車検満了日が近くなり、そろそろ車検を実施しなければいけないと考えている方いませんか。基本的に車検は1泊2日で作業を行う点検内容ですが、業者によっては「即日車検」に対応しているケースもあります。
では、即日車検のメリットとデメリットには、何があるのでしょうか。この記事では、車検を即日受けるメリットとデメリット、注意点について解説します。記事内では、即日車検に必要な書類と作業の流れについても紹介しています。気になる方は、ぜひ参考にしてください。
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この記事でわかること
- ・即日車検とは？
- ・即日車検を受けるメリット・デメリット
- ・即日車検を受ける注意点
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車検を即日受けることはできる？
車検を即日で受けることは可能です。当日に車検を予約できる業者としては、ディーラーやカー用品店、民間の整備工場、車検専門店などが挙げられます。
特に全国展開しているチェーン店や車検専門店などは、当日に車を預かり、夕方に返却する流れで対応しているため、即日対応ができる可能性が高いでしょう。店舗に車検を依頼する以外では、自分で陸運局に車を持っていく、ユーザー車検で車検を即日で実施する方法もあります。
即日車検が可能なお店
即日車検が可能なお店を以下にまとめました。
・ディーラー
・整備工場
・カー用品店
・車検専門店
それぞれの業者について詳しく解説します。
ディーラー
ディーラーでは、店舗によって即日車検に対応しているケースがあります。ディーラーの場合、指定工場を持っている店舗が多く、ユーザー車検のように陸運局に車を持っていく手間がありません。
そのため、自社内で車検整備を行えるため、車の状態によっては即日車検に対応できるでしょう。ただし、即日車検に対応していないディーラーも多いので、事前に確認しておくと良いでしょう。
整備工場
整備工場でも、即日車検に対応しているケースがあります。整備工場は、昔ながらの民間整備工場に該当しますが、認証工場なのか指定工場なのかによって、即日車検に対応しているのかが異なります。
基本的に認証工場の場合、陸運局が営業していない土日祝日に車をお預かりしても、即日もしくは1泊2日で車は返却できません。まずは、依頼する整備工場が即日車検に対応しているのか確認してください。
カー用品点
オートバックスやジェームスなどのカー用品でも、即日車検に対応しているケースがあります。店舗の規模数や整備に対する個人個人の技量によって、即日車検できる店舗なのかが異なりますが、基本的には1泊2日で車を返却するケースが多いでしょう。
まずは、依頼検討しているカー用品店が即日車検に対応しているのか確認することから始めましょう。即日車検を実施するためには、車検満了日前に予備検査を受ける必要があるでしょう。
即日車検で車を返却する場合、あらかじめ交換部品などを把握しておく必要があります。
車検専門店
マッハ車検などの車検専門店では、基本的に即日車検に対応しています。どのような業者でも、車の点検や必要部品の在庫がないリスクを考慮して、即日車検に対応していない業者が多い傾向があります。
車検専門店では、即日車検を魅力に事業を運営しています。そのため、1日で車検を受けたい方は、車検専門店の利用をおすすめします。
即日車検ができる理由
ここでは、即日車検ができる理由を2つ紹介します。
・必要最低限で済ませているから
・指定工場を所有しているから
それぞれの理由を詳しく解説します。
必要最低限で済ませているから
車検は、国が定める必要不可欠な点検作業であり、公道を走行するうえで不具合がないのかを確認するものです。車検整備は同時に24ヶ月点検の実施も定められています。
つまり、即日車検では24ヶ月点検で定められた内容を点検しつつ、検査を通過する必要最低限の整備しか行わないため、結果的に即日で車を返却できる訳です。車検に必要ない重整備項目は、後日対応する形になります。
指定工場を所有しているから
整備工場には、認証整備工場と指定整備工場の2つがあります。指定工場は、自社で所有する検査ラインを利用して、整備を短時間で完了させられるメリットがあります。
一方で、認証工場は自社で車検整備は可能ですが、整備後に陸運局に車を持っていく必要があるため、最短でも1泊2日で返却することになるでしょう。
指定工場は2級整備士免許を所有する方が2人以上、検査整備士の資格を所有する方が1人以上いなければ、条件を満たしません。
即日車検のメリット
即日車検のメリットを2つ紹介します。
・とにかく早い
・代車がいらない
それぞれのメリットを詳しく解説します。
とにかく早い
即日車検できる最大のメリットは、「とにかく車の返却が早い」ことです。即日車検の場合、当日の朝に車を預ければ、当日の夕方までに車を返却できます。業者によっては、整備工場で1時間ほど待てば、車検が完了しているケースもあるでしょう。
そのため、即日車検は、毎日車が必要になる方に便利です。お店の待ち時間で車検整備が完了すると、費用面や仕事の調整を行う心配がありません。
代車がいらない
即日車検を行う2つ目のメリットは、代車がいらないことです。即日車検の場合、45分〜60分ほどの待ち時間を頂ければ即時返却可能です。
