更新日2024.09.26

車のイグニッションコイルとは?役割や故障のサイン、交換方法を解説

イグニッションコイルは、エンジンの始動において重要な役割を持つ部品です。

そのため、「エンジンがかかりにくい」「いつもより加速力が弱い気がする」と感じたときには、イグニッションコイルの不調を疑う必要もあります。

スタッフ
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イグニッションコイルが故障したまま走行すると、突然エンジンが停止する可能性もあるため、不調に気づいた時点で、すぐに対処しましょう。

この記事でわかること

  • ・イグニッションコイルが不調なサイン
  • ・イグニッションコイルの寿命
  • ・イグニッションコイルの交換方法
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イグニッションコイルとは

画像引用:NGKスパークプラグ製品サイト

イグニッションコイルは、変圧器のような役割を持ち、エンジンの始動において重要な部品です。

イグニッションとは、英語で”点火””発火””燃焼”の意味を持ちます。点火プラグとも呼ばれる「スパークプラグ」という部品と一緒に使うことで効果が発揮されます。

スパークプラグは、ガソリンと空気の混合気に火花を散らせて着火させる、ライターのような役割を持つものです。スパークプラグが稼働するには、2万〜3.5万V程度の電圧が必要とされています。

イグニッションコイルは、通常自動車のバッテリーで流れる約12Vの電圧を、2本のコイルを使って増幅させて、スパークプラグの稼働に必要な電圧へと変換する役割を持っています

イグニッションコイルの寿命

イグニッションコイルの寿命は「走行距離10万km程度」とされています

ただし、何らかの原因で想定よりも早く故障する場合もあります。寿命とされている目安より早く不調を感じた場合は、早急に点検しましょう(具体的な不調の症状はこちらで解説)。

スタッフ
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走行距離は一般的に約1年に1万kmが目安とされているので、新車登録から約10年を目安に交換することになりますね!

イグニッションコイルが不調なときに見られるサイン

イグニッションコイルに不具合(劣化や故障)が起きているときには、以下のような症状やサインが現れる可能性が高いです。

アクセルを踏んでも加速している感覚が弱い

イグニッションコイルに異常が生じていると、スパークプラグの点火が上手くいかない確率が高まります。

スパークプラグが点火しないと、加速のエネルギーが足りなくなり、アクセルを踏んでも充分な加速力が生まれないこともあります。

加速力が弱まる原因はほかにもありますが、アクセルを踏んだときに違和感がある場合は、イグニッションコイルの不具合も疑いましょう。

エンジンがかかりにくいと感じる

キーを回したり、エンジン始動ボタンを押したりしても、普段よりもエンジンのかかりが悪いと感じる場合、イグニッションコイルの不具合が考えられます。

加速と同様に、エンジンの始動においてもイグニッションコイルの役割は重要です

イグニッションコイルは、スパークプラグが点火するのに必要な電力を変圧して届けますが、不具合が生じて変圧力が弱まることで、エンジンがかかりにくくなります。

アイドリング中に違和感がある

アイドリングとは、車にエンジンがかかったまま停止している状態です。

アイドリングにはエンジンに一定の回数が必要なので、イグニッションコイルに不調があることで回転数が下がり、違和感につながります

また、ハンチングというエンジンの回転数が上下して安定しなくなる現象も起こりえます。

スタッフ
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エンジン音が普段と違ったり、エンジンが停止してしまったりする場合は、イグニッションコイルに不具合が生じている可能性があるでしょう。

エンジンの警告灯が点灯している

エンジン警告灯のマーク

エンジンに異常が生じているときには、上の画像のようなエンジン警告灯と呼ばれるランプが点灯します。エンジンの始動時にも点きますが、異常がない場合はすぐに消えます。

ただし、走行中にも点灯が続く場合は、エンジンのどこかに何らかの故障がある可能性が高いです。

イグニッションコイルに異常が発生している場合は、エンジンの点火を制御するイグニッションセンサーが反応して警告灯が点灯します

スタッフ
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エンジンに関するほかの部分の異常も考えられますが、イグニッションコイルが原因かもしれないと頭に入れて点検しましょう。

イグニッションコイルの点検方法

エンジンの始動や車の走行などには、イグニッションコイル以外にも複数の部品が関わり合っています。

不調の原因がイグニッションコイルかどうかを見極めるときには、以下のような方法があります。

スタッフ
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車の扱いに慣れていない方は、自身で確認しようとせず、整備工場や工場を持つ自動車用品販売店などに相談しましょう。

