トヨタの高級ミニバン、アルファードの弟分として2015年に登場したのが、ヴェルファイアです。アグレッシブなイメージデザインを取り入れたことで、ファミリー層だけでなく若い男性からも人気の車種となっています。
そんなヴェルファイアが、2023年6月に8年ぶりのフルモデルチェンジを果たしました。人気車種だけあって、現在は納期1年待ちとなっています。
そこでこの記事では、ヴェルファイアのリセールバリューをはじめ、売却する際に高価買取してもらうためのコツや人気のオプションを紹介します。
リセールバリューは年式や走行距離、さらにはその時々の中古車市場の動向を受けて日々刻々と変化するので、日頃のチェックが必要です。カーセブンはたった30秒の入力で概算価格をお知らせしてくれるだけではなく、査定額に満足しなかったらキャンセルしてOKなところが特徴。
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この記事でわかること
- ・ヴェルファイアの残価率
- ・競合車との比較
- ・高く売るコツ
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目次
リセールバリューとは
リセールバリューは、購入した車を売却する際の価値を指します。リセールバリューを把握しておくことで、将来売却を考える際の買取価格の目安にもなるでしょう。
たとえば、400万の車のリセールバリューが50%なら、3年後の買取予想価格は200万円です。つまり、リセールバリューが高ければ高いほど、手放すときに手に入る金額も大きくなるのです。一般的に、国産車のリセールバリューは、新車購入から3年後・走行距離3万キロ程度で、新車価格の40~55%になるといわれます。
ただし、リセールバリューはあくまでも現在の人気度、時期、市場動向などに影響を受けます。あくまで参考値だということを念頭に置いておきましょう。
ヴェルファイアのリセールバリューが高い理由
海外での人気が高いから
ヴェルファイアのリセールバリューが高い1番の理由は、海外での人気の高さです。ヴェルファイアは国内でも人気ですが、海外でも非常に人気がある車です。
特にマレーシアでは莫大な人気を誇り、大半の中古ヴェルファイアはマレーシアへ輸出されているといわれています。現在、マレーシアでは国内の中古価格よりも高い相場で流通しています。
過去に新車購入から1年経って売却した際に、新車購入価格よりも高く売れた例もあります。いかにマレーシアでの流通価格が、日本での売却価格に影響を与えるかがわかります。
中古車市場での人気が高いから
国内の中古車市場でも、ヴェルファイアの人気は高いです。新車販売では、アルファードに大きく水をあけられた感がありますが、中古車ではヴェルファイアだけを探す指名買いの客もいます。
若者に人気のある車種ながら新車価格が高いため、中古での購入を検討する人も多いです。
事故車・故障車でも高く売れやすいから
通常、事故や故障の履歴は査定価格に大きく響くといわれています。しかし、ヴェルファイアに関しては国内外での需要が高いため、きちんと修復ができてさえいれば比較的高い査定額が出ることがあります。
ヴェルファイアは中古車市場で特に人気のある車種ですので、高価買取できるチャンスが多い車です。買取価格は日々変化するので無料査定で売却金額のチェックを定期的に行うのが大事です。少しでも損をしたくない方は下記の「リセールバリューをチェック」から無料査定をしてみてください。
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【グレード別】ヴェルファイアのリセールバリュー
ここでは、実際のリセールバリューを見てみましょう。
3年後
【ガソリン】
モデル | 新車価格 | 買取相場 | 残価率 |
X (2.5L) | 352万円 | 295万円 | 84% |
Z | 386万円 | 346万円 | 89% |
Zゴールデンアイズ | 424万円 | 364万円 | 86% |
V | 454万円 | 342万円 | 75% |
ZGエディション | 466万円 | 440万円 | 94% |
VL (3.5L) | 518万円 | データなし | – |
ZG | 526万円 | 470万円 | 89% |
エグゼクティブラウンジ | 727万円 | 535万円 | 73% |
エグゼクティブラウンジZ | 742万円 | 445万円 | 60% |
【ハイブリッド】
モデル | 新車価格 | 買取相場 | 残価率 |
X | 459万円 | 345万円 | 75% |
Z | 480万円 | 325万円 | 67% |
Zゴールデンアイズ | 504万円 | 400万円 | 83% |
V | 534万円 | 385万円 | 72% |
ZR | 549万円 | 410万円 | 74% |
VL | 550万円 | 420万円 | 76% |
