BMWのブレーキパッド交換の目安を徹底解説！自分で交換する方法や寿命を伸ばすコツも紹介

BMWのブレーキパッドの交換目安時期について知りたい方は多くいることでしょう。ブレーキパッドは、他の消耗部品と同じく定期的な交換が必要です。

しかし、多くの方はブレーキパッドの最適な交換時期と交換方法を理解していません。

そこでこの記事では、BMWのブレーキパッドの目安交換時期と自分で交換する方法、寿命を伸ばすコツを徹底解説します。記事内では、BMWのブレーキパッドを交換する際の注意点も合わせて紹介しています。BMWのブレーキパッドの交換時期が知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

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ブレーキパッドとは？

ブレーキパッドとは、ホイールとともに回転するブレーキローターを両側から挟み込む部品のことです。ブレーキパッドが正常に挟み込まれる場合、ホイールの運動エネルギーを効率的に熱エネルギーに変換することで、制動力を得られます。

ブレーキパッドは挟み込む回数が多くなるほど、徐々に消耗する部品のため、消耗が進み過ぎるとエネルギー変換効率が悪くなってしまいます。ブレーキパッドの残量がなくなり過ぎると、正常なブレーキ動作ができず、最悪の場合、大きな車両事故に発展する可能性もゼロではありません。

BMWのブレーキパッドの交換目安

BMWのブレーキパッドの交換目安を以下の内容でまとめました。

それぞれの交換目安について、詳しく解説します。

ブレーキパッドの厚み

ブレーキパッドの厚みは、新品部品の場合、10mm〜12mmほどの厚みがあります。しかし、ブレーキパッドの消耗が進むと、3mm〜5mmほどの厚みまで減ってしまいます。

ただし、ブレーキパッドの厚みは、何mm以下になれば交換と定められていません。

そのため、ブレーキパッドの厚みは1mm以下でも車検を通過できます。しかし、大きな車両事故を防ぐことを考慮して、3mm〜5mmほどで交換することをおすすめします。

ブレーキパッドの音

ブレーキパッドを挟み込んだ際、異音が発生していると交換時期のサインです。ブレーキパッドが擦れる音は、ブレーキパッドに取り付けされているウェアインジケーターがブレーキローターと接触して金属音が発生しています。

ただし、ウェアインジケーターは全ての車に搭載されている部品ではありません。輸入車の中には、ブレーキに取り付けされた電線を断線することで、インパネ内のブレーキ警告灯が点灯する仕組みを採用している車種もあります。

ブレーキオイルの残量

ブレーキフルードは、ブレーキパッドを踏み込む際に力をうまく伝達させるオイルのことを意味します。ブレーキフルードは、ブレーキペダルを踏み込むほど消費されます。つまり、ブレーキフルードの残量が少ない場合、ブレーキフルードのオイルに比例して、ブレーキパッドの交換時期がきているサインともいえるでしょう。

ブレーキフルードが含まれているタンクには、MINもしくはMAXというメモリがついているため、オイルを入れる場所を間違えないよう注意してください。ブレーキフルードの残量がMINに近づいている場合、ブレーキパッドの交換時期と認識しても良いでしょう。

走行距離・運転をする頻度

車の走行距離や運転する頻度によって、ブレーキパッドの交換時期を確認できます。ブレーキパッドは走行距離が1万kmあたり約1mmほどすり減っていきます。

そのため、高速道路を走行する頻度が多い方や、坂道などでフットブレーキをよく使用する方は、ブレーキパッドの残量が減りやすいでしょう。

走行距離を確認しつつ、適切なタイミングでブレーキパッドを交換することをおすすめします。

ブレーキディスクのサビ

ブレーキディスクのサビ状況により、ブレーキパッドの交換時期を判断できます。ブレーキパッドは摩擦や雨などの水分により、ブレーキディスクにサビが発生します。

ブレーキディスクのサビは、放置すると徐々に広がっていき、やがてブレーキ全体の性能に大きく影響を与えます。ブレーキディスクのサビは、車の定期メンテナンスをこまめに実施することで確認できます。

