ポルシェ911は、ラグジュアリーなスポーツカーとして高い人気を誇ります。新車価格も高額でありながら、その性能とデザインが長く愛されていることから、リセールバリューも非常に優れています。そんな911ですが、3年落ちのタイミングで売却を検討している方も多いのではないでしょうか。
この記事では、3年落ちの911に焦点を当て、乗り換えのタイミングや買取・下取り価格の相場について解説します。3年経過した911の市場価値や、グレードごとの買取価格、さらには売却する際の注意点や高く売るコツについても取り上げています。乗り換えを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
一般的に時間が経過するほど、徐々に車の価値が下がり買取金額も落ちていきます。
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この記事でわかること
- ・3年落ちの911の買取・下取り価格相場
- ・乗り換えるタイミング
- ・乗り換える判断ポイント
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目次
- 3年落ちの911とは？【乗車人数・サイズ・排気量・燃費】
- 3年落ちの911は何代目？グレードは何がある？
- 911のリセールバリューはどのように推移する？
- 3年落ちの911は売却するのに適している？
- 【走行距離別】3年落ちの911の買取・下取り価格相場
- 【グレード別】3年落ちの911の買取・下取り価格相場
- 買取・下取り価格が高い911の特徴
- 3年落ちの911の口コミ・評判
- 3年落ちの911を高く買取してもらう方法
- 高く買取してもらうなら下取りより買取がおすすめ
- 3年落ちの911は乗り換えるべき？判断するポイント
- 3年落ちの911を乗り換えるメリット・デメリット
- 3年落ち以外で911を売るタイミングは？
- 経年劣化するとどのような故障が起きる？
- 911を売却するならカーセブンがおすすめ
- まとめ
3年落ちの911とは？【乗車人数・サイズ・排気量・燃費】
まずは、3年落ちの911の基本情報について詳しくみていきましょう。
| 乗車人数 | 2〜4名 |
| サイズ（全長×全幅×全高） | 全長：4,519〜4,572mm 全幅：1,850〜1,900mm 全高：1,297〜1,300mm |
| 排気量 | 2,981〜3,996cc |
| 燃費 | 5.7〜9.4km/L |
911は、ポルシェが1964年から製造・販売している、世界的に高い評価を受けているスポーツカーです。その魅力は、美しいデザインと卓越したパフォーマンス、そして圧倒的な走行性能にあります。
燃費については、スポーツカーとしての性質上、決して優れているわけではありません。しかし、それは911の価値を下げるものではなく、圧倒的な走行性能とドライビングの楽しみが味わえることにつながっています。
3年落ちの911は何代目？グレードは何がある？
3年落ちの911は、8代目の992型となっています。911はグレードごとに搭載されるエンジンスペックや装備、価格が大きく異なります。911のグレードは以下のとおりです。
・911 Carrera
・911 Carrera GTS
・911 Carrera 4 GTS
・911 Carrera Cabriolet
・911 Carrera GTS Cabriolet
・911 Carrera 4 GTS Cabriole
・911 Targa 4 GT
・911 Turbo 50 Years
・911 Turbo
・911 Turbo Cabriolet
・911 Turbo S
・911 Turbo S Cabriolet
・911 GT3
・911 GT3 with Touring Package
・911 GT3 RS
・911 Dakar
・911 S/T
992型ポルシェ911の大きな特徴の1つは、すべてのモデルにワイドボディが採用されている点です。従来は一部のグレードに限定されていたワイドボディですが、992型では全モデルで後輪のトレッド幅が広げられています。これにより走行時の安定性が格段に向上しました。
