車の全塗装を検討しているなら、まずは費用相場やメリット・デメリットを理解しておくことが重要です。特に将来的に車の売却を考えている場合、全塗装が査定額にどんな影響を与えるのかを把握する必要があります。本記事を読んで、後悔のない選択をするための参考にしてください。
この記事でわかること
- ・車の全塗装にかかる費用相場
- ・車の全塗装のメリット・デメリット
- ・車の全塗装することによる売却時の影響
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目次
車の全塗装とは:車全体の外装を新たな塗料で塗り直す作業
車の全塗装とは、車全体の外装を新たな塗料で塗り直す作業のことです。オールペンもしくはオールペイントと呼ばれることもあります。車体の表面を全面的に塗装し直せば、外観がよりきれいになることはもちろん、車の保護機能も向上します。
なお、全塗装は車のすべての面を塗装するため、費用と時間がかかるのが懸念点です。自分自身でDIYをすることも可能ですが、仕上がりに色ムラができる可能性があるため、プロの専門業者に依頼するのが一般的です。
全塗装とフルラッピングの違い
フルラッピングとは、車の外観を一新するためにビニールフィルムを使用して車全体を覆う方法のことです。車の塗装を完全に覆うことはもちろん、特定の部分のみをラッピングすることも可能です。
フルラッピングは全塗装とは異なり、シールを貼るだけという手軽さが魅力です。また、フィルムを剥離すれば元の状態に戻せます。
ただ、フルラッピングは耐久性がやや低く、全塗装より保ちが悪い傾向があります。フィルムの浮きや剥がれの危険性があることを理解しておきましょう。また、費用も全塗装より高価であることが多いです。

全塗装とフルラッピングそれぞれの特徴を理解したうえで、どちらを選択するかを決めましょう。
塗装剥がれや部分塗装とは
塗装剥がれは、車の塗装が剥離し、下地が露出してしまう状態のことです。塗装剥がれは、紫外線、雨、物理的なダメージ、経年劣化などさまざまな要因で発生します。塗装剥がれは車の見た目が悪くなるだけでなく、サビの原因にもなります。塗装やラッピングをすることで改善可能です。
また、全塗装と比較されるものとして部分塗装があります。部分塗装は、塗装剥がれやキズなど特定の部分のみを修復する方法です。全塗装よりもコストと時間を節約できます。

車の部分的なキズや塗装剥がれが気になっている方は、まずは部分塗装を検討するといいでしょう。
車の全塗装にかかる費用
車の全塗装にかかる費用は、おおよそ20万〜50万円です。ただし、全塗装にかかる費用は車種や車の状態、塗装する内容などさまざまな要素によって異なります。
格安の業者なら20万円前後で対応できる場合もありますが、50万円以上かかるケースもあることを理解しておきましょう。
塗装の種類や色による費用の違い
全塗装の費用は、塗装の種類や色によって違いがあります。単色の塗装、標準的な品質の塗料を使用した場合は、20万〜40万円ほどに収まることも多いです。
一方で、高品質の塗料、複数の塗装層、部分的なカスタムカラーやデザインをする場合は、50万円以上の費用がかかることがあります。具体的にはメタリック塗装やパール塗装などを選ぶと値段が上がります。なお、既存の車と異なる色の塗装をする場合も、数万円ほど値段が上がることがあります。

車の全塗装にかかる費用は、どこまでこだわるかによって大きく変わりますよ。
塗装の種類
車の塗装にはさまざまな種類がありますが、おもな塗装は以下の3種類です。
塗装の種類 | 特徴 |
ソリッド塗装 | ・単一の色で、混ざり気のない純粋な色が使用されるので、表面は一色で均一に仕上がる ・明るく鮮やかな色を表現できる ・ほかの塗装と比べて費用が安いことが多い |
メタリック塗装 | ・微細な金属粒子が含まれており光を反射して輝くので、表面に深みと立体感が出る ・金属粒子の反射によって、小さなキズや汚れが目立ちにくい ・ソリッド塗装よりは高価だが、パール塗装よりは安価 |
パール塗装 | ・パール顔料が含まれるので、真珠のような輝きを持ち、光の当たり方によって色合いが変化する ・高級車にも多く使用され、エレガントで高級な印象を与える ・最も高価な塗装種類であり、施工費用も高額になる |
メタリック塗装やパール塗装は使用する材料が高価であるため、ソリッド塗装よりも費用が高くなります。また、作業工程も複雑で熟練の技術が必要であるため、これが費用の上昇につながります。
車のサイズや車種による費用の違い
車のサイズや車種によっても、車の全塗装にかかる費用は異なります。
- 小型車(軽自動車、コンパクトカーなど):20万円〜
- 中型車(セダン、SUVなど):30万円〜
- 大型車(大型SUV、ミニバンなど):35万円〜

