マニュアルトランスミッション(MT)を搭載する車は、自分で操作する感覚を楽しみたいという車好きから支持されています。 ただ、多くの人はクラッチ操作が面倒、ちゃんと運転できるか不安と感じているのも事実。そのため、MT車の選択肢はかなり少なくなっています。そんななかでもMTをラインナップしているものには、AT車やCVT車では絶対に味わうことができない楽しさが詰まっています。
ここではマニュアル(MT)車の魅力(メリット)と不便な点(デメリット)を整理しつつ、おすすめのMT車を紹介します。
この記事でわかること
- ・マニュアル(MT)車の魅力
- ・AT限定の解除方法
- ・おすすめマニュアル(MT)車
監修・執筆
エディター ライター
高橋 満
求人誌編集部、カーセンサー編集部を経て1999年にエディター/ライターとして独立し、自動車、音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。著名人から一般の方まで、心の中に深く潜り込んでその人自身も気づいていなかった本音を引き出すことを心がけている。また、企業の広報・販促活動のサポートも担当。愛車はフィアット500Cとスズキジムニー。
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目次
マニュアル(MT)車とはどんな車?オートマ(AT)車との違い
車には大きく分けてMT車とAT車という2種類のタイプがあります。多くの人はこれを理解していると思いますが、あらためてMT車とはどんなモデルなのかを見ていきましょう。
MT車の特徴
マニュアル=MTとは、マニュアルトランスミッションの略。トランスミッションは日本語でいうと「変速機」と呼ばれる機構で、複数の歯車(CVTは滑車とベルト)を使ってエンジンが生み出した力を適切な回転数やトルクに変換する役割を担っています。
適切な回転数やトルクをタイヤに伝えるために、トランスミッションは1→2→3……(そしてリバース)という変速を行います。これを手動で行うのがMT車で、車が自動で行ってくれるのがAT車です。
手動で変速を行うためには、変速時に一度エンジンとトランスミッションを切り離す必要があります。切り離しは左足部分にあるクラッチペダルを踏んで行います。そのため、AT車はアクセルとブレーキという2つのペダルがあるのに対し、MT車はアクセル、ブレーキ、クラッチという3つのペダルがあります。ここからMT車のことを「3ペダル」と呼ぶこともあります。
現在日本で販売される新車(乗用車)のうち、MT車は1%台。つまりほとんどがCVTを含むAT車になります。
MT車の運転に必要な免許は?
AT車しか運転しない人が増えたことから、2005年にAT限定免許が導入されました。警視庁が発表した「運転免許統計 令和3年版」によると、令和3年中に普通免許試験に合格した人は123万1,297人。このうちAT限定免許の人が87万4,662人でした。つまり7割以上の人が普通免許をAT限定で取得していることになります。AT限定免許は免許証に「普通車はAT車に限る」と書かれています。
AT限定免許ではMT車を運転することはできないので、一般的に「MT免許」とも言われるAT限定がかかっていない免許を取得しなければなりません。
AT限定免許の人がMT車を運転するためには?
現在はAT限定の免許だけれど、MT車に乗りたい。そう思ったら「AT限定」を解除しなければなりません。
限定解除の方法は2つあります。
- 教習所に通う
- 運転免許試験場で試験を受ける(一発試験)
簡単なのは教習所に通う方法です。
教習所では4時限分の技能教習を受け、下記を習得。
・クラッチ操作とギア操作
・発進と停止
・コース内で走行(直線及びカーブでギアチェンジ)
・踏み切り手前の停車及び発進
・坂道発進
・S字とクランク走行
・縦列駐車
・バック駐車(方向転換)
その後「見極め」(卒業検定を受ける技能が身に付いたか確認)を行い、卒業検定に合格したら、住民票の置かれている都道府県の運転免許試験場で限定解除の手続きをして、晴れてAT限定が解除となります。
教習所に通う場合、費用は約6万〜12万円必要になります。
もう一つの方法である一発試験は、住民票のおかれている都道府県の運転免許試験場で適性試験と技能試験を受けて合格すればAT限定が解除されます。試験を受ける費用は約3,000円と教習所に比べるとかなり安いですが、試験の難易度は高く、何度も通っても合格できない人もいます。
確実に限定解除したいなら、教習所に行くことをおすすめします。
ペダルが2つのMT車もある?
