車の年式とは、 一般的に運輸支局で新車登録を行った年を指します。車の年式が古いか・新しいかによって、車の査定額や契約する保険料、支払う税金が変わります。本記事を通して車の年式の調べ方や注意点を知り、愛車の価値を把握しておきましょう。
この記事でわかること
- ・車の年式とは何か
- ・車の年式の調べ方
- ・車の年式が古くなるとどうなるのか
目次
車の年式とは:運輸支局で新車登録を行った年
車の年式とは、その車が新車として運輸支局に初めて登録された年(初度登録年)です。
新車登録を行った年月は車検証の項目に記載されており、普通車は「初度登録年月」、軽自動車は「初度検査年月」として記載されています。
車の年式は中古車であっても変わることはありません。その車両の最初の持ち主が初度登録した年が年式となります。
年式を見ることで、その車がどれほど古いかを判断することが可能です。一般的に、古い車は「低年式」、新しい車は「高年式」と呼ばれています。
車の製造された年を年式とするケースもある
車の年式は運輸支局で新車登録を行った年が設定されるとお伝えしましたが、製造された年を車の年式として考えるケースもあります。特に輸入車の場合、製造された年を年式として示すことが多いです。
輸入車は製造元が海外であるため、製造してから国内に流通するまでにある程度の期間が必要となります。実際に海外で製造された年と国内で登録された年がずれることは、よく発生するのです。
たとえば、製造が2022年であっても国内で新車登録をした年が2023年であれば、年式に1年の違いが出ます。
輸入車の場合は、製造された年と新車登録の年の両方に確認し、大きなズレがないかを確認しておきましょう。
モデル年式との違い
モデル年式とは、その車がいつのモデルなのかを示したものであり、一般的な年式とは異なります。
たとえば、2023年5月にモデルチェンジした車の場合、4月以前が前モデル車、5月以降が新モデル車となります。同じ年に新車登録された車であっても、モデルチェンジ前後で2種類のモデル年式が存在するのです。
モデル年式は一般的な車の年式とは異なるので、問われたときには混同しないようにしましょう。
車の年式の調べ方
車の年式の調べ方は、以下の3通りです。
車の所有者であれば、誰でも簡単に確認できますよ。
車検証(自動車検査証)
車の年式は車検証の上部に記載されています。普通自動車では「初度登録年月」、軽自動車では「初度検査年月」に示されているのが車の年式です。
車検証は運転時の携行を義務付けられているため、グローブボックスに保管している人が多いでしょう。車が近くにあれば、すぐに確認できる方法です。
車検証での年式確認は、もっとも手軽かつ確実な方法です。
新車保証書
新車保証書とは、新車購入時にメーカーやディーラーから受け取る、保証期間を示す書類です。以下の画像の赤枠に書かれた初度登録日が、この車の年式に該当します。
新車保証書は、整備手帳(メンテナンスノート)とセットになって車検証と同じ場所で保管されていることが多いです。
保証書は車の売却時や車検で必要になるため、わかりやすい場所での保管保存がおすすめです。
また、中古車を購入し、その車の新車保証期間が終了している場合は、新車保証書がありません。中古車でも新車の保証期間内である場合は、購入時に所有者が受け取っています。
シートベルトのタグ
シートベルトのつけ根にあるタグにはシートベルトの製造年が記載されており、車の年式として参考にできます。
ただし、タグに記載された年はシートベルトの製造年であり、車両本体の製造年や登録年ではないため、確実な年月は把握できません。タグがついていないシートベルトもあるため、あくまでも参考として見ておきましょう。
車の年式を確認するときの注意点
車の年式を確認するときには、以下の点に注意しましょう。
- 西暦と和暦を間違えないようにする
- 年式だけで車のモデルは判断できない
西暦と和暦を間違えないようにする
車の年式は、書類によって西暦(2023年)や和暦(令和5年)などと統一されていないため、間違えてしまうことも少なくありません。一般的に、車検証は和暦で、保証書は西暦で表記されていることが多いです。
和暦では平成=H、令和=Rのアルファベットで表記されています。記入するときには間違えないようにしましょう。
西暦 | 和暦 |
2010年 | 平成22年 |
2011年 | 平成23年 |
2012年 | 平成24年 |
2013年 | 平成25年 |