また、ボディにはアルミニウムなどの軽量素材が多用され、車体の軽量化にも成功しています。さらに、剛性の向上も図られており、ボディの曲げ剛性とねじれ剛性はともに5％向上しました。これにより、高速走行時やコーナリング時の安定性が飛躍的に向上し、ドライバーにより安心感をもたらしています。
このように、3年落ちの992型ポルシェ911は、最新の技術と伝統のスポーツカースピリットを融合させた、至高の1台です。
911のリセールバリューはどのように推移する？
ポルシェ911のリセールバリューは、他のスポーツカーと比較しても非常に高い水準です。時間が経過してもその価値が大きく下がることはほとんどありません。たとえば、911 Carreraの場合、3年落ちでも新車価格の70％以上で買取が期待できるケースが多くみられます。
グレードが高くなるにつれてリセールバリューはさらに上がります。911 Carreraや911 GT3などのハイパフォーマンスモデルでは、希少性があり需要も高いです。そのため、新車価格よりも高く取引されるケースも珍しくありません。911の各モデルは世代を問わず人気が高く、どのグレードも市場において非常に安定した需要があります。
これは、ポルシェの卓越したブランド力、優れた製造品質、そして時間が経過しても色褪せないデザインの美しさがあります。これらの要素が相まって、中古市場においても常に注目され続けているのです。また、走行距離が少なく、状態が良好な車両であれば、さらなる高値で取引される可能性も高まります。
911のリセールバリューについてさらに詳しく知りたいという方は「ポルシェ911のリセールバリューは高い？人気のグレードや高く売るためのコツを解説」の記事も併せてご覧ください
3年落ちの911は売却するのに適している？
車を売却するなら、3年落ちでの売却が最も望ましいといわれています。3年落ちの売却をおすすめする理由は以下の3つです。
・新車を購入してから3年で車検を迎える
・年数が経過するごとに査定額は低くなる
・任意保険の新車割引が適用される
3年目は新車から初めての車検を迎える時期です。スポーツカーの車検費用は高額なため、そのコストを避けるために売却を選ぶケースが多いでしょう。また、車の価値は年数とともに下がりますが、3年目はまだ査定額が高い傾向にあります。
さらに、新車割引が適用される期間内であるため、任意保険の料金面でも有利でしょう。これらのポイントが揃っていることから、3年目は売却タイミングといえます。ただし、ローンで購入している場合は、ローンの残債なども考慮して判断することが重要です。
【走行距離別】3年落ちの911の買取・下取り価格相場
3年落ちの911の走行距離別買取相場は以下のとおりです。
| 20,000km以下 | 892万～1,073万円 |
| 20,001km〜40,000km | 799万～970万円 |
| 40,001km〜60,000km | 726万～888万円 |
| 60,001km〜80,000km | 662万～804万円 |
| 80,001km〜100,000km | 571万～742万円 |
3年落ちのポルシェ911の買取価格は、走行距離によって異なります。20,000km以下の低走行車は新車に近い状態のため、1,000万円以上で取引されるケースも少なくありません。特に、外観や内装が良好であれば、さらに高値が期待できます。
20,001km〜40,000kmでは799万〜970万円とやや下がりますが、まだ高い評価が期待できます。走行距離が増えるほど査定額は下がりますが、全体的に見ても3年落ちの911は高いリセールバリューを保っているでしょう。
【グレード別】3年落ちの911の買取・下取り価格相場
3年落ちのポルシェ911は、豊富なグレードが特徴です。それぞれのグレードによって新車価格や装備内容が異なり、買取価格にも影響します。
| 911カレラ | 365万～436万円 |
| 911カレラ カブリオレ | 902万～1,044万円 |
| 911カレラ4 | 628万～735万円 |