MT車のトランスミッションと、AT車やCVT車のトランスミッションは構造が根本的に異なります。もっとも大きな違いは、MT車はトランスミッション内のギアを変える際にクラッチを左足で踏んだ上でシフトレバーを操作すること。
トランスミッションには、構造が基本的にMTですが、クラッチ操作をドライバーではなく車側が自動で行うという機構もあります。
代表的なものはスズキのAGS、ホンダが3代目フィットのスポーツハイブリッドi-DCDで搭載したモーター内蔵7速DCT、フォルクスワーゲンのDSG、フィアットのデュアロジックなど。
これらは仕組み的にはMTですが、クラッチ操作が必要ない2ペダルなので、AT限定免許でも運転できます。
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マニュアル(MT)車のメリット
ほとんどの車がATやCVTになった中でもMT車がなくならない理由。それはMT車でしか味わえないメリットがあり、そこに魅力を感じて選ぶ人がいるからです。
車を操る感覚をより濃く味わえる
MT車の最大のメリットがこれ。車速や道路状況に応じてシフトレバーとクラッチを操作することで、車との一体感を味わいながら走ることができます。操作を誤ればそれが車の挙動に現れるのもMTならでは。だからこそ操作が決まり思った通りの挙動で車を走らせる事ができた時の気持ちよさは格別!
かつてスポーツモデルはMT車が中心でした。しかし現在ではスポーツモデルでも2ペダル車が増えていて、F1をはじめとするレースの世界でも2ペダル車になっています。これは人間よりもコンピュータ制御したマシンがシフト操作したほうが速く走れるようになったからです。
それでも気持ちよく車を操りたいという人がいるかぎり、MT車が絶滅することはないでしょう。
MT車ならではの運転テクニックもある!
MT車にはスムーズにシフトチェンジ(特にシフトダウン)するために生まれたテクニックがいくつかあります。代表的なものが「ダブルクラッチ」と「ヒールアンドトゥ」です。
ダブルクラッチは一度クラッチを踏んでギアをニュートラルにしたらその状態でクラッチを繋いでアクセルを吹かし、もう一度クラッチを踏んでギアを入れてクラッチを繋ぎます。
ヒールアンドトゥは右足のつま先でブレーキを踏んで減速し、シフトダウンする際につま先でブレーキを踏んだままかかとでアクセルを吹かして回転数を上げてスムーズにギアをつなぐテクニックです。
ヒールアンドトゥは現在でもスポーツ走行を楽しむ人には定番のテクニック。ダブルクラッチは車の耐久性が上がったため最近では使わなくてもスムーズにギアチェンジできるようになりました。
誤発進しにくい
先進安全装備が普及する前は、アクセルとブレーキを踏み間違えて急発進したり、シフトレバーの入れ間違いに気づかずアクセルを踏み込んで意図せぬ方向に急発進してしまう悲しい事故がありました。
MT車は発進の際にクラッチを切り、半クラッチを使ってゆっくりギアをつなぐ必要があります。操作を失敗するとエンストするため、誤発進しにくいのです。
マニュアル(MT)車のデメリット
一方で、99%近い人がAT車を選んでいるのは、AT車のほうがMT車より便利で楽だから。MT車特有の不便な点をまとめました。
発進時の操作を慎重に行う必要がある
MT車は発進で急にクラッチを繋ぐとエンジンがストール(失速)してしまいます。そのため、発進時はまずクラッチを半分つないだ状態(半クラッチ)で動き出し、その後クラッチペダルから完全に足を離します。
上り坂で停止した後に動き出す際(坂道発進)は、クラッチを切った状態でブレーキペダルから足を離したときに、車体が後方に下がってしまいます。そのため、発進時はサイドブレーキを引いた状態でブレーキペダルから足を離してアクセルを踏み、徐々にサイドブレーキを元に戻します。
最初は戸惑うと思いますが、MT車の感覚に慣れれば気にならなくなります。
ヒルスタートアシスト付きのMT車なら運転が楽
ヒルスタートアシストとは、ブレーキから足を離した後、2秒ほどブレーキを保持してくれる機能。これがあると坂道発進時も車体が後退しないので、楽に運転できます。
渋滞時の疲労度はAT車より大きくなる
ストップ&ゴーを繰り返す渋滞は嫌なもの。アクセルペダルとブレーキペダルを何度も踏み変えるため、長時間渋滞の中にいると右足がかなり披露して、足がつってしまうこともあります。
MT車はここに左足でのクラッチ操作が加わり、しかも半クラッチを頻繁に使うため、渋滞時の疲労度はAT車より大きくなります。
ただ、AT車だと疲れてボーッとしてしまうと知らないうちにブレーキを踏み方が緩くなって前に進んでしまい、前の車にコツンと追突してしまう事故が起こることもあります。MT車にはクリープ現象がないため、このような事故の可能性はAT車より少なくなります。
搭載できない先進安全装備がある
MT車は発進時にクラッチ操作が伴うため、現段階では搭載できない先進安全装備があります。AT(CVT)車とMT車の設定があるホンダ シビックはMT車には
- 誤発進抑制機能
- 後方誤発進抑制機能
- 渋滞追従機能
- トラフィックジャムアシスト
が搭載されません。
車の選択肢が少ない
前述したように現在は販売される新車の99%近くがAT車(CVTや2ペダルMTを含む)になります。圧倒的にAT車のほうが売れているため、ほとんどの車でMTの設定がなくなっているのが現状です。
ただ、MTの設定がある車を見てみると、トヨタ GR86はMTが約60%、ホンダ シビックはMTが約35%とMT車の比率が高くなっています。
「MT車は燃費がいい」は本当?