そのため、代車を貸し出す手間や代車が足りないリスクを必要最低限に回避できます。
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即日車検のデメリット
ここでは、即日車検のデメリットを4つ解説します。
・普通の車検よりも品質に劣る
・値段交渉がしにくい
・整備が必要な場合、後日となる
・車検費用が高額になりやすい
それぞれのデメリットを詳しく解説します。
普通の車検よりも品質に劣る
即日車検の場合、作業スピードを重視するため、1つ1つの整備に時間をかけられません。点検内容としても必要最低限の項目しか確認しないため、車の不具合や故障が発生するリスクは高いでしょう。
24ヶ月点検項目以外の不具合は、見落としがある可能性が考えられます。不具合が発生するリスクを考慮して、1日車検を利用するのか、利用しないのかを判断してみてください。
値段交渉がしにくい
即日車検は、1度の作業に必要な車検代があらかじめ定められています。そのため、もう少し車検金額を安くしてほしいという値引き交渉は基本的にできません。値引き交渉を行いたい方は、ディーラーや整備工場、カー用品店などの利用を検討しましょう。
また、値引き交渉が成立しても、端数切りしか対応できない業者がほとんどです。大幅な値引き交渉が実現する業者は、よほどのことがない限りないでしょう。
整備が必要な場合、後日となる
車検整備は、ワイパーやワイパーゴムなどの、予防的な交換部品や整備を行うことが可能です。しかし、即日車検の場合、時間の制約が関係してくることもあり、整備が必要な箇所は後日対応になります。
場合によっては、業者から代車を借りて整備に回す方法もあるでしょう。そのため、全ての整備を1日で完了させることは時間的に難しいです。後日に整備が必要な箇所は、どのくらいの期間が修理が完了するのかを確認しておきましょう。
車検費用が高額になりやすい
即日車検は、1日に整備士が対応する仕事量が通常業務の2倍以上で激務であることから、車検費用が高額になりやすいデメリットがあります。
つまり、車検代が割高に設定されているでしょう。大きな車両や排気量が大きい車であるほど、車検整備に必要な費用が割高に設定されています。
即日車検の注意点
ここでは、即日車検の注意点を4つまとめました。
・車検項目以外の検査をしてもらえるか確認する
・場合によっては当日で終わらない
・対応可能なお店が限られる
・キャンセル料が発生する可能性がある
それぞれの注意点を詳しく解説します。
車検項目以外の検査をしてもらえるか確認する
即日車検では、車検を通すための必要最低限の整備しか行いません。つまり、整備をしっかり対応してほしい方は即日車検ではなく、1泊2日で行える車検整備工場の利用をおすすめします。
どうしても即日車検にこだわりたい方は、車検満了日までに予備点検を行い、必要な部品や費用をあらかじめ確認しておくことが重要です。車検前に予備検査を行うことで、車検当日までに業者が交換部品の手配を進めることができます。
場合によっては当日で終わらない
車の状態によっては、当日でも車を返却できない可能性もあります。車検を通過するうえで、重要な部品の交換が必要になった場合、部品の在庫がなければ当日に車を返却できません。
当日返却できないリスクを考慮するために、予備検査を行い、交換が必要な部品や納期がかかる部品をあらかじめ整備士が理解しておく必要があります。
対応可能なお店が限られる
整備工場には指定工場と認証工場があり、業者によって即日車検に対応できる業者か対応できない業者なのかが異なります。指定工場を持つ業者でも、店舗によって認証工場である可能性も考えられます。
一般的に即日車検に対応している業者は、指定工場を自社に持っています。即日車検が行える業者は、車検予約がすぐに埋まりやすいため、なるべく早めに予約するのがおすすめです。
キャンセル料が発生する可能性がある
ほとんどの業者で車検をキャンセルする費用はかかりませんが、業者によってキャンセル料が発生するケースも中にはあります。キャンセル料を請求される場合、車検予約日が近くなるほど、キャンセル料が高額になりやすいです。
車検を依頼した業者には、仮にキャンセルになった場合に費用の請求があるのかを確認しましょう。キャンセル料金は、概算費用の約10%〜20%ほどのペナルティ金額が多いです。
即日車検の流れ
ここでは、即日車検を受ける流れを以下で紹介します。
- 対応してもらえるお店を探す
- 整備内容の事前確認を行う
- 見積もりを出す
- 車検の予約をする
- 予約日に受付、車の入庫
- 車検終了後、車を引き取る（車検証の受け取り）
それぞれの流れについて詳しく解説します。
1.対応してもらえるお店を探す
まずは、即日車検に対応してもらえる業者を探しましょう。即日車検に対応できる業者は、マッハ車検などの車検専門店がおすすめです。車検専門店では、車検整備を中心に事業展開しているため、最短1時間以内で整備が完了します。
ただし、即日車検に必要な費用は業者によって異なるため、比較しても良いでしょう。利用するのか、利用しないのかの判断は早めに行うことをおすすめします。
2.整備内容の事前確認を行う
