ヘッドライトの樹脂は経年劣化し、黄ばみます。この黄ばみは、樹脂が紫外線やキズにより起こす変色が原因です。黄ばみの除去に加えて、コーティングをすることで、黄ばみを防止し本来の明るさを取り戻せます。

愛車の美しさを保ちたいと考えているのであれば、黄ばみをなくし、ヘッドライトをコーティングすることがおすすめです!
この記事でわかること
- ・ヘッドライトコーティングの効果と持続期間
- ・カー用品店やディーラーでヘッドライトをコーティングする費用
- ・DIYでコーティングをするときに必要な道具と費用
目次
ヘッドライトの美しさを守るためにコーティングは必要

ヘッドライトの樹脂は経年劣化し、徐々に透明性を失い黄ばんでしまいます。
車の顔、目ともいえるヘッドライトをきれいに保つことは、見た目の美しさだけでなく、安全面でも重要です。
汚れを放置すると黄ばみの原因になる
ヘッドライトが黄ばむ原因は、紫外線や細かなキズにより、ポリカーボネートと呼ばれる樹脂が変色するためです。

樹脂はガラスよりも飛散しにくい特徴をもちますが、紫外線に弱くキズつきやすい性質をもちます。
ヘッドライト本来の明るさを保つことは、安全に運転に欠かせない要素のひとつになります。
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ヘッドライトが黄ばんだ状態で起こりうる危険性
黄ばんだ状態だと光量が低下し、ヘッドライト本来の機能を果たせない可能性があります。
ヘッドライトは前方を明るく照らし、道路の状態や障害物、歩行者などを視認しやすくします。本来の明るさを保つことで、夜間やトンネルの暗い環境でも安全に走行できます。
ヘッドライトを磨くよりも効果が長持ちする
ヘッドライトは、劣化した表面のキズを磨くことで、クリアな状態を取り戻せます。しかし、ただ磨くだけでは、透明な状態を何年も継続することは難しいでしょう。
クリーナーでキズを取り除いた後に、ヘッドライト専用のコーティング剤を使い紫外線やキズから守ることで、黄ばみの防止につながります。
▼ヘッドライトクリーナーの参考商品

ヘッドライトクリーナーの参考商品:シュアラスター ヘッドライトクリーナー ゼロリバイブ
▼ヘッドライトコーティングの参考商品

ヘッドライトコーティングの参考商品:3M ヘッドライト用クリア コーティング剤
▼ヘッドライトのクリーナーとコーティング剤がひとつになった商品もある

クリーナー+コーティング剤の参考商品:KURE LOOX ヘッドライト クリア&プロテクト
ヘッドライトコーティングは何年もつ?
プロに依頼するヘッドライトコーティングの場合、施工方法によって耐用年数が異なります。3か月程度で効果が薄れるものもあれば、3年間効果が持続するものもあります。市販の商品では、最長で2年程度コーティングの効果が持続する商品もあります。
この期間を過ぎると、黄ばみが進行したりキズつきやすくなったりするでしょう。
一度コーティングした車も、1年以上経過したタイミングでメンテナンスをするなど、コーティングした店舗で確認してもらうのがおすすめです。
ヘッドライトコーティングの施工費用の相場
カー用品店などのヘッドライトコーティングは、5,000円から1万円以内で依頼できます。
■ヘッドライトコーティングの相場
店舗 | 参考価格 |
カー用品店A | ・効果3か月:3,300円 ・効果1年:9,900円 ・効果2年:13,300円 |
カー用品店B | ・効果6か月:5,500円 ・効果2年:22,000円 |
ディーラーA | 8,500~9,500円(※1) |
ディーラーB | 効果1年:4,950円 |
ディーラーC | 7,150円 |
コーティング専門店 | 8,580円 |
※ 2023年5月時点の金額です。
※1 持続期間の記載なし

この価格は、ヘッドライトの黄ばみ除去とコーティングがセットにっています。価格には効果の持続性などの要因によって差がでることもあります。
カー用品店やホームセンターで購入できるコーティング剤の場合、1,000~2,000円程度で購入可能ですが、洗車道具などを揃えるのであれば、1万円前後の費用がかかりることもあります。
自分でヘッドライトをコーティングする場合にチェックすること
市販の商品を使用してヘッドライトをコーティングするときは、こちらの3つをチェックしましょう。
ヘッドライト用のコーティング剤を選ぶポイント