2000年頃まではAT車よりMT車の燃費がよく、それを理由にMT車に乗る人もいました。しかしATの多段化が進むと同時に燃費に有利なCVT車が一般的になったこともあり、現在ではAT車とMT車の燃費はほぼ変わらなかったり、車種によってはAT車のほうが低燃費のケースもあります。
日産 フェアレディZのWLTCモード燃費は6速MTが9.5km/Lなのに対し、9速ATは10.2km/Lになります。
はじめてマニュアル(MT)車に乗る人が覚えておきたい運転のコツ
公道ではじめてMT車を運転するときは緊張するもの。ここではMT車を運転するときのコツを紹介します。あとは練習あるのみ!
操作に慣れれば、AT車では味わえない世界を堪能できますよ!
クラッチは慌てずゆっくりつなぐ
スタート時はクラッチを踏み、シフトレバーを1速に入れてアクセルを踏みながらクラッチペダルを離します。このとき、急にクラッチをつなぐとエンストしてしまいます。
クラッチペダルはゆっくり離していき、車が動き出したところで左足を少し止めて半クラッチの状態で少し回転を上げてから残りのクラッチを繋ぎます。半クラッチの感覚は車により異なりますが、慣れれば半クラッチがどの場所かは体が覚えてくれます。
坂道発進ではサイドブレーキを活用
MT車の運転でもっとも緊張する場面が坂道発進でしょう。慣れれば坂道でも普通に発進できますが、最初はサイドブレーキを引いた状態から半クラッチで軽くアクセルを踏み、車が前に進む感覚が出たらサイドブレーキをゆっくり戻していきましょう。
シフト操作は一段ずつていねいに
シフトアップ、シフトダウン、どちらも操作は一段ずつていねいに行いましょう。誤って入れたいギアと別のところに入れてしまうと車の挙動がおかしくなります。滅多にないとは思いますが、もしギアの位置がわからなくなったら、一度ギアをニュートラルにしてシフトレバーを持つ手の力を緩めるとシフトレバーが中央に戻るので、ギアの位置がわかりやすくなります。
車から離れる際はギアを1速またはRに入れておく
AT車のシフトには駐車時に選ぶ「P」があり、ここに入れておけばサイドブレーキのかかりが緩くても車が動き出すことはありません。ところがMT車はシフトレバーをN(中央)にしておくと、サイドブレーキが緩んでいたら車から離れた後に自然に動き出してしまい、事故につながる可能性があります。
MT車から離れる場合は、エンジンを止めた後に平坦な場所または上り坂なら1速、下り坂ならRに入れておくことで、万が一サイドブレーキの効きが甘くても車が動き出すことはありません。また、坂道では万が一に備えてハンドルを左側に切っておくと安心です。もし手違いで車が動き出しても車が真っ直ぐではなく路肩方向に進むので、事故を防ぐことができます。
エンジンをかけるときは、セルを回す前に必ずギアをニュートラルに戻してください。
【タイプ別】新車で買えるおすすめマニュアル(MT)車6選
2023年6月現在、新車で買える国産MT車は47車種(商用車・OEM車を含む)。その中からMTならではの楽しさを味わえるおすすめモデルを6車種紹介します!