ZRG | 565万円 | 440万円 | 78% |
エグゼクティブラウンジ | 760万円 | 300万円 | 39% |
エグゼクティブラウンジZ | 775万円 | 450万円 | 58% |
5年後
【ガソリン】
モデル | 新車価格 | 買取相場 | 残価率 |
2.5X | 352万円 | 225万円 | 67% |
2.5Z | 375万円 | 313万円 | 83% |
2.5ZAエディション | 39万0円 | 310万円 | 79% |
2.5V | 418万円 | 320万円 | 76% |
2.5ZGエディション | 436万円 | 400万円 | 91% |
3.5ZG | 494万円 | 415万円 | 84% |
3.5VL | 520万円 | 425万円 | 82% |
3.5エグゼクティブラウンジ | 703万円 | 590万円 | 83% |
3.5エグゼクティブラウンジZ | 718万円 | 423万円 | 59% |
【ハイブリッド】
モデル | 新車価格 | 買取相場 | 残価率 |
X | 440万円 | 280万円 | 64% |
V | 497万円 | 325万円 | 65% |
ZR | 512万円 | 350万円 | 68% |
VLエディション | 553万円 | 365万円 | 66% |
ZRGエディション | 567万円 | 370万円 | 65% |
エグゼクティブラウンジ | 735万円 | 410万円 | 56% |
エグゼクティブラウンジZ | 750万円 | 450万円 | 60% |
7年後
【ガソリン】
モデル | 新車価格 | 買取相場 | 残価率 |
2.5X | 319万円 | 192万円 | 60% |
2.5Z | 357万円 | 186万円 | 52% |
2.5ZAエディション | 375万円 | 269万円 | 71% |
2.5V | 399万円 | 205万円 | 51% |
ZGエディション | 436万円 | 299万円 | 68% |
3.5ZAG | 458万円 | 265万円 | 58% |
3.5VL | 484万円 | 320万円 | 66% |
3.5エグゼクティブラウンジ | 652万円 | 310万円 | 48% |
【ハイブリッド】
モデル | 新車価格 | 買取相場 | 残価率 |
X | 415万円 | 187万円 | 45% |
Z | 477万円 | 182万円 | 38% |
ZR | 491万円 | 290万円 | 59% |
VL | 535万円 | 295万円 | 55% |
ZRG | 550万円 | 310万円 | 56% |
エグゼクティブラウンジ | 703万円 | 325万円 | 46% |
10年後
【ガソリン】
モデル | 新車価格 | 買取相場 | 残価率 |
2.4X | 300万円 | 50万円 | 17% |
2.4Z | 334万円 | 107万円 | 32% |
2.4Zゴールデンアイズ | 367円 | 64万円 | 17% |
2.4V | 366万円 | 50万円 | 13% |
2.4ZGエディション | 388万円 | 208万円 | 53% |
3.5Z | 377万円 | 75万円 | 20% |
3.5ZGエディション | 388万円 | 100万円 | 24% |
3.5V | 406円 | 85万円 | 20% |
3.5ゴールデンデイズ | 405万円 | 17万円 | 4% |
【ハイブリッド】
モデル | 新車価格 | 買取相場 | 残価率 |
X | 3,950,000円 | 108万円 | 27% |
V | 4,400,000円 | 90万円 | 20% |
ZR | 4,550,000円 | 82万円 | 18% |
V Lエディション | 5,500,000円 | 105万円 | 19% |
ZR Gエディション | 5,650,000円 | 133万円 | 24% |
Vプレミアムシートパッケージ | 5,800,000円 | – | – |
ZRプレミアムシートパッケージ | 5,950,000円 | 195万円 | 33% |
リセールバリューの高いヴェルファイアの特徴
同じ車種、走行距離、年式の車でも、グレードやボディカラーでリセールバリューが変わってきます。高く売れるヴェルファイアのグレードやボディカラー、オプションを紹介します。
人気のカラー
ブラックやホワイトといった定番カラーは、常に人気上位です。買い手を選ばず、中古車市場でも人気が高いため、「ブラック」と「ホワイトパールクリスタルシャイン」の2色が高査定が期待できるカラーです。
場合によっては5~10万も高い事例もあります。
人気のグレード
海外では公用車としても使用されることのあるヴェルファイアは、最上級グレードの「エグゼクティブラウンジ」のリセールバリューが高いです。需要が供給を上回るほどの高い人気です。