| 911カレラ4 カブリオレ | 1,013万～1,168万円 |
| 911カレラS | 990万～1,143万円 |
| 911カレラS カブリオレ | 716万～835万円 |
| タルガ4 | 865万～1,002万円 |
| タルガ4S | 1,190万～1,369万円 |
| ターボ カブリオレ | 1,080万～1,245万円 |
| ターボS カブリオレ | 1,541万～1,767万円 |
ベーシックな911カレラは365万〜436万円と、他のグレードに比べて手頃な価格で取引されています。911カレラは他のグレードと比べて入手しやすい価格で購入できる分、買取額も低くなりがちです。
一方、他のモデルでは1,000万円以上を超えるグレードが多く、高い価格帯での取引が期待できます。特にターボモデルは、2,000万円近い価格で取引されています。これらのモデルは、圧倒的なパフォーマンスと希少性から、中古市場でも非常に人気が高いです。
買取・下取り価格が高い911の特徴
911の買取・下取り価格が高くなる理由として、以下の3つが考えられます。
・需要が高いグレード
・空冷エンジンを搭載したモデル
・新しいモデルで走行距離が少ない
ここでは、それぞれの理由について詳しくみていきましょう。
需要が高いグレード
ポルシェ911といえば、多くの人が「カレラ」を連想するほど、カレラシリーズは人気の高いモデルです。現在でも911を購入する多くの人々が、カレラを選ぶ傾向があり、買取市場でも積極的な査定が期待できます。
ちなみに「カレラ」という名前は、スペイン語で「レース」を意味します。1950年代にポルシェが「カレラ・パナメリカーナ・メヒコ」という過酷なレースで活躍したことに由来しています。つまり、カレラはポルシェ911のスタンダードなグレードでありながら、特別な伝統と性能を象徴するモデルです。
空冷エンジンを搭載したモデル
空冷エンジンを搭載したモデルは、非常に買取価格が高いです。2024年現在、新車で購入できるポルシェ911はすべて水冷エンジンを採用しています。そのため、空冷エンジンの911は中古市場でしか手に入れられません。この希少性が、空冷モデルの価値を大きく高めています。
中には、希少価値が高まり1億円を超える価格で取引されるケースもあり、空冷ポルシェの根強い人気を物語っています。空冷ポルシェが人気の理由は、厳しい排出ガス規制により、今後空冷エンジンモデルが登場する可能性がほぼないためです。
空冷ポルシェは、水冷モデルに比べて扱いにくい面もありますが、独特のエンジンサウンドや走行フィールが多くのファンを魅了し続けています。
新しいモデルで走行距離が少ない
ポルシェ911は高性能なスポーツカーであるため、メンテナンスも重要です。特に走行距離が多くなるとメンテナンスコストが増えるため、購入者は走行距離が少なく、状態の良い車両を求めがちです。そのため、年式が新しく走行距離が少ない911は、買取市場で高い需要があり、買取価格もそれに伴って高くなります。
さらに、ポルシェ911は多くのパーツが定期的に必要が必要です。中古車市場ではメンテナンス状態が重視され、走行距離が少ない車両は人気が高くなっています。
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3年落ちの911の口コミ・評判
ここでは、3年落ちの911の口コミ・評判をいくつかみていきましょう。
3年落ちのポルシェ911に対する口コミや評判は非常に高いです。その理由として911の高いリセールバリューと希少性が挙げられます。新車の入手が困難で、注文しても2年待ちとなる現状から、中古車市場での需要が急増しています。3年落ちでも新車とほぼ同等の価格で取引されることも少なくありません。
また、多くのオーナーが「新車より中古の方が投資価値がある」と捉えて購入を決断しています。購入後に数百万円の利益を見込めることもあり、愛車としてではなく投資対象としても購入しているケースも少なくありません。
3年落ちの911を高く買取してもらう方法
3年落ちの911を少しでも高く買取してもらうには、以下の3つの方法があります。
・洗車や車内清掃をする
・走行距離をある程度抑える
