輸入車が高額買取されにくいのはなぜ？高額買取してもらう方法や相場を徹底解説

「乗っていた輸入車の買取はどこに依頼すれば良いのだろう」「大切に乗ってきたから、できるだけ高く買い取ってほしい」など、輸入車の売却に悩んでいる方もいるのではないでしょうか。輸入車は人気がある一方で、高価買取されにくい傾向があります。

この記事では、輸入車が高額買取されにくい理由とその背景について解説します。また、少しでも高く売却するコツや初めて買取依頼する際によくある質問についてもまとめました。輸入車の買取で悩んでいる方はぜひチェックしてください。

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輸入車を買取してもらう方法

輸入車の買取を依頼する際、買取業者に持ち込む方法だけをイメージしている方もいるかもしれません。しかし、輸入車を業者に買取ってもらう方法には、以下の3つがあります。

それぞれの方法について詳しく解説していきます。

1. 買取業者に依頼する

輸入車を売却する王道の方法が買取業者に依頼することです。「車買い取ります」「高価買取」などの文言をテレビCMや雑誌などで見たことがある方もいるかもしれません。この広告を出しているのが車の買取業者です。

全ての買取業者ではありませんが、一部の業者では輸入車の取り扱いも行っているので売却することができます。

依頼方法も簡単で、ウェブや電話で申し込み、店舗へ持ち込んだり出張査定を受けたりして車の査定をしてもらうだけです。業者側が提示する買取額に納得できれば契約成立します。ただし、買取額は業者によって異なるので複数社に相見積もりを取るのがおすすめです。

ただし、相見積もりを取ろうと思うと、最も高値で買取ってくれる業者を探す手間がかかる可能性があります。

2. オークションサイトに出す

オークションサイトはバイヤーたちがこぞって入札するため、魅力的な輸入車であれば最高価格で売却できるでしょう。初めて輸入車を売却する場合、難しく感じるかもしれませんがサポートを受けながらオークションサイトは利用できるので安心です。

オークションの注意点は、入札後はキャンセルができないまたはキャンセル料がかかるところです。オークション利用途中で状況が変わることのないよう、慎重に利用しましょう。

3. 一括査定サイトを利用する

一括査定サイトとは、一度の情報入力・申し込みで複数の業者に査定を依頼できるサービスです。

ただし、一度に多くの業者に依頼するので、対応に追われる可能性があるので注意が必要です。電話やメールの対応が面倒に感じる方もいるかもしれません。

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輸入車の買取業者の特徴

輸入車の買取をしている業者には、以下の5つがあります。

それぞれの特徴を詳しくみていきましょう。

輸入車ディーラーの下取り

「輸入車は専門ディーラーが最も高値で買取してくれるのでは？」と考える方もいるかもしれません。しかし、輸入車ディーラーで売られる中古車の条件は厳しいため、よほど優良なコンディションでない限り買取した輸入車が店頭に並ぶことはないでしょう。

買取された多くの輸入車は一般的な中古車と同じく、業者間で行われるオークションに出品されます。そうなると、その他業者と買取額はほとんど変わりません。買取に力を入れていない輸入車ディーラーの場合、相場価格よりも低くなる可能性があるので注意が必要です。

国産ディーラーの下取り

輸入車であっても、国産ディーラーの下取りを利用することができます。しかし、国産車をメインに取り扱っているため、輸入車の価値を正しく判断できるスタッフが少なく、知識面はどうしても輸入車ディーラーより劣ってしまう傾向にあります。

実際の相場価格より買取額が低くなるリスクもあるため、輸入車を買取に出す場合はあまりおすすめできません。輸入車に関する豊富な知識を持った業者に依頼するのが良いでしょう。

輸入車専門の買取店

輸入車専門の買取店は、輸入車のみの買取に特化している業者です。輸入車全般に詳しいスタッフが多数在籍しており、適正な買取額を提示してくれます。

また、輸入車に関する豊富な再販ルートを確保している業者も多く、取り扱う車種や状態の幅が広いのも特徴です。さらに買取大手では、自社内に整備工場を持つ業者ならばメンテナンスを外部委託する必要がないため、高く買取してくれる可能性が高まります。

一般的な買取店

テレビCMやインターネット広告で見かける大手買取専門店は、店舗数の多さや出張買取査定サービスを実施していることなどから、ほかの買取業者より査定を受けやすいのが特徴です。全ての買取店が輸入車を取り扱っているとは限らないものの、積極的に輸入車を買取をしているケースもみられます。

