更新日2024.09.27

車のエンジンオイルのグレード一覧|規格・特徴の違いと選び方を解説

エンジンオイルグレード_アイキャッチ

エンジンオイルには、部品同士の摩擦軽減、冷却などさまざまな役割があります。適切な頻度で交換する必要がある重要な消耗品のひとつですが、自分の車に適合する商品の使用が必須です

エンジンオイルの交換をする際に確認するのが「グレード」です。エンジンオイルのグレードが示す意味、選び方を把握し、適合する商品を選択しましょう。

スタッフ
スタッフ

エンジンオイルは、ディーラーやカー用品店などで交換が可能です。

この記事でわかること

  • エンジンオイルのグレードの意味
  • エンジンオイルの規格と種類
  • 自分の車に合うエンジンオイルの選び方
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エンジンオイルのグレード・粘度の見方

エンジンオイルのグレードとは、エンジンオイルの品質や性能を表すものです。エンジンオイルのパッケージや車の取扱説明書には、次のようにエンジンオイルの種類が記載されています。

エンジンオイル グレード 見方

「グレード」には2種類のアルファベットが記載されており、それぞれ次の意味を表しています。

グレード

・前:ガソリンエンジンは「S」、ディーゼルエンジンは「C」
・後:性能を示す。アルファベットが後ろになるに従い、性能が高くなる(AよりBが優れている)

そして「粘度」には2種類の文字があり、画像の「0W」と「20」それぞれの文字を確認する必要があります。

粘度

・0W:低温時のエンジン始動特性を示す。Wの前の数字が小さいほど、寒冷時のエンジン始動が容易
・20:高温時の粘度特性を示す。数字が大きいほど高速・高負荷走行に適している

スタッフ
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車に適合するエンジンオイルを調べ、グレード・粘度ともに指定されたものと同じ商品を使い交換しましょう。

エンジンオイルのグレード(規格)の種類

エンジンオイルには、次のように3種類の規格があります。

  • API規格
  • ILSAC規格
  • JASO規格

【ガソリンエンジン】API規格のエンジンオイル一覧表

API規格とは、ガソリンエンジン用のグレードであり、米国石油協会、アメリカ自動車技術者協会、アメリカ材料試験協会によって定められています。

■2024年現在主流のグレード

API規格のグレード エンジンオイルの特徴
SJ 1996年型以降の車種に適用
以前のSHから性能が向上
SL 2001年制定
SJと比較し、省燃費性能の向上、
排出ガスの浄化、オイル劣化防止性能の向上
SM 2004年制定
SLと比較して浄化性能、耐久性能、
耐熱性能、耐摩耗性に優れている
SN 2010年制定
SMと比較して省燃費性能の持続性向上、
触媒保護性能を強化
SN PLUS 2018年制定
SPに近い性能をもつ
SP 2020年制定
SNと比較して省燃費性能、
耐エンジンスラッジ、清浄性などを強化

■廃止となったグレード
API規格のグレード エンジンオイルの特徴
SA 添加物を含んでいないエンジンオイル
運転条件がゆるやかなエンジンに使用可能
SB 最低レベルの添加剤
かじり防止・酸化安定機能の改善
SC 1964年~1967年型のガソリン車向き
SD 1968年~1971年型のガソリン車向き
SE 1972年~1979年型のガソリン車向き
SF 1980年型以降の車向き
SG 1989年型以降の車向き
SH 1993年型以降の車向き

【ガソリンエンジン】ILSAC規格のエンジンオイル一覧表

ILSAC規格とは、日米の自動車工業会(ILSAC)が制定したグレードです。API規格のエンジンオイルに省燃費性能の評価が追加されていることが特徴です。

ILSAC規格のグレードは「GF-◯(数字が入る)」と表記され、数字が大きいほど高い性能をもちます。

先に紹介したAPI規格と併記され、たとえばAPI規格の「SN」であれば「GF-5」と同等になります。ほかのグレードは次のとおりです。

■ILSAC規格のグレード一覧

ILSAC規格のグレード API規格のグレード
SH GF-1
SJ GF-2
SL GF-3
SM GF-4
SN GF-5
SP GF-6

【ディーゼルエンジン】JASO規格のエンジンオイル一覧表

JASO規格は、ディーゼルエンジンに利用するエンジンオイルのグレードです。日本では、国産クリーンディーゼルエンジンに対応した、独自の「JASO規格」が用いられています。

JASO規格のグレード エンジンオイルの特徴
DL-0 2017年制定
API規格「CF-4」同等の性能 ※
DL-1 2005年制定
ディーゼル微粒子捕集フィルターの目詰まり寿命向上、
環境負荷の軽減、高温酸化防止性の強化
DL-0、DL-2のもととなる規格
DL-2 2021年制定
DL-1から一部性能の向上

※API規格のディーゼルエンジン用オイルは「C」または「CF」で始まるグレード設定

自分の車に合うエンジンオイルを知る方法と選び方

車に合うエンジンオイルは、自動車メーカーの公式Webサイトで確認しましょう。

たとえばトヨタのアクアであれば、「トヨタ アクア エンジンオイル」と検索すると、「メンテナンスデータ(指定燃料・オイル量など)」というトヨタ公式Webサイトが表示されます。このWebサイトには、推奨オイルと適合オイルの種類、容量が記載されています。

