トヨタのCH-Rが値崩れしてる？リセール率が悪いって本当？中古相場についても解説

自動車市場において、一部のモデルは新車購入後に値崩れすることがあります。その中でも、トヨタCH-Rは生産が終了したため、リセールバリューが低くなっているといわれています。実際値崩れしているという話もあるようです。

リセールバリューは年式や走行距離、さらにはその時々の中古車市場の動向を受けて日々刻々と変化するので、日頃のチェックが必要です。カーセブンはたった30秒の入力で概算価格をお知らせしてくれるだけではなく、査定額に満足しなかったらキャンセルしてOKなところが特徴。

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CH-Rとは？

トヨタのC-HRは、新たなクロスオーバー車として登場しました。このモデルは、トヨタが誇るTNGA（Toyota New Global Architecture）プラットフォームを採用し、前年に登場したプリウスに続く2番目の車種として位置づけられています。C-HRは、運動性能に焦点を当てていて、世界中で厳しい走行テストを行いました。

車のサイズはSUVとしては低く幅広いプロポーションを持っていて、立体駐車場でも使いやすい設計です。

歴代モデル

下記の表は、歴代モデルの発売年月やグレードをまとめたものです。

発売年月	グレード	新車価格	燃費
2016年（平成28年） 12月	G	2,905,200円	30.2km/L
2017年（平成29年） 8月	G	2,905,200円	30.2km/L
2017年（平成29年） 11月	SLEDエディション	2,670,000円	30.2km/L
2018年（平成30年） 5月	G	2,929,200円	30.2km/L
2018年（平成30年） 12月	G モード ネロ	2,979,200円	30.2km/L
2019年（令和元年） 10月	G	2,995,000円	25.8km/L
2019年（令和元年） 12月	G	2,995,000円	25.8km/L
2020年（令和2年） 8月	G	3,045,000円	25.8km/L
2021年（令和3年） 6月	G モード ネロ セーフティプラスⅡ	3,045,000円	25.8km/L
2021年（令和3年） 9月	G	3,045,000円	25.8km/L
2022年（令和4年） 8月	G	3,055,000円	25.8km/L

2016年12月〜2018年5月

ラインアップは1.8L 直列4気筒DOHCハイブリッドエンジンを搭載した「G」や「S」、そして1.2L 直列4気筒DOHCインタークーラー付ターボ（レギュラーガソリン仕様）を搭載した「G‐T」や「S‐T」でした。

特に「G」や「S」は、燃費に優れ、30.2km/Lを実現していて、これはトップクラスの性能です。一方、「G‐T」や「S‐T」では、燃費15.4km/Lを実現し、力強い走りが楽しめます。

外観デザインでは、「センシュアル スピード‐クロス」をコンセプトに、スピード感あるキャビン形状、彫刻的な面造形、ダイヤモンドモチーフによる大胆なボディデザインなど、個性的なスタイルが取り入れられました。

さらに、トヨタ独自のエモーショナルなデザイン要素も加えられ、軽快さと力強さが絶妙に融合しています。

インテリアでは、細部にこだわったデザインやドライバーズ空間を重視していて、高品質な質感と色調が採用されました。

2018年5月〜2019年9月

C-HRのラインアップは、1.8L 直列4気筒DOHCハイブリッドエンジンを搭載した「G」と「S」、そして1.2L 直列4気筒DOHCインタークーラー付ターボ（レギュラーガソリン仕様）を搭載した「G‐T」と「S‐T」が用意されていました。

特に「G」と「S」はクラストップの燃費性能を誇り、30.2km/Lを実現しています。一方、「G‐T」と「S‐T」は15.4km/Lを達成し、力強い走りが魅力です。

安全装備として、全車に衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」が標準装備され、運転時の安全性が向上しました。

また、大型ヘッドランプがLED化され、オートレベリング機能付Bi‐Beam LEDヘッドランプなどが標準装備として追加された「S LEDパッケージ」と「S‐T LEDパッケージ」も設定され、より高級感のある仕様となりました。

2019年10月

この期間のC-HRのラインアップには、高効率・小型・軽量化が追求されたハイブリッドエンジン搭載の「G」と「S」、そして1.2L 直列4気筒DOHCインタークーラー付ターボ（レギュラーガソリン仕様）を搭載した「G‐T」と「S‐T」が用意されました。また、2WDと4WDのバリエーションもあります。

「G」と「S」は30.4km/Lという高い燃費性能を実現し、環境に配慮した選択肢として注目されました。全車に衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense」が標準装備され、安全運転支援も向上します。