輸入車専門の中古車販売店

輸入車専門の中古車買取店は、その名のとおり外車を軸に買取・販売をしているのが特徴です。自分が住んでいるエリアに輸入車専門店があり、買取にも力を入れているのであれば、相談してみるのも良いかもしれません。

輸入車専門の中古販売店のスタッフは輸入車に関する豊富な知識を持っていることが多く、昨今の需要から正確な買取額を提示してくれるでしょう。また、その後の付き合いも考慮して、相場以上の高価買取額を出してくれる可能性もあります。

輸入車買取の相場

自分の車がいくらで売却できるのか知りたいとき、国産車であればインターネットですぐに相場がわかります。一方、輸入車の場合は相場価格が公開されていないケースが多く、迷ってしまう方もいるでしょう。ここでは輸入車の相場について、詳しく解説していきます。

輸入車の買取相場は大きく変動している

輸入車の相場価格がわかりづらい理由として、時期により買取価格が大きく変動していることが挙げられます。国産車と同様、決算時期になる3月や9月は中古の輸入車が売れるため、前の月から買取相場が上がっています。

さらに長期休暇は車の売れ行きが鈍ることから、前月の買取相場は高くならない傾向がみられます。

また、輸入車には「プレミアムカー」と呼ばれる新旧の車が存在しています。プレミアムカーは、売却する時期に価格が左右されにくいですが、需要によって変動が激しくなる場合もあります。プレミアムカーを売却する際は、タイミングを慎重に見極める必要があるでしょう。

輸入車の買取相場はあまりあてにならない

輸入車にも需要が高まる時期がありますが、国産車ほど買取相場はあてになりません。輸入車の場合同じカラー・グレードであっても、装備されるオプションによって買取価格が異なります。そのため、同様の条件であってもオプションの有無で相場価格に当てはまらないこともあるのです。

輸入車に詳しい業者であったとしても、現車確認なしで確実な価格は出せません。ある程度の相場を知ってから買取依頼をしても、安値を提示されることもあれば、逆にかなり高額査定を出されるかもしれません。

輸入車は高額買取がされにくい理由

国産車と比べたとき、輸入車は高額買取がつきにくい傾向があります。理由としては、以下の要因が挙げられます。

それぞれの要因について、詳しくみていきましょう。

輸入車のメンテナンス費用は高額になりやすい

車の買取では、査定士が不具合やメンテナンス状況をチェックしつつ、査定を進めていきます。修理が必要な箇所を発見した際、再販するコストを加味して査定額を算出します。

しかし、輸入車の場合、メンテナンス費用が高額になりやすいうえ、部品代や修理にかかるコストがわかりにくいです。特に故障した輸入車はコストの計算が非常に難しいため、査定が安くなりがちです。

また、輸入車を展示販売する際にはトラブルがなくても、しばらくすると不具合が発生してしまうこともあります。

修理費用の不明瞭さから、一般的な中古車販売店では輸入車の買取額が低くなったり買取自体を断られたりすることがあるのです。

輸入車ディーラーで買い取ってもらおうと思っても基本的にはオークション

次の車も輸入車を検討している場合、輸入車ディーラーで買い取ってもらおうと考えている方もいるかもしれません。しかし、輸入車ディーラーで中古車の取り扱いがあったとしても、高額査定になるかどうかは別の話です。

一般的に、輸入車ディーラーは基本的に新車販売に力をいれており、取り扱う中古車も非常に状態が良いものに限られています。

ディーラーで買い取りした多くの輸入車は、業者の中古車オークションに出品されます。そのため、専門知識のある輸入車ディーラーならではの高額査定は少なく、一般的な相場価格になるでしょう。想像より買取価格が低くなる可能性があります。

傷やへこみが国産車より厳しく査定されることがある

中古車である以上、車体の傷やへこみは仕方のない部分でもありますが、輸入車は国産車より厳しく車の状態が査定されます。輸入車を購入する愛好家は、傷やへこみなど状態に対して非常にシビアなので、傷やへこみを理由に査定額が大きく下がる可能性があります。

買取を希望する方の中には、自分で修理してから買取店に持ち込もうと考える方もいるかもしれません。しかし、自己流の修理はさらに買取査定額を下げてしまう可能性があるので注意が必要です。