【クーペ】トヨタ GR86/スバル BRZ(GR86:初代、BRZ/2代目 2021年〜)
■GR86/BRZの情報
ボディサイズ | 全長4,265mm 全幅1,775mm 全高1,310mm |
ホイールベース | 2,575mm |
トランスミッション | 6速MT 6速AT |
定員 | 4名 |
エンジン種類 | 水平対向4気筒 |
排気量 | 2,387cc |
最高出力 | 173kW(235ps)/7,000rpm |
最大トルク | 250Nm(25.5kg-m)/3,700rpm |
ヒルスタートアシスト | 標準装備 |
新車価格帯 | GR86 279.9万〜351.2万円 BRZ 308.0万〜343.2万円 |
中古車相場価格 | GR86 240万〜780万円 BRZ 260万〜440万円 |
トヨタとスバルが共同開発したFRスポーツカー。2012年に登場した初代の車名は「86」で、この車名は1983年に登場し、「ハチロク」という型式で呼ばれ絶大な人気を誇ったスポーツモデル(スプリンタートレノ/カローラレビン)に由来します。
ドライバーの意のままに車を操るFRならではの走りを気軽に楽しめるようにと開発されていて、現行型はエンジンが2.4Lに拡大されています。6速MTは小気味よくシフトチェンジできることにこだわり開発。2速から3速など斜めにシフトチェンジする際の引っ掛かりを低減しています。
軽量ボディ、水平対向エンジンによる低重心パッケージ、サーキット走行を楽しむ人に向けた「TRACKモード」を設定するなど、走りにとことんこだわったモデル。GR86/BRZのワンメイクレースも開催されています。
スバル BRZ
車両本体価格197.0万円
支払総額208.6万円
諸費用11.6万円
スバル BRZ
車両本体価格189.0万円
支払総額198.7万円
諸費用9.7万円
スバル BRZ
車両本体価格205.0万円
支払総額215.1万円
諸費用10.1万円
スバル BRZ
車両本体価格221.5万円
支払総額237.7万円
諸費用16.2万円
【クーペ】日産 フェアレディZ(7代目 2022年〜)
■フェアレディZの情報
ボディサイズ | 全長4,380mm 全幅1,845mm 全高1,315mm |
ホイールベース | 2,550mm |
トランスミッション | 6速MT 9速AT |
定員 | 2名 |
エンジン種類 | V型6気筒ツインターボ |
排気量 | 2,997cc |
最高出力 | 298kW(405ps)/6,400rpm |
最大トルク | 475Nm(48.4kg-m)/1,600-5,600rpm |
ヒルスタートアシスト | 標準装備 |
新車価格帯 | 524.15万〜646.25万円 |
中古車相場価格 | 680万〜1,260万円 |
2022年に登場した現行型フェアレディZは、開発費を抑えて企画を通すこと、電動化ではなく純ガソリンエンジンで発売することを目的に、完全なフルモデルチェンジではなくシャシーを2008年に登場したZ34型をキャリーオーバーするという形になりました。そのため厳密にはマイナーチェンジモデルとなり、型式はZ35ではなくRZ34になります。しかし開発陣は「フルモデルチェンジのつもりで作った」と話しているため、ここでは6代目後期ではなく「7代目」として紹介します。
フェアレディZ最大の魅力は大排気量のハイパワーエンジンをMTで操れること。現在、400馬力オーバーのエンジンを積んだモデルでMTが設定されているのは国産車だとフェアレディZのみになります。
このパワーを受け止めるためにクラッチディスクとギヤトレインを強化。乗り味は大人のスポーツクーペという感じで、ロングドライブを快適に楽しむGT性能が高められています。
【オープン】マツダ ロードスター(4代目 2015年〜)
■ロードスターの情報
ボディサイズ | 全長3,915mm 全幅1,751mm 全高1,235mm |
ホイールベース | 2,310mm |
トランスミッション | 6速MT 6速AT |
定員 | 2名 |
エンジン種類 | 直列4気筒 |
排気量 | 1,496cc |
最高出力 | 97kW(132ps)/7,000rpm |
最大トルク | 152Nm(15.5kg-m)/4,500rpm |
ヒルスタートアシスト | 標準装備 |
新車価格帯 | 268.95万〜342.21万円 |
中古車相場価格 | 120万〜520万円 |
1989年に登場した初代ロードスターは、世界にライトウェイトオープン2シーターの楽しさを知らしめたモデルでした。それから30年以上にわたり、車と一体になって走る楽しさを味わえるモデルとして多くの人から支持されています。
エンジンは決してパワーがあるわけではありませんが、アクセルを踏み込んで高回転まで回しシフトチェンジしていく気持ちよさは、小排気量で車体が軽いモデルだからこそ感じられるもの。しかもオープンモデルならではの開放感は格別です。
低速域からハイスピードまで、安定した旋回姿勢を実現するキネマティック・ポスチャー・コントロール(KPC)により、ワインディングはもちろん街なかでも安定感のある走りを堪能できます。コクコクと小気味良く決まるシフトフィーリングもロードスターならでは!