この期間では、1.2Lターボ車（2WD）の「G‐T」と「S‐T」に6速iMT（インテリジェントマニュアルトランスミッション）車が追加され、さらなる運転の楽しみが増えました。

デザインにもこだわりがあり、ワイドスタンスを強調するフロント＆リアスタイルが導入され、スタイリッシュで印象的な外観となっています。

2019年12月〜2020年8月

ラインアップとして、1.8L 直列4気筒DOHCハイブリッドエンジンを搭載した「G」と「S」、1.2L 直列4気筒DOHCインタークーラー付ターボを搭載した「G‐T」と「S‐T」が用意されました。

さらに、「G」と「S」には2WD仕様が、「G‐T」と「S‐T」には2WDと4WD仕様があり、選択肢が幅広くなります。特に「G」と「S」はトップレベルの30.4km/Lという高い燃費性能を誇り、環境に配慮されました。

この時期、TOYOTA GAZOO Racingのモータースポーツ活動から得た知識やノウハウを生かし、特別仕様車「S GRスポーツ」と「S‐T GRスポーツ」を導入しました。

これらのモデルは、操舵応答の向上やフラットな乗り心地など、スポーティな走行性能を発揮しています。安全面でも進化がみられ、全車に衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense」が標準装備され、運転時の安全性が向上しています。

2020年8月〜2021年9月

C-HRの多彩なラインアップには、1.8L 直列4気筒DOHCハイブリッドエンジンを搭載した「G」と「S」、1.2L 直列4気筒DOHCインタークーラー付ターボを搭載した「G‐T」と「S‐T」があります。

それに加え、TOYOTA GAZOO Racingのモータースポーツ活動から得た知識を生かした「S GRスポーツ」（ハイブリッドシステム）と「S‐T GRスポーツ」（レギュラーガソリン仕様）も用意されました。このようにCH-Rは、選択肢が幅広くなり、さまざまなドライバーに対応していきます。

この時期には、特に「G」「S」「S GRスポーツ」「S‐T GRスポーツ」のモデルに2WDと4WD仕様が用意されていて、ジャンルに応じた走行性能を提供しました。また、「G」「S」は高い燃費性能で、30.4km/Lを叩き出し、経済的に運転できるようになっています。

一部モデルには、Super CVT‐i「7速スポーツシーケンシャルシフトマチック付」も搭載されました。

2021年9月〜2022年8月

C-HRの幅広いラインアップには、1.8L 直列4気筒DOHCハイブリッドエンジンを搭載した「G」と「S」、1.2L 直列4気筒DOHCインタークーラー付ターボエンジンを搭載した「G‐T」と「S‐T」、さらにはTOYOTA GAZOO Racingがモータースポーツ活動から得た知識を生かした「S GRスポーツ」（ハイブリッドシステム）と「S‐T GRスポーツ」（レギュラーガソリン仕様）が含まれています。

特に「G」「S」「S GRスポーツ」は2WD、「G‐T」「S‐T」「S‐T GRスポーツ」には2WDと4WDが用意され、走行性能や用途に合わせたモデルを選べました。

高効率の「G」「S」は30.4km/Lという優れた燃費性能を持ち、経済的なドライブが実現しました。また、安全面でも進化がみられ、予防安全パッケージToyota Safety Senseに新機能も追加されています。

2022年8月〜2023年8月

C-HRは、「TNGA（Toyota New Global Architecture）」の第2号車として生まれ変わり、多彩なモデルラインアップが展開されました。

1.8L 直列4気筒DOHCハイブリッドエンジンを搭載した「G」と「S」、1.2L 直列4気筒DOHCインタークーラー付ターボエンジンを搭載した「G‐T」と「S‐T」、TOYOTA GAZOO Racingが得たモータースポーツの知識を生かした「S GRスポーツ」（ハイブリッドシステム）と「S‐T GRスポーツ」（レギュラーガソリン仕様）が用意されています。

ハイブリッド車には2WD、ガソリン車には2WDと4WDが用意されていて、幅広いドライバーのニーズに対応した点も魅力です。また、安全性が向上し、予防安全パッケージToyota Safety Senseが歩行者（夜間）、自転車運転者（昼間）、交差点での対向車と横断歩行者などを検知対象に追加しました。

これまでの販売台数

C-HRは2016年にトヨタからデビューしたクロスオーバーSUVです。2016年から2023年までに全世界で合計324,063台が販売されました。その数はデビュー当初からの成功の証であり、この車が多くの人々に支持されていることを示しています。

