更新日2022.05.26

トヨタ「プリウスα」はモデルチェンジか廃止か?ユーザーや販売店の評価から見る魅力とは

プリウスα

トヨタのプリウスαは、トヨタ車の中でも人気の高いプリウスの派生として誕生したミニバンです。7人乗りタイプのあるプリウスαはステーションワゴンとして、ファミリー層からの人気があります。入れ替わりの早いトヨタ車では長寿モデルになっているプリウスαですが、新型の開発がないとの情報も耳にします。今回はプリウスαの魅力や今後の展開などを調べました。

ステーションワゴンとして人気が高いプリウスαの今後はどうなる?

ステーションワゴンとして人気が高いプリウスαの今後はどうなる?

プリウスαの特徴は、ミニバンにカテゴライズされながらステーションワゴンの様式も取り入れている点です。トヨタはプリウスαにより、高い年齢層の人たちから人気のあるプリウスシリーズに若年層を取り込みました。しかし、近年モデルチェンジは行っておらず販売台数も減少しています。プリウスαは今後どうなるのでしょうか。

ミニバン且つステーションワゴンでもあるプリウスα

プリウスαはプリウスの人気を受けて、プリウスのミニバンとしてトヨタが開発した車種です。セダンタイプのプリウスよりもサイズが大きく、5人乗りモデルの他に7人乗りモデルもあります。ハイブリッド特有のスムーズな走りや静粛性を備えつつステーションワゴンとしても活用できるため、ファミリー層に人気があるのが特徴です。

プリウスαはミニバンとして車高を上げたため、プリウスよりも走行時の安定性に不安がありました。不安を解消するためプリウスαに採用されたのが、ハイブリッド機構を活用した「バネ上制振制御」です。このシステムは、ブレーキング時に車体が前に傾くと、モーターを細かく動かし傾きを緩めることができます。

アクセルを踏み車体が後ろに傾くときは、モーターの出力を一時的に下げできるだけフラットに保つことも可能です。制御システムを搭載したことで、プリウスαはプリウスよりも乗り心地の良い車となりました。

2011年デビューのプリウスα……今後の販売計画にない?

2011年の発売から長期にわたり人気を博しているプリウスαですが、新型が販売されたことはありません。今後、法規対応によるヘッドランプの改良などが行われる情報とともに、モデル廃止の憶測も飛び交っています。 しかし、トヨタにはマイナーチェンジを行ったプリウスに採用されたTNGAがあります。スムーズな発進や加速を行うエンジンやトランスミッションのパワートレーンユニットと車台を刷新した取り組みです。車の基本性能を向上させた廃止情報の一方で、プリウスαにも同じシステムを搭載し、新型を開発しているとの情報もあり今後の展開に注目が集まっています。

廃止はやむを得ない?新型発表を望む?販売店の声とは

日本ではワゴンタイプの需要が減っています。プリウスαも販売車数が減少しているため、新型投入は行わず廃止とも言われていますが、モデル廃止情報を受けて販売店はどのように感じるのでしょうか。

実質的に売れ行きが伸び悩むプリウスαは、モデル廃止をしても問題ないと考える販売店が多いようです。しかし、国産車でハイブリッドを採用したワゴンは少なく、トヨタにもあまりありません。プリウスαには燃費が良く居住性が高いなど魅力があり、長年プリウスαを所有している人は、他の車種に乗り換えるよりも再び新車のプリウスαを希望するも人も多いようです。

廃止はやむを得ないと考える販売店もありますが、販売車数は伸びずとも一定の需要があるプリウスαは、現行のプリウスを基礎としてフルモデルチェンジを行えば人気が復活するという声もあります。

プリウスαはここがいい!性能面やグレードを詳しく紹介

プリウスαはここがいい!性能面やグレードを詳しく紹介

プリウスαがなくなるという噂もありますが、実際の所有者からはさまざまなメリットが挙げられます。ハイブリッドミニバンのプリウスαにはどのような性能があるのでしょうか。ファミリー層を中心として長期にわたって人気のあるプリウスαが、人々を魅了するポイントをいくつか紹介します。

燃費がさらに向上!乗車人数に応じて搭載バッテリーが異なる

プリウスαには5人乗りモデルと7人乗りモデルがあります。モーターやエンジンなどは同じ作りになっている2つのモデルですが、バッテリーが異なっており燃費の向上に役立っています。