また、マレーシアではガソリン車のZGエディションも非常に人気があり、リセールバリューが高めに推移しています。
人気のオプション
ヴェルファイアでプラス評価につながるオプションは、下記の5点です。
・純正ナビ
・リアエンターテインメントシステム
・ツインムーンルーフ
・両側電動スライドドア
・モデリスタ・TRDエアロキット
一般的に、装着しているオプションによってもリセールバリューは上下します。ヴェルファイアでは特に、純正のナビがおすすめです。
リセールを意識したヴェルファイア購入のポイント
海外需要を考えると、ガソリン車の方がハイブリッドよりもおすすめです。
特に需要の多いマレーシアでは、輸入できる中古車は新車から1年落ちから5年落ちという厳しい輸入レギュレーションがあります。そのため、売却するタイミングを読むことも大切です。
新車のヴェルファイアの購入ポイント
有利な売却を考慮した上での新車購入では、下記のモデルがおすすめです。
・【グレード】 ガソリンモデルのZプレミア
・【色】 パールホワイト
・【オプション】 デジタルインナーミラー、スペアタイア
新車を手放すときに、高く売却したい方は上記のポイントを押さえましょう。
中古のヴェルファイアの購入ポイント
購入のポイントとしては、オプションで「サンルーフ」「デジタルインナーミラー」「スペアタイヤ」が付いていると査定額が上がります。リセールに影響のある装備がついた車を探してみてください。
5年落ちが、おすすめのタイミングになので、逆算して乗りたい年数の年式の車を買うことが重要です。
リセールバリューの観点からヴェルファイアを売却するならいつ?
日本で中古車市場が活発に動く時期は、年度末である1~3月といわれています。4月から新生活を始めるために、自動車購入を検討する人が増えるからです。
もう1つ検討するべきタイミングは、車検です。車検前の売却のほうが有利です。そのため、車検前ぎりぎりに売却すると良いでしょう。
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ヴェルファイアのリセールバリューを競合車と比較!
ここでは、ヴェルファイアの競合車といわれる3つのモデルとリセールバリューを比較してみましょう。
【トヨタ】アルファード
・世界基準の大空間高級サルーン
・ラゲージ床下に大容量の床下収納
・ラグジュアリーなエクステリアと迫力満点のメッキグリル
【ガソリン】
1年後 | 3年後 | 5年後 | 7年後 | 10年後 | |
残価率 | 98% | 95% | 85% | 65% | 32% |
【ハイブリッド】
1年後 | 3年後 | 5年後 | 7年後 | 10年後 | |
残価率 | 98% | 81% | 78% | 56% | 19% |
アルファードのは比較的高い残価率を保ちますが、それはマレーシアへの輸出需要が高いからです。マレーシアは厳しい輸入規制があり、5年落ちの車までしか輸出できないため6年目からリセールバリューの低下がみられます。
ラインアップが豊富なトヨタのミニバンの中でも、アルファードはフラッグシップモデルとして人気トップクラスに君臨しています。ダイナミックなデザインと、心地よさに包まれる上質な室内空間が魅力です。
また、優れた操縦安定性と高級セダンに匹敵する快適な乗り心地も備えています。充実した先進の安全・運転支援システムも搭載して、大切な人を乗せるのも安心です。
大きくリセールが落ちるのは、1年落ちになるタイミング、マイナーチェンジの後、フルモデルチェンジの後になります。
【日産】エルグランド
・国産LLサイズミニバン市場のパイオニア
・開放的な車内空間と迫力のあるエクステリアデザイン
・旅客機のファーストクラスのような乗り心地
1年後 | 3年後 | 5年後 | 7年後 | 10年後 | |
残価率 | 67% | 63% | 52% | 48% | 15% |
競合車と比較すると、最初からリセールバリューは大きく低下しますが、その後7年落ちまではゆるやかな推移となります。あまり輸出市場のことは考える必要はありません。
日産「エルグランド」は、1997年に発表されたLサイズミニバンです。ミニバンといっても大柄なボディで、広い居住性を誇ります。アルファードやベルファイアと比較すると販売台数は劣りますが、根強い人気のある車です。
2014年の大幅なマイナーチェンジで、更にクセの強い外観と、高級感を向上させています。
ホンダ|オデッセイ
・ホンダを代表するミニバン
・2022年生産を終了し、2023年冬から再販予定
・超低床プラットフォームを採用
1年後 | 3年後 | 5年後 | 7年後 | 10年後 | |
残価率 | 96% | 64% | 44% | 25% | 6% |
1年後には高い残価率を保っていますが、3年後にはかなり低くなっています。これは2020年にマイナーチェンジがあった影響もあると思われます。マレーシアへの輸出ができなくなる7年後は、かなりリセールが落ちてしまいます。