【ハッチバック】トヨタ GRヤリス(初代 2020年〜)
■GRヤリスの情報
ボディサイズ | 全長3,995mm 全幅1,805mm 全高1,455mm |
ホイールベース | 2,560mm |
トランスミッション | RZ RZハイパフォーマンス:6速MTRS:CVT |
定員 | 4名 |
エンジン種類 | RZ RZハイパフォーマンス:直列3気筒ターボRS:直列3気筒 |
排気量 | RZ RZハイパフォーマンス:1,618ccRS:1,490cc |
最高出力 | RZ RZハイパフォーマンス:200kW(272ps)/6,500rpmRS:97kW(132ps)/7,000rpm |
最大トルク | RZ RZハイパフォーマンス:370Nm(37.7kg-m)/3,000-4,600rpmRS:145Nm(14.8kg-m)/4,800-5,200rpm |
ヒルスタートアシスト | 標準装備 |
新車価格帯 | 265.0万〜456.0万円 |
中古車相場価格 | 210万〜2000万円 |
モータースポーツ用に開発した車を市販する。そんな一般的なモデルとは真逆の発想で開発されたのがGRヤリスです。車名からもわかるようにベースとなっているのはヤリスですが、中身はまったくの別物!
RZに搭載される1.6Lインタークーラーターボは、GRヤリスのために新開発された小型軽量なハイパワーエンジン。最高出力は200kW(272ps)に達します。車両重量はわずか1,280kgですから、その加速性能は用意に想像がつくはず。多板クラッチによる前後駆動力可変システム採用を採用した新開発のスポーツ4WDにどんな走行条件でも安定感のある走りを味わえます。
コックピットはスポーツ走行時の視認性を高めるレイアウトを採用。RZハイパフォーマンスにはスポーツ走行時のホールド性を徹底的に追求したプレミアムスポーツシートが標準装備されます。
トヨタ ヤリス
車両本体価格135.0万円
支払総額144.1万円
諸費用9.1万円
トヨタ ヤリス
車両本体価格160.2万円
支払総額169.8万円
諸費用9.6万円
トヨタ ヤリス
車両本体価格179.8万円
支払総額189.8万円
諸費用10.0万円
トヨタ ヤリス
車両本体価格185.4万円
支払総額196.4万円
諸費用11.0万円
【ハッチバック】スズキ スイフトスポーツ(4代目 2016年〜)
■スイフトスポーツの情報
ボディサイズ | 全長3,890mm 全幅1,735mm 全高1,500mm |
ホイールベース | 2,450mm |
トランスミッション | 6速MT 6速AT |
定員 | 5名 |
エンジン種類 | 直列4気筒ターボ |
排気量 | 1,371cc |
最高出力 | 103kW(140ps)/5,500rpm |
最大トルク | 230Nm(23.4kg-m)/2,500-3,500rpm |
ヒルスタートアシスト | 非搭載(AT車のみ標準装備) |
新車価格帯 | 188.54万〜215.27万円 |
中古車相場価格 | 110万〜330万円 |
ベーシックなハッチバックにハイパワーエンジンを搭載してスポーツ性を高めたモデルは、ホットハッチと呼ばれることがあります。スイフトスポーツはスイフトをベースに開発されたホットハッチです。
パワー的には驚くものではありませんが、車両重量がわずか970kg(AT車は990kg)に抑えられているため、高回転まで回した時の加速感は格別! プラットフォームは剛性感に定評があるHEARTECTを採用しているので、コーナリング中もサスペンションがしっかり路面を捉えて胸のすく走りを楽しめます。
いわゆるパッケージングを重視したハッチバックとは異なりますが、普段使いには充分な広さが確保されています。2020年6月にはブラインドスポットモニターなどの先進安全装備を追加。利便性と走りの両方を求める人にぴったりのモデルです。
スズキ スイフト
車両本体価格138.3万円
支払総額150.5万円
諸費用12.2万円
スズキ スイフト
車両本体価格150.8万円
支払総額159.3万円
諸費用8.5万円
スズキ スイフト
車両本体価格48.0万円
支払総額55.9万円
諸費用7.9万円
スズキ スイフト
車両本体価格114.6万円
支払総額125.4万円
諸費用10.8万円
