フロントガラスのヒビ割れが起きる原因には、飛び石や凍結、ワイパーなどが挙げられます。最初は小さなヒビ割れでも、時間が経つにつれて拡大する恐れがあるので、できるだけ早い段階で対処しておくことが大切です。正しい応急処置や修理方法を知り、ヒビ割れが悪化しないようにしましょう。
この記事でわかること
- ・車のフロントガラスのヒビ割れの種類と正しい対処法
- ・車のフロントガラスのヒビ割れに自動車保険が適用されるか
- ・車のフロントガラスのヒビ割れがあっても車検に通るか
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目次
車のフロントガラスのヒビを発見したら?

フロントガラスのヒビを発見したら、まず何をすればよいのでしょうか。たとえ小さいヒビ割れだとしても、そのまま放置すると亀裂が広がってしまう可能性があるため非常に危険です。
ここでは、フロントガラスにヒビを見つけたときの正しい対処法を紹介します。
まずはヒビの状態を確認する
フロントガラスにヒビ割れを見つけたら、まずは状態を確認しましょう。ヒビ割れには以下の種類があります。
▼フロントガラスのヒビの種類
ヒビの種類 | 詳細 |
円形(ブルズアイブレイク) 【危険度:小】 | ・ブルズ(牛)のアイ(目)のような形をしたヒビ ・ガラスの表面がはがれたようなヒビで、拡大しにくい ・雨水やホコリが入りやすいので注意 |
半円状(パーシャルブレイク) 【危険度:小】 | ・半円状の形をしたヒビ ・そのままにしておくと伸長の危険がある |
一文字状(ストレートブレイク) 【危険度:中】 | ・衝撃点を中心に2方向に亀裂が伸びているヒビ ・そのままにしておくと伸長の危険がある |
放射状(スターブレイク) 【危険度:中】 | ・衝撃点を中心に放射状に亀裂が伸びているヒビ ・そのままにしておくと伸長の危険がある |
円形と放射状の複合(コンビネーションブレイク) 【危険度:大】 | ・亀裂が重なっており、ヒビの状態が悪い ・放射線状のヒビが多数あるので、リペアの跡が残りやすい |
大きさが1.5センチ(10円玉ほど)のヒビなら、きれいに修復できる可能性が高いですが、1.5センチ以上の大きさまで広がったヒビを修理で直すことは困難です。大きなヒビは、修理できたとしても再びヒビ割れが発生する可能性があります。大きなヒビが入ってしまったときは、フロントガラス本体の交換を検討しましょう。
できるだけ早く対処する
たとえ車検期間が残っていたとしても、フロントガラスのヒビは早めに対処しておきましょう。
発見したときに小さなヒビであっても、ヒビ割れがいつ拡大するかはわかりません。何かの拍子にヒビ割れが一気に拡大する可能性があります。
・走行中や停車中の振動
・寒暖差によるガラスの膨張・収縮
・雨や霧、雪による水分の侵入

もし走行中に運転視界を遮るほどの亀裂が入ってしまったら事故のリスクが高まるので、できるだけ早く修理しましょう。
最も注意したいのは、高速道路での走行です。一般道路よりもスピードの速い高速道路は、フロントガラスに負荷がかかりやすく、ヒビの拡大が一気に進む可能性があります。
また、ヒビが小さいうちに修理したほうが、費用を抑えられる可能性が高いです。最悪の場合はフロントガラスごと交換することになるので、ヒビが拡大する前に対処しておきましょう。
車のフロントガラスのヒビの応急処置

修理までの間は、できるだけキズを広げないように応急処置をする必要があります。保護フィルムや保護テープなどをヒビの部分に貼り付けておきましょう。保護フィルムや保護テープで応急処置をしておくことで、ゴミや汚れ、雨水がヒビの割れ目に侵入するのを防いでくれます。また、修理の際にキズが治りやすくなる効果もあります。

保護テープでの処置はあくまでも一時的なものです。できるだけ早めに修理をするようにしてください。
車のフロントガラスのヒビ割れの対処法

フロントガラスのヒビ割れの対処法は、「自分で修理する方法」と「業者に依頼する方法」の2つです。
自分で修理する
カー用品店や通販で購入できる市販のリペアキットを使用して、ヒビを自分で修理することも可能です。市販のリペアキットは、1,000〜2,000円ほどで購入できます。
ただし、以下の内容に当てはまるヒビは、一般的にリペアキットを使用した修復は困難です。
・周辺の細かいキズを含めた大きさが2センチ以上のヒビ
・大きさが小さくても、深いもの
・窓のフチから10センチ以内のキズ
・運転席からの視界に影響する位置のキズ
ガラスリペアの工程は、汚れや小石の除去、リペア後の表面の研磨が必要です。また、一度ガラスを修理した箇所を再び修理することはできないため、やり直しがききません。不慣れな人が自分で修理すると、仕上がりが悪くなってしまう恐れもあるので注意しましょう。
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業者に修理を依頼する
安全で確実なのは、業者に依頼する方法です。ディーラーや自動車ガラス専門店、自動車販売店、カー用品店などで修理を依頼できます。業者側の対応は「ヒビの箇所を修理する」、または「フロントガラス自体を交換する」の2とおりです。
修理をする
数々のリペア実績がある業者であれば、プロ専用の機材やリペア剤を使ってきれいに仕上げてくれます。ヒビの大きさや深さにもよりますが、修理費用は約2万円が相場です。

リペアキットを購入するより費用が高くなりますが、リペアの品質は確実に上がります。
なお、ガラスの種類やヒビの状態によっては作業できない場合もあります。プロの目からして修理が難しいと判断された場合は、フロントガラスの交換が必要です。
フロントガラス自体を交換する
ヒビの大きさや深さによっては修理不可能と判断された場合は、フロントガラスの交換で対応します。

修理不可能と判断された場合は、遅かれ早かれヒビが大きくなり、運転に支障をきたす危険性があるので、早めに交換しましょう。
フロントガラスの交換費用は、車種やサイズによっても異なりますが5〜10万円ほどが相場です。
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車のフロントガラスのヒビ割れに保険は適用される?

