ハマーの維持費はどれくらい？税金や車検費用・維持費を安く抑える方法について解説

ハマーの迫力ある外観や、パワフルなエンジンに魅了される方も多いのではないでしょうか。しかし、その一方で気になるのが維持費の問題です。維持費には、税金や車検費用などさまざまな費用がかかります。そんなハマーの維持費はどれくらいかかるのでしょうか。

そこでこの記事では、ハマーの維持費の内訳や、維持費を安く抑える方法について解説します。ハマーの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

またハマーの維持費を安く抑える事は大事ですが、それだけでは限界があります。維持費だけに囚われるのではなく、自動車関連の費用を抑えるには、乗り換えの際に、いま乗っている車を高く売るなどの工夫が必要です。
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ハマーの維持費内訳

ハマーの維持費は、主に以下のようなものがあります。

ハマーの維持費や追加費用は、車両の使用用途や走行距離などによって大きく異なります。そのため、自分の状況にあわせた費用を把握する必要があります。

税金や車検費用、保険料など、ハマーを維持するうえで必要な費用は多いです。

自動車税

自動車税は、所有する車両の排気量ごとに金額が異なります。自動車税の税額は以下の表のとおりです。

排気量	2019年9月30日以前の車の金額	2019年10月1日以降の車の金額
～1,000cc	29,500円	25,000円
1,001cc～1,500cc	34,500円	30,500円
1,501cc～2,000cc	39,500円	36,000円
2,001cc～2,500cc	45,000円	43,500円
2,501cc～3,000cc	51,000円	50,000円
3,001cc～3,500cc	58,000円	57,000円
3,501cc～4,000cc	66,500円	65,500円
4,001cc～4,500cc	76,500円	75,500円
4,501cc～6,000cc	88,000円	87,000円
6,001cc～	111,000円	111,000円

2019年10月の税制改正により、自動車税の購入時期によって税額が変わりました。2019年10月以降に購入した場合は新税額が適用され、それ以前の購入では今まで通りの税額が続きます。

ハマーの場合、H1は排気量6,489ccなので、税金は年間110,000円です。一方、H2は排気量5,967ccで87,000円、そしてH3は排気量3,460ccで57,000円となります。

車検費用

車検は新車購入から3年、それ以降は2年ごとに必ず受ける必要があります。車検費用に含まれる費用は、下記のとおりです。

それぞれ詳しくみていきましょう。

法定費用

法定費用は、車検時に支払う義務がある法律で定められた費用です。法定費用には、自賠責保険料、自動車重量税、印紙代の3つが含まれます。

車検費用全体は、車検基本料やその他の費用と法定費用の合計です。車検基本料やその他の費用は場所によって異なりますが、法定費用はどこで車検を受けても一律です。

自賠責保険料

自賠責保険の料金は、保険期間によって異なります。

12ヶ月	11,500円
13ヶ月	12,010円
24ヶ月	17,650円
25ヶ月	18,160円
36ヶ月	23,690円
37ヶ月	24,190円

自賠責保険料は、交通事故における被害者救済に対する賠償に対して、運転者の損害をカバーするものです。

全ての運転者は加入が義務づけられており、車検を受ける際には自賠責保険の契約が必要です。

自動車重量税

自動車重量税は、車両の重量に応じて課税される税金です。税額は車両の重量に基づいて算出されています。具体的な金額は、下記の表を参考にしてください。

車両重量	新規登録から13年未満	新規登録から13年経過	新規登録から18年経過
〜1,000kg	16,400円	22,800円	25,200円
〜1,500kg	24,600円	34,200円	37,800円
〜2,000kg	32,800円	45,600円	50,400円
〜2,500kg	41,000円	57,000円	63,000円
〜3,000kg	49,200円	68,400円	75,600円

ハマーの重量は2,654kg～なので、自動車重量税は1年で24,600円(2年間で49,200円)です。

印紙代

印紙代は、車検手続きや車検証の発行にかかる費用のことです。この料金は、整備工場が運輸支局に提出するためのものであり、自分で直接支払うわけではありません。

認定工場では5ナンバーや3ナンバー、軽自動車ごとに異なる料金が適用され、それぞれ2,100円、2,200円、1,800円です。一方、指定工場では一律で1,400円がかかります。

車検基本料金

車検基本料金は、車検を行う業者が設定します。定期点検料や測定検査料、車検代行手数料、書類作成費用、引取り・納車手数料、代車費用、人件費などが含まれます。

場所や車種によって料金が異なり、ディーラーや車検専門店では35,000円～100,000円程度、ガソリンスタンドやカー用品店では15,000円～70,000円程度が一般的です。