ディーラーやカー用品店などでエンジンオイルを交換する際は、スタッフが適合するオイルを確認して交換作業を行います。

吹き出しアイコン_スタッフ
スタッフ

愛車に適合するエンジンオイルを自分で把握しておくのもいいですね。

エンジンオイルを構成するもの

エンジンオイルは、ベースオイル(約80%)と添加物(約20%)で構成されています。ベースオイルと添加物の種類により性能に差が出るため、適切なものを使用しましょう。

ベースオイル

ベースオイルには大きく3種類が存在します。

オイルの種類 特徴
鉱物油 比較的安価
劣化が早い
スポーツ走行、省燃費走行にはやや不向き
化学合成油 比較的高価
劣化しづらい
耐熱性、耐久性に優れている
部分合成油 鉱物油に20%以上の化学合成油を配合したもの
鉱物油のデメリットである劣化の早さをカバーする
一般的な走行に向いている

化学合成油は高価である反面、性能が高く劣化しづらい特徴をもつため「使用したほうがよい」と思うこともあるでしょう。ただ、通勤などで使用する自家用車にはコストがかかりすぎてしまうため、鉱物油や合成油のほうがおすすめです。

ベースオイルの種類だけで、規格で制定されているグレードが決まるわけではありません。グレードは、エンジンの種類や品質の規格の基準を満たしているかなどによって決まります

添加剤

添加剤には、潤滑性を高めエンジンの保護性能を向上させたり、燃焼室内の洗浄を行ったりする役割があります。添加剤にはさまざまな種類がありますが、おもな種類は次のとおりです。

添加剤の種類 特徴
酸化防止剤 エンジンオイルの酸化防止
(水分や空気でオイルが酸化する)
摩擦調整剤 金属同士の摩擦軽減
洗浄分散剤 燃えかすの発生予防
汚れの中和、洗浄、排出
さび止め添加剤 さびの原因となる成分を中和
粘度指数向上剤 エンジンオイルの粘度を保持
消泡剤 発生した泡の抑制
(泡は潤滑性、冷却性の低下を招く)
流動点降下剤 低温時に硬くなるオイルの流動性低下を防止

エンジンオイルの価格による違い

同じグレード・粘度のエンジンオイルでも、商品価格に差が出ることがありますが、エンジンオイルのベースオイルや添加物によるものです。

鉱物油は安価ですが、高い性能をもつ化学合成油を用いられたエンジンオイルは比較的高価になります。

エンジンオイルは安いから悪い、高いからよいというものではなく、自分の車に適合する商品を使用することが大切です。車種に適していないオイルを利用すると、エンジンの寿命に影響があります。

エンジンオイルの交換方法

エンジンオイルは、ディーラーやカー用品店、ガソリンスタンド、整備工場などで交換できます。オイルの種類により異なりますが、交換費用は3,000円から10,000円ほどです。

また、自分でオイル交換をすることも可能です。

上抜きの方法

1.車を5分程度暖気してオイルの温度を高める。暖気後はエンジンを切る
2.ボンネットを開ける。オイルチェンジャーを差し込み古いオイルを抜き取る
3.オイルジョッキを使い、新しいオイルを入れる
4.オイルレベルゲージを使い量を確認する

下抜きの方法

1.車をジャッキアップする
2.廃油処理箱を置いてオイルキャップ、ドレンボルトを外してオイルを抜く
3.ドレンボルトに新しいワッシャーを入れて締める
4.ジャッキを下ろし、オイルジョッキを使い新しいオイルを入れる
5.オイルレベルゲージを使い量を確認する

スタッフ
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オイル交換には知識が必要になるため、プロに任せるのがおすすめです!

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よくある質問

Q
エンジンオイルのグレードとはなんですか?
A

エンジンオイルのグレードとは、オイルの品質・性能を表すものです。

車には、その車に適合するエンジンオイルのグレードが決められています。適合するグレードのエンジンオイルを使用して交換を行いましょう。

Q
エンジンオイルのグレードにはどのような違いがありますか?
A

エンジンオイルにはいくつかの規格が存在します。

たとえば、API規格のエンジンオイルのグレードには「SN」や「SP」などがあります。グレードによってオイルの性能が異なり、新しいグレードになるほど性能が向上しています。

各規格のグレードは「エンジンオイルのグレード(規格)の種類」で紹介しています。

Q
異なる種類のエンジンオイルを混ぜるとどうなりますか?
A

異なる種類のエンジンオイルを混ぜて使用することは、おすすめできません。

古いエンジンオイルと新しいエンジンオイルを混ぜて使うのは、エンジンに負担がかかる可能性があるため避けましょう。

エンジンオイルは継ぎ足して使用するのではなく、エンジンオイルを抜ききったあと、新しいエンジンオイルを入れる全量交換を行います。

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