コーティング剤を選ぶ際には、「耐久性」「価格」「密着性」の3つのポイントに注目しましょう。
ガラス、またはガラスを主成分としたコーティング剤は、耐久性に優れているといわれています。
・ガラス:ガラス成分のみが含まれたコーティング剤のこと
・ガラス系:シリコン(樹脂成分)を主成分とし、ガラス成分も含んだコーティング剤のこと
コーティング剤は、価格が高いからといって必ずしも効果があるとは言い切れません。3つ目の「密着性」も重要な要素です。インターネットの口コミや評判を参考にして、作業のしやすさや効果の持続性を確認しておくとよいでしょう。
セルフコーティングの場合、下処理やコーティングの施工方法により密着性や耐久性に大きな差が生まれます。少しでも効果を持続させるためには、説明書をしっかり読み、正しい手順で施工することが大切です。
自分でヘッドライトをコーティングする価格・費用
DIYでヘッドライトのコーティングをするとき、コーティング剤以外にも、おもに以下の道具を揃える必要があります。
■DIYでヘッドライトコーティングをする道具と費用
道具 | 費用 |
洗車道具 (バケツ・スポンジ・ホースなど) |
約4,000円 |
カーシャンプー | 約1,000円 |
耐水ペーパー 数種類 (#1000、#2000、#3000) |
セットで約1,000円 |
コーティング剤 | 1,000~2,000円 |
コーティング塗り込み用スポンジ | 約1,000円 |
コンパウンド | 約1,000円 |
マイクロファイバークロス (複数枚用意) |
約1,000円 |
マスキングテープ | 約500円 |
ポリッシャー(※) (研磨する電動工具。必要に応じて) |
5,000~30,000円 |
※ポリッシャーの役割は「ポリッシャーで磨いて透明度を高める」の見出しで解説しています。
ポリッシャーを購入しない場合で約10,000円、購入すると15,000円以上でヘッドライトをコーティングするための道具を揃えられるでしょう。
道具を揃える費用と施工する時間、手間を考慮したとき、5,000円前後でプロに依頼できるヘッドライトコーティングのほうが、コスパが高いこともあります。

少しでも費用を安くしたい方はDIYを、DIYが苦手な方はプロに依頼するなど、自分に合う方法を選んでみてくださいね!
DIYする際の注意点
下処理やコーティング剤の扱いに慣れていない場合、塗りムラが発生しやすくなります。
コーティング剤が不充分な場合、施工をしても効果の持続性が落ち、黄ばみの進行にもムラが出ます。
自分でヘッドライトをコーティングするときは、下処理を丁寧に行うことがムラを軽減するポイントです。詳しい施工方法は、次の見出しで紹介しています。
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ヘッドライトをコーティング施工する流れ
ヘッドライトをコーティングする流れは、DIYもプロに依頼する場合も大きく変わらず、以下のような順番で行います。

ヘッドライトの状態や店舗により、手順が異なる可能性もあります!
洗車で汚れを落とし、水滴を拭き取る
ヘッドライトは車の前面に位置していることから、ホコリや砂、虫などがつき汚れやすい部分です。
まずは水を流し表面の汚れを落とします。次に、カーシャンプーをスポンジで泡立ててヘッドライトの表面を洗い、水で流しましょう。
泡をきれいに流したら、マイクロファイバークロスなどのやわらかい布で水滴を拭き取ります。水垢になるため、ボディについた水滴も必ず拭き取りましょう。
マスキングで養生する
洗車が完了したら、ヘッドライド周辺のボディ部分にマスキングテープを貼ります。
マスキングテープは、ポリッシャーによるキズを防ぐため、塗装面にコーティング剤がつくことを防ぐために使用し、この作業を「養生」といいます。
コンパウンドで塗装剤を剥離する
新車にコーティングをするときは、コンパウンドを利用して、ヘッドライトについているコート剤を剥離します。
新車以外にも、ヘッドライトに黄ばみがないときは、この作業を省略しても構いません。
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ポリッシャーで磨いて透明度を高める
コート剤を剥離したあとは、表面を磨いてキズを取り除きます。小さなキズをきれいに研磨することで、ヘッドライトの透明感と、コーティング剤の密着力が向上します。
プロにコーティングを依頼する場合、表面のキズをポリッシャーと呼ばれる電動工具で研磨することもあるでしょう。

