ガソリンには、レギュラー・ハイオク・軽油といった種類があり、含まれる成分や値段が異なります。指定燃料以外を給油してもすぐに車が壊れることはありませんが、車本来の性能を発揮するためにも適切な種類のガソリンを入れることが大切です。
この記事では、ハイオクとレギュラーの違いや年間にかかるガソリン代の差額、ガソリンの入れ間違いを防ぐ方法を解説します。
この記事でわかること
- ・ハイオクとレギュラーの特徴と違い
- ・ハイオクとレギュラーのガソリン代比較
- ・指定燃料の見分け方とガソリンの入れ間違いを防ぐ方法
目次
ハイオクとレギュラーの違いは「オクタン価」と「成分」
ガソリンの種類 | 特徴 |
ハイオク | ・スポーツカーや高級車に用いられる指定燃料 ・エンジン内部を清浄する成分が含まれている ・エンジン寿命を伸ばす効果がある ・レギュラーと比べて割高 ・オクタン価96以上のため、ノッキングしにくい |
レギュラー | ・一般的な自動車の指定燃料 ・オクタン価が96未満 |
ハイオクとレギュラーは、ガソリンに含まれる成分と「オクタン価」に違いがあります。
ハイオクはエンジン内部を清浄する成分が含まれており、カーボンの汚れが付着しにくくなるといわれています。ハイオクを給油し続けることによってその効果が持続されるため、エンジン寿命を伸ばす効果も期待できます。
レギュラーは、一般的な自動車の指定燃料であり、日本で生産される車の多くはレギュラーガソリン仕様です。
ハイオクはレギュラーと比較して高品質であるため、10円/Lほど高い値段に設定されています。
オクタン価とは
ハイオクはオクタン価が高いため、ノッキングと呼ばれるエンジン内で生じる異常燃焼が起きにくいことも特徴です。

オクタン価って何のこと?
オクタン価とは、ガソリンが異常燃焼を起こさないための添加物の割合のことです。オクタン価が高いほど、ガソリンは効率的に燃焼して強い力を発揮します。
オクタン価はJIS規格で定められており、最高値を100として、ハイオクはオクタン価96以上、レギュラーはオクタン価が96未満となっています。
軽油とは
ハイオクやレギュラーと並んでよく見かけるガソリンの種類に「軽油」があります。
軽油はバスやトラックなどの大型車のほか、ディーゼルエンジンを使用した普通車にも使用されるガソリンです。
・着火性が高くレギュラーよりもガソリン代が安価
・高出力かつ低燃費であるが、車の振動や騒音が大きい
・着色されている場合が多い

軽油は、ほかの燃料と区別するためにレギュラーやハイオクとは異なる色に着色されていることが多いです。
ハイオクとレギュラーの年間にかかるガソリン代の差額は?
ハイオクはレギュラーよりも割高であると説明しましたが、年間のガソリン代の差額はどれくらいになるのでしょうか。
以下は、20km/Lの燃費性能の車で1年間に10,000キロ走行した場合の、年間にかかるガソリン代の比較です。
ガソリンの種類 | ガソリン代(年間) |
ハイオク | 82,500円 |
レギュラー | 77,500円 |
上表によると、年間のガソリン代はハイオクのほうが5,000円高いことがわかります。月々の差額は400円ほどですが、車の燃費性能や運転する時間・距離によっては差額が大きくなるため、ハイオクのガソリン代が負担に感じるかもしれません。
ハイオクとレギュラーを入れ間違えるとどうなる?
セルフのガソリンスタンドで自ら給油する際など、指定燃料と異なるガソリンを入れてしまうことは少なくありません。
ここでは、ガソリンを入れ間違えるとどうなるのか、入れ間違えた場合の対処法とあわせて解説します。
ハイオク車にレギュラーガソリンを入れた場合
レギュラーガソリンを入れてもすぐに壊れるわけではありません。焦ってガソリンを入れ直す必要はないので、次回からは間違えないように気をつけましょう。
ただし、レギュラーガソリンを入れ続けることは避ける必要があります。ハイオク車は、ハイオクガソリンを入れることで本来の性能を発揮するので、レギュラーガソリンを使い続けると性能を発揮できません。また、オクタン価が低いレギュラーガソリンを常に入れていると、エンジンへの負担も懸念されます。

燃費を節約したいなどの理由で、意図的にハイオク車にレギュラーガソリンを入れることは避けましょう!
レギュラー車にハイオクガソリンを入れた場合
レギュラー車にハイオクガソリンを入れた場合も、すぐに壊れたり、不具合が起きたりすることはありません。ただし、ハイオク車への入れ間違いと同様に、レギュラー車はレギュラーガソリンを入れることで本来の性能を発揮します。
高品質なハイオクガソリンを入れても性能が上がることは考えにくく、割高なハイオクガソリンをあえて入れるメリットは少ないといえます。
また、ハイオクガソリンを給油し続けることで、不具合が出るリスクもゼロではありません。
ディーゼル車にレギュラーガソリンを入れた場合
軽油を給油すべきディーゼル車にレギュラーガソリンやハイオクガソリンを入れてしまった場合は、早めの対処が必要です。
軽油以外のガソリンを入れたことで、徐々にパワーダウンしたり、エンジンがストップしたりする恐れがあります。タンクからガソリンを抜き取り内部洗浄をする必要があるので、すぐに修理工場や自動車販売店に連絡しましょう。
また、軽油を「軽自動車の燃料」と勘違いしてしまうことも少なくありません。軽自動車に軽油を入れた場合も同様のリスクが生じるため、入れ間違えないよう気をつけましょう。

誤った燃料で走り続けてエンジンがストップすると、事故につながる恐れがあるので、早めに対処しましょう!
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ハイオクとレギュラーの見分け方や入れ間違いを防ぐ方法
ここでは、運転する車の指定燃料を確認する方法と、ガソリンの入れ間違いを防ぐ方法を解説します。
指定燃料を確認する
車の指定燃料の見分け方としては以下の方法があります。
- 車検証を確認する
- 取扱説明書を確認する
- メーカー公式サイトを確認する
- 給油口のハッチ裏にラベルを確認する

車を買い替えたときは思い込みで間違えてしまう可能性があるので、必ず確認しましょう。
給油ノズルの色を確認する

ガソリンスタンドの給油ノズルは法令によって色が指定されています。
ガソリンの種類 | 給油ノズルの色 |
ハイオク | 黄 |
レギュラー | 赤 |
軽油 | 緑 |
灯油 | 青 |
このように給油ノズルの色でもガソリンの種類を見分けられます。
また、セルフのガソリンスタンドでは「赤色のノズルで給油してください」と音声ガイダンスで案内されるケースもあります。

運転する車の指定燃料を確認し、必ず適切なガソリンを給油しましょう。
よくある質問
ガソリンに含まれる成分や価格、オクタン価に違いがあります。ハイオクはオクタン価が高く、ノッキングしにくいことが特徴です。
ハイオクもレギュラーも同じ無鉛ガソリンであるため、入れ間違いなどで混ざっても大きな問題はありません。しかし、混ざったガソリンを入れ続けると不具合が起きるリスクもあります。車が持つ本来の性能を発揮するためにも、指定燃料を給油し続けることが大切です。詳しくは「ハイオクとレギュラーを入れ間違えるとどうなる? 」で紹介しています。
すぐに壊れるわけではありませんが、指定燃料以外を使い続けると不具合が起こる可能性があるので、次回から気をつけましょう。
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