更新日2022.12.06

免許返納をする年齢は?返納するべき理由や返納しないケースも紹介

免許返納年齢_アイキャッチ

高齢者の運転による交通事故が社会問題となっていることもあり、自身の身体能力低下を感じたときや、家族の進めで免許返納を考える人は少なくありません。免許返納に年齢制限はありませんが、65〜74歳の間に返納する人が多いです。

この記事では、免許返納の年齢の目安や返納制度の概要を詳しく説明しています。高齢者講習や、免許返納で受けられる特典についても解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事でわかること

  • ・免許返納の概要と年齢の目安
  • ・免許更新時の高齢者講習の内容
  • ・免許返納すると受けられる特典

免許返納の年齢の目安は?返納制度の概要もあわせて解説

高齢ドライバーによる交通事故が社会問題となり、平成10年の道路交通法の改正により有効期限が残っている免許証を本人の意思で返却できる自主返納制度が開始されました。

運転免許が不要になった人や、加齢などにより運転に不安を感じるドライバーが、自主的に返納することが可能です。ただし、違反などによる免許取消を受けている人や、免許停止または免許停止の基準に該当している人、初心運転者制度における再試験の基準に該当している人は自主返納ができません。

免許返納は何歳から行うべきか、目安となる年齢や年齢制限などのルールはあるのでしょうか。次の章で解説します。

年齢の目安は70歳|年齢制限は設けられていない

免許返納には「何歳になったら返納しなければならない」といったルールはなく、年齢制限も設けられていません。高齢者に限らず、若い世代の人でも返納は可能です。

以下は平成24年〜令和3年までの65歳以上の免許返納数です。

免許返納数

参照データ:警察庁|運転免許統計

上のグラフの割合を見ると、65〜74歳の免許返納数が65歳以上の約半数以上を占めており、令和元年を過ぎてからは、65〜70歳、70〜74歳の免許返納数が同じ程度に多いことがわかります。

70歳を過ぎて運転に不安を抱くようになった高齢ドライバーが、自主的に返納する傾向があるようです。

免許返納をする平均年齢は74歳

以下は令和3年に免許返納を行った人の平均割合を示したグラフです。

免許返納数 年齢別割合

参照データ:警察庁|運転免許統計

警視庁が発表している令和3年の運転免許統計データを元に計算すると、免許返納をする年齢は平均73.76歳という結果になりました。

免許返納は何歳でするべき?目安となる基準は運転能力

免許返納を行う人の年齢は70歳〜79歳が全体の49%となっており、約半数を占めています。しかし、運動能力は人によって異なるので「何歳になったら」というよりも、自身の運動能力で判断することが重要です。

たとえば、以下のような症状が見られたら返納を検討しましょう。

こんな症状が出たら要注意

・右左折のウインカー操作を間違えることがある
・カーブをスムーズに曲がれないことがある
・歩行者、障害物、ほかの車に注意を払えないことがある
・車庫入れのときなど、塀や壁をこすることが増えた

返納しない場合は70歳以降の免許更新手続きが煩雑になる

年齢別_運転免許更新制度

上図のように、70歳を超えると免許証の更新時に高齢者講習の受講が義務付けられます。さらに、75歳以上になると、認知機能検査が行われ、認知症と診断された場合には、運転免許の取消しなどの行政処分となります。

また、70歳を超えると以下のように免許の更新頻度も変わります。

運転者区分

年齢

有効期間の末日

優良運転者
および一般運転者

70歳未満

満了日後5回目の誕生日から起算して1か月を経過する日

70歳

満了日後4回目の誕生日から起算して1か月を経過する日

71歳以上

満了日後3回目の誕生日から起算して1か月を経過する日

違反運転者

 

満了日後3回目の誕生日から起算して1か月を経過する日

高齢者講習・認知機能検査は予約制なので、いつでも自由に受けられるわけではありません。70歳を超えると免許更新の手間が増えることも、免許返納する人が増える理由のひとつといえるでしょう。