輸入車の買取査定は国産車よりも厳しくチェックされるので、普段から丁寧に乗るように心がけると良いでしょう。

日本での運転に合わない車種だと需要が少ない

日本は狭い道が多いため、小回りの利く車が人気です。そのため、車種やサイズによっては、輸入車を日本国内で使用するのは不便かもしれません。

そもそも輸入車は日本の道路事情に合わせたデザインではないため、多くの人に適した車だとはいえません。そういった事情に加え、「同じ車格の国産車よりも輸入車の方が高額」「中古車の購入層が限られている」といったことから、需要が少なくなっています。

海外での販売が難しいため

輸入車は国産車と比べると、再販ルートが限られます。一般的な国産車の場合、日本で需要のない中古車でも、海外で再販できる可能性が高いです。査定を依頼した際にも、輸出を前提に買い取りをしてもらえるケースも多々あります。

一方、輸入車の場合は世界的な人気車を除き、海外での需要も見込めません。そのため、国内のみの再販ルートになり、高値がつきにくいのです。

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輸入車を高く売却するためのポイント

ここまで解説してきた点を踏まえると、所持している輸入車の高額査定は難しいと考える方もいるかもしれません。しかし、輸入車を高く売却するためのポイントもいくつかあります。

ここでは上記に挙げたポイントについて詳しく解説します。査定を依頼する前に、それぞれの項目をチェックして、少しでも高額買取につなげてください。

車内清掃を丁寧に行い、不要な荷物をおろす

輸入車の査定では車の第一印象が大切です。車の外装・内装ともに汚れがひどいと減額の可能性が高まるので、外装だけでなく内装もきれいに掃除しておきましょう。また、不要な荷物を下ろしておくと、すっきりとした清潔な印象を与えられます。

車内清掃にはニオイ対策も含まれます。車のドアを開けたときに、嫌なニオイがする状況を避けるために、消臭しておくのも忘れないようにしましょう。また、壊れているパーツ・箇所がありディーラーの保証期間ならば、修理してから査定を受けるのもおすすめです。

輸入車専門の買取店に依頼する

高額買取を期待するなら、確かな知識と経験を持つ輸入車専門買取店に依頼するのがベストです。メインの取り扱いは国産車でも、輸入車の買い取りも可能という店舗もありますが、在籍スタッフが輸入車の正しい知識を持っているとは限りません。そのため、適正な査定額が提示されない可能性が高くなります。

しかし、輸入車買取専門店であれば専門のスタッフが在籍しているため、昨今の輸入車の中古車市場や相場を正しく理解しています。輸入車買取専門店に依頼すれば、大きく損することは少ないでしょう。

スポーツカーなどの専門性の高い車は専門の買取店で買い取ってもらう

スポーツカーなど趣味性の高い輸入車は、専門買取店の中でも、さらに専門性の高い業者を選ぶようにしましょう。マニアックな通好みの車を専門に扱う業者であれば、深い知識を持ったスタッフが多数在籍しています。輸入車を購入する愛好家の中には熱狂的なファンも多いので、深い知識と情熱を持ち合わせています。

一般的な中古車市場では価値がない車でも、専門店ではファン・メーカーのマニアから探してほしいと依頼を受けている輸入車もあり、思わぬ高値が提示されるかもしれません。

また、輸入車には特殊なグレードも存在します。スポーツ性能を秘めた車も多く、購入層は特別な方に限られるため、専門性の高い輸入車を所持している場合は、専門性の高い買取店に相談してみるのがおすすめです。

複数の会社に査定依頼する

同じ輸入車を査定しても、業者によって買取価格は異なります。高額査定を狙いたいなら、複数の業者に査定を依頼して、査定価格を比較しましょう。輸入車の買い取りが可能な業者でも、輸入車の知識の有無などによって査定額が変わります。

特に国産車を中心に取り扱っている業者だと、輸入車の再販に強くないので、価格を低めに見積もるケースもあるようです。少なくとも2〜3社から査定してもらい、金額を比較してみましょう。また、相見積もりの金額を提示して交渉すると、買取金額がアップすることもあります。

プラス査定のオプションを付けておく

将来的に買い替えを検討しているのであれば、輸入車の購入時にオプションをつけておくことをおすすめします。オプションがあると、査定額にプラスされることがあります。輸入車における人気のオプションは以下です。