軽自動車やコンパクトカーなどの塗装面積が小さい車は、費用が抑えられます。
なお、高級車やスポーツカー、輸入車は、特別な塗装技術や高品質な塗料が使用されるため、費用が高くなることがあります。
部分塗装の費用
車の部分塗装にかかる料金は、パーツによって異なります。パーツ別の料金相場は次の通りです。
パーツ | 料金相場 |
ボンネット | 3万~6万円 |
バンパー | 2万~4万円(全体塗装) 2万~3万円(一部塗装) |
フロントドア・リアドア | 4万〜5万円 |
ドアミラー | 1箇所あたり1.5万円 |
サイドシル | 2.5万〜3万円(全体塗装) 1.5万円(一部塗装) |
バックドア | 4万〜6万円 |
ルーフ | 6万円 |

輸入車は国産車よりも部分塗装の費用が上がる可能性がありますよ。
全塗装時に発生する補修・塗装費用
塗装の過程でヘコミ、キズ、サビなどが見つかった場合、車の全塗装前に修理する必要があり、追加費用が発生することがあります。おおよその相場は以下の通りです。
- ヘコミ:1.5万〜4.5万円以上
- キズ:1万〜3万円以上
- サビ取り:1.5万〜4.5万円以上
きれいに全塗装をするためには、車体表面のヘコミやキズをなくす必要があります。ヘコミの場合、パテを使ってヘコミを埋め、表面を平滑にします。キズやヘコミの大きさや深さによって費用は異なります。
また、特に古い車や長期間使用された車では、車の表面や内部にサビが発生していることがあります。この場合、サビを取り除き、サビ止め処理を行う必要があります。サビの程度によって費用は変動します。
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車を全塗装するメリット
車を全塗装するメリットは以下の通りです。
- 塗装の色あせ・剥がれ・劣化をきれいに直せる
- 個性的な外観にできる
- 車体の保護になる
塗装の色あせ・剥がれ・劣化をきれいに直せる
車の全塗装を施すことで、色あせや剥がれ、キズ、サビなどの問題が解消され、外観が改善されます。
また、一部分の色あせや剥がれが気になる場合でも、全塗装であれば統一感のある外観になります。一部分だけ塗装すると色ムラができるリスクがありますが、全塗装ならその心配もありません。
個性的な外観にできる
塗装の色を変更することで、その車の個性を表現できるのもメリットです。全塗装であれば、既存のカラーから変えたり、デザインを加えたりできます。オリジナルのデザインやカスタムカラーを選べば、ほかの車とは異なり、一目を置かれるでしょう。

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車体の保護になる
新しい塗装層は、車体をサビや腐食から保護する役目もあります。特にクリアコートがしっかり施されている場合、劣化につながる環境要因(風雨、塩害、紫外線など)からも守ることができます。
車を全塗装するデメリット
車の全塗装はさまざまなメリットがあるものの、知っておきたいデメリットもあります。全塗装のデメリットは以下の3点です。
- 車の価値が下がる可能性がある
- 高額な費用がかかる
- 全塗装が完了するまでに1か月かかる場合もある
車の価値が下がる可能性がある
将来的に車を売却する際に、全塗装していることが原因で査定額が下がる可能性があります。車の見た目をよりよくするために行う全塗装ですが、かえって価値を下げてしまうこともあるのです。
特にDIYでの全塗装や、格安業者による全塗装は、仕上がりが悪くなるがあります。塗装の色ムラや不均一な仕上がりは、車の価値を下げる要因となり、査定時にマイナス評価を受ける可能性が高いです。
また、メーカー指定のカラーや特別仕様の色は、そのままのほうが高い価値を保つことがあります。全塗装をしたことでカラーの特徴が失われると、価値が下がる可能性があるのです。
高額な費用がかかる
車の全塗装は大掛かりな作業が必要になるため、部分塗装に比べてかなり高額になることが多いです。また、塗装作業中にサビやヘコミなどが見つかり修理が必要になった場合には、さらに追加費用も発生します。

