更新日2023.10.26

車が加速しない・加速が悪い原因は何?対処法や修理費用について解説

車が加速しない・加速が悪い原因は何?対処法や修理費用について解説

車が加速しないと「何か重大な欠陥があるのかな?」と不安になる方も多いでしょう。

車に乗っているときに「いつもより加速が悪いな……」「アクセルを踏んだのに加速しない!」と感じた場合、車の部品の故障や装置の不具合などが原因として考えられます。

なかには、放置しておくと車が動かなくなってしまう可能性もあるため、早めに専門の業者への相談が必要です。

加速しない原因を確認し、自分の車がどのような問題に陥っていそうか把握しましょう。

この記事でわかること

  • ・車が加速しない原因と対処法
  • ・車が加速しないときの相談先

車が加速しないときに考えられる8つの原因と対処法

ユーザー

最近アクセルを踏んでもスピードが出なくて……。もしかして何か大きな問題があるの?

スタッフ
スタッフ

加速しない要因には、以下のようなものがあります。

以上のものを解決しようと車を下手にいじってしまうと、大きな故障につながる可能性もあるため、整備工場への持ち込みや車の買い替えを検討しましょう。

車の買い替えを検討している場合は、査定を受けて現在の車の価値を確認してみるのもおすすめです。

エンジン内の汚れ

エンジン内部の汚れは、エンジンオイルが主な原因とされています。

エンジンオイルは、ギアを円滑にする、またはエンジン内部を洗浄する役割を持っており、交換せずに劣化したものを使っていると、エンジン内部に汚れが溜まっていきます。

結果としてエンジンの性能を低下させて、加速しにくい状況を作ってしまう可能性があるでしょう。

エンジン内部の汚れは「エンジンオイルを交換する」もしくは「エンジンフラッシング(エンジン内部の清掃)をする」ことで、症状が改善されることもあります。

費用としては数千円程度です。

ただし、長年交換せずにいた、または走行距離が多いにも関わらず数回しかオイル交換していない場合にエンジンフラッシングを行うと、洗い流した汚れが別の場所に詰まって故障することも考えられます。

エンジンオイルの交換やエンジンフラッシングを自分で行うことに不安がある場合は、専門の業者に依頼しましょう。

燃料関係のトラブル

燃料関係のトラブルは大きく分けて以下の2つが原因として考えられます。

長期間運転せずにいた

長時間ガソリンが入ったまま置いていると、ガソリンに本来含まれていない水分などが混じることで燃焼しにくくなります。

燃焼が充分に行われないと、いつもより加速が弱く感じるかもしれません。

対策としては、新しく給油する、また、燃料添加剤を投入することが挙げられます。

費用としては、数百円〜数千円程度です。

燃料フィルターのつまり

燃料フィルターとは、燃料やタンクの汚れを除去するためのものです。

燃料フィルターの目が詰まっていると、スムーズに燃料を供給できず、加速がスムーズにできない原因となりえます。

対策としては、燃料フィルターの交換が挙げられます。専用の工具や技術が必要になるため、整備のプロに任せることが懸命でしょう。

費用は数千円〜数万円程度かかります。

点火系統の異常

ガソリン車の場合、以下のような部品が火花を散らしてガソリンに点火させることで動きます。

  • スパークプラグ
  • プラグコード
  • イグナイター
  • イグニッションコイル

以上のような部品に不具合が起きて、ベストなタイミングで点火できず、加速しない・加速が弱いという現象につながっているかもしれません。

整備工場に点検を依頼し、その部品を交換してもらうことで直る可能性があります

交換費用は交換する部品や部品の性能、依頼する業者によって異なり、たとえば、スパークプラグであれば部品代で数百円〜数千円程度で、工賃として1気筒1,000円程度です。

工賃だけでみると、軽自動車(3気筒・スパークプラグ1本1,000円と仮定)であれば約3,000円、乗用車(5気筒・スパークプラグ1本1,000円と仮定)で約5,000円となります。

目安としては、気筒の数×1,000円と考えればいいでしょう。

その他の部品の交換費用は以下が目安です(イグナイターとイグニッションコイルは一緒に交換することが一般的とされています)。

部品名 かかる費用
プラグコード 1本数万円程度(工賃:数千円、プラグコード1本:数千円)
イグナイター&イグニッションコイル 1気筒につき数万円

※どちらの部品も車の気筒の数だけ必要

ミッションの不具合

AT車(CVTを含む)の場合、ATF(オートマチック・トランスミッション・フルード)というミッションを潤滑に動かすためのオイルが必要です。

しかし、ATFが漏れている(焦げ臭い匂いがする)、不足している、劣化しているといった状態では、加速時に振動が起こって「加速しない」または「加速が鈍い」といった問題が発生する可能性があります。

ATFは、交換業者の場合「走行距離2万〜3万kmまたは2年ごと」、メーカーの場合「5万〜10万km」と、それぞれ交換の目安が設定されており、交換するには数千円〜数万円程度必要です。