即日車検で行う整備内容を事前に確認しましょう。即日車検で行う整備内容は、基本的に24ヶ月点検で定められた点検項目です。車検に必要ない項目を交換する必要がある場合、後日交換に回される可能性が高いでしょう。
即日車検は必要最低限の項目しか点検作業しません。そのため、整備内容を事前に確認し、コストカットできる内容を見極めましょう。
3.見積もりを出す
次に、即日車検を依頼した業者に見積を出してもらいます。事前見積の場合は、複数店舗の整備内容と金額を比較しつつ、納得のゆく店舗に車検を依頼しましょう。
複数の整備工場の車検費用を比較する場合、最低でも3社以上の見積を比較検討してください。ただし、自賠責保険や印紙代、自動車重量税などは、どのような業者でも金額が変わりません。
4.車検の予約をする
次に、即日車検を依頼する業者が決定した後は、車検の本予約を行います。車検の本予約後、仮に車検予約をキャンセルした場合には、キャンセル料金が発生する可能性があります。
また、車検満了日間近で本予約をしようと考えると、希望日には予約が埋まっている可能性が高いです。飛び込み車検を依頼しようと考えても、業者から断られるケースが多いでしょう。車検の予約を行うためには、余裕を持って予約することをおすすめします。
5.予約日に受付、車の入庫
次に、車検を予約した当日に車を入庫させ、受付を済ませます。受付では、車の不具合がないのかや気になる点を担当する整備士がヒアリングしてくれます。業者に車を置いていく場合には、車内に忘れ物がないのかを確認しましょう。
一般的に即日車検は、車検が完了した後に業者から連絡が届きます。即日車検の場合、45分〜60分ほどで車検が完了するでしょう。
6.車検終了後、車を引き取る（車検証の受け取り）
車検終了後、車を引き取りに車検を依頼した業者に足を運びます。車を引き取る際には、合わせて新しい車検証も受け取りましょう。
ただし、土日祝日に車検を受けた場合には、即日車検証がもらえません。車検証がもらえるタイミングは最短でも、翌日になります。
即日車検の必要書類
即日車検に必要な書類を以下にまとめました。
・自動車検査証
・納税証明書
・自賠責保険証明書
・リサイクル券
・メンテナンスノート（整備手帳）
特に、車検証と自賠責保険証明書は、新しい車検証を交付するために必要最低限必要になる書類です。自動車税納税証明書は、納付確認の電子化により、書類を持参する必要がなくなりましたが、納税確認を目視で確認できるために、あらかじめ準備しておくことをおすすめします。
メンテナンスノート（整備手帳）の確認も重要です。上記、書類を準備し、即日車検を受ける準備を進めていきましょう。
即日車検に関するよくある質問
即日車検を受ける際には、予約が必ず必要です。実際に即日車検を希望するお客様はたくさんいます。つまり、事前に予約した利用者を差し置いて、当日に予約できるほど甘くありません。車検期日が迫っている方は、まず電話で車検予約を行うことから始めましょう。
車検予約を入れるタイミングは、車検満了日の1ヶ月前からの連絡がおすすめです。即日車検を受けられる業者によっては、希望する車検依頼日に予約できない可能性があります。
車検満了日当日に車検を受けることは可能です。ただし、基本的には、事前に車検を予約した方が優先となります。自分の車をいますぐに見てほしいという自己中心的な行動は他のお客様に迷惑をかけるためおすすめできません。
車検満了日、当日に車検を受けることは、余計な労力と時間を無駄にします。余裕を持って車検整備を受けられるよう、車検満了日の1ヶ月前までには、予約を入れておきましょう。
即日車検の費用を安く抑えるためには、普段の定期メンテナンスを怠らないことが重要です。車は購入してから一度もメンテナンスなしでは乗れません。消耗部品の交換などは、定期点検であらかじめ交換することもできます。
その他、車検を通過できないほどの大きな故障や交換部品が必要になった場合、車検のタイミングに合わせて交換も可能です。即日車検はスピード感が重視されるため、利用料金が割高に設定されている可能性が高いです。
車検費用を抑えるために、別の即日車検が受けられる業者と比較検討してみる方法も賢い選択肢の1つでしょう。
まとめ
この記事では、即日車検について解説しました。
即日車検は、車がすぐに戻ってくるメリットがありますが、整備項目が必要最低限であり、料金は他社と比較して割高です。そのため、即日車検を受けるメリットとデメリットを理解しつつ、利用を検討することがおすすめです。
ただし、車の状態によって当日返却できない可能性もあります。当日に返却してもらえない場合には、代車を借りるなどの対策をとりましょう。
この記事の内容を参考にして、ぜひ即日車検の魅力を理解してみてください。
また、車をお持ちの方は、今乗っている車の買取価格を把握しませんか。年式や走行距離、さらにはその時々の中古車市場の動向を受けて日々刻々と変化します。また一般的に時間が経過するほど、徐々に車の価値が下がり買取金額も落ちていきます。少しでも損をせずに車を買い替えるなら早めの行動が先決です。特にカーセブンは大手買取業者で40万円以上も買取相場より高く売れることもあります。たった30秒の入力で概算価格をお知らせしてくれるだけではなく、査定額に満足しなかったらキャンセルしてOKなところが特徴。
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