ブレーキディスクにサビが発生している場合、交換した方が良いのかを整備スタッフに一度、確認してみましょう。

警告表示

ブレーキオイルの交換時期やメンテナンス時期の表示、ブレーキパッドセンサーによる警告表示で交換時期を判断することも可能です。警告表示の方法は、機械式と電気式の2種類があります。

機械式の場合、ブレーキパッドに取り付けられた金属片により物理的に警告を表示しており、電気式の場合は、ブレーキパッドの残量に応じて電気的に警告してくれるシステムを採用しています。

BMWのブレーキパッド交換の費用相場

BMWのブレーキパッド交換の費用相場を以下にまとめました。

それぞれの費用を以下で詳しく解説します。

ブレーキパッド本体の費用

はじめに、ブレーキパッド本体を交換する費用を以下にまとめました。

ブレーキパッド本体を交換する際には、「部品代＋作業工賃」が必要になります。ブレーキパッド本体を交換する場合、「純正部品」もしくは「社外品」の利用によって、交換費用が異なります。

一般的にディーラーは、品質を重視するため、社外部品ではなく、純正品のブレーキパッドを交換する傾向があります。ブレーキパッドにこだわりがある方は、社外部品を購入し、業者に交換作業を依頼しましょう。

交換にかかる工賃の目安

ブレーキパットの交換に必要な作業工賃の目安費用を以下にまとめました。

交換に必要な作業工賃を比較すると、ディーラーが最も割高な作業工賃が設定されています。ディーラーの場合、整備士1人1人の知識や技量が高い分、作業工賃が割高です。

ただし、ブレーキパッドの交換費用だけで、依頼する業者を判断してはいけません。ブレーキパッドの交換が自分でもできる作業内容ですが、一定以上の整備スキルと知識を身に付けていなければ、交換できないでしょう。

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【タイプ別】BMWのブレーキパッド交換に必要な費用

BMWのブレーキパッドを交換する際に、必要な費用を以下の内容で比較してみました。

それぞれの業者で必要な費用を詳しく解説します。

ディーラー・車販売店に依頼する場合

先ほども解説したとおり、ブレーキパッドの交換に必要な費用が「部品代＋作業工賃」です。ディーラーや車販売店でブレーキパッドを交換する場合、基本的には「純正のブレーキパッド」と交換します。

純正のブレーキパッドを交換する場合に必要な費用は、前後のパッド交換を合わせて、14,000円〜30,000円前後でしょう。ブレーキパッドに加えて、ブレーキディスクを同時に交換する場合には、20,000円〜25,000円の交換費用が追加されます。

ブレーキパッドとブレーキディスクを同時に交換する場合、割引が適用される可能性もあります。

整備工場に依頼する場合

整備工場でブレーキパッドを交換する場合、業者で部品を購入して交換する方法と部品を持ち込み交換作業を依頼する方法の2種類があります。部品を持ち込みした場合、交換作業だけで済むため、費用を最低限に抑えられるでしょう。

部品を持ち込んだ状態で交換する場合、整備工場では1本につき約5,000円の費用が必要です。自分でブレーキパッドを交換する方法もありますが、安全面を考慮して整備プロの整備士に依頼しましょう。

ブレーキパッドは自分で交換することもできる

ブレーキパッドは、自分で交換することも可能です。ただし、法律により認証を受けた有資格者しか作業を行えません。

そのため、車の整備経験がない方や資格を所有していない方は、自分で交換する選択肢は選ばないよう意識しましょう。ブレーキパッドの交換は、整備に関する有資格所有者が行える作業です。

車の作業経験がない方にはおすすめできません。

BMWのブレーキパッドを自分で交換する方法

BMWのブレーキパッドを自分で交換する方法を以下にまとめました。

それぞれの交換方法を詳しく解説します。

1.既存のブレーキパッドを取り外す

まずは、既存のブレーキパッドを取り外す作業から始めます。ブレーキパッドを取り外す際には、車をジャッキアップした状態で、キャリバーのガイドピンを外した後、キャリパーを取り外します。