プリウスαの5人乗りモデルに搭載しているのはニッケル水素バッテリーです。使用されている金属が比較的安く、コストパフォーマンスが良いバッテリーでプリウスにも初代モデルから使用されています。長時間のアシストが可能で、気温の低下にもゆるやかに対応できるのが魅力です。

7人乗りモデルのプリウスには、リチウムイオンバッテリーが採用されています。トヨタのハイブリッド車ではプリウスαの7人乗りモデルに搭載されたのが初めてでした。小型で軽量が魅力のバッテリーで、充電が早いなどニッケル水素バッテリーよりも性能が高い点がポイントです。

状況によってスムーズに変わる走行モード

プリウスαはモーターとエンジンを協調することによって、なめらかに走行できます。アクセルを踏み込んで加速するときには、バッテリーからも力を給することで駆動力が増加します。一方、下り坂などで減速するときは、車輪がモーターを動かし発電が始まります。減速時に発生するエネルギーを効率よく回収し、バッテリーの充電に使用するのです。

また、プリウスαには「EVドライブモード」という機能があります。ガソリンを使わず、バッテリーがモーターだけを動かして走行させ、排出ガスや騒音を少なくするシステムです。気候やバッテリーの充電状況など、プリウスαの状態により航続可能距離に違いはありますが、燃料や電気の節約に繋がります。

プリウスαのグレードは大きく分けて2つ

プリウスαは大きく2つのグレードに分けられており、標準的な装備が整っているのがSシリーズです。標準装備として、夜間走行時に見えにくい歩行者や車の近くを走る自転車を感知するシステムをはじめとした「Toyota Safety Sense」などもしっかり搭載されています。また、Sシリーズには通常よりも購入しやすい価格のLセレクションもあります。

SシリーズよりもハイグレードなGシリーズには、より快適に車を使用できる工夫が盛り込まれています。キーを持っていればドアノブに触るだけで車のカギを開閉できる「スマートエントリー&スタートシステム」がすべてのドアに付いているのが魅力のひとつです。また、ヘッドランプがLEDになっていたり、ハンドルが本革巻きになっていたりと細かな変更点もあります。

気になるプリウスαの燃費と維持費は?

ハイブリッド車であるプリウスαは低燃費で、2020年度の燃費基準+10%をクリアしています。公式の燃費消費率は、市街地や高速道路などさまざまなモードで走行した燃費の平均値(WLTCモード)で20.7km/Lです。

ガソリン単価が140円で1年間に8000km走行した場合、公式燃費から年間のガソリン代を計算すると5万5000円程度になります。実燃費は公式発表されている燃費よりも低いと考えられるため、もう少し費用が上乗せされるとしてもプリウスαは低燃費な車と言えます。

使用頻度や車検などよって異なりますが、ガソリン代に自動車税や保険料、車検代を加えると年間の維持費は平均20万円~30万円になるでしょう。

プリウスαユーザーの評価とは

さまざまな魅力があるプリウスαは、試乗レビューや所有者の口コミでも高評価を得ています。所有者にはハイブリッドという低燃費車でありながら、大勢の人を乗せられるのがポイントとなっているようです。燃費の良さについては、プリウス同様定評があるのが特徴で、5人乗りモデルよりもリチウムイオンバッテリーを搭載した7人乗りの方が実燃費は高いという意見もあります。

プリウスよりもサイズの大きいプリウスαですが、走りの質感が良いというコメントやタイヤが16インチでプリウスよりも小さくなっているにもかかわらず、足回りに優れているという評価も見られます。また、機能が豊富で運転しながらさまざまな操作ができるようなデザインにもなっており、操作性が高いという意見もありました。

プリウスαはどんな人に人気?

プリウスαはどんな人に人気?