パワーバランステストの実施

イグニッションコイルは、エンジンの気筒ごとにひとつずつ設置されているため、すべてのイグニッションコイルか、どこかの箇所だけが故障しているのかを確認する必要があります。

その確認に有効な方法のひとつが「パワーバランステスト」です。

パワーバランステストとは、エンジンの気筒のどれに不具合が出ているのか確認する方法で、以下のような順番で実施します。

パワーバランステストの実施手順

1.エンジンルームを開け、イグニッションコイルを見える状態にする

2.エンジンを始動した後、イグニッションコイルをひとつずつ取り外し、不具合のあるイグニッションコイルを特定する

故障だった場合には、「そのイグニッションコイルを引き抜いてもエンジンが停止しない」という症状が見られます

ただし、イグニッションコイルではなく、別の部品が不具合を起こしている可能性もあります。

そのため、同じ気筒に別のイグニッションコイルを入れ替えて点検し、イグニッションコイルとそれ以外の部品のどちらが故障しているのか確認してみましょう。

入れ替えてみても同じ箇所に不具合が生じた場合は、イグニッションコイル以外で気筒のどこかが故障している可能性が高いです。

このテストは専門業者が行っているケースが多く、専門知識なく行ってしまうと正しい結果が得られなかったり、エンジンに関する不具合を引き起こしてしまう可能性もあります。

スタッフ
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少しでも不安がある場合は専門業者の点検を受けて、修理してもらうといいでしょう。

イグニッションアナライザーの使用

イグニッションアナライザーとは、イグニッションコイルの状態が確認できる機械です。使用すると、エンジン回転数・燃焼時間・1次コイル通電時間・点火2次電圧の4つの数値がわかります。

使用する場合は、以下の手順で実施します。

イグニッションアナライザーのコネクターに、自車に合ったプローブ・センサー(ハイテンションコード用またはダイレクトイグニッション用)を装着する
エンジン内部の構造タイプ(4サイクル、2サイクル、同時点火)を選択する
エンジンを始動する(イグニッションコイルにカバーがある場合は取り外しておく)
測定モードを選択し、イグニッションコイル上部にセンサーを近づける
エンジン回転数・燃焼時間・1次コイル通電時間・点火2次電圧の数値が表示される

※以上の手順は、こちらの製品の場合の使用方法です。製品によっては使い方が異なる可能性があるため、詳しくは説明書で確認しましょう。

故障だった場合には、「ほかの気筒よりも電圧が高い」「点火時間が一部だけ長かったり短かったりする」「電圧の最大値と最小値に大きなばらつきがある」などの症状が見られます

このテストは専門業者が行っている場合が多く、専門知識なく行ってしまうと正しい結果が得られなかったり、エンジンに関する不具合を引き起こしてしまう可能性もあります。

スタッフ
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パワーバランステストと同様に、行う際には慎重に判断し、少しでも不安がある場合は専門の業者に依頼しましょう。

イグニッションコイルの交換方法と費用

イグニッションコイルが故障している・不具合があるといった場合で乗り続けたいときには、新しいイグニッションコイルとの交換が必要です。

こちらでは、自分で行う場合と専門業者に依頼する場合、それぞれの方法について紹介します。

後ほど詳しく解説しますが、費用は以下が目安です。

 

費用

自分で交換

約15,000〜30,000円(工具代+交換するイグニッションコイルの値段)

業者に依頼

約10,000〜15,000円(イグニッションコイル1本につき・工賃込み)

自分でイグニッションコイルを交換する方法と費用

イグニッションコイルは、自分でも交換可能です。以下の手順で行いましょう。

必要な工具を準備する

必要なのは「メガネレンチ」「ラチェットレンチ」「プラグレンチ」「交換用のイグニッションコイル」「交換用のスパークプラグ」です。

エンジンを停止し、イグニッションコイルを覆っているもの(エンジンカバーなど)を外す
エンジンが冷えるのを待ち、バッテリーのマイナス端子を外す
イグニッションコイルとスパークプラグを取り外す

メガネレンチとラチェットレンチを使い、イグニッションコイルが取り付けられているボルトを外したあとに、イグニッションコイルを取り外します。その後、スパークプラグに合ったプラグレンチを使い、スパークプラグを取り外します。

新しいイグニッションコイルとスパークプラグを取り付ける

4とは逆の手順で、先にスパークプラグを手とプラグレンチを使ってボトルを締めて取り付けたあとに、イグニッションコイルを取り付けます。

ただし、イグニッションコイルは、エンジンに関する重要な部品です。専門知識なく交換しようとすると、イグニッションコイルだけでなく、エンジンに関する別の部品にも影響を及ぼしてしまう可能性があります

