免許証を紛失した場合は、「遺失物届を提出する」「再発行手続きをする」などの迅速な対応が求められます。万が一対応が遅れると、免許証が第三者によって悪用されてしまったり、免許証不携帯で運転した場合は違反行為となるため罰金が課せられたりと、トラブルに発展する可能性があります。本記事を通して、免許証紛失時にやるべきことや注意点を理解しましょう。
この記事でわかること
- ・免許証を紛失・落としたときにやるべきこと3つ
- ・免許証の再発行手続きの手順・場所・所要時間
- ・免許証の紛失を放置した場合のリスク
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目次
免許証を紛失したら最初にやるべき3つこと
免許証の紛失に気づいたら、速やかに以下3つのことを行いましょう。
1. 警察に遺失物届を提出する
2. 信用情報機関に連絡をする
3. 運転免許試験場または警察署で、免許証の再発行手続きを行う

「車に乗る機会がないから、いつか探そう」という考えは危険です。悪用されるリスクを少しでも軽減するために、紛失した可能性がある場所や警察に連絡をし、できるだけ早く対処をしましょう。
1.警察に遺失物届を提出する
まず、近くの警察署や交番に足を運び、遺失物届を提出しましょう。提出場所はどの警察・交番でも問題ありません。遺失物届を警察に提出しておくと、落とし物が手元に届く確率が上がるだけでなく、万が一免許証が悪用された場合に不正利用であると証明しやすくなります。
遺失物届の用紙は、警察署や交番に置いてあります。WEBサイトからダウンロードすることもでき、事前に記入して持参することも可能です。遺失物届の書類には、以下のような項目を記入します。
・紛失日時
・紛失場所
・現金(財布にいくら入っていたか)
・物品と特徴(財布であれば色や素材など)
なお、手続きを急いでいない方、遺失した物に含まれる現金の金額が100万円未満の方は、「警視庁行政手続オンライン」にてPCやスマホから申請することも可能です。
また、警視庁公式サイト「落とし物の検索」のページでは、各都道府県警察の遺失物を公表しています。免許証に限らず、さまざまな遺失物を検索できるため、あわせてチェックしておきましょう。

「落とし物の検索」では、個人情報保護の観点から個人を特定する情報・物は公表していません。免許証と一緒に財布やカードケースなどを落とした場合は、掲載されている可能性がありますよ。
2.信用情報機関に連絡をする
信用情報機関とは、ローンを提供する金融機関やクレジットカード会社などから、個人の信用情報を収集・管理している機関です。免許証はクレジットカード作成やローンの契約時の本人確認書類として使用されるので、第三者の本人確認として悪用されないよう「本人申告」をする必要があります。
本人申告制度とは、カード類を紛失した本人が信用情報機関に申告して、悪用を防止できる制度です。本人申告制度は、郵送もしくはWEBで行います。いずれも一定の手数料がかかりますが、万が一のリスクを軽減するために手続きをしておいてもよいでしょう。
▼信用情報機関の連絡先と受付時間
個人信用情報機関 | フリーダイヤル | 携帯電話 | 受付時間 |
一般社団法人全国銀行協会 | 0120-540-558 | 03-3214-5020 | 平日 9:00~17:00 |
指定信用情報機関(CIC) | 0120-810-414 | 0570-666-414 | 平日 10:00~16:00 |
日本信用情報機構(JICC) | 0120-441-481 | 0570-055-955 | 平日 10:00~16:00 |
3.運転免許試験場または警察署で、免許証の再発行手続きを行う
遺失物を探せる期間、警察で遺失物が保管される期間は3か月です。期間内に紛失した免許証が見つからないときは、運転免許試験場または警察署へ行き、再発行手続きを行いましょう。
普段から車を運転する場合は、免許証がないと運転できなくなってしまうので、迅速に再発行する必要があります。
なお、免許証の再発行は代理人の申請は不可です。必ず本人による手続きが必要となります。