・時期を見極めて買取に出す
ここでは、各方法について詳しくみていきましょう。
洗車や車内清掃をする
査定前には、車全体の洗車と車内の徹底的な清掃を行うことが重要です。車がきれいな状態であれば、査定員に良い印象を与え、車を丁寧に管理してきたことをアピールできます。特に外装の細かな汚れや水垢、内装のホコリやシミを取り除いておくことで、プラス査定が期待できるでしょう。
また、車内のにおいもチェックされるため、消臭剤などを使って無臭に近づけることも効果的です。車内にペットの毛やタバコの臭いが残っている場合は、念入りな掃除を心がけましょう。
走行距離をある程度抑える
ポルシェ911のようなスポーツカーの場合、走行距離が少ないほど査定額は高くなります。日常的に使用している場合でも、不要なドライブを控え、走行距離を増やさないように意識することが大切です。
特に3年目で売却を検討している場合は、普段から計画的に走行し、走行距離が多くならないよう注意しましょう。走行距離が増えるとエンジンや足回りの劣化が進み、メンテナンスコストがかさむ可能性もあります。そのため、必要のない長距離ドライブやサーキット走行などは控え、良好な状態で維持することが高価買取の秘訣です。
時期を見極めて買取に出す
車の売却時期も、買取価格に大きく影響します。特に12月から3月にかけては、車の需要が高まりやすい時期です。この時期は、新年度に向けて新車や中古車を購入する人が増えるため、買取業者が査定を強化する傾向にあります。このタイミングで売却すれば、通常よりも高額な査定を期待できるでしょう。
したがって、売却を検討する際には、需要の高まる時期を狙うことが重要です。事前に計画を立てて、最適なタイミングで買取に出すことを心がけましょう。
車を高く買取してもらう方法についてさらに詳しく知りたいという方は、「車を高く売る方法は？コツ・交渉術・車の価値を維持するためのポイントを紹介！」の記事もあわせてご覧ください。
高く買取してもらうなら下取りより買取がおすすめ
911を高く買取してもらいたい方には、ディーラーでの下取りよりも買取専門業者を利用することをおすすめします。
ディーラーでの下取りは、新車購入を前提とした取引であるため、下取り額はある程度固定しており、高額査定はあまり期待できません。たとえ911が人気のあるグレードであっても、下取り価格に十分に反映されないことが多いのです。
一方、買取業者の場合は、中古車市場での需要や車両の特徴をしっかりと査定に反映してくれるため、車の価値が正当に評価される傾向にあります。特にポルシェ911のような人気の高いスポーツカーは、専門知識を持った買取業者に査定してもらうことで、より高い価格での取引が期待できます。
大手の買取業者や全国展開している買取店を利用すれば、豊富な取引実績に基づいた公正な査定を受けられるため、納得のいく価格で手放すことができるでしょう。
車の買取と下取りの違いについてさらに詳しく知りたいという方は、「車の下取りとは？下取り手続きの進め方やメリット・デメリットも紹介」の記事も併せてご覧ください。
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3年落ちの911は乗り換えるべき？判断するポイント
ポルシェ911は、スポーツカーの中でも特別な存在ですが、さまざまな理由で乗り換えを検討することがあります。特に3年落ちのタイミングは、車検やリセールバリューを考慮する上で重要な判断ポイントとなります。
ここでは、3年落ちの911を乗り換えるべきかどうか、いくつかの判断ポイントを挙げてみましょう。
・維持費が高くなった
・修理や交換のコストや効果
・車検のタイミング
・ライフスタイルの変化
・車から異音が聞こえる
・次に乗りたい車があるかどうか
それぞれ詳しく解説します。
維持費が高くなった
ポルシェ911は高性能車であるがゆえに、維持費が高くなることは避けられません。911オーナーの中には、維持費をあまり気にしない方も多いでしょう。しかし、年数が経つにつれて燃費の悪化やタイヤ、ブレーキなどの消耗品交換が増え、維持費が膨らむことがあります。