2014年 | 平成26年 |
2015年 | 平成27年 |
2016年 | 平成28年 |
2017年 | 平成29年 |
2018年 | 平成30年 |
2019年 | 令和元年・平成31年 |
2020年 | 令和2年 |
2021年 | 令和3年 |
2022年 | 令和4年 |
2023年 | 令和5年 |
年式だけで車のモデルは判断できない
モデル年式はその車がいつのモデルなのかを示したものであり、年式とは別物です。同じ年式の車が、すべて同一モデルとは限りません。同じ車の種類・年式であっても、モデルチェンジ前のものもあれば、以後のものもあります。
モデル年式を確実に把握したいときは、ディーラーや車の販売会社に確認しましょう。
車の年式が必要になる場面
車の年式は、以下の場面で必要になります。
- 中古車を査定・売却するとき
- 車の税金を計算するとき
- 自動車保険の契約するとき など
年式が古いか・新しいかによって、車の価値は大きく変わります。価値が異なれば、売却価格や税金、保険料が変わってくるため、上記のような場面で年式が問われるのです。
車の査定・売却を検討している場合は、カーセブンにご相談ください。
車の年式ごとの特徴や価値
車の年式によって、車の価値は変化します。ここでは3年、5年、7年、10年に分けて、それぞれの年式における車のおおよその価値を紹介します。
ただ、車の価値は年式だけでなく走行距離やそのときの中古車市場のトレンドにも左右されるため、1つの参考として捉えましょう。
年式 | 特徴 |
3年 | ・品質がよく走行距離が短い ・売却価格が高額になる可能性が高い |
5年 | ・3年と比べるとやや使用感が目立つ車とされる ・メンテナンスされた車なら品質がよく、売却価格が高価になる可能性が高い |
7年 | ・7年から低年式されるのが一般的なので、売却価格が下がる可能性が高い ・人気のある車種なら7年でも高価で売れる |
10年 | ・状態によっては売却が難しいケースがある ・近年は車の寿命が伸びているので、売却自体は充分可能 |
このように、年式によって特徴が異なります。車を売却するとき、あるいは中古車を購入する際には、上記の年式の特徴を目安として判断するようにしましょう。
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車の年式が古くなるとどうなる?
年式が古くなると、以下のようなデメリットがあります。
税金が高くなる
車は新車登録時から13年、18年を目途に、自動車税や自動車重量税が高くなります。
「古い車=環境負荷が大きい」とされており、国が環境性能に優れた新車への乗り換えを促しているため、税金が高くなっています。
実際に税金がどれくらい上がるのかを見ていきましょう。
自動車税の一覧
自動車税は新車登録から13年を超えると、標準税率より約20%の増税となります。
▼自動車税(普通車)
排気量 | 2019年9月30日以前 新車登録 |
2019年10月1日以降 新車登録 |
新車登録から 13年以上 |
1,000cc以下 | 29,500円 | 25,000円 | 約33,900円 |
1,001〜1,500cc | 34,500円 | 30,500円 | 約39,600円 |
1,501〜2,000cc | 39,500円 | 36,000円 | 約45,400円 |
2,001〜2,500cc | 45,000円 | 43,500円 | 約51,700円 |
2,501〜3,000cc | 51,000円 | 50,000円 | 約58,600円 |
3,001〜3,500cc | 58,000円 | 57,000円 | 約66,700円 |
3,501〜4,000cc | 66,500円 | 65,500円 | 約76,400円 |
4,001〜4,500cc | 76,500円 | 75,500円 | 約87,900円 |
4,501〜6,000cc | 88,000円 | 87,000円 | 約101,200円 |
6,001cc〜 | 111,000円 | 110,000円 | 約127,600円 |
▼軽自動車税
新規登録年月 | 新規登録から13年未満 | 新規登録から13年以上 |
平成27年(2015年) 3月31日以前 |
7,200円 | 12,900円 |
平成27年(2015年) 4月1日以降 |
10,800円 | 12,900円 |
自動車重量税の一覧