スタッフ
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不安な場合は、専門業者に依頼しましょう。

自分で交換する場合は、工具代と使用する分のイグニッションコイルの購入費用が必要になります。

先ほど紹介した、メガネレンチ・ラチェットレンチ・プラグレンチ・交換用のイグニッションコイル(4本セット)・交換用のスパークプラグ(4本セット)をすべて一から揃える場合、約15,000〜30,000円の費用が目安となるでしょう。

専門業者にイグニッションコイルの交換を依頼する方法と費用

イグニッションコイルの交換は、ディーラーや整備工場、工場を持つ自動車用品販売店でも依頼できます。

専門業者の場合、「どこに不具合があるのか」といった詳しい検査をしてもらえるため、点検と交換の2つの作業を一括して依頼でき、手間がかかりません。

費用としては、イグニッションコイル1本につき10,000〜15,000円程度かかり、すべてのイグニッションコイルを交換する場合は、修理する車の気筒の数をかければ目安の料金がわかります。たとえば、気筒が4本あった場合であれば、約40,000〜60,000円です。

スタッフ
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車の種類やイグニッションコイルの種類などによっては、より繊細な作業が必要であったり、大掛かりな作業が必要であったりするので、費用がかかる可能があることも考慮しておきましょう。

イグニッションコイルを交換せず放置した場合のリスク

故障したイグニッションコイルを交換しないまま放置すると、以下のような症状が現れる可能性があります。

故障したイグニッションコイルを交換しなかった場合のリスク

・排気ガスの有害物質を浄化する触媒が劣化する
・走行中にトラブルが起こる(充分な加速が生まれない、突然エンジンが停止するなど)

以上のようなトラブルに気づき修理しようとしたときには、ほかの部分にも大規模な修理が必要となり、イグニッションコイルの交換費用以上に修理費がかさむ可能性も高いです。早めに対応しておきましょう。

また、寿命を迎えた場合や間も無く寿命を迎えるイグニッションコイルを交換せずにそのままにしていた場合も、以下のようなリスクがあります。

寿命切れ・寿命間近のイグニッションコイルを交換しなかった場合のリスク

・イグニッションコイル以外の部品が故障・劣化する
・燃費が悪くなり、燃料費がよりかかる
・イグニッションコイルの寿命が短くなる

イグニッションコイルを交換する時期は車の買い替えを検討する時期でもある

イグニッションコイルの寿命の目安は、走行距離10万kmとされています。

走行距離10万kmというのは、車の価値が大きく落ちるひとつの目安になっているため、寿命を迎える前に売却することで、少しでも価値を残した状態で売却できる可能性が高いです

交換してからすぐに売却すると、交換費用が無駄になってしまいかねません。

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「イグニッションコイルの交換が必要な時期は売却の目安でもある」と覚えておきましょう。

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よくある質問

Q
イグニッションコイルが故障したまま走行するとどうなる?
A

故障したまま走行することで、「排気ガスの有害物質を浄化する触媒が劣化する」「充分な加速が生まれない、突然エンジンが停止するといった走行中のトラブルが起こる」といった2つのリスクが生じる可能性があります。詳しくはこちらで解説しています。

Q
イグニッションコイルに異常があるときはどんな症状が出る?
A

イグニッションコイルに異常があると、「アクセルを踏んでも加速している感覚が弱い」「エンジンがかかりにくい」「アイドリング中に違和感がある」「エンジンの警告灯が点灯している」のような症状が起こる可能性があります。詳しくはこちらで解説しています。

Q
イグニッションコイルを交換する費用はどのくらい?
A

自分で交換した場合は「約10,000〜15,000円」、専門業者に依頼した場合は「約15,000〜30,000円」が目安とされています。ただし、車やイグニッションコイルによっては、交換の難易度の高さから目安よりも費用がかさむ可能性もあるでしょう。詳しくはこちらで解説しています。

Q
イグニッションコイルの交換をしたら慣らし運転は必要?
A

イグニッションコイルにもよりますが、取扱説明書に「アイドリング◯分」「△kmの運転」などと書かれていることもあります。自分で交換した場合は説明書をよく読み、専門業者に交換してもらった場合は、必要かどうか確認しておきましょう。

Q
イグニッションコイルは何年くらいで交換が必要?
A

イグニッションコイルの寿命は約10年が目安とされています。新車であれば車を購入して10年目、中古車であれば以前交換した時期から10年程度で交換するといいでしょう。ただし、走行状況によっては、目安とされている期間よりも早く寿命を迎える場合もあるため、違和感を覚えたときにはすぐに点検が必要です。

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