特に、消耗品の交換やメンテナンスにかかる費用が頻繁に発生するようになると、維持費の高さを実感するかもしれません。維持費が家計に与える影響が大きくなった場合、乗り換えを検討するタイミングといえるでしょう。
修理や交換のコストや効果
エンジンや足回りの調子が悪くなり、修理や部品交換に高額な費用がかかる場合も、乗り換えタイミングです。多くの買取業者は自社で整備工場を持っているため、多少の不具合であれば大きな減額にはなりません。
そのため、修理を行う前に売却することで、修理代を支払わずに済むメリットがあります。特に、エンジンやトランスミッションといった高額修理が必要な場合は、修理後に売却しても修理費用を回収できないことが多いです。修理や交換のコストや効果を踏まえて、早めに判断することが重要です。
車検のタイミング
車検のタイミングも乗り換えを検討するべきです。新車で購入した場合、最初の車検は3年後に訪れ、その後は2年ごとに車検を受ける必要があります。1回目や2回目の車検前に売却すれば、車検費用を節約できるうえに、比較的高値で売却することが可能です。
ただし、モデルチェンジの時期には注意が必要です。新型が発売されると既存モデルの価値が急落することがあります。そのため、マイナーチェンジやフルモデルチェンジなどの最新情報を常にチェックしておくことが大切です。
ライフスタイルの変化
家族構成やライフスタイルの変化も、乗り換えを考える大きなポイントです。たとえば、結婚して子どもが生まれればファミリーカーが必要になるでしょう。車は生活の一部であり、ライフステージに合った車を選ぶことが、日々の生活を快適にするためのポイントです。家族の状況や生活環境の変化に合わせて、車のサイズや用途を見直すことも検討しましょう。
また、ライフステージの変化には家族だけでなく、趣味や仕事のスタイルも含まれます。趣味としてアウトドア活動を始めた場合には、オフロード性能が高いSUVが適しているかもしれません。さらに、仕事での移動が増えた場合には、燃費の良い車に乗り換えることも検討材料となります。
結婚もライフスタイルの変化の1つです。結婚して車をどうすれば良いかわからないという方は、「結婚したら車はどうすれば良い？手放すかどうかの基準や必要な手続きを解説」の記事も併せてご覧ください。
車から異音が聞こえる
エンジンや足回りから普段聞き慣れない異音が発生する場合、重大な故障の前兆である可能性が高いです。そのため、放置せずに早急な対応が必要です。異音の原因はさまざまで、エンジン内部のパーツ摩耗や、サスペンションの不具合、さらにはブレーキ系統の劣化などが考えられます。
これらの修理には多額の費用がかかることがあり、修理後にまた同じ問題が発生するリスクもあります。特にエンジンから異音が聞こえる場合は、エンジン本体のトラブルや部品の破損が疑われ、高額な修理費用が必要です。長期的な維持コストを考えると、思い切って乗り換えを検討するのも1つの選択肢です。
次に乗りたい車があるかどうか
現在の車に不満がなくても、次に乗りたい車があると感じた場合も、乗り換えのきっかけとなるでしょう。車は単なる移動手段だけでなく、所有する喜びや趣味としての要素もあります。憧れの車に乗ることで、日々の生活がより充実したものになるのであれば、次の車への乗り換えを検討することは良い選択といえるでしょう。
新しいモデルが気になる場合や違ったドライブ体験を楽しみたい場合は、乗り換えを前向きに考えてみても良いでしょう。車を乗り換えることで、最新技術や機能を体感できるだけでなく、ドライブの楽しさや快適性が向上することもあります。
3年落ちの911を乗り換えるメリット・デメリット
3年落ちの911を乗り換えるメリットだけではなくデメリットもあります。ここでは、3年落ちの911を乗り換えるメリットとデメリットについてみていきましょう。
3年落ちの911を乗り換えるメリット
3年落ちの911を乗り換えるメリットは主に以下の3つです。
・新しいモデルの車に常に乗れる
・比較的高い値段で買い取ってもらえる
・車検代が不要になる
それぞれのメリットについて解説します。
新しいモデルの車に常に乗れる
