自動車のリサイクル料とは、車を解体する際に行う作業に関連した費用です。車の購入・売却ではリサイクル料に対して消費税はかからず、廃車・解体をするときのみ消費税が課税されます。
廃車後の車が適切に解体されるよう、2005年1月から「自動車リサイクル法」が施行されました。これにより、新車の購入時、オーナーがリサイクル料金を支払っています。
この記事でわかること
- リサイクル料、リサイクル券の意味
- 帳簿でリサイクル料を仕訳するときの例
- リサイクル料の預託状況の確認方法
目次
自動車のリサイクル料(預託金)とは
自動車のリサイクル料とは、車を解体・処理を適切に行い、リサイクルするために必要な費用です。
リサイクル料は車の購入時に支払っており、その証明として「リサイクル券」を受け取っています。
車を売却するとき、車の所有者がリサイクル料の相当額を含めた金額を、売却額として受け取れます。そのため、自分が廃車・解体手続きをしないときは、リサイクル料が還ってくるのです。そして、リサイクル料を支払うのは、車を廃車にする際の所有者となります。
リサイクル料の目安はこちらのとおりです。なお、メーカーや車種により料金は異なります。
自動車の種類 | リサイクル料の 合計額の水準 |
軽・小型乗用車(コンパクトカー) エアバッグ類4個、エアコン有り |
7,000円~16,000円程度 |
普通乗用車 エアバッグ類4個、エアコン有り |
10,000円~18,000円程度 |
中・大型トラック エアバッグ類2個、エアコン有り |
10,000万円~16,000円程度 |
大型バス エアバッグ類2個、エアコン有り |
40,000円~65,000円程度 |
※加えて、資金管理料金290円(新車購入時、H29.4.1改定)または410円(廃車時、H29.4.1改定)、情報管理料金130円(H24.4.1改定)が必要となっています。
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自動車のリサイクル料に課税される消費税とは
リサイクル料に対する消費税は、車の購入・売却時にはかからず、廃車時に課税されます。
各タイミングでの詳細を見ていきましょう。
【購入時】新車・中古車ともに消費税はかからない
車を購入するとき、リサイクル料を支払います。新車、中古車問わず、支払うリサイクル料には消費税がかかりません。
新車を購入する際に「リサイクル料を支払った(預託した)証明」として、リサイクル券が発行されます。
【売却時】消費税はかからない
車を売却するときは、車本体とリサイクル券を買取業者に譲渡します。
一般的に、買取価格にリサイクル料を含められますが、リサイクル料に対して税金はかかりません。
【廃車時】消費税がかかる
廃車の場合、リサイクル料を使用した車の解体を依頼するサービスを受け、費用を支払うため消費税が発生します。
個人であれば特に問題ありませんが、法人や個人事業主が事業として利用していた車の場合、帳簿で仕訳を行う必要があります。
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自動車のリサイクル料を会計処理するときの仕訳方法
法人や個人事業主の方で、事業用の車を購入したとき、そして廃車にするためにリサイクルに関連するサービスの支払いをしたときは仕訳が必要です。
ここでは、リサイクル料15,000円、資金管理料金が200円だったときを例に紹介します。
まず、事業用の車を購入した際のリサイクル料は、このように仕訳します。
借方 | 貸方 | ||
リサイクル料 | 15,000円 | 現金 | 15,200円 |
支払手数料 | 200円 |
次は、事業用の車を廃車にせず、リサイクル料の返金を受けたときの例です。
借方 | 貸方 | ||
現金 | 15,000円 | リサイクル料 | 15,000円 |
そして、事業用の車を廃車にするときの例です。廃車の際はリサイクル料を支払います。
借方 | 貸方 | ||
支払手数料 | 15,000円 | リサイクル料 | 15,000円 |

ここでは仮の料金を入れていますが、実際の料金は「リサイクル券」に記載されています。
自動車のリサイクル料が還付されるとき
自動車を売るとき、購入時に支払ったリサイクル料を含めた金額が買取価格となります。

別途還付されるのではなく、車両金額にリサイクル料が上乗せされるということですね!
自動車のリサイクル料が還付されないとき
自動車を廃車にするとき、または廃車前提で売却したときはリサイクル料は還付されません。
これは、車を廃車・解体する際にリサイクル料を使用するためです。
自動車のリサイクル券はどこにある?

画像引用元:自動車ユーザーの方 | 自動車リサイクルシステム
リサイクル券は、一般的に車検証やメンテナンスノートと一緒に保管されていることが多いでしょう。
中古車を購入した、個人間で車を譲り受けたときは、前オーナーがリサイクル券を紛失している可能性もあります。

2005年以前に新規登録された車は、リサイクル法施行前となるため、リサイクル券は存在しません。
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自動車のリサイクル券を紛失したときの対処法
リサイクル券は再発行できない書類ですが、なくても車の売却は可能です。リサイクル券がないときは、「自動車リサイクルシステム」で預託状況を確認し、照会結果を印刷して代用しましょう。
預託状況の確認には、これらの情報が必要です。
- 車両区分(軽自動車・普通車)
- 車体番号
- 登録番号(ナンバープレートの情報)
これらはすべて車検証に記載されています。
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よくある質問
リサイクル料に関連する消費税は、廃車手続きの際に必要です。
車を購入・売却する際のリサイクル料には、消費税がかかりません。
法人や個人事業主の方が、事業用の車を購入・売却したときは仕訳が必要です。廃車の際はリサイクル料に消費税がかかりますが、支払手数料・リサイクル料として仕訳を行います。
仕訳の方法は「自動車のリサイクル料を会計処理するときの仕訳方法」で詳しく紹介しています。
リサイクル料は、車を解体する際の、シュレッダーダスト(車を破砕したときに出る屑)やエアバッグ類のリサイクル、フロン類(環境に悪影響を与える物質)の破壊に使用されています。
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