キャリパーを取り外すことで、ブレーキパッドが見やすくなるでしょう。

2.キャリパーのブレーキピストンを戻す

次に、キャリパーのブレーキピストンを戻す作業です。ブレーキパッドは、燃焼工程で起こるピストンにより圧縮されます。ピストン運動を専用のブレーキピストンツールを使うことで、圧縮する仕組みです。

ピストンツールを使用して圧縮しているタイミングで、ブレーキフルードが溢れ出てくるため、作業時には注意しましょう。ブレーキパッドの交換作業を行う場合には、あらかじめ作業前にフルードを抜いておくことをおすすめします。

3.新しいブレーキパッドを取り付ける

キャリパーのブレーキピストンを戻した後は、新しいブレーキパッドを取り付けましょう。一部のブレーキパッドでは、パッドに付属するシムを移し替える必要がありますが、BMWの場合は一体型のブレーキパッドです。

ブレーキパッド各部や、キャリパーピストンに適合するグリスを塗布しましょう。これまで作業した手順の逆に部品を取り付けていきます。

4.テスターを用いて設定

ブレーキパッドの交換作業が終了した後は、BMWの純正テスターを用いて故障コードの削除やサービスインターバルをリセットします。車のブレーキに関する作業は、一度でも運転方法を間違えると、大きな車両事故に発展する可能性が高いです。

ブレーキパッドを自分で交換することが心配な方は、整備工場にいるプロの整備士に交換作業を代行してもらいましょう。

BMWのブレーキパッドを交換するときはブレーキフルードも確認しておく

BMWのブレーキパッドを交換するときには、ブレーキフルードも確認してください。以下では、ブレーキフルードの確認方法や交換目安時期、交換費用の相場について解説します。

ブレーキフルードの劣化の確認方法

ブレーキフルードの劣化の確認方法は、ブレーキの効きが悪くなったかどうかで判断しましょう。ブレーキフルードには、ブレーキペダルにかかった力をブレーキパッドに伝達させる役割があります。

劣化したブレーキフルードは、空気中の水分を吸収しているため沸点が下がります。ブレーキフルードが劣化した状態のまま使用し続けると、ペーパーロック現象の原因になりかねません。

ブレーキフルードの交換目安

ブレーキフルードの交換目安は、継続車検のタイミングがおすすめです。ブレーキフルードの交換はエンジンオイルのように半年に1回のペースでは交換は実施しません。ブレーキフルードの交換費用は、一度につき15,000円〜20,000円ほどの費用が必要になるため、半年ごとに交換費用の支払いがあると、生活にも支障が起きるでしょう。

ブレーキフルードの交換目安を頭に入れつつ、適度にブレーキフルードを交換するよう意識しましょう。

ブレーキフルードの交換費用相場

ブレーキフルードの交換費用相場は、1Lにつき1,000円〜2,000円程度です。ブレーキフルードを交換する費用は、業者ごとの作業工賃により異なります。具体的なブレーキフルードの交換費用は、ディーラーの場合10,000円程度、指定工場の場合3,000円〜6,000円程度です。

ブレーキフルードの交換作業は、ブレーキフルード本体価格に加えて作業工賃を合わせると、12,000円〜15,000円程度の費用を想定しておきましょう。

BMWのブレーキパッドの寿命を伸ばすコツ

BMWのブレーキパッドの寿命を伸ばすコツを6つ解説します。

それぞれのコツを詳しく解説します。

走行時はシフトダウンを活用する

ブレーキペダルの使用は、ブレーキパッドの消耗に関係してきます。信号直線で急アクセルを踏み込む乗り方は、ブレーキパッドの残量を減らしてしまう最大の原因になるでしょう。

ブレーキパッドのすり減りを少しでもなくすために、シフトダウンを活用しつつ、エンジンブレーキの減速でパッド寿命が短くならないよう意識しましょう。急ブレーキは、ブレーキパッドの残量を通常の2倍以上のスピードですり減らしてしまいます。