3年ごとに新車に乗り換えることで、最新の機能や装備の車に乗り続けることが可能です。車は技術の進化が著しく、特に安全装備や燃費性能、快適性が年々向上しています。新しいモデルはより洗練されたデザインやインテリアを持ち、運転支援システムや機能を搭載しています。そのため、日々のドライブ体験も大きく向上するでしょう。
新しい車は、常に快適で安全なカーライフを維持できるのは大きなメリットです。古くなった装備や技術に不満を感じることなく、最新のドライビング体験が味わえます。
比較的高い値段で買い取ってもらえる
3年落ちの911は、まだ新しいことから中古車市場での需要が非常に高く、高い価格での買取が期待できます。特に人気のあるグレードやカラー、オプション装備が充実している車両は、さらに高額査定が見込まれるでしょう。
また、3年落ちであれば走行距離も少なく、外装や内装の状態も良好であることが多いため、プラス査定になりやすいです。高価買取が実現すると、次の車の購入のための資金として充てやすくなり、乗り換えがスムーズに進むのもメリットです。
ただし、査定額は市場の需要や車両の状態によっても左右されるため、過度に期待しすぎないようにしましょう。
車検代が不要になる
3年ごとに車を乗り換えることで、車検を受ける前に手放せるため、車検費用を支払わずに済みます。911のような高性能な車は、車検費用も一般的な車に比べて高額になることが多いです。車検代を回避できるのは大きなメリットといえます。
さらに、車検の際にかかるメンテナンス費用や消耗品の交換費用も不要となり、コスト削減にもつながります。車検の手間や代車の手配、長期間車が使えない不便さからも解放されるため、スムーズに乗り換えることもできるでしょう。
3年落ちの911を乗り換えるデメリット
続いて、3年落ちの911を乗り換えるデメリットについてみていきましょう。デメリットは主に以下の3つです。
・出費が大きい
・買い替えるごとにローンの見直しが必要
・全体で見るとマイナスになりやすい
各デメリットについて詳しくみていきましょう。
出費が大きい
3年周期で新車に乗り換えることは、車検費用やメンテナンス費用を避けられます。しかし、車両購入の初期費用や月々の支払いが増えるため、トータルの出費が大きくなるデメリットがあります。車を買い替えるたびに、登録費用や保険料などの諸費用が必要です。短期間での乗り換えを繰り返すとその負担は無視できません。
また、売却時の買取額が高くても新車購入時の価格との差額や次の車の諸費用を考えると、出費がかさむことが多いです。長期的に見れば、車を長く所有する場合と比べて、費用面での負担が大きくなりがちです。
買い替えるごとにローンの見直しが必要
新車を購入する際、ローンを組んでいる方も多いでしょう。3年という短いサイクルで乗り換える場合、ローンの残債が残った状態で次の車を購入することになります。そのたびにローンの組み直しや見直しが必要です。ローンの残債が売却額で賄えない場合は、自己資金を投入したり、次のローンに上乗せすることになります。
その結果、月々の返済額が増え、家計に負担をかけることがあります。さらに、次の車のローンを組む際に金利が上がる場合もあり、支払う利息が増えるケースも少なくありません。頻繁にローンの組み直しをすることで、返済プランが複雑になり、長期的な資金計画が立てにくくなる点もデメリットです。
全体で見るとマイナスになりやすい
3年ごとに車を高値で売却できたとしても、長期的には費用の総額が新車購入の支出を上回ることが多いです。新車価格が高額な911の場合、乗り換えで支払う購入費用やローン返済額、諸経費が積み重なり、トータルコストは大きいでしょう。
先述のとおり、ローン残債が残る状態で次の車を購入すると、売却額が新車購入額をカバーできないケースもあります。そのため、差額を負担する必要があるため、経済的に負担が大きくなります。新車を頻繁に買い替えることで、新車購入の喜びは得られます。しかし、長期的にはコストがかさむことを認識し、慎重に計画を立てることが大切です。
3年落ち以外で911を売るタイミングは？
911を売却するタイミングは、新車から3年目だけとは限りません。ここからは5年目と7年目、10年目のタイミングで乗り換えた場合について詳しくみていきましょう。
5年目