スタッフ
スタッフ

ATFの交換だけで済めば安く済みますが、ATミッション自体の交換が必要な場合だと数十万円単位での費用がかかる可能性があります。

ミッションオイルの交換方法などについては以下の記事で解説しています。

安全機能の誤作動

メーカーによって名称が異なることもありますが、車には以下のような安全機能がついています。

  • 自動ブレーキシステム
  • ECU(車のあらゆるシステムを電子制御する機能)
  • 誤発進抑制機能

以上のようなものは、運転者の安全を確保するために設計されています。

しかし、これらの装置に汚れが付着している・部品に不具合が生じていると、加速を妨げる原因となっている可能性があります。

たとえば、自動ブレーキシステムなどをOFFにしたときに加速の改善が見られるようであれば、汚れやゴミが付着している可能性があるため、取り除くことで以前のような加速に戻るかもしれません。

スタッフ
スタッフ

OFFにできないものが原因となっていることも考えられるため、OFFにしても改善が見られない場合は専門業者に確認してもらうといいでしょう。

エアフィルターの汚れ

エアフィルター(エレメント・エアクリーナーとも呼ばれる)とは、エンジンルーム内に設置され、外部からエンジン内部に空気を取り込む際に、ホコリやゴミが入らないようにするためのフィルターです。

エンジンが着火・爆発するときには、このエアフィルターでろ過された空気が重要になります。

このエアフィルターが汚れている・目詰まりしていると、空気の吸い込みが悪くなって充分な空気が送られず、完全燃焼が起きないことで加速を弱く感じるかもしれません。

エアフィルターは走行距離2万〜5万kmでの交換が目安とされており、交換することで従来の加速に戻る可能性があります。

某カーメンテナンス業者での交換費用は3,400〜5,300円です。

電子基板やセンサーの異常

車の電子基板にある「電解コンデンサ」という部品が故障していると、アクセルを踏んでもエンジンが動かない問題が発生する可能性があります。

この原因は寿命や劣化によるもので、電解コンデンサが液漏れを起こし、自動車のコンピューターシステムが誤作動を引き起こしてしまうことがあります。

また、「センサー」は車全体に指示を送る役割を持つものです。

以下のセンサー各種が故障すると、車のアクセルを踏んでもスピードが上がらない状況を起こす可能性があるでしょう。

  • スロットルポジション
  • バキューム
  • クランク角
  • 車速信号(加速度)確認
  • エアフローメーター
  • 吸気温
  • 水温
  • 空気圧
  • ノック
スタッフ
スタッフ

センサーに不具合が生じている場合どこが原因となっているかわかりにくいため、専門家に点検を依頼するほうが確実です。

タービンブローの発生

タービンブローとは、ターボチャージャー(エンジンに圧縮した空気を送り込み、エンジンの排気量以上のパワーを得れるもの)に異常が発生している状況を指します。

原因とされているのは、以下の3つです。

タービンブローの原因

・エンジンオイルの焼きつき
・異物を吸い込んでしまい動作不良
・ターボチャージャーそのものの破損

費用としては、ターボチャージャー自体の金額にもよりますが、「数万円〜数十万円程度かかる」とされています。

車が加速しないときの相談先

車が加速しないときの原因を突き止めるためには、専門的な知識が必要です。

また、加速しない原因はひとつだけとは限らず、複合的に起こっている可能性もあります。

少しでも異常を感じた場合は、整備工場やディーラーなどの専門業者に相談しましょう。

白煙が出る・ガタガタなどの異音がするといった目に見える異常から、目には見えない内部の故障まで、異変が起こっていることは車が加速しない原因を解明する手掛かりになります。

スタッフ
スタッフ

整備工場やディーラーに行く際は、「加速しない」という状態を伝えるだけでなく、一緒に起こっている現象とともに伝えると、より早い原因解明につながる可能性が高いでしょう。

車が加速しないときは買い替えを検討するのも1つの手段

一般的に「車は走行距離10万〜15万kmで寿命を迎える」と言われています。

これくらいの走行距離になった場合、部品交換などの修理することで多額の費用がかかるだけでなく、次々と問題が起こる場合も考えられます。

そのため、今の車を売却して新しい車に乗り換えることも検討すべきです。

スタッフ
スタッフ

カーセブンは、無料で査定を受けつけていて、契約した場合でも契約日から7日間までキャンセル無料。また、お客様の希望に沿った車をお探しするサービスも展開しています。

よくある質問

Q
車が加速しない原因にはどのようなものがある?
A

車が加速しない原因は「エンジン内の汚れ」「燃料関係のトラブル」「点火系統の異常」「ミッションの不具合」「安全機能の誤作動」「エアフィルターの汚れ」「電子基盤やセンサーの異常」「タービンブローの発生」などが考えられます。

複数の原因が影響している可能性もあるため、修理や整備を専門とする業者に見てもらうといいでしょう。

Q
車が加速しないときはいくら修理費用がかかる?
A

車が加速しない原因はさまざまです。その原因によって修理費用が変わるため、一度整備工場やディーラーに確認してもらい、どのくらいの修理費用がかかるのか聞いてみましょう。

ガソリンを新しく入れる、軽微な部品の交換といった対策であれば数千円で済みますが、大きな部品を交換することになると数十万円単位になる可能性もあります。

数十万円の修理費がかかる場合は、ほかの部品にも故障が起きやすい時期になっている可能性もあるので、新しい車への乗り換えを検討してみてもいいかもしれません。

新しい車をお探しならカーセブンに相談してみてください。

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