ガソリン費用

ここでは、ハマーのガソリン費用について解説します。グレードと走行距離別に、具体的な費用をシミュレーションしていきます。

ハマーのグレードごとの燃費

まずは、ハマーのグレード別の燃費とガソリン代を見ていきましょう。各グレードの燃費とガソリン代は以下の表のとおりです。ガソリン代は1Lあたり170円、1,000km走行した際の値段です。

グレード	実燃費	ガソリン代（レギュラー）
ハマーH1	・ガソリン車 3~5km/L ・ディーゼル車 4~6km/L	約28,333～56,666円
ハマーH2	3~5km/L	約34,000～56,666円
ハマーH3	8km/L	約21,250円

上記の表を参考にして、各グレードの燃費とガソリン代を対比すると、燃費に基づく経済性を検討できます。

走行距離別ガソリン代シミュレーション

ここでは、ハマーのガソリン代を走行距離別に解説します。年間走行距離を次の3つにわけて計算しました。

ガソリン代は、レギュラー170円/Lで計算しています。

年間走行距離3,000kmの場合

年間走行距離が3,000kmの際、ハマーにかかるガソリン代は以下のとおりです。

グレード	実燃費	年間ガソリン代	月間ガソリン代
ハマーH1	・ガソリン車 3~5km/L ・ディーゼル車 4~6km/L	約85,000～170,000円	約7,083～14,166円
ハマーH2	3~5km/L	約102,000～170,000円	約8,500～14,166円
ハマーH3	8km/L	約63,750円	約5,312円

ガソリン代は、車の利用頻度によって大きく変動します。年間走行距離が3,000kmの場合は、日常的にはあまり使用せず、週末などに近隣への買い物などに使う程度が多いでしょう。

車をあまり使わない場合、年間のガソリン代を20万円以下に抑えることも可能です。

年間走行距離5,000kmの場合

年間走行距離が5,000kmの場合、ハマーにかかるガソリン代は以下のとおりです。

グレード	実燃費	年間ガソリン代	月間ガソリン代
ハマーH1	・ガソリン車 3~5km/L ・ディーゼル車 4~6km/L	約141,666～283,333円	約11,805～23,611円
ハマーH2	3~5km/L	約170,000～283,333円	約14,166～23,611円
ハマーH3	8km/L	約106,250円	約8,854円

5,000kmの年間走行距離では、ほぼ毎日車を使用し、月に1回ほど長距離ドライブを行う場合と想定できます。

ただし、この数値は一般的な使用頻度を想定しており、実際の運転状況によっては異なることがあるため、その点は考慮しておきましょう。

年間走行距離8,000kmの場合

年間走行距離が8,000kmの際、ハマーにかかるガソリン代は以下のとおりです。

グレード	実燃費	年間ガソリン代	月間ガソリン代
ハマーH1	・ガソリン車 3~5km/L ・ディーゼル車 4~6km/L	約226,666～453,333円	約18,888～37,777円
ハマーH2	3~5km/L	約272,000～453,333円	約22,666～37,777円
ハマーH3	8km/L	約170,000円	約14,166円

年間で8,000kmを走行する場合、毎日車を使用し、週に1回ほどは長距離ドライブに出かける頻度が想定できます。この場合、年間のガソリン代は17万～45万円ほどになるでしょう。

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任意保険

任意保険は、自動車事故による損害をカバーする保険で、自賠責保険とは異なり、自主的に加入するものです。運転者の年齢や保障内容、車の等級によって保険料が変動します。

たとえば、20等級でゴールド免許を持ち、30歳で年間走行距離が3,000km以下の場合、任意保険料は34,300円になります。一方で、15等級で26歳のブルー免許保持者で年間走行距離が11,000km以上の場合、保険料は72,300円です。

保険会社によって料金が異なりますが、一般的には等級が低く年齢が高く、年間走行距離が長いほど、保険費用が高くなります。

メンテナンス費用

ハマーだけに限らず、車には定期的にメンテナンスが必要です。メンテナンス費用は大きく分けて、以下の2つです。

それぞれ詳しくみていきましょう。

洗車費用

汚れがひどくない場合でも、1ヶ月に1回は洗車しましょう。また、雨や泥汚れ、塩分などがついたときも、洗車するのが望ましいです。費用は、手洗いや機械式洗車によって大きく差があり、250～10,000円ほどです。