911を5年目に乗り換えるのは、良いタイミングの1つです。なぜなら、5年目は2回目の車検を迎える時期であり、車検費用やメンテナンス費用がかさむ可能性があるからです。また、メーカー保証も切れ、故障した場合の修理費用がすべて自己負担となり、維持費が高くなり始める時期でもあります。
さらに、ローンを利用して車を購入した場合、5年目でローンが完済となるケースも多く、車を自由に売却できます。所有権が自分に移ることで、売却や乗り換えの選択肢が広がり、新しい車への乗り換えを検討しやすくなります。5年落ちの911はまだ比較的新しく、買取相場も安定しているため、高値で売却できる可能性が高いでしょう。
7年目
7年目になると、車の状態や性能に対して、少しずつ経年劣化の影響が見え始めます。長年乗り続けることで愛着が湧く一方で新鮮味が薄れ、次の車への興味が湧いてくる頃でもあります。また、車の主要な部品の交換時期に差し掛かり、メンテナンス費用が高くなるケースが増えてくるでしょう。
エンジンやサスペンション、ブレーキパーツなど、重要な部品交換が必要になる可能性もあり、維持費が高くなる時期でもあります。さらに、中古車市場では、7年落ちの車は買取相場が落ちる傾向にもあります。新しい車に興味が湧いているなら、このタイミングでの売却を検討する価値は十分にあるでしょう。
10年目
車を10年乗り続けると、エンジンやトランスミッションなど、主要な部品の摩耗が進みます。そのため、大規模なメンテナンスや高額な修理費用が必要になるケースも少なくありません。特に911の場合は、修理費用が数十万円〜数百万円に及ぶような不具合が発生しやすい時期です。
さらに、10年を過ぎると車の価値が大きく下がり、買取相場も急激に落ち込みます。売却タイミングを逃すと、思わぬ安値での取引を強いられることになりかねません。また、13年を超えると自動車税が増税され、維持費の負担がさらに増加します。こうした経済的負担を考慮すると、10年目の車検を迎える前に売却や乗り換えを検討すると良いです。
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経年劣化するとどのような故障が起きる？
車は、経年劣化すると以下のような故障が起きます。
・エンジンオイルの漏れが発生しやすくなる
・オートマオイルが交換できなくなる
・足回りの部品が劣化する
・エアコンがきかなくなる
・灯火類が点灯しなくなる
・マフラーに穴があく
・車のボディが錆びる
ここでは、各故障内容について詳しくみていきましょう。
エンジンオイルの漏れが発生しやすくなる
経年劣化では、エンジンオイルの漏れが発生しやすくなります。エンジンは内部の複数のパーツが精密に組み合わされており、パッキンやシールなどでオイル漏れを防いでいます。しかし、年数が経過するとこれらの部品が経年劣化し、振動や熱の影響で隙間が生じてオイル漏れが発生しやすいです。
特に、10年以上経過した車では一箇所の修理をしても、別の部位から連続してオイルが漏れ出します。また、パワステオイルやトランスミッションオイルなど、さまざまな部位で同様の問題が発生するケースも多いです。
オートマオイルが交換できなくなる
オートマオイルを定期的に交換しないとオイルが劣化しミッションに大きな負担がかかります。特に10万kmを超えてオートマオイルを交換していない車は、交換することで逆にトラブルを引き起こすことがあります。オートマオイルが劣化すると内部のギアが傷み、最悪の場合ミッションの交換が必要です。
そのため、劣化が進んだ場合は無理に交換しない方が良いケースもあります。適切なメンテナンスを行わずに放置すると、走行中のトラブルや故障のリスクが高まるため、専門業者に相談しましょう。
足回りの部品が劣化する
足回りの部品は、車の走行性能や乗り心地に大きく影響する重要な部分です。特にサスペンションやショックアブソーバーは、路面からの衝撃を吸収し、安定した走行をサポートします。
しかし、走行距離が5万〜8万km、もしくは10年を超えると部品の劣化がピークを迎えます。その結果、乗り心地が悪くなったり、ハンドリングが不安定になることがあります。