【軽自動車】スズキ ジムニー(4代目 2018年〜)
■ジムニーの情報
ボディサイズ | 全長3,395mm 全幅1,475mm 全高1,725mm |
ホイールベース | 2,250mm |
トランスミッション | 5速MT 4速AT |
定員 | 4名 |
エンジン種類 | 直列3気筒ターボ |
排気量 | 658cc |
最高出力 | 47kW(64ps)/6,000rpm |
最大トルク | 96Nm(9.8kg-m)/3,500rpm |
ヒルスタートアシスト | 標準装備 |
新車価格帯 | 155.54万〜190.3万円 |
中古車相場価格 | 140万〜380万円 |
1970年以来、本格軽クロスカントリーとして圧倒的な存在感を放ってきたジムニー。1モデルが長期にわたり生産されるのも特徴で、先代モデルは改良を加えながら20年にわたり生産されました。現行型はデビューから5年経った今なお1年以上の納車待ちが続く人気モデルになっています。
屈強なラダーフレーム構造、FRレイアウト、リジットアクスル式サスペンション、機械式副変速機を備えたパートタイム4WDと、初代から続く伝統を継承しているのも特徴。これまでジムニーに近い軽SUVが登場したこともありましたが、性能はジムニーには敵いませんでした。大排気量のクロカンSUVが通れないような道でもガシガシと入っていけることから、「最強のSUV」と呼ばれることもあります。
そんなジムニーの世界観を存分に味わうなら、トランスミッションはMTを選ぶのが正解。林道の奥にあるキャンプ場などに出かける際も臆せず走ることができます。林業を営む人、雪国の消防車や郵便配達車として採用されていることからも、その性能がわかるはずです。
スズキ ジムニー
車両本体価格39.7万円
支払総額49.7万円
諸費用10.0万円
スズキ ジムニー
車両本体価格158.3万円
支払総額168.4万円
諸費用10.1万円
スズキ ジムニー
車両本体価格137.7万円
支払総額142.5万円
諸費用4.8万円
スズキ ジムニー
車両本体価格149.0万円
支払総額159.9万円
諸費用10.9万円
【軽自動車】ホンダ N-ONE(2代目 2020年〜)
■N-ONEの情報
ボディサイズ | 全長3,395mm 全幅1,475mm 全高1,545〜1,570mm |
ホイールベース | 2,520mm |
トランスミッション | 6速MT CVT |
定員 | 4名 |
エンジン種類 | 直列3気筒 直列3気筒ターボ |
排気量 | 658cc |
最高出力 | NA車:43kW(58ps)/7,300rpmターボ車:47kW(64ps)/6,000rpm |
最大トルク | NA車:65Nm(6.6kg-m)/4,800rpmターボ車:104Nm(10.6kg-m)/2,600rpm |
ヒルスタートアシスト | 標準装備 |
新車価格帯 | 159.94万〜199.98万円 |
中古車相場価格 | 100万〜250万円 |
ホンダ初の量産型軽乗用車として1967年に登場したN360をオマージュしたデザインを採用したN-ONE。MT車はトップグレードのRSに設定されていて、FFターボ+6速MTは軽自動車初の組み合わせになります。その実力はN-ONEのワンメイクレースが開催されるほど。
6速MTは2022年まで販売されていたホンダの軽スポーツ、S660にも搭載されていたもの。小排気量でもパワーとトルクを出し切るためにスポーティなチューニングが施されていて、ワインディングや高速道路も軽快で快適に走れます。シフトノブはホンダのFRスポーツであるS2000に搭載されたものをモチーフにデザインされています。
シンプルで飽きのこないデザイン、高級感があり質感の高いインテリア、使い勝手のいい収納など、普段使いが楽しくなるのもN-ONEの魅力です。
ホンダ N-ONE
車両本体価格29.7万円
支払総額39.7万円
諸費用10.0万円
ホンダ N-ONE
車両本体価格175.9万円
支払総額183.9万円
諸費用8.0万円
ホンダ N-ONE
車両本体価格169.9万円
支払総額177.8万円
諸費用7.9万円
ホンダ N-ONE
車両本体価格179.8万円
支払総額186.6万円
諸費用6.8万円
中古車でしか手に入らないおすすめマニュアル(MT)車3選