生産終了しているCH-Rの今の価値は？

生産終了しているCH-Rは、希少価値が急上昇しています。希少価値が上昇したことによって、車両の独自性と存在感が際立ち、中古車市場でも良い影響を与えています。

CH-Rは国内外で10万台以上販売され、熱狂的なファンから支持を集めています。ここから、CH-Rはプレミアム価値が高まることが期待されています。そのため、C-HRの価値は今後も着実に上昇し続けるでしょう。

CH-Rの値引き推移

CH-Rは値引きしてもらえますが、年度末や決算時期に向けて値引き額が増加することもあるので、狙うならそのタイミングがおすすめです。また、フルモデルチェンジやマイナーチェンジが予定されている場合、在庫車や展示車の処分のために値引き幅が拡大することがあります。

そのため、CH-Rのモデルチェンジ情報にも注目が必要です。現在、納期は新型コロナウイルスの影響で長期化しており、現行モデルを年内に手に入れたい方は、早めに値引き交渉をし始めた方が良いかもしれません。

CH-Rのリセールランク

C-HRの3年落ちのリセールバリューは平均で83.1％、5年落ちでは平均で68.9％です。特に3年落ちのリセールバリューが他の車種と比べても高くなっています。

ハイブリッドとガソリン車（主にターボ車）でC-HRのリセールバリューを比較すると、ガソリン車の方がやや高くなっています。そのため、リセール前提で車を購入するならガソリン車の方が良いでしょう。

【年数別】CH-Rのリセールバリュー

ここでは、CH-Rリセールバリューを年数別に紹介します。年数が経つにつれて売却時の価値はどれくらい変わるのか確認していきましょう。

1年落ち

1年落ちのCH-Rは、それぞれのグレードでリセールバリューが異なります。以下は各グレードの新車価格、1年後の買取相場、および平均残価率の一覧です。

グレード	新車価格	買取相場	平均残価率
S-T	2,382,000円	130～160万円	61％
G-T	2,715,000円	150～200万円	65％
S	2,745,000円	140～160万円	55％
G	3,045,000円	200～230万円	71％
G モード ネロ セーフティプラス	2,913,000円	210～230万円	76％

G モード ネロ セーフティプラスが1年後も高い残価率を維持していて、G-Tもリーズナブルな価格で取引されています。一方、Sグレードの残価率は低く、S-Tもやや中間の値となっています。

3年落ち

以下は各グレードの新車価格、3年後の買取相場、および平均残価率の一覧です。

グレード	新車価格	買取相場	平均残価率
S-T	2,290,000円	130～140万円	59％
G-T	2,605,200円	130～170万円	58％
S	2,614,000円	130～160万円	56％
G	2,929,200円	150～200万円	60％
Gモード ブルーノ	2,979,200円	170～180万円	59％

Gグレードが3年後にも高い残価率を維持しており、Sグレードは残価率が低めです。S-TやG モード ブルーノなど他のグレードも中間の値を示しています。リセールバリューを考慮する際に、選択したいグレードによって変動があることを念頭に置くことが重要です。

5年落ち

以下は各グレードの新車価格、5年後の買取相場、および平均残価率の一覧です。

グレード	新車価格	買取相場	平均残価率
S-T	2,516,400円	120～150万円	54％
G-T	2,775,600円	150～170万円	58％
S	2,646,600円	130～160万円	55％
G	2,905,200円	140~180万円	55％

CH-Rの5年経過後も比較的高い残価率が維持されています。G-Tグレードは特に高い残価率を持っており、中古市場でも人気があることがわかります。中古車でCH-Rを購入する場合、車両の状態や歴史も詳細に調査し、信頼性のある販売業者から購入することが大切です。

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新車購入時は下取り価格に注意

新車購入時には、下取り車の価値にも注意しましょう。多くの人が下取りで損をしてしまうのは、値引き交渉で高額な値引きを受けても、下取り車の査定額でその損失を取り戻してしまうためです。

ディーラーから「これ以上の値引きは見積書に出せないので、下取りの方で調整させてください」といわれることがあります。この際、10万円アップなどの提示を受けると、支払額が減ると思い込んでしまい、契約を進めることがあります。しかし、その初期の下取り額が実際の中古車相場を反映していない場合、最終的に損することになります。

リセール率を下げないためには？

ここでは、CH‐Rのリセール率を下げない方法を紹介します。ポイントを抑えてリセールバリューが高い車を選び、お得に売却しましょう。

人気のあるグレードを購入する

C-HRのリセール率を下げないためには、人気のあるグレードを選ぶことが重要です。現在、最も売れ筋のグレードは「1.8ハイブリッド G」で、これは流通台数が最も多いためリセールの安定感が高いです。