ホンダが提唱している「クリエイティブ・ムーバー(生活創造車)」の第1弾です。1994年に発売開始された車種で、ホンダの基幹車種の1つという位置づけです。
1999年に1度販売を中止しましたが、再販希望の声を受け2023年冬からフルモデルチェンジして登場します。そのため、旧型は値崩れの起こるおそれがあります。
ヴェルファイアを高く売るコツ
リセールバリューの高いヴェルファイアですが、工夫次第で査定額アップを狙うことができます。どのような方法があるのか、6つのコツを紹介します。
海外販路のある中古車買取事業者を選ぶ
上述のとおり、ヴェルファイアは海外での中古車人気が非常に高いです。
そのため、海外販路を自前で持っていれば、海外需要も考慮した見積価格を提出してもらえる分、高額査定を狙えます。
清掃をしてから買取査定に出す
車の印象は見た目で左右されることが多いです。例えば、汚れた状態で査定を受けると、ネガティブな印象しか受けません。
そのため、外装はしっかりと洗車した上で綺麗な状態にしましょう。また、外装だけでなく、内装も掃除して綺麗な状態にするのがベターです。
内装においては、見た目だけでなく臭いも気になるものです。特に、車内で喫煙している場合は、臭いが取れない場合が多いため、しっかりと消臭してください。
傷や凹みは修理せずに査定に出す
少しでも車を綺麗に見せるために、発生している傷を修復した方が良いと感じがちです。ただし、実際には傷があったとしても、自分で直さないようにしてください。
軽微な傷に限っては、査定には大きく影響しない場合が多いです。もし、修理すると逆に修理費用がかかってしまうため、傷は直さずそのまま査定を受けてください。
高く売れるタイミングを狙う
車が高く売れやすい時期は、毎年1〜3月と9月です。1〜3月と9月は、年度の変わり目や人事異動などで新生活を迎える人が多く、車の需要が高まります。
また、中古車販売業者の決算期と被ることから、目標を達成するために買取相場より高くても買い取ってもらえる可能性が高くなります。
反対に、12月は車が売れにくい時期です。12月には、さまざまな行事があります。出費が大きくなることから、車購入への需要が低くなります。
車を高く売るのであれば、時期を見極めることが非常に重要です。車が売れない時期に売っても高く買い取ってもらえないため、車を売る時期に注意しましょう。
純正パーツを準備しておく
さまざまなカスタムを楽しむ購買者の多いヴェルファイアですが、そのまま中古車として販売することが難しくなります。なぜなら、カスタマイズカーは好き嫌いが分かれるからです。
そのため、元の状態に戻すのが理想です。しかし、自分で戻すのが難しい場合には、取り外した純正パーツを査定時には準備しておくことが必要です。
メンテナンスノートを用意しておく
車のダッシュボードにメンテナンスノートが入っているか確認しましょう。メンテナンスノートとは、メーカーの保証書と点検記録簿がセットになったものです。
これまで受けてきた定期点検・車検・整備の履歴が記録されています。これは、過去にきちんとメンテナンスをしてきた証明となります。
メンテナンスノートがないと車が売却できないわけではありませんが、用意されている方が高額査定につながります。
下取ではなく買取業者を選ぶ
自動車を売る場合の主な方法として、下取りや業者による買取が挙げられます。
下取りは、古い車の売却と新しい車の購入がワンストップで済むので、手間がかからず便利なことが最大のメリットといえますが、ディーラーにとって下取りはあくまでサービスの一環で、中古車買取業者とは査定の基準も異なります。
多くの方は新しく購入する車のディーラーに下取りに持っていく方が大半ですが、オークションなどの中間の流通がある分、損する可能性が高い典型的なパターンです。想像以上に価格が安かったというケースは少なくありません。
総合すると、買取業者を選ぶことが高く売るためのコツであり、カーセブンはその買取業者の中でも高額買取を実現できる数少ないサービスです。買取価格は日々変化するので、少しでも損をしたくない方は下記の「リセールバリューをチェック」から無料査定をしてみてください。
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まとめ
この記事では、ヴェルファイアのリセールについて紹介しました。
ヴェルファイアは、国内外で高い人気を誇る車種です。一般的な国産車と比較しても、残価率が下がらない高額査定を狙えます。独自の海外販路を持つ中古車買取業者を中心に、複数の買取業者に見積を依頼し、より高値をつけてくれる業者を見つけましょう。
この記事を参考に、高いリセールバリューでヴェルファイアを手放しましょう。
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