があるため、詳しい内容は取り扱い説明書を確認してみましょう。

タイヤ

タイヤは消耗部品の1つとして挙げられるものです。タイヤを交換する際に負担する費用の内訳は「タイヤ代＋取付・取外工賃」で費用が計算されます。作業を依頼する業者によってタイヤ代と作業工賃が異なります。

レネゲードのタイヤを交換する際の費用は5万円〜12万円ほどです。スタッドレスタイヤとノーマルタイヤによってもタイヤ1本あたりの費用が異なります。どのようなタイヤが必要なのかを把握したうえで購入しましょう。

バッテリー

バッテリーは2年〜3年に1回の交換が推奨されています。バッテリー交換は自分でもできますが、電気を扱う交換作業のためおすすめしていません。最悪の場合、感電してしまう可能性もあります。

レネゲードのバッテリーを交換する際の費用は2万円〜4万円ほどになります。バッテリーを交換する際の費用内訳は「バッテリー単体代＋取付・取外工賃」を合計しています。

ウィンドウォッシャー液

ウィンドウォッシャー液には、フロントガラスに付着した汚れを取り除く役割があります。ウインドウォッシャー液なしでワイパーを動かしてしまうと、フロントガラスに傷をつけてしまう可能性があります。

ウィンドウォッシャー液は自分でも交換できる消耗部品ですが、補充箇所がわからない場合には専門業者に補充を依頼しましょう。ウィンドウォッシャー液を補充する際に必要な費用は1,000円〜1,500円程度です。

ワイパーブレード・ゴム

ワイパーブレードやゴムの交換は、1年〜2年に1回の交換が推奨されています。交換せずに2年以上使用する方もいますが、部品の経年劣化により走行に支障が出る可能性があるため注意してください。

ワイパーブレードの交換費用は1本につき1,000円〜3,000円です。ワイパーゴムの交換費用は1本につき1,000円〜1,500円ほどになります。

その他必要に応じてかかる費用

レネゲードを所有するうえで必要に応じて発生する維持費を3つ解説します。

レネゲードを所有するうえでのその他費用

・高速代
・駐車場代
・修理費

上記、費用は必要に応じて発生する費用です。必ず必要になる費用ではないので注意してください。

高速代

高速代は、遠出や里帰りなどで指定の高速道路を利用した際に必要な費用です。毎日高速道路を使用する方はほとんどいませんが、1度の利用で高速道路を利用した距離によって金額が異なります。

高速道路の利用料金を抑えるためには、ETCカードを使用することをおすすめします。ETCカードを利用すればETCカードを利用しない場合と比較して約1割程度費用を軽減できます。

駐車場代

駐車場代は、首都圏か地方かによって月間に負担する費用が大きく異なります。特に首都圏になると毎月1万円以上の負担は覚悟する必要があります。地方部では3,000円〜5,000円程度で借りられる駐車場があるでしょう。

駐車場代を安く抑えるためには、自宅から離れた場所であっても安い駐車場を借りる方法がおすすめです。車までの距離が少し遠いと感じるかもしれませんが、毎月負担する駐車場代を抑えられます。

修理代

車の修理代は、ボディを擦ってしまったケースやバンパーを凹ませてしまったケースなどに対して必要になる費用です。毎月負担する費用ではなく、一定以上の損害が車に発生した場合費用がかかります。

修理代はディーラーやカー用品店、自動車修理工場によって金額が大きく異なります。少しでも修理代を安く抑えたい方は自動車修理工場やカー用品店などで修理を依頼するようにしましょう。

レネゲードの維持費総額

レネゲードを所有する際に必要な総額費用をまとめると以下の金額になります。

自動車税	34,500円
車検費用（1年あたり）	50,000円〜70,000円
ガソリン代（年間8,000km）	92,500円
任意保険料	60,000円〜150,000円
維持費合計（年間）	237,000円〜347,000円

レネゲードの年間維持費を計算すると約237,000円〜347,000円の費用が必要です。レネゲード4xeを選べば、エコカー減税対象の車であるため、新車購入時や継続車検時に必要な自動車重量税は必要ありません。その分、年間の維持費を抑えられるというメリットがあります。