DIYで塗装をすれば費用が抑えられるものの、その分手間もかかり、クオリティも下がる可能性が高い点を理解しておきましょう。
全塗装が完了するまでに1か月かかる場合もある
プロの業者に車の全塗装を依頼する場合、数週間〜1か月ほどの時間がかかります。その間は車を使用できないため、日常的に車を使用する方にとっては大きな不都合が生じるでしょう。
その間は代車を契約したり、レンタカーを利用したりといった対応が必要です。
車の全塗装をDIYでする方法
車をDIYで全塗装する場合は手間と時間がかかりますが、正しい手順で適切な道具・材料を使用すれば可能です。
ここでは、車の全塗装をDIYでする場合の必要なもの・手順を紹介します。

クオリティを求めないのであれば自分で全塗装するのもひとつの方法ですよ。
車の全塗装に必要なもの
車の全塗装に必要なものは、以下の通りです。
道具・材料 |
詳細
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プライマー | 塗料の密着性を高めるための下地塗料。 |
塗料(ベースコート) | ソリッド、メタリック、パールなどの種類から選ぶ。車種や希望する仕上がりによって選択する。 |
クリアコート | 塗装面を保護し、光沢を出すための透明な塗料。 |
ぼかし剤 | 塗装した部分と既存の塗装部分との境界線を目立たなくさせるための塗料。 |
サンドペーパー | 表面を平滑にするために使う。水に濡らしながら使用できる耐水のサンドペーパーが便利。 |
マスキングテープ | 塗装しない部分を保護するために使用する。幅広いサイズがあり、車体に合わせて選ぶ。 |
マスキングペーパー | 広い範囲をカバーするための紙。 |
スポンジ | 塗装前に車の汚れを落とすのに使用する。 |
防毒マスク | 塗料やシンナーの有害な蒸気から呼吸器を守る。 |
保護メガネ | 目を塗料やシンナーから保護する。 |
手袋 | 手を保護するためのゴム手袋やニトリル手袋。塗料やシンナーの浸透を防ぐものを選ぶ。 |
自分で車の全塗装をする手順
自分で車の全塗装をする手順は、以下の通りです。
作業環境を整える。車を洗浄し、塗装しない箇所のマスキングを行う。
旧塗装をサンドペーパーで研磨し滑らかにする。必要に応じてヘコミやキズを補修・脱脂を行う。
プライマーを均一に塗布し、乾燥させる。
複数回に分けてベースコートを塗布し、色ムラがないようにする。
クリアコートを塗布し、車の外観を保護し光沢を与える。
クリアコートが乾燥したら、ボカシ材を塗布する。

均一の仕上がりにするためにも、ホコリやゴミの入らない作業場所を確保し、塗装しない箇所を丁寧にマスキングすることが大切です。
将来的に車の売却を考えている方向け!全塗装する前に知っておきたい注意点
将来的に車の売却を考えているなら、安易に全塗装しないほうがいいかもしれません。全塗装の品質が低い場合、色ムラや光沢の不均一が生じることがあります。不完全な仕上がりは車の見た目を損なうだけでなく、査定額にマイナスの影響を与えることがあります。

「高品質な全塗装を施したのに、高く売れなかった」という事態になりかねません。
特に表面のキズやヘコミを修理するために全塗装を考えている場合は慎重になりましょう。全塗装には多額の費用がかかりますが、その分、売却価格が上がるとは考えにくいです。
車の劣化や補修を理由に全塗装を考えている場合、きれいな車に乗り換える選択肢もあります。まずは現在の愛車を査定することを検討しましょう。
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よくある質問
車の全塗装にかかる費用は、20万〜50万円ほどです。費用は車の大きさ、塗装の種類、使用する塗料の品質、塗装業者によって異なります。
車の全塗装をするデメリットは以下の3点です。
- 車の価値が下がる可能性がある
- 高額な費用がかかる
- 全塗装が完了するまでに1か月かかる場合もある
将来的に車の売却を考えている場合は、全塗装の影響で査定額が下がる可能性があります。全塗装をするリスクを知ったうえで施工するかどうかを決断しましょう。
部分的な塗装剥がれを修理する費用は、修理する範囲や車種、使用する塗料の種類によって異なります。小さなキズや剥がれなら数千〜1万円程度ですが、大きければ数万円以上かかると想定しておきましょう。
業者によっては格安で全塗装を行ってくれる場合もあります。ただ、費用を抑えるためには品質や仕上がりに妥協が必要です。事前にリサーチし、信頼できる業者を選ぶことが重要です。
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