さまざまな車を販売しているトヨタが、ハイブリッドで低燃費を実現したプリウスを軸に、ミニバンタイプを望む世間の声を取り入れて開発したのがプリウスαです。プリウスよりも幅広いターゲットに向けて、居住性を高めた7人乗りモデルを発表したプリウスαは、実際にはどのような世代に人気があるのでしょうか。

プリウスαはたくさんの人がスムーズに乗降できる車が欲しい、大きい荷物しっかり運べる車しか選べないなどの悩みを解決するような車です。ワゴンタイプでありながら、ハイブリッド車特有の低燃費性も備えているため、プリウスとは違いファミリー層に人気がある車となりました。

現在は幅広い年齢層に人気

プリウスαは、ミニバンやステーションワゴンのような居住性や利便性を保ち、低燃費に作られています。手の届きやすい価格設定も行われ、実用性が高く環境に配慮した車になっているのも魅力的です。さらにインテリアやエクステリアのデザインにもこだわり、安全性能も優れています。

シニア層に人気のプリウスをファミリー層にも展開するため開発されたプリウスαは、たくさんの魅力があふれる車となりました。その結果、現在ではターゲットとした年齢層だけでなく、幅広い世代に人気を博しています。

プリウスαを中古車で探すには

プリウスαはどんな人に人気?

低燃費で魅力的なプリウスαは、ハイブリッド車としては手の届きやすい価格設定になっています。しかし、新車購入するとグレードの低いSシリーズのLセレクションでも260万円以上必要です。新車よりも低価格でプリウスαを購入できる中古車はあるのでしょうか。

カスタムもできる!プリウスαを中古車で買うメリット

プリウスαは低燃費で、子どもの着替えやおもちゃなどのたくさんの荷物を載せられるような広いスペースが魅力です。また、7人乗りのモデルなら友人や親戚が集まったときの移動にも活躍するような居住性の高さもポイントになっています。しかし、多くの魅力があるがゆえに購入する費用も上がってしまいます。

プリウスαは新車では標準グレードの5人乗りSモデルで約280万円、7人乗りでは約300万円といった価格展開です。中古車なら比較的安く購入できる上、カスタムしたプリウスαを選ぶこともできます。また、中古車を安く購入してローダウンしたりエアロを付属したりと、自分好みのプリウスαに変更するのも良いでしょう。

プリウスαの中古車平均相場とは

プリウスαの2020年10月時点の中古車相場は、グレードや年式によっても異なりますが約90万円~140万円になっています。新車からは100万円以上も価格が下がるため、プリウスαの購入を検討している人や新車のプリウスαは手が届かないと悩んでいる人は、中古車もチェックするのがおすすめです。

低燃費なハイブリッド車であるプリウスαは、購入時に多く出費しても長期間乗ることを考えるとお得かもしれません。しかし、中古車を購入の選択肢に含めることで、より金銭的な余裕が作れることもあります。新車を購入する前に、中古車情報も良く確認して自分の希望に沿うプリウスαを購入しましょう。

プリウスαを中古で探すときに知っておきたいポイント

プリウスαを中古で購入するときは、しっかりと車体の状態を確認しましょう。確認方法としてオーソドックスなのは走行距離です。中古車を購入する際には、1年で1万kmを目安にするのが良いと言われており、多すぎる車や少なすぎる車には注意してください。

また、メンテナンス状況についても確認が必要です。プリウスαはハイブリッド車であるため、搭載されているバッテリーに寿命があります。バッテリーは約2年~5年の寿命とされているため、購入年度から長い年月が経過している中古車は、不具合が発生したら交換しなければならないこともあるでしょう。

ハイブリッドシステムの交換や整備はトヨタでしかできません。安く購入しても乗り始めた後に整備費用がかかってしまうと、余計な出費になります。中古車を購入する前には過去のメンテナンス状況も重要視しましょう。

まとめ

まとめ

プリウスαは、トヨタの安全技術など高いスペックが盛り込まれた魅力的な車です。低燃費なハイブリッドミニバンでステーションワゴンとしても活用できるプリウスαは、幅広い年齢の所有者がいます。

プリウスαを新車では購入するのが難しいという人は、カーセブンに現在の車を買い取ってもらい、中古車の購入を検討してみてください。カーセブンでは独自の安心宣言により、納車後に気持ちよく運転していただける工夫を徹底しております。中古車の購入を検討されている方は、是非カーセブンにご相談ください。

Recommendationおすすめ在庫

他の中古車も見る

Used Car Search中古車を探す

ACCESS

〒141-0032
東京都品川区大崎2丁目11-1 大崎ウィズタワー23階
JR 山手線・大崎駅から徒歩4分(歩行者デッキ直結)

▶ GoogleMapで見る