カーコーティングには様々な種類があり、そのなかの1種に「ガラスコーティング」があります。
ガラスコーティングは、光沢感があり、耐久性に優れているため、長期間美しさを保ちたい方やメンテナンスが好きな方に適しています。
この記事でわかること
- ・ガラスコーティングを行うメリット
- ・ガラスコーティングを行う際の注意点
- ・ガラスコーティングが行える業者の種類と特徴
カーコーティングの必要性やガラスコーティングの特徴を理解して、あなたの車にガラスコーティングが必要かどうか・どのように施工すべきかを判断しましょう。
目次
車をコーティングする理由
コーティングとは、車のボディやガラスの表面に被膜を作り、雨・泥・ホコリなどの汚れが付着しづらくするものです。見た目の美しさを保ったり、汚れや紫外線からコーティング部分を保護したりする役割を持ちます。
コーティング剤(コーティングに使われる材料)にはさまざまな種類があり、ガラスもそのうちの一種です。

「コーティングとはどんなものか」について詳しく知りたい方は、こちらの記事を確認してみましょう。
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車のコーティング剤の種類と特徴
車をコーティングするときに使うコーティング剤は大きくわけて4種類あります。

素材ごとに特性が異なるので、「自分の車をどのように保ちたいか」や「費用をどれくらいかけるつもりか」などによって選びましょう。
ガラスコーティング(ガラス繊維)
ガラスコーティングには、以下のような特徴があります。
- 屋外で使用したときに劣化や変形しにくい(耐候性)
- 高温状態でもコーティングを維持する(耐熱性)
- コーティング被膜が厚く、耐薬品性がある(薬品によって溶けたり、膨張したりしにくい)
- 酸化劣化しにくく超長寿命
- ごく自然な発色とツヤと光沢
※金属や酸素、窒素、炭素などのセラミック成分を含んだものは「セラミックコーティング」と呼ばれるケースもあります。
セラミックコーティング(金属)
セラミックコーティングとは、金属や炭素の化合物を主成分としたコーティングです。
強度の高さが特徴で、ガラスコーティングよりも高い効果が期待できますが、施工時間が長く費用も高額になるので、上級者向けのコーティングといえるでしょう。
ポリマーコーティング(樹脂)
ポリマーコーティングとは、シリコンやフッ素が含まれた「樹脂」できたコーティングです。
安価でDIYでも取り組みやすい一方、「効果が短めになりやすい」や「熱や紫外線に弱い」というデメリットもあります。
油脂系コーティング(ワックス)
油脂系コーティングとは、一般的に「ワックスがけ」といわれる方法です。
低価格で初心者でも簡単に扱える一方、ツヤ出しを目的としているので、キズや汚れを防ぐ効果は低くなります。
また、「雨などでも流れ落ちる」「ワックスを塗り続けることでより染みやムラが目立つ」といったことが起こりかねないので、コーティングとしての車を保護する効果は薄いでしょう。
ガラスコーティングを行うメリット
ガラスコーティングを行うことで、以下のようなメリットがあります。
車に美しいツヤが出る
「新車以上のツヤ」とも呼ばれる美しい表面は、ガラスコーティングの大きな魅力です。
コーティングによってできたガラス被膜は、ほかのコーティングの3〜10倍ほどの厚さがあるとされ、光沢のあるツヤを生み出します。