大気中には目に見えないチリやほこりがあり、車に着いたままにすると固着してしまいます。固着した汚れを無理に落とそうとすると車が傷ついたり塗装が剥がれたりする恐れもあります。そのため、汚れが固着する前に定期的に洗車をすることが大切です。

消耗品費用

ここでは、消耗品費用について解説します。主な消耗品は、次の5つです。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

エンジンオイル

エンジンオイルの交換頻度は、3,000〜5,000km、または半年〜1年ごとに行うのがおすすめです。

一部の輸入車では長寿命タイプのオイルも使用されています。自分で交換することも可能ですが、適切な廃棄方法で適切にオイルを選択することが重要です。

エンジンオイルは300円〜400円から、廃油処理用のボックスは200円〜500円で用意できます。整備工場にオイル交換を依頼する場合は、オイル代のほかに工賃が500円〜2,000円程度かかります。

タイヤ

タイヤのメンテナンスは、安全に走行するために重要です。タイヤの溝と空気圧を1ヶ月に1回チェックしましょう。また、ローテーションは5,000〜10,000kmごとに行うことが推奨され、工賃は2,000〜5,000円程度かかります。

タイヤの溝は1.6mm以上が法定基準で、それ以下は法律違反となります。安全に走行することを考えると3〜4mm以下で交換するのがおすすめです。また、空気圧を適切にすることで、燃費や乗り心地にも影響します。

バッテリー

バッテリーの交換目安は一般的に3年前後ですが、アイドリングストップ機能付き車では1〜2年が適切とされています。

また、走行距離が少ない場合はバッテリーへの負担が大きく、早期に交換が必要になるケースが多いです。一方、アイドリングストップ機能がない場合や、頻繁な長距離走行がある場合は5年〜7年もつことがあります。

交換費用の目安は、自分で交換する場合はバッテリー代のみで、大型車種は3〜4万円程度になります。整備工場に依頼する場合は、廃棄費用を含めて一般的に1,000円〜が目安ですが、車種や特殊な作業が必要な場合は工賃が高くなることもあるため注意が必要です。

ウィンドウォッシャー液

ウィンドウォッシャー液の補充は、1ヶ月ごとに行いましょう。ウィンドウォッシャー液本体の価格は200〜1,000円程度です。

ウィンドウォッシャー液は、フロントガラスの汚れを洗い流すために使われます。視界が悪くなると事故の危険性が高まるため、定期的な補充が安全運転には欠かせません。

補充する際には、液面を確認しながら漏斗（じょうご）を使用して慎重に行いましょう。ガソリンスタンドでは無料で行うことがありますが、他の業者では点検ととも補充されることが一般的です。

ワイパーブレード・ゴム

ワイパーブレード・ゴムの交換時期は、一般的には1年ごとが推奨されていますが、使用感や劣化具合によっても交換のタイミングは変わります。

ワイパーブレード・ゴムは、自分で交換可能です。比較的簡単な整備ですが、車種に合った適切なゴムを選択し、正確に取り付けましょう。

交換費用の目安は、セルフで交換する場合は、安価なものであればフロント2本で1,000円以内です。撥水仕様や高性能なゴムを選ぶと、2本で2,000〜3,000円程度になります。整備工場に依頼する場合は、工賃が500円〜2,000円程度かかることが一般的です。

その他必要に応じてかかる費用

ハマーの維持費には、自動車税や車検費用以外にも必要に応じてかかる費用があります。ここでは、次の3つの費用について解説します。

それぞれ詳しくみていきましょう。

高速代

旅行や長距離通勤時に高速道路を利用する場合、走行距離や区間に応じた高速料金が必要です。

高速料金は一般レーンとETCレーンで支払いができ、ETCを利用すると割引が受けられる時間帯もあります。たとえば、平日の朝夕や深夜、休日などが割引対象です。特に、休日や朝早い時間帯に利用する方は、ETCを利用することで維持費を節約できます。

駐車場代

全国の月極駐車場の平均相場は8,288円ですが、大都市圏ではさらに高額である場合が多いです。東京23区はその中でも突出しています。

駐車場代は、立地条件、設備・サービス、利便性などの要素によって決まります。都心部や交通の便が良い場所ほど高額になる傾向にあります。

修理代

車の損傷に応じた修理費用はさまざまです。特に、輸入車の場合は、国産車よりも高額になることも多いです。

修理費用は、損傷の程度や車種、修理工場の技術力によっても異なります。

ハマーの維持費総額

ハマーの維持費総額は下記のとおりです。モデルがh3の場合の金額を表にまとめました。

自動車税	57,000円
車検費用（1年あたり）	53,650円
ガソリン代（年間8,000km）	170,000円
任意保険料	34,300円
維持費合計（年間）	314,950円