また、ゴム部品であるブッシュが劣化するとひび割れが発生し、オイル漏れや異音の原因となります。特にサスペンションのオイル漏れは、放置すると安全性にも影響を及ぼすため、早期の点検と交換が必要です。
エアコンがきかなくなる
経年劣化でエアコンが効かなくなるケースも多いです。特に、コンプレッサーは、冷却機能を維持するための重要なパーツですが、経年劣化によって故障しやすくなります。コンプレッサーが故障すると、エアコンガスが循環しなくなり、冷たい風が出なくなってしまいます。
コンプレッサーの修理や交換は高額な費用がかかるため、故障が疑われる場合は早めの点検が必要です。放置しておくと、エアコン全体の交換が必要になることもあり、さらなる出費を強いられることになります。
灯火類が点灯しなくなる
経年劣化では、車の灯火類に不具合が発生しやすくなります。これは、電気信号を伝えるケーブルや配線が劣化し、接触不良や断線が起こるためです。特に古い車では、どの部分で不具合が生じているのかを特定するのが難しく、修理には時間と費用がかかります。
ヘッドライトやブレーキランプ、ウインカーなどの灯火類が点灯しないと、車検にも通らず、安全性にも問題が生じます。電気系統に異常を感じたら、業者に点検を依頼し、必要に応じて配線やコネクターの交換を行うことが必要です。
マフラーに穴があく
マフラーに穴が開く主な原因は、錆による腐食です。特に、経年劣化した車はサビが進行しやすく、気づかないうちにマフラーに穴が開いてしまうことがあります。穴が開いたマフラーを放置すると、排気音が大きくなり、エンジン性能の低下や燃費悪化の原因にもなります。
また、排気ガスが車内に侵入することで健康被害を引き起こすリスクもあるため、早急な修理や交換が必要です。特に車高が低い車や、頻繁に悪路を走行する車は、マフラーが地面に接触してダメージを受けやすいので注意しましょう。
車のボディが錆びる
車のボディは、塗装によって金属部分が保護されています。しかし、飛び石や衝突などで塗装が剥がれると、錆が発生します。特に、融雪剤がまかれる地域や海沿いでは、塩分の影響で錆が進行しやすく、早期にボディに穴が開いてしまうこともあります。
錆が進行すると見た目の問題だけでなく、車体の強度にも悪影響を及ぼし、安全性を損なうことも多いです。そのため、日常的に洗車やワックスがけを行い、飛び石などで塗装が傷ついた場合は早めに修理を行いましょう。
911を売却するならカーセブンがおすすめ
911を少しでも買取相場より高く売りたいなら、カーセブンがおすすめです。カーセブンでは、独自の「5つの安心宣言」を掲げており、売買契約における不安を持たずに売却できます。
・買取車両は当社名義に変更手続きします
・ご契約金の半額を当日中に前払いします
・ご契約でもキャンセル料は一切かかりません
・いかなる場合でもご契約後の減額は一切しません
・キャンセルは7日間、電話一本で可能です
なお、カーセブンでは以下のような911の豊富な買取実績があります。
| 車種・グレード | カラー | 年式 | 走行距離 | 査定時期 | 都道府県 | 査定額 |
| 911 CP カレラ | アカ | 令和2年式(2020年式) | 10,400km | 2024年7月 | – | 1,391.8万円 |
| 911カレラ | ブルー | 令和2年式（2020年式） | 5,750Km | 2023年03月 | 和歌山県 | 1,232.0万円 |
| 911カレラ | ホワイト | 令和2年式（2020年式） | 5,392Km | 2023年08月 | 愛知県 | 1,619.2万円 |
| 911ターボS | ホワイト | 令和2年式（2020年式） | 19,854Km | 2023年04月 | 茨城県 | 2,698.6万円 |
| 911カレラS | ブルー | 令和2年式（2020年式） | 11,830Km | 2023年03月 | 東京都 | 1,197.7万円 |
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まとめ
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