次いで「ガソリン車の1.2GT」と「ハイブリッドGの特別仕様車」も人気があり、リセールにおいても良好な結果が期待されます。

リセールバリューを考えるなら、ハイブリッドの「1.8S GRスポーツ」もおすすめです。スポーティなグレードはリセール価値を高める傾向があり、特にハイブリッドS GRスポーツはトップクラスのリセール率となっています。

人気のあるカラーを選ぶ

リセール率を下げないためには、人気のあるカラーを選ぶことが重要です。特におすすめのカラーは「ホワイトパールクリスタルシャイン」と「ブラックマイカ」です。

これらのカラーはシルバーなどほかの色と比較して、3年以内の売却時におおよそ15万から20万円ほど高く売れる可能性があります。

さらに、ブラックルーフとホワイトパールクリスタルシャイン、またはブラックルーフとセンシュアルレッドマイカの組み合わせも、リセールバリューが高いカラーオプションとされています。

これらのカラーは、将来的に車を売却する際に高い評価を受けることが期待できるでしょう。

人気のあるオプションを選ぶ

リセール率を下げないためには、人気のあるオプションを選ぶことが重要です。以下は中古車市場で需要の高いオプションです。

オプション	機能
パノラミックビューモニター	車を上から俯瞰できる便利な機能
モデリスタなどその他	・モデリスタ ・TRDなどのチューニングパーツ ・販売店別のエアロキット

これらのオプションがついた車両は、中古車市場で高い評価を受ける傾向があります。

CH-Rを高く売るためのポイント

CH-Rを高く売るためのポイントは、以下のとおりです。

複数の業者に依頼することで所有しているCH-Rの相場がわかるので、買い叩かれなくなるでしょう。また、複数業者に査定してもらうことで、交渉材料として使用することもできるようになります。より高い値段での買取を見込みたい場合は、複数社に査定依頼しましょう。

さらに、車を売る時期も大切で、新生活が始まる1〜3月や9月に売却することもポイントです。

カーセブンの査定実績

カーセブンでは、CH-Rの査定においてさまざまな年式、グレード、カラー、走行距離に基づいて査定を行っています。以下は、実際の査定金額の一例です。

年式	グレード	カラー	走行距離（km）	査定額
2020	S GR スポーツ	Pホワイト	13,500	271万円
2020	G モード ネロ セーフティプラス	クロ	22,200	265万円
2020	G	クロ	15,500	264.3万円
2020	S GR スポーツ	クロ	18,900	264万円
2020	G-T モード ネロ セーフティプラス	コン	9,600	263万円
2020	G-T モード ネロ セーフティプラス	Pホワイト	29,900	260万円
2020	S GR スポーツ	Pホワイト	3,000	255.6万円
2020	S GR スポーツ	クロ	25,200	255万円
2018	GT	グレー	21,700	250万円
2021	G	アカ	21,100	250万円

これらの査定実績は、年式、グレード、カラー、走行距離によって大きく異なります。

実際、中古車の査定金額はさまざまな要因に左右さるので、正確な査定金額を知りたい場合はカーセブンなどの専門業者に査定依頼しましょう。

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CH-Rの中古車相場

CH-Rの中古相場は以下のとおりです。

年数	相場
2016	130～249万円
2017	110～269万円
2018	110～309万円
2019	130～289万円
2020	170～309万円
2021	190～309万円
2022	190～329万円
2023～	230～329万円

年式が新しいほど中古車相場は高くなっていて、特に2020年以降のモデルは高い相場が維持されています。一方、古い年式や走行距離が多い車両は相場が低くなってしまいます。

しかし、この相場はあくまで目安であり、車の状態や仕様、販売地域によっても変動します。また、特定のグレードや装備が付いた車両はさらに高い査定額をつけてくれることもあります。

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まとめ

この記事では、C-HRの値崩れに関して詳しく解説しました。CH-Rはトヨタが製造しているクロスオーバー車で、すでに販売は終了しています。しかし、CH-Rの国内外での人気は衰えず、中古車市場では高いリセールバリューを維持しています。

リセールバリューは年式や走行距離、さらにはその時々の中古車市場の動向を受けて日々刻々と変化するので、日頃のチェックが必要です。カーセブンはたった30秒の入力で概算価格をお知らせしてくれるだけではなく、査定額に満足しなかったらキャンセルしてOKなところが特徴。

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