ガラスコーティングによる透明感のあるツヤは、車のカラーをより際立たせることもでき、鮮やかな印象を与えてくれるでしょう。
耐久性に優れている
ガラスコーティングの寿命は、一般的に3~5年程度とされています。
油脂系やポリマーといった、ほかのコーティングに比べると長く、「3〜5年程度で車を乗り換える、もしくは買い替えを検討したい」といった方であればちょうどいいスパンの耐久性を保ってくれるでしょう。
汚れが付着しづらく手入れしやすい
ガラスコーティングを施工すると、ボディにホコリや水垢などが付着しづらくなります。
簡単な汚れであれば水洗いだけで洗い流せるので、コーティングなしの状態よりも洗車の頻度が少なくなり、手間が省けるでしょう。
下取りの査定額がアップする可能性がある
中古下取りの査定では、外見のよさも判断ポイントのひとつです。
キズがついていたり、塗装が剥げていたりすると下取り額が下がってしまう傾向にあります。
コーティングをしてきれいな状態をキープすれば査定額がアップする可能性もありえるので、リセールバリューの面でも有効といえるでしょう。
ガラスコーティングの注意点
ガラスコーティングをするときは、以下の3つの注意点を知っておく必要があります。
知らずに行うと、「思っていたものと違う」となりかねないので、しっかりと把握しておきましょう。
施工のコストが比較的高い
手頃なワックスがけや樹脂による安価なコーティングに比べると、1回で3.5万〜数十万円以上がかかるので価格は高めです。
ただ、「洗車の回数が減る」や「売却時の評価ポイントになりうる」などの点を考えると、トータルで見れば得をする可能性もあります。
水垢がつきやすい
ガラスコーティング剤によっては、水垢(イオンデポジット)が付着しやすいものがあります。
無機溶剤は、雨や水道水に含まれるミネラル分と結合しやすいため、その部分が水垢になってしまいます。ただし、最近は中身が進化した溶剤もあるので、ガラスコーティングを行うときは「商品選び」も重視しましょう。
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複数日の施工期間が必要
ガラスコーティングは、下地処理や研磨などの必要工程が多く、施工期間は2〜8時間程度と長くかかります。また、定着するまでの待ち時間も必要で、その間は車を預ける必要も出てきます。

仕事などで車が必要という人は、どのくらいの日数がかかるのかを把握しておき、「その期間を確保できる日に依頼する」または「代車やレンタカーを借りる」ことを検討しましょう。
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ガラスコーティングの施工はこんな人におすすめ
ガラスコーティングはそれなりに費用がかかります。そのぶん、以下のような方には必要性が高くなるでしょう。
・愛車の美しさを長く保ちたい
・洗車が苦にならずメンテナンスが好き
一方で、以下のような方は、ガラスコーティングしても満足を得られない可能性があります。
- 多少の汚れやキズは気にしない
- 洗車をめったにしない
- 売却時の査定価格にこだわらない
このような方の場合、せっかくガラスコーティングをしても洗車せず長期間放置することになるので、被膜の劣化により耐久性も落ちてしまいます。
ガラスコーティング業者の種類と特徴
ガラスコーティングは業者ごとに特徴が異なります。それぞれの違いを把握しておきましょう。
コーティング専門業者
施工難易度の高いガラスコーティングを得意とする業者では、複数のコースが用意されていることも多いです。
コースが用意されている場合は、予算や希望する効果に合わせてガラス被膜の構造や耐久年などの条件を選ぶとよいでしょう。また、経年時のメンテナンスや再度の作業についてフォローしてもらうと、きれいさが保てます。
カーディーラー・中古車販売店
カーディーラーや中古車販売店で車を購入時にコーティングを依頼するメリットは、施工してから納車されることです。購入後時間が経ってから、コーティングだけ依頼したり、車検・メンテナンス時にあわせて依頼したりもできます。
ただし、樹脂系のように一般的なコーティングのみを行うケースもあります。難易度の高いガラスコーティングの施工実績があるかをディーラーに確認したほうがよいでしょう。
カーセブンの一部店舗でも、ガラスコーティングを請け負っています。
カー用品店
カー用品店でもコーティングを依頼できる店舗があります。タイヤ交換、車検、定期メンテナンスなどと合わせてワンストップで依頼できる便利さが魅力です。
施工内容によっては、安価で対応してもらえる可能性もあります。
ガソリンスタンド
比較的規模が大きくメンテナンス対応を行うガソリンスタンドでは、ガラスコーティングを依頼できるところもあります。近隣に専門業者が見当たらない場合には、なじみのガソリンスタンドがおすすめです。
ただし、樹脂コーティングやワックスがけと異なり、ガラスコーティングは経験の有無が重要になるため、必ず実績があるかどうかを確認するようにしましょう。
自分でガラスコーティングの施工もできる
自分でガラスコーティングをDIYすればコストが抑えられます。
コーティングの種類が高級かつ車のサイズが大型だと20万円程度かかるコースもあるので、自分で取り組んでもよいでしょう。
ただしワックスがけなどと異なり、洗車、油膜やキズの除去など下地処理、そしてコーティング剤の塗り込み、拭き取りにいたるまでかなりの労力がかかります。
自分でガラスコーティングを行う方法はこちらの記事で詳しく紹介しています。
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ガラスコーティングの施工後の手入れとメンテナンス
ガラスコーティングを行っただけで、メンテナンスをせずにいるとコーティングの効果は薄れていきます。
自分でしたとき、専門店に依頼したときのどちらでも、お手入れやメンテナンスが必要なので確認しておきましょう。
適した保管方法
雨などの汚れや紫外線に強いガラスコーティングですが、経年劣化は避けられません。
カーポートのある駐車場やガレージなどの屋根つきの環境の駐車し、できる限りコーティングに影響を及ぼす外的要因から遠ざけることが望ましいです。