現在は生産が終了していますが、MT車に興味があるならぜひ一度乗ってほしい! そんな3モデルを紹介します。
【セダン】スバル WRX STI(初代 2014〜2021年)
■WRX STIの情報
ボディサイズ | 全長4,595mm 全幅1,795mm 全高1,475mm |
ホイールベース | 2,650mm |
トランスミッション | 6速MT |
定員 | 5名 |
エンジン種類 | 水平対向4気筒ターボ |
排気量 | 1,994cc |
最高出力 | 227kW(308ps)/6,400rpm |
最大トルク | 422Nm (43.0kg-m)/4,400rpm |
ヒルスタートアシスト | 標準装備 |
新車時価格帯(デビュー時) | 379.08万〜411.48万円 |
中古車相場価格 | 250万〜940万円 |
三菱 ランサーエボリューションとともに、90年代にWRC(世界ラリー選手権)で熾烈なチャンピオン争いを繰り広げたインプレッサWRX。その流れを汲むのがWRXです。WRXにはS4とSTIという2タイプがあり、STIとはスバルのモータースポーツ参画やチューニングパーツの開発を行うスバルテクニカインターナショナルの略称です。
搭載エンジンはスバルの名機である2L水平対向ターボ“EJ20”で、最高出力は227kW(308ps)で、スバルのターボモデルらしい強烈な加速を強化6速MTで操ります。2017年の改良ではマルチモードDCCDと呼ばれる電子制御が入り、ハンドリング性能が向上しました。
WRX STIは生産中にいくつかの限定車が登場しました。これらは熱いファンから支持されていて、中古車市場においてプレ値になっています。中でもEJ20型エンジン生産終了にともない2020年に登場した「EJ20ファイナルエディション」は800〜900万円以上の価格帯で取引されています。
【軽自動車】ホンダ S660(初代 2015〜2022年)
■S660の情報
ボディサイズ | 全長3,395mm全幅1,475mm全高1,180mm |
ホイールベース | 2,285mm |
トランスミッション | 6速MT CVT |
定員 | 2名 |
エンジン種類 | 直列3気筒ターボ |
排気量 | 658cc |
最高出力 | 47kW(64ps)/6,000rpm |
最大トルク | 104Nm (10.6kg-m)/2,600rpm |
ヒルスタートアシスト | 標準装備 |
新車時価格帯(デビュー時) | 198.0万〜218.0万円 |
中古車相場価格 | 120万〜500万円 |
1991〜1996年に生産されていたビート以来となる、ホンダの軽オープン2シーターモデルです。エンジンは運転席の後ろにミッドシップレイアウトで搭載し、後輪を駆動します。このエンジンはS660のために専用設計されたターボチャージャーを搭載していました。
軽自動車で初めて6速MTを搭載。ショートストロークのシフトノブは手首の動きだけでシフトチェンジができるスポーティなものに。そして1〜5速での加速の良さを徹底的に追求したものでした。
2021年3月、ホンダは突然「2022年3月にS660の生産を終了する」と発表。この発表とともにオーダーが殺到し、あっという間に生産予定分が完売に。そして中古車の流通量が激減し、相場が高騰する事態になりました。現在も条件のいい中古車は高値で取引されていますが、流通台数は回復しています。
ホンダ S660
車両本体価格185.0万円
支払総額192.6万円
諸費用7.6万円
ホンダ S660
車両本体価格188.0万円
支払総額193.0万円
諸費用5.0万円
ホンダ S660
車両本体価格165.0万円
支払総額172.9万円
諸費用7.9万円
【軽自動車】スズキ アルトワークス(4代目 2015〜2021年)
■アルトワークスの情報
ボディサイズ | 全長3,395mm全幅1,475mm全高1,500mm |
ホイールベース | 2,460mm |
トランスミッション | 5速MT 5速AGS |
定員 | 4名 |
エンジン種類 | 直列3気筒ターボ |
排気量 | 658cc |
最高出力 | 47kW(64ps)/6,000rpm |
最大トルク | 100Nm(10.2kg-m)/3,000rpm |
ヒルスタートアシスト | 標準装備 |
新車時価格帯(デビュー時) | 150.984万〜161.784万円 |