フロントガラスのヒビの修理・交換には車両保険が使えます。ただ、保険を使用する際には注意しておきたい点もあります。
もし自動車保険料を抑えるために車両保険に入っていなかったり、条件を設定したりしている場合は、フロントガラスの損害が補償範囲外になる可能性があります。補償に含まれていない場合は、当然ながら保険は適用されません。
また、車両保険が適用される場合でも必ず全額が保険金で支払われるとは限りません。「免責金額」が決まっている場合は、自己負担分が発生します。たとえば、保険契約で「免責5万円」と記載のある場合、5万円を超えたぶんしか保険金が支払われません。
さらに、もしフロントガラスの交換や修理に保険を利用すると、翌年度から保険等級が下がるため、保険料が高くなってしまいます。翌年度以降の保険料を考慮し、保険を使用する場合としない場合でどちらがお得になるのかを判断しましょう。
車のフロントガラスにヒビが入る原因

車のフロントガラスにヒビが入る原因としては、主に以下の4つが挙げられます。
- 飛び石
- 凍結
- 小さなキズの拡大
- ワイパー
飛び石
最も多いといわれているのが、飛び石によるヒビ割れです。走行中の前方車両が跳ね上げた石がフロントガラスにぶつかることでヒビ割れが発生します。また、高速道路を走行中に、大型車のタイヤに挟まった小石が飛んでくるケースも考えられます。
飛び石によるヒビ割れは自分の注意で防げるものではありませんが、できるだけ被害を防ぐためにも車間距離を空けて運転することを心がけましょう。
凍結
真冬の時期に起きやすいのが、フロントガラスの凍結によるヒビ割れです。凍結自体でヒビ割れになることは少ないですが、凍結部分をブラシなどで削ってしまったり、熱湯をかけて溶かしたりすることで、ヒビ割れにつながってしまいます。
凍結が起きたときには無理やり削ることなく、以下の方法で対応しましょう。
- デフロスターで時間をかけて氷を溶かす
- 解氷スプレーを使う
- 熱湯を使用しない など
小さなキズの拡大
小さなキズが拡大してヒビ割れにつながることもあります。特に昼夜の寒暖差が激しい季節は、夜間の冷え込みによってガラスに応力がかかり、小さなキズがヒビ割れへと発展する可能性が高いです。
また、飛び石などで小さなキズのある車を洗車機で洗った際にヒビが入ってしまうケースもあります。ヒビ割れが発生しないよう小さなキズも早めに対処しておくことが大切です。
ワイパー
ワイパーブレードには砂やホコリが付きやすく、取り除かないままワイパーを動かすとフロントガラスを傷つけてしまいます。最悪の場合はヒビが入ることもあるので、注意しましょう。
車のフロントガラスのヒビがあっても車検に通る?

フロントガラスのヒビがある状態でも、車検には通るのでしょうか?ここでは車検の基準と対応について紹介します。
フロントガラスにヒビがあると車検に通らない可能性が高い
道路運送車両保安基準第195条の窓ガラスの審査基準は「1.運転席の視野が確保されていること」と「2.容易に貫通されないこと」の2点です。この2つを満たしていない場合は、車検に通らない可能性が高いといえます。
フロントガラスのヒビが運転席からの視野に影響を与えると判断されれば、車検に通りません。
また、小さなキズやヒビ割れが複数箇所に散らばっている場合は、少しの衝撃で貫通する可能性があります。貫通の危険があると判断されれば、車検に通らないでしょう。
車検の合否は検査官の判断次第
審査基準には数値による明確な決まりはなく、実際の合否の判断は車検を行う検査官の目視での判断となります。そのため、検査官の目で見て「多少のキズやヒビがあるが運転の支障にならない」と判断されれば車検に通ることもあります。
ただし、車検に通る・通らないに限らず、ヒビを見つけたら早めに対処しておくことが賢明です。ヒビが拡大するリスクがあることには変わりないので、ヒビは放置しないようにしましょう。
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よくある質問
運転中にヒビ割れを発見したら、まずは落ち着いて安全な場所に停車しましょう。車を停めたら、次にヒビの状況を確認します。ヒビの大きさや深さ、位置を確認し、しばらく運転しても問題なさそうであれば、自宅や修理業者まで移動することができます。
また、ヒビ割れがひどく長時間の運転に耐えられない場合には、保険会社などに連絡し、車をレッカーで運んでもらいましょう。
車検では「1.運転席の視野が確保されていること」と「2.容易に貫通されないこと」の2点が確認されます。これらの内容に当てはまる場合は、車検に通るのが難しいでしょう。
ただ、実際の合否は車検を行う検査官の目視での判断となるので、「多少のヒビがあるが運転の支障にならない」と判断されれば車検に通ることもあります。
詳しくは「車のフロントガラスのヒビがあっても車検に通る?」をチェック。
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