無闇にブレーキを踏まない

無闇にブレーキを踏まない方法もおすすめです。急な加減速は、エンジンにかかる負担を大きくすることだけでなく、安全運転にもつながります。

また、加減速がない運転は、燃費性能を向上させるきっかけにもなります。

コースティングを活用する

コースティングとは、アクセルをオフにしたときにクラッチを切り、エンジンブレーキを使用せずにアイドリング状態で運転する方法です。コースティングは惰性走行ともいわれており、コースティング走行時に燃料を消費することはありません。

燃料を最小限に抑えられるだけでなく、ブレーキパッドの残量を長持ちさせてくれます。そのため、運転の状況に合わせて、コースティングをうまく活用することが重要です。

スピードを出しすぎない

スピードを出しすぎないことも、ブレーキパッドの寿命を伸ばすためには重要です。スピードを出しすぎると危険運転に該当するだけでなく、急アクセルが必要になる関係上、ブレーキパッドの消耗が早くなってしまいます。

スピードを出しすぎて、良いことはありません。道路ごとに定められた法定速度を超えると、交通違反に該当するため、余計な違反点数と費用が必要になります。

ブレーキング中に加速しない

ブレーキング中に加速しないこともおすすめです。ブレーキ動作は、ブレーキパッドで制動力を抑える効果があります。つまり、ブレーキング中に加速すると、ブレーキパッドにかかる負担が大きくなり、結果的にブレーキパッドのすり減りを早くしてしまうでしょう。

ブレーキは優しく踏む

ブレーキは優しく踏み込むことが、ブレーキパッドの寿命を伸ばすために重要なポイントです。ブレーキは強く踏み込むほど、制動力が抑えられます。

そのため、減速時にブレーキペダルを強く踏み込むのではなく、ゆっくりと減速できるよう運転方法を変更してください。

BMWのブレーキパッド交換に関する注意点

BMWのブレーキパッドを交換する際の注意点を3つまとめました。

それぞれの注意点を詳しく解説します。

交換パーツが高い可能性がある

ブレーキパッドの交換自体で高額な費用を請求されることはありません。ただし、車の経年劣化が進むことで、ブレーキパッド以外の部品を交換しなければいけないケースも出てきます。

車の修理部品が、自分が想像している以上に高額になりやすいです。具体的にエンジンを載せ替えしなければいけない場合、最低でも300,000円以上の修理費用が発生します。

BMWなどの輸入車は、国産車に比べて部品単体が割高に設定されています。さらに、輸入車の修理に必要な交換部品を取り寄せるまでにも、時間がかかります。

業者依頼する場合は国の認証・指定工場かどうか確認する

ブレーキパッドの交換を依頼する業者が認証工場なのか、指定工場なのかによって、交換作業1つに対する費用も大きく異なります。おすすめは、自社内に検査ラインと検査員を必要とする指定工場での整備です。

指定工場は、自動車二級免許証を所有した一定以上の知識と技量を極めるスタッフがたくさんおり、ブレーキパッドを交換するレベルも高いです。

他人のBMWのブレーキパッド交換をしてはいけない

ブレーキパッドの交換は、道路運送車両法の特定整備にあたります。そのため、地方運輸局長の認証を受けた整備工場でなければ行うことができません。

一方で、道路運送車両法第四十七条によれば、「車の所有者は必要に応じて点検・整備をしなければならない」ともされています。そのため、車の所有者であれば、ブレーキパッドの交換を自分で行うことが可能です。

ただし、他人のBMWのブレーキパッドを交換することは原則NGです。

まとめ

BMWのブレーキパッドを交換する際の目安費用は、依頼する修理業者や部品代、作業工賃によって異なります。一般的に、BMWなどの輸入車のブレーキパッドは割高に設定されている可能性が高く、国内に搬入されるまでには、約1ヶ月〜6ヶ月ほどの時間が必要になるでしょう。

BMWのブレーキパッドを交換する際に、必要な概算費用と交換する際の注意点、自分で交換する方法を把握することからはじめてください。

この記事の内容を参考にして、ぜひBMWの車検費用を把握してみましょう。

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