免許証を紛失したまま運転をすると「免許証不携帯」の違反に該当します。運転免許試験場または警察署までの道のりは、知人に運転をしてもらうか、公共交通機関を利用してくださいね。
免許証の紛失を放置した場合のリスク
免許証の紛失を放置した場合、さまざまなリスクが発生します。
- 免許証を携帯せず運転すると罰金が課せられる
- 免許証が悪用される可能性がある
免許証を携帯せず運転すると罰金が課せられる
道路交通法では、「車を運転する際は運転免許証を携帯すること」「検問などで警察官から免許の提示を求められた場合に提示すること」が義務付けられています。
免許証を紛失したまま運転すると、免許証不携帯(運転免許を取得している人が、免許証を携帯せず運転すること)に値します。紛失していることに気づかなかった場合でも免許証不携帯に該当します。
免許証を紛失したまま運転する免許証不携帯は、重大な違反には該当しません。そのため、免許不携帯で違反になったとしても、ゴールド免許から格下げされることはありません。ただ、何度も免許不携帯で違反を繰り返す行為は好ましくないため、早めに再発行手続きを行いましょう。
なお、免許証不携帯は「無免許運転」とは異なります。無免許運転とは、運転免許を取得していない、または免許証が失効している状態で運転をすることによる違反です。免許証を紛失して有効期限がわからないときは、特に注意が必要です。
無免許運転は、違反点数25点の一発取り消しという重大な違反となり、3年以下の懲役または50万円以下の罰金が課せられます。
運転免許を取得していない、または免許証が失効している状態で運転をすること
・違反点数:25点(免許証の一発取り消し)
・罰則:3年以下の懲役または50万円以下の罰金
免許証が悪用される可能性がある
紛失した免許証が第三者の手に渡ると、個人情報の盗用や不正利用のリスクがあります。
免許証には、氏名や住所、生年月日などの個人情報が含まれています。悪意のある人が免許証の個人情報をクレジットカードや銀行口座などへの不正アクセスや、身元詐称に利用する可能性があります。

信用情報機関に連絡を入れたり、警察に届出をしたりすることで、免許証の悪用のリスクを軽減することができます。
免許証紛失時の悪用事例
実際に紛失による免許証が悪用された事例として、以下のような内容があります。
・消費者金融や闇金で身分証明書として悪用(借入など)
・クレジットカードや銀行口座などへの不正アクセス
・スマートフォンの新規契約
・クレジットカードの発行
・銀行口座の新規開設
・氏名、住所、顔写真をもとにストーカー行為

自分の知らないところでクレジットカードや銀行口座が作られている可能性があるので、注意しましょう。
免許証の再発行手続き
免許証の再発行手続きは、以下の順序で行います。
「運転免許証再交付申請書」や「運転免許証紛失・盗難てん末書」を作成する
(③の工程は無しの場合もある)

手続きの場所によって手順が異なる場合があります。詳細は各都道府県のWEBサイトを確認しましょう。
再発行手続きができる場所
免許証の再発行手続きができる場所は、運転免許試験場または警察署です。警察署の場合は免許証が後日渡されるため、再度足を運ぶ必要があります。
再発行手続きはすべての警察署でできるわけでなく、特定の警察署のみです。「都道府県名 免許証 再発行」などと検索して、再発行の手続きに対応しているかどうかを確認しましょう。
なお、運転免許試験場・警察署ともに手続きが可能な日時は月曜日〜金曜日の昼間のみです。土日祝や年末年始は手続きはできないので注意しましょう。
再発行できる試験場・警察署の一例
都道府県 | 場所 | 対応時間 |
東京都 | 府中運転免許試験場 鮫洲運転免許試験場 江東運転免許試験場 |
8:30~16:00 |
神奈川県 | 神奈川県運転免許試験場 | 8:30~11:00 13:00〜15:00 |
愛知県 | 愛知県運転免許試験場 | 8:45~12:00 12:45~15:00 |
愛知県 | 県内23警察署・5幹部交番 ※対応可能な警察署と交番は「愛知県警察サイト」から確認 |
8:45~11:00 12:00~16:00 |
愛知県 | 東三河運転免許センター | 9:00~12:00 12:45~16:00 |
大阪府 | 府内の各警察署 ※一部警察署を除く |
9:00~17:00 |
大阪府 | 門真運転免許試験場 光明池運転免許試験場 |
8:45~12:00 12:45~14:30 |
福岡県 | 福岡自動車運転免許試験場 北九州自動車運転免許試験場 筑豊自動車運転免許試験場 筑後自動車運転免許試験場 |
9:30~10:30 14:00~15:00 |