ポリッシャーの参考商品:BOSCH(ボッシュ) 吸じんランダムアクションサンダー
ポリッシャーは、安い商品で5,000円から1万円で購入できるため、DIYでも利用することが可能です。
ただ、電動工具の扱いに慣れていない方の場合、うまく研磨できない可能性があるため、無理にポリッシャーで磨く必要はありません。少し手間は掛かりますが、複数の耐水ペーパーを使い少しずつ磨いていきます。
コーティング剤を塗り込む
次に、スポンジを使いヘッドライト専用のコーティング剤を塗り込みます。このとき、コーティング剤がボディの塗装面などにつかないよう、注意しながら作業することが大切です。
塗り込んだあとはマイクロファイバークロスで乾拭きします。
コーティング剤は塗り込むと硬化がはじまるため、スピーディな作業が必要です。時間をかけて塗り込んでいると、硬化により塗りムラが発生します。
乾燥させる
コーティング後は、コーティングの被膜を定着させるために乾燥させます。店舗や商品により異なりますが、1時間以上乾燥させることが多いです。
乾燥しないままで雨などで濡れると、コーティング剤の密着性が低下するため注意しましょう。

作業時間は店舗により異なり、最短30分、長くて3時間程度かかります。初めてDIYをする方であればさらに時間がかかる可能性もあり、プロに依頼するほうが時間をかけずきれいな仕上がりが期待できます。
KeePerならコーティングから黄ばみ除去までワンストップ
カーコーティング専門店のKeePerでは、黄ばみを除去と防止、透明感を出すコーティング作業を行っています。ヘッドライトの美しさを引き出せるだけではなく、本来の明るさが蘇ります。
車種を問わず、ヘッドライト左右で8,580円(参考価格)であるため、DIYで道具を揃えるよりも費用を抑えられるでしょう。
詳しくはKeePerの「ヘッドライトクリーン&プロテクト」をご確認ください。
※一部の輸入車はコーティングできない場合があります
ヘッドライト以外もコーティングで見た目を美しく
車のコーティングは、ヘッドライト以外にもさまざまなパーツを施工できます。
愛車を汚れやキズから守り、見た目を美しく保つために、ヘッドライト以外もコーティングしてみませんか?
【ボディ】塗装面のツヤを取り戻し、汚れやキズから守る
ボディにコーティング施工をすると、新車のような塗装のツヤが取り戻せたり、汚れがキズから防いだりします。ボディコーティングは、ボンネットやドア、ルーフ(屋根)、フェンダー(タイヤ上部の泥よけ)、バックドアなど塗装面に施工できます。
青空駐車している車でも、紫外線による色あせ防止もでき、塗装本来の美しさを保てる点がメリットです。
■コーティング前後のイメージ
![]() コーティング前 | ![]() コーティング後 |
■参考価格:17,000~250,000円
※車のサイズやコーティングのメニューにより異なります
【ガラス】耐久性やはっ水性を向上させる
フロントやバックドアのガラスなどにコーティングをすることで、はっ水効果が高まり、雨の日の視界をよりよくします。
コーティングしたガラスが雨に濡れると、雨水が丸い水滴となり風圧で水が落ちるため、運転中は前方が見やすくなる効果が期待できます。
さらに、コーティングの被膜がイオンデポジット(白く丸い水垢)を防ぎ、美しさを保てる点もメリットです。

フロントガラスだけではなく、左右のドアガラス、リヤガラスへのコーティングも可能です!
■参考価格:3,500~30,000円
※フロントガラスのみや全面の価格帯を含めています
※ガラスのサイズや施工するガラス面、はっ水の持続効果により異なります
【ホイール】汚れの付着を軽減し、美しい光沢を保つ
泥汚れが付着しやすく、細かなキズもつきやすいホイールも、ガラスコーティングをすることで足回りをより美しく保てます。
コーティングの被膜をつくることで、泥やホコリなどの汚れをはじき、ホイールの表面へのキズも防止できます。
■参考価格:15,500~35,000円
※ホイールのサイズにより異なります
【シート】汚れや色あせを防ぎ、清潔感と上質な印象を保つ
レザーシートは車内の高級感を高める一方で、衣服やバッグなどの色移りがしやすく、キズや汚れがつきやすい特徴もあります。
シートにコーティングを施すことで、色移り、キズ、汚れを防止し、劣化を軽減します。小さなお子様がいる方、車内で飲食をする方、ペットとドライブを楽しんでいる方にとって、シートのコーティングが役に立つでしょう。