上記の他、車の運用コストにはメンテナンスや駐車場代も含まれます。ガソリン代やメンテナンス費用は、個々の使用状況によって異なるため、ある程度の目安として考えましょう。

さらに、車をローンで購入する場合や、駐車場代の変動も考慮して、維持費の計画を慎重に行ってください。

ハマーの維持費を抑えるためには？

ハマーを維持するためには、さまざまな費用が必要です。ここでは、維持費を抑える方法を3つ紹介します。

維持費を抑えたい方は、ぜひ参考にしてください。

任意保険を見直す

ハマーの維持費を抑える方法の1つとして、任意保険の見直しが挙げられます。任意保険は、自らが保険会社や補償内容を選択できるため、必要な補償内容やプランを見直すことで維持費を削減できるでしょう。

任意保険には、対人賠償保険や対物賠償保険、人身傷害保険などの基本的な補償に加えて、搭乗者の死亡や医療費をカバーする「搭乗者傷害保険」や、車両の修理費用を補償する「車両保険」などのオプションがあります。自分に必要な特約を見直すことで、維持費を抑えましょう。

ガソリン代節約を意識する

ハマーの維持費を抑えるための1つの方法は、ガソリン代の節約に意識を向けることです。一般的に、ハマーの燃費はあまりよくないため、ガソリン代がかさみがちです。

しかし、運転方法や車の利用法を考慮することで、燃費効率を向上させてガソリン代を削減できます。以下で、そのための4つの方法を紹介します。

急加速や急ブレーキは燃費を悪化させるため、極力避けましょう。

定期的なメンテナンスを怠らない

ハマーの維持費を抑えるために重要なのが、定期的なメンテナンスを怠らないことです。車の修理費用は高額になりがちで、エンジンなど重要な部分の修理は特に費用がかさみます。

そのため、日常的に車のセルフチェックをし、エンジンからの異音や他の異常を早めに確認することが重要です。

異常に気付くことで、大規模な修理が必要になる前に問題を解決し、修理費用を抑えられるかもしれません。定期的なメンテナンスは、車の長寿命化にもつながるため、継続して行いましょう。

よくある質問

Q

ハマーの1ヶ月の維持費はいくらかかる？

A

ハマーの1ヶ月の維持費は、約26,245円です。ただし、この金額はあくまで目安であり、実際の維持費は利用用途や状況によって変動します。車の年式や走行距離、燃費なども影響を与えるため、個々の車両や使用状況によっても異なるでしょう。また、メンテナンスや修理費用、ガソリン代、駐車場代なども考慮に入れる必要があります。実際の維持費を正確に把握するためには、自分の車両と使用状況に合わせて計算することが重要です。

Q

ハマーの新車は購入可能ですか？

A

ハマーの新車を手に入れることは現在ほぼ不可能です。1992年に始まり、GMによる買収、そして2010年の生産終了と廃止に至る歴史を経て、ハマーの新車は市場から姿を消しました。中国向けに生産再開の報道もありましたが、実現せず、現在も新車入手は困難です。そのため、ハマーを手に入れるなら中古車市場で探すことになります。しかし、中古車市場でも需要が高まっており、希少な車種となっています。

Q

ハマーは1ナンバー登録できる？

A

ハマーなどの大型SUVは通常、3ナンバー登録が一般的ですが、積載重量によって1ナンバー登録も可能です。3ナンバー車は排気量に応じた自動車税がかかりますが、1ナンバー車は積載重量に基づいて税金が計算されます。大型SUVを1ナンバー登録するには、運輸支局で車両を貨物自動車としての条件に改装することが必要です。これには、リアシートの撤去や荷室の拡大、2列目シートの固定、隔壁や間仕切りの設置などが含まれます。これらの改装を施し、車検に通れば、ハマーを含む大型SUVも1ナンバー登録が可能です。

まとめ

ハマーの維持費に関して解説しました。ハマーの維持費は、車両のモデルや使用状況などによって異なります。

維持費を安く抑えるためには、任意保険の見直ししたりガソリン代を節約を意識して運転したりすると良いでしょう。また、定期的にメンテナンスを行い、修理費を抑えることも大切です。

またハマーの維持費を安く抑える事は大事ですが、それだけでは限界があります。維持費だけに囚われるのではなく、自動車関連の費用を抑えるには、乗り換えの際に、いま乗っている車を高く売るなどの工夫が必要です。
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