東京都の場合、神田運転免許更新センターや新宿運転免許更新センターでは紛失による再発行手続きはできません。「運転免許試験場」に足を運びましょう。
再発行手続きに必要なもの・書類
免許証の再発行手続きに必要なものは、以下の通りです。
必要なもの | 詳細 |
運転免許証再交付申請書 | ・運転免許試験場や警察署にあるので、記入して提出する |
申請用写真1枚 (縦3.0cm×横2.4cm) |
・申請日前6か月以内に撮影したもの ・無帽、正面、上三分身、無背景 ・施設内にあるスピード写真機が利用できる場合もある |
本人確認書類 | 【いずれか1つ】 ・パスポート ・マイナンバーカード ・住民基本台帳カード 等 【以下の書類は2つ以上必要】 ・住民票 ・健康保険証 ・年金手帳 ・預金通帳またはキャッシュカード ・クレジットカード ・納税通知書 ・公共料金領収書 等 |
手数料2,250円 | ・証紙を購入することで支払う ・都道府県によって料金に違いがある |
免許証遺失・盗難てん末書 | 不要な場合もある |
細かくは都道府県によって異なるので、必ず各WEBサイトを確認しておきましょう。
外国籍の方が免許証の再発行を行う場合は、以下の書類も必要です。
・特別永住者証明書
・住民票(個人番号が記載されていないものでコピーは不可)
・在留カード
再発行にかかる時間
再発行にかかる時間は、手続きをする場所によって異なります。
運転免許試験場:即日発行1~2時間程度
警察署 :後日発行2~3週間
警察署の場合、免許証は後日に発行されるため、受け取る際に再度足を運ばなければいけません。

できるだけ早く手元に免許証がほしい場合は、運転免許試験場での再発行手続きがおすすめです。
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免許証を紛失したまま更新する方法
免許証の更新期間は、免許証の有効期間満了日である誕生日の前後1か月(計2か月間)です。更新期間中に免許証を紛失したときは、再発行手続きと更新を同時に行えます。少しでも効率よく手続きをするためには、同日の手続きをおすすめします。
更新時期に送付される、免許証の更新連絡はがきに記載された内容に従い、以下の書類を持って、運転免許試験場または警察署の窓口へ行きましょう。
手続きの際に必要なものは、以下の通りです。
必要なもの | 詳細 |
申請用写真1枚 (縦3.0cm×横2.4cm) |
・申請日前6か月以内に撮影したもの ・無帽、正面、上三分身、無背景 ・施設内にあるスピード写真機が利用できる場合もある |
本人確認書類 | 【いずれか1つ】 ・パスポート ・マイナンバーカード ・住民基本台帳カード 等 【以下の書類は2つ以上必要】 ・住民票 ・健康保険証 ・年金手帳 ・預金通帳またはキャッシュカード ・クレジットカード ・納税通知書 ・公共料金領収書 等 |
更新連絡はがき | 満了日の30~40日前に自宅へ届く |
免許の失効に注意
何らかの理由で更新できず、免許証の有効期限が切れた(失効)ときは、速やかに更新手続きを行う必要があります。失効後の期間によって、手続きの内容が異なります。
・6か月以内:講習・適性検査を受けると免許証が交付される
・6か月以上1年以内:講習・試験を受けて合格すると免許証が交付される
・1年以上:免許証の再取得が必要
海外旅行や入院、病気などやむを得ない理由で免許が失効した場合は、上記の手続きと異なります。以下のページを確認しましょう。
参照:運転免許証の有効期限が過ぎてしまった方へ(失効手続等)

「仕事が忙しかった」「更新のお知らせのはがきを見ていない」などの理由は、やむを得ない理由に該当しません。誤って失効しないように注意しましょう。
あわせて読みたい
再発行後に免許証が戻ってきた・見つかった場合は?
再発行した後に免許証が見つかった場合は、運転免許試験場または警察署で古い免許証を返納しましょう。このとき、新しく発行した免許証を誤って返納しないように注意してください。
また免許証番号の末尾は、免許証を紛失した回数を表しています。紛失するごとに「1」「2」「3」と増える仕組みです。

返納する際は、返納する免許証の末尾の番号が若い数字であることを確認すると安心です。
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よくある質問
免許証の紛失が発覚したときは、まず紛失した可能性のある場所へ連絡して、落とし物として届けられていないか確認をします。見つからない場合は、以下3点のことを速やかに行いましょう。
- 警察に遺失物届を提出する
- 信用情報機関に連絡をする
- 運転免許試験場または警察署で、免許証の再発行手続きを行う
普段から車を運転する場合は、免許証がないと運転できなくなってしまうので、迅速な再発行が必要となります。なお、免許証の再発行は代理人の申請は不可であり、必ず本人による手続きが必要です。
詳しくは「免許証を紛失したら最初にやるべき3つこと」をチェック
都道府県によって異なりますが、運転免許試験場なら即日発行が可能です。警察署での手続きだと後日発行になるので、できるだけ早く免許証が手元にほしい場合は、運転免許試験場で再発行を行いましょう。
免許証の再発行は、土日祝に対応していません。平日の昼間のみの対応になるので、営業日時をよく確認しましょう。
免許証の再発行手続きは、代理人が行うことはできません。本人のみの手続きとなります。
免許証遺失・盗難てん末書は、遺失届または盗難届を届出する際に警察署や交番などで発行してもらえます。事前に用意する必要はありません。
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