70歳以上になると高齢者講習が必須

高齢者講習は約2時間の講習時間がかかり、受講には手数料が必要です。高齢者講習の内容は、座学と運転適性検査、さらに実車講習があります。

高齢者講習は5種類あり、以下のように時間と費用が異なります。

講習の名称

講習内容

所要時間

講習手数料

高齢者講習

・70歳以上が受けられる一般的な講習

75歳未満
認知機能検査第3分類

2時間

5,100円

認知機能検査第2分類
認知機能検査第1分類

3時間

7,950円

シニア運転者講習

・70歳以上が受けられる
・高齢者講習と同じ内容
・住所地以外でも受講可能

75歳未満
認知機能検査第3分類

2時間

5,100円

認知機能検査第2分類
認知機能検査第1分類

3時間

7,950円

チャレンジ講習

・身体能力低下による運転への影響を確認する講習
・75歳以上は事前の認知機能検査の結果が、「記憶力・判断力に心配ありません」と判定になった人のみ受講可能
・合格後、簡易講習を受ける必要がある

 

1人約30分

2,650円

特定任意高齢者講習
(簡易講習)

・チャレンジ講習受講後に受ける簡易講習
・高齢者講習の代わりとなる

 

60分以上

1,800円

運転免許取得者教育

・高齢者講習と同等の運転技術の向上を目的とした講習

75歳未満
認知機能検査第3分類

2時間以上

教習所により異なる

認知機能検査第2分類
認知機能検査第1分類

3時間以上

教習所により異なる

免許更新の際は、高齢者講習受講後に交付される終了証明書が必要となるため、免許更新の前に高齢者講習を受講することになります。免許更新時は講習手数料のほか更新手数料2,500円が必要です。

75歳以上になると認知機能検査も必須

75歳以上になると、高齢者講習に加えて、認知機能検査も必須になります。認知機能検査とは、記憶力や判断力の低下があるかどうかを簡単な質問で測定する検査です。

認知機能検査の所要時間は30分、手数料は1,050円です。検査内容は次のとおりです。

認知機能検査の内容

1.手がかり再生
16種類の絵を記憶し、何が描かれていたかを回答する検査

2.時間の見当識
検査時の年月日、曜日及び時間を回答する検査

認知機能検査で認知症のおそれの有無が判定され、その結果によって決まるのが、受けるべき高齢者講習の分類(時間)です。また、認知機能検査で認知症のおそれありと判定され、さらに医師からも認知症と診断された場合には、運転免許の取り消しまたは停止となります。

実際に運転できる判断力や記憶力がなければ免許更新を行えない仕組みになっています。検査を行い少しでも不安を感じるようであれば、免許返納を検討することおすすめします。

スタッフ

認知機能検査時の持ち物も確認しておきましょう。

認知機能検査時の持ち物

・「検査と講習のお知らせ」はがき
・検査手数料 1,050円
・黒色ボールペン
・運転免許証
・眼鏡、補聴器など(必要な方のみ)

免許返納で受けられる特典は年齢により異なる場合もある

免許返納は運動能力低下による事故を防ぐだけでなく、さまざまなメリットが存在します。免許返納後は、身分証明書としても使える運転経歴証明書の交付申請が可能となり、65歳以上で運転経歴証明書を持つと、自治体や民間企業の特典を受けられます。

特典内容は自治体や企業により異なり、割引の種類によっては受けられる年齢が異なる場合もあります。以下で特典や割引の一例を見てみましょう。

免許返納後に受けられる特典の例

・バス、電車、タクシーの運賃の割引
・生活用品の購入や配送料の割引
・遺言・相続などの法律相談の初回割引

免許返納で受けられるメリットは、以下の記事で詳しく紹介しています。

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よくある質問

Q
免許返納の平均年齢は?
A

警視庁が発表している令和3年の運転免許統計データを元に計算すると、免許返納をする年齢は平均73.76歳となっています。

Q
平均年齢に達していなくても免許返納はしたほうがよい?
A

免許返納の平均年齢は、返納を考えるひとつの目安です。加齢による身体能力の低下を感じたときや、認知機能検査で不安を感じたときに検討してみましょう。

Q
免許自主返納のメリットは?
A

公共交通機関の割引や、生活用品・配送料の割引などの特典が受けられます。免許返納後に不要となった車を売却し、売却利益が入ることもメリットといえるでしょう。

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