ボディカバーを装着して雨やホコリが直接つかないようにすると、より適した環境で保管できるでしょう。
コーティング後の定期的な洗車
洗車機械を使うことで細かなキズがつく場合もあるので、手洗いが推奨されています。
汚れにくいガラスコーティング車は、水洗いでも充分に汚れが落ちますが、頑固な汚れがある場合はシャンプーを利用してください。特に、泥や鳥のフン、潮風に当たった場合などは、早めに洗車したほうがよいでしょう。
なお洗車後の水滴は、水垢の原因となりかねません。車専用のタオルでしっかりと拭き取ることが重要です。

ガラスコーティングには日差しの強い環境が不向きなので、気温が低い時間帯・曇りの日といった自然乾燥しにくい日や時間帯に洗車しましょう。
ガラスコーティング後のワックス塗布は不要
コーティングの上からワックスをかけると、被膜を劣化させる可能性があります。自分で行うメンテナンスは手洗い洗車にとどめて、できるだけワックスなどは塗らないようにしましょう。
ガラスコーティングの施工業者による保証
専門業者やディーラーに施工を依頼した場合、年単位での保証期間が設定されていることも多いです。
業者によって、保証期間・保証内容・免責期間などは異なりますが、範囲内であればコーティングや光沢の度合いが落ちると再度コーティングしてくれます。

もらった施工証明書を車検証などとともに保管すると、再コーティングをうっかり忘れてしまうこともないでしょう。
カーセブンで行うKeePerのコーティング施工
カーセブンでは、KeePerの技術を用いたコーティング施工が行われています。
「KeePer(キーパー)」のコーティングの特徴
KeePer技研株式会社が開発したカーコーティングサービスを、カーセブン「八王子多摩店」「川崎宮崎台店」「湘南平塚店」「相模原陽光台店」で、2023年3月よりキーパーコーティングのサービスを開始しています。
「愛車をさらに美しくしたい」「色あせや汚れから防ぎたい」という方には、KeePerのコーティングがおすすめです。
作業時間は「2時間〜」となっています。
カーセブンでできるKeePerのコーティング施工
カーセブンでは、KeePerの「クリスタルキーパー」と「フレッシュキーパー」の2種類が依頼できます。
◯クリスタルキーパー
塗装の上にガラス被膜とレジン被膜をコーティングする方法です。1年に1回繰り返しコーティングすることでキレイさが増していく仕組みになっています。
◯フレッシュキーパー
2022年9月に新しく開始されたコーティングサービスです。ノーメンテナンスで1年以上の耐久性があるため、キレイさと楽さの両立ができるコーティングとなっています。
初めての方におすすめなのは「フレッシュキーパー」です。2つの施工方法の違いなどについて詳しく知りたい方はこちらのページを確認してください。
よくある質問
必要な人、不要な人の2パターンにわかれます。したほうがいい人については、本記事の「ガラスコーティングの施工はこんな人におすすめ」で紹介しています。
ガラスコーティングは3~5年もつ場合があります。「1年に1回コーティングの被膜をチェックする」「洗車や水拭きを行う」などのメンテナンスやお手入れをすることで長持ちする可能性が高まります。
「コーティング専門店」「ディーラーや中古車販売店」「カー用品店」「ガソリンスタンド」で依頼できます。自分自身の希望のコーティングが行えるか、もしくは、近くに店舗があるかで選びましょう。
ボディの塗装を守るのがガラスコーティングの役割です。上から被膜で覆うので、塗装がはがれにくくなります。
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