それぞれのオプションについて、詳しく解説していきます。

カーナビ

国産車と異なり、輸入車の純正カーナビは規格サイズではないものが多いです。また、走行モードの設定やエアコン操作なども、すべて一体になっているカーナビもみられます。そのため、国内で市販されているカーナビと交換したり、新たな機器を搭載したりすることは難しいでしょう。

見た目の都合上、輸入車にカーナビをつけることは避けたいと考える方もいるかもしれません。しかし、将来的に売却を検討しているなら、カーナビはつけた方が良いでしょう。

オーディオ

輸入車に限ったことではなく、オーディオがついていないと車の査定額は下がります。「車にはオーディオがついているのが標準」という考えもあるので、査定額に大幅なプラスがつくというわけではありません。

しかし、高級輸入車には数十万円相当のオーディオがついているケースもあります。このような高性能なオーディオがついている場合は査定額に大幅プラスされます。

サンルーフ

輸入車の場合「サンルーフ（天窓をつけた屋根）」をつけた方が、買取価格がアップします。また、ガラス部分が可動する「ムーンルーフ」と呼ばれるタイプも、買取査定額がアップする傾向にあります。

サンルーフまたはムーンルーフは、室内にいながらも開放感が味わえるため人気です。また、購入してから後付けできないオプションなので、売却時のプラス査定を狙うならつけることをおすすめします。

本革のシート

サンルーフと同様に、本革シートも後付けできないオプションです。高級輸入車の場合、本革シートが標準装備になっていることもあります。

本革シートに汚れやスレ、大きな傷がなければ、高額査定につながりやすいポイントです。しかし、損傷が激しいとマイナスに働くケースもみられるので注意しましょう。

所持している輸入車が本革のシートの場合は、将来の売却を見越して普段からお手入れしておくことをおすすめします。

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よくある質問

Q

近くに輸入車専門の買取会社がない場合はどうしたら良い？

A

輸入車専門の買取業者は、人の多い都市部に集中しています。そのため、地方では輸入車の取り扱いをしている買取店が少なく、売却先に迷ってしまうかもしれません。そのようなときは、無料査定を実施している輸入車買取店がないか自宅の近くにないか確認してみましょう。全国対応の無料査定サービスを提供している業者の中には、住所が自宅から遠く離れていても、快く引き受けてくれるところもあります。「輸入車 買取 無料出張」などのキーワードで検索すると、いくつか候補が見つかるでしょう。

Q

買取額が高い輸入車に特徴はある？

A

日本で人気のメーカーは需要も高く、買取額も高額になる可能性が高いです。人気があるメーカーとして、以下のようなメーカーが挙げられます。

• メルセデス・ベンツ
• フォルクスワーゲン
• BMW
• アウディ
• MINI

上記のメーカーは人気を誇り、信頼性の高い輸入車は中古市場でも高値で取引されます。また、希少性の高いレアな輸入車もマニアからの需要が高く、高額査定が提示されるケースもあるでしょう。

Q

ディーラーで下取りしてもらうのは損になる？

A

輸入車の乗り換えを検討する際、不要になった車の下取りサービスを実施しているディーラーも多くありますが、輸入車買取店よりもディーラーの下取りの方が査定額が低くなる傾向にあります。 査定額が低くなってしまうのは、ディーラーも一般的な買取店と同様に、中古車オークションに出品するケースが多々あるためです。輸入車専門の買取店に依頼した方が高値がつきやすくなりますが、ディーラーに依頼すると手続きが簡単というメリットもあります。

Q

輸入車を買い取ってもらうのに必要な書類はある？

A

輸入車を売却する場合に必要な書類は、国産車の場合と変わりません。必要な書類は以下のとおりです。書類が見つからないときは、車内などもくまなく探してみましょう。自動車リサイクル券や車検証は、車検証ケースに挟み込み、グローブボックス内で保管している方が多いです。また、印鑑証明書は市区町村の役場で発行してもらえますが、発行から3ヶ月の期限があるので買取査定をする直前の取得をおすすめします。

まとめ

この記事では、輸入車の買取について詳しく解説しました。輸入車は国産車と比べると再販ルートが限られることや修理コストがかかることなどの理由から、高価買取は難しい傾向があります。また、輸入車はオプションによって買取額が異なることも多く、実際にプロの査定を受けなくては正しい価値を判断できないケースもみられます。輸入車を売却をする際にはぜひこの記事を参考に、最も高く評価してくれる業者を選ぶようにしてください。

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