レザー(本革)以外にも、ファブリック(布)シートへのコーティングも可能です!
■レザーシート参考価格:30,000~100,000円
■ファブリックシート参考価格:5,000~30,000円
※施工するシート数、車のサイズ、車種により異なります
カーセブンで行うKeePerのコーティング施工

カーセブンでは、2023年3月より 「八王子多摩店」「川崎宮崎台店」「湘南平塚店」「相模原陽光台店」の4店舗にて、KeePerコーティングのサービスをスタートしました。
愛車の美しさを取り戻したい方、汚れや色あせを防止したい方は、KeePerのコーティングを利用してみませんか?

屋根のない駐車場に車を駐めていると、雨や黄砂、花粉などで汚れやすいですよね。紫外線にも当たっているため、コーティングがおすすめですよ!
「KeePer(キーパー)」のコーティングの特徴
KeePerコーティングの特徴は、新車の美しさを取り戻せること、被膜により汚れがつきにくく洗車が楽になることです。
レジン被膜の下にガラス被膜をつくることで、どこから見ても透明感のあるツヤを楽しめます。さらに表面に泥やホコリなどがついても、水洗い洗車をすることで汚れが落ち、塗装が直接汚れずキズ防止にも役立ちます。
カーセブンでできるKeePerのコーティング施工
「八王子多摩店」「川崎宮崎台店」「湘南平塚店」「相模原陽光台店」の4店舗では、「クリスタルキーパー」「フレッシュキーパー」との2種類のコーティングメニューを選択できます。
クリスタルキーパーは、KeePerコーティングのなかではリーズナブルな価格設定です。初めてコーティングをする方、少しでも費用を抑えながら愛車を美しくしたい方に向いています。
価格はリーズナブルですが、ガラスのようなツヤと透明感を生み出すため、新車のような美しさを実感できるでしょう。
フレッシュキーパーは、ガラスのような透明感に加え、洗車の手間を軽減できる「お手入れの楽さ」が魅力です。
コーティングの被膜や水や汚れをはじくため、雨に濡れることで汚れを洗い流してくれる効果があります。水洗い洗車だけで汚れを落とせる効果により、スポンジで泡を立てて洗車する手間を軽減できます。
「洗車は面倒に感じるけど、車はきれいにしたい」という方にはフレッシュキーパーがおすすめです。

クリスタルキーパーとフレッシュキーパー、どちらか決められない方でも予約を承っています!コーティングの効果や価格など、プロのスタッフにお気軽にご相談ください。
よくある質問
ヘッドライトコーティングは、必要な方もいれば、必要性を感じにくい方もいます。
夕方から夜間に運転する機会がある方は、明るい視野を確保するために、コーティングをするのがおすすめです。
暗い環境で運転をしない方でも、ヘッドライトの黄ばみが気になる方は、黄ばみ除去とコーティングをするとよいでしょう。コーティングをすることで、黄ばみの防止にもつながります。
ヘッドライトのコーティングは、カー用品店やホームセンターで道具を揃えることでDIYできます。
洗車をしたあとヘッドライトに塗布されたコート剤を剥離、磨いたあとにコーティング剤を塗り込みます。1時間以上乾燥させることで、ヘッドライトのコーティングは完成です。
DIYをする方は「DIYする際の注意点」を確認してみてください。ヘッドライトコーティング剤の参考商品は「ヘッドライトを磨くよりも効果が長持ちする」で紹介しています。
プロに依頼した場合は5,000~10,000円、DIYですべての道具を揃えて10,000円前後です。
DIYの場合、洗車道具など揃えるとお金はかかりますが、2回目以降は消耗品のみ用意すればよいため大きな費用はかかりません。
コーティングの仕上がりなどを考慮するのであれば、プロに依頼するのがおすすめです。
プロに依頼する場合の参考価格は「ヘッドライトコーティングの施工費用の相場」で詳しく紹介しています。
ボディの塗装を守るためには、ガラスコーティングが効果的です。
塗装面にガラスの被膜が作られ、塗装が直接汚れる、キズつくことを防ぎます。さらに、塗装の劣化や色あせも防げるため、愛車の価値を下げないことにもつながります。
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