自動車重量税は車検証の交付を受けるときに、車検証の有効期限分の重量税を支払っており、13年、次いで18年のタイミングで増税となります。
▼自動車重量税(継続検査時)
自動車の重量 | エコカー (本則税率) |
エコカー対象外 (13年未満) |
エコカー対象外 (13年経過) |
エコカー対象外 (18年経過) |
軽自動車 | 5,000円 | 6,600円 | 8,200円 | 8,800円 |
0.5トン以下 | 5,000円 | 8,200円 | 11,400円 | 12,600円 |
~1トン | 10,000円 | 16,400円 | 22,800円 | 25,200円 |
~1.5トン | 15,000円 | 24,600円 | 34,200円 | 37,800円 |
~2トン | 20,000円 | 32,800円 | 45,600円 | 5400円 |
~2.5トン | 25,000円 | 41,000円 | 57,000円 | 63,000円 |
~3トン | 30,000円 | 49,200円 | 68,400円 | 75,600円 |
増税前のタイミングで、車を買い換えるのもひとつの選択でしょう。
車両保険に入れない可能性がある
年式が古すぎる車の場合、自動車保険(任意保険)の補償のひとつである「車両保険」に加入できない可能性があります。
事故や盗難、火災、洪水などのトラブルにより発生した車の修理代などの損害を補償する保険のこと
その理由としては、以下のふたつがあります。
- 古い車には時価額がつけられない
- 時価額が低すぎると、車両保険では修理代を補償しきれない
車両保険の料金はさまざまな要素で決まりますが、年式もそのひとつです。その車の年式が古く時価額が低すぎると、その車を評価できないため車両保険に加入できないことがあります。
また、古い車は保険金より修理費用が高くなり補償しきれないことから、車両保険への加入が断られてしまうケースがあるのです。
高価格で売れにくくなる
中古車の価値の基準は、年式が大きく影響しています。もちろん走行距離や市場のトレンドなども評価に影響しますが、年式も基準のひとつです。一般的に、年式が古くなれば車の価値が低くなり、高価格で売れにくくなります。
少しでも高価格で売却したいと考えているなら、できるだけ早く査定に出すとよいでしょう。車の売却価格は気にしない場合は、増税する13年を目安に売却の検討をおすすめします。
年式が古くなる前に売却することも検討しよう
今所有している車少しでも高い値段で売却したいのであれば、中古車としての価値があるうちに手放すのがよいでしょう。中古車の価値は年式に比例して下がっていくので、なるべく早く売るほうが納得いく値段で買い取ってもらえる売れる可能性が高いです。
「できるだけ高値で売却したい」「愛車を安心して売却したい」という場合は、ぜひカーセブンにご相談ください。カーセブンはJPUCの「適正買取店認定制度」の要件を満たしており、安心して売却できます。しつこい勧誘により仕方なく車を売却するといったトラブルもありますが、カーセブンではお客様が気持ちよく取引できる対応を心がけています。
また、売却の契約後7日間まで電話1本で無料キャンセルが可能です。信頼できる買取店で車を売却したい方は、ぜひお気軽にカーセブンにご相談ください。
よくある質問
車の年式とは、その車が新車として運輸支局に初めて登録された年(初度登録年)です。新車登録を行った年月は車検証の項目に記載されており、普通車は「初度登録年月」、軽自動車は「初度検査年月」として記載されています。
詳しくは「車の年式とは:運輸支局で新車登録を行った年」をチェック
A.車検証(自動車検査証)の上部に記載されている「初度登録年月」、軽自動車の場合は「初度検査年月」が車の年式です。ほかにも、新車保証書やシートベルトのタグで年式を把握することも可能です。
詳しくは「車の年式の調べ方」をチェック
「値段は高くてもOK、新しさを重視する」という場合は3年〜5年式、「使用感などは気にせず、安さを重視する」という場合7年〜10年式がおすすめです。年式によって特徴が異なるので、自分のニーズに合うものを選びましょう。
年式が古くなると、以下のようなデメリットがあります。
- 税金が高くなる
- 車両保険に入れない可能性がある
- 高価格で売れにくくなる
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