中古車相場価格 | 120万〜500万円 |
8代目アルトに設定されたスポーツグレードのアルトワークス。1980年代にブームとなった軽スポーツの流れの中でアルトワークスは生まれました。しかし若者の事故などが社会問題となり、軽自動車は当時のアルトワークスの64馬力を上限とする自主規制が敷かれ、それが現在でも残っています。
このワークスはアルトターボRSをベースにチューニングが施された軽ホットハッチで、専用開発されたショートストローク5速MT、最大トルクが向上したターボエンジン、専用のチューニングサスペンションなどが奢られます。
トランスミッションは5速MTのほか、2ペダルMTのAGSが用意されました。流通している中古車の8割近くが5速MTになります。
スズキ アルトワークス
車両本体価格130.8万円
支払総額138.9万円
諸費用8.1万円
スズキ アルトワークス
車両本体価格186.5万円
支払総額196.6万円
諸費用10.1万円
スズキ アルトワークス
車両本体価格157.1万円
支払総額165.0万円
諸費用7.9万円
スズキ アルトワークス
車両本体価格145.0万円
支払総額151.9万円
諸費用6.9万円
マニュアル(MT)車を選ぶときのポイントや注意点
「MT車しか視界に入らない!」という人は別ですが、多くの人はMT車が欲しいと思った時に「でも……」とためらう部分もあるはず。ここではどのようなことを想定しながら購入を決めていけばいいかを考えていきましょう。
MT車を選ぶ理由を明確にする
車の醍醐味である「操る歓び」を存分に感じることができるMT車。だからこそ「ワインディングを気持ちよく走りたい」「ロングツーリングを心地よく楽しみたい」「オフロードを堪能したい」など、どんなシーンで楽しみたいかを明確にして選びたいところ。理由が明確になれば、必然的に迷わず車を選べるようになります。
家族の意見に耳を傾ける
「操る歓び」を存分に感じられるMT車ですが、一方でAT車よりも操作が増えるため、それを面倒に感じる人が多いのもMT車の特徴です。車を一人で使うなら気にする必要はありません。でも家族で使うなら、家族の意見にもきちんと耳を傾けて最終判断しましょう。
中古車で買う場合はトランスミッションやクラッチの状態を要チェック
MT車はすべての操作をドライバーが行うため、運転の癖が車体に影響を与えている可能性があります。たとえば半クラッチの時間が長く高回転まで行っていたり、運転中に常にクラッチペダルの上に足を載せていたりする人がいます。
クラッチは消耗部品のため、長く使っていると少しずつすり減っていきます。上記のような癖があると、そこまで距離を走っていないのにクラッチに「滑り」と呼ばれる症状が出ていることも。また、車体によっては変速時にギアが入りにくいという症状があることもあります。
中古車でMT車を買う場合、可能なら試乗をすることをおすすめします。車検がないなどの理由で試乗ができない場合は販売店のスタッフに車の状態をよく確認してください。
よくある質問
発進から100km/h以上まで、状況によって変化する速度域に対応するため、車にはトランスミッションという機構が搭載されています。AT車はトランスミッションの操作を車が自動で行うのに対し、MT車はドライバーがこの操作を行います。
車速や道路状況に応じてシフトレバーとクラッチを操作するため、車との一体感を味わいながら走ることができるのが最大のメリットです。発進時にクラッチをゆっくりつなぐという操作があるため、AT車に比べると誤発進しにくいという安全上のメリットもあります。
MT車の運転に慣れていない人がもっとも緊張するのは、クラッチ操作を誤るとエンストしてしまう発進時。発進時はクラッチをゆっくり離していき、車が動き出したところで少しクラッチをそのままの状態(半クラッチ)にしてから再びゆっくり離していきます。 上り坂での発進は車体が後ろに下がってしまうことがあるので、サイドブレーキを引きながらクラッチをつないでいきましょう。
クラッチの滑りやトランスミッションが入りづらいという症状があるものもあるので、可能なら試乗をして、違和感がないかを確認してください。試乗ができない場合は販売店に車両の状態をしっかり確認しましょう。
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