車の傷について「あると高く売れないかも……」「直してから査定に出すべき?」などの不安や疑問を持たれる方もいるのではないでしょうか。
傷がついていない車に比べて、査定額が下がることは確かですが、傷の大きさや状態によっては大きく影響しないこともあります。本記事では、傷の大きさ・状態による減額の目安と傷があっても高く買取してもらうコツについて紹介します。
この記事でわかること
- ・大きさや状態別の傷がある車の減額の目安
- ・傷がある車をできるだけ高く買取してもらうコツ
目次
【大きさ・状態別】傷がある車の減額の目安
車に傷がある場合の減額幅は、大きさや状態、傷がある場所によって異なります。以下で紹介する減額の目安は買取店舗ごとに差が出る可能性もあるので、おおよその金額だと把握しておきましょう。
ツメに引っかからない程度の軽度な傷の場合
ツメに引っかからない程度の軽度な傷の場合、減額しないケースが多いです。車を運転すると、この程度の傷がつくことは一般的と見なされるほか、買取業者が自社で修理できるためです。査定にはほとんど響かない可能性が高いと見てよいでしょう。
塗装の剥がれ傷の場合
塗装の剥がれ傷は、サイズによって減額される金額が異なり、目安は以下のようになっています。
傷のサイズ | 減額の目安 |
1cm未満 (パチンコ玉くらい) |
ほぼ減額なし |
1cm以上〜9cm未満 (クレジットカードくらいまで) |
約1万〜3万円 |
9cm以上〜30cm未満 (A4サイズくらいまで) |
約1万〜5万円 |
30cm以上 | 約1万〜8万円 |
上記の表は、剥がれ傷のみを想定した金額で、ヘコミなどを含むものであればより大きな減額になる可能性もあります。
板金塗装や再塗装が必要な傷の場合
こちらも傷の大きさによって異なり、減額の目安は以下の通りになっています。
傷のサイズ | 減額の目安 |
9cm以上〜30cm未満 (A4サイズくらいまで) |
約1.5万〜5万円 |
30cm以上 | 約2万〜10万円 |
パーツ面積の2分の1以上 | 約7万〜20万円 |
板金塗装や再塗装が必要な場合、一般的な整備士では対応できないことが多いです。専門工場での修理が必要になり、修理費用が高くなります。パーツの2分の1以上に傷がついていると、部品の交換が必要になるため、より大きな減額になってしまいます。
修復歴がある車の場合
修復歴がある車とは、交通事故などによって車の骨格部位が破損し、パーツ交換や溶接などの修理を受けた自動車のことを指します。一見すると何もなかったように修理されていますが、専門家が確認をすると明確な違いがあります。
修正部位や車種にもよりますが、修復歴なしの車と比べて「約15〜50%の減額が相場」とされています。また、一般的に高級車になるほど減額幅が大きい傾向があるともされているので、もらい事故以外での破損がないように安全運転を心がけましょう。

上記で紹介した金額は事業者によって目安が異なります。「これくらいの減額になるだろうな」と大まかに把握しておきましょう。
傷がある車をできるだけ高く買取してもらう5つのコツ
傷がある車を少しでも高く買取してもらうには、以下の5つのコツを意識しましょう。
洗車や掃除で車をきれいにする
車の傷は大きさによってマイナス査定となりますが、車自体のきれいさによっても査定額が変わります。
座席やフロアマットに飲み物などのシミがないか、タバコやペットの臭いが染みついていないかなどを確認し、できる範囲で対策しておきましょう。「無臭の芳香剤を置く」「掃除機で車内の掃除をする」「収納ポケットを拭き掃除する」などが対策として挙げられます。

買取業者から「大事にされている車」という印象を持ってもらえるので、全体的な査定額にも影響してくるでしょう。
付属品を購入時と同じ状態に近づける
多くの中古品同様、車でも買ったときの付属品や書類が揃っているほうが価値が高くなります。
物置などにしまったものがないかを確認しておき、できるだけ購入時に近い状態にしてから査定してもらうようにしましょう。
車検前に買取してもらう
車検の有効期間が長く残っていることはプラス査定になります。日本自動車査定協会の査定基準によると、24か月の車検期間が残っている状態では、最大7万円のプラスになるとされています。
車検が残っているとお得とはいえ、買取の前にあえて車検を済ませることはおすすめしません。車検には10万円程度の費用がかかるので「買取時に車検期間が偶然残っていればよい」くらいで考えておきましょう。
車検切れであっても、買取可能で査定に大きな影響はありません。しかし、自走して買取業者に持っていくと法律違反になってしまうので、出張査定を依頼しなければいけないこともありえます。追加の費用を求められるケースもあるので、できるだけ車検前に買取してもらいましよう。
傷について隠さずに話す
「細かい傷やわかりにくい場所の傷は言わなくてもバレない」と思う方もいるかもしれませんが、買取業者側は細かいところまで確認します。
隠した状態で査定してもらうと心象が悪くなりかねないので、自分で把握している傷については正直に話しましょう。
車の傷は修復せずに買取に出す
車の傷は業者に修理を依頼すると、修理したことでアップする買取額よりも、修理費のほうが高くなる可能性があります。たとえば、3cm程度の傷であっても約3万〜5万円の費用がかかるといったケースも見られます。
細かい傷であれば減額にならないこともあるので、買取に出す予定がある場合は修理しないまま査定に出しましょう。
ただ、以下の場合であれば修理代がかからないので、修理しておくとよいでしょう。
- もらい事故により100%修理代を出してもらえる
- メーカ保証が使える
よくある質問
買い取ってもらえます。ただし、傷の大きさや損傷部分によっては減額があるので、できるだけ傷つけないようにしましょう。
傷の大きさや損傷部分、査定してもらう業者によって異なります。一般的な減額の目安はこちらで詳しく解説しています。
修理はせずにそのまま査定・買取に出すべきです。無理に修理をしてしまうと、査定での減額よりも修理代のほうが高くなる可能性もあります。また、軽度な傷をタッチペンなどを使って直してしまうと、業者側にムダな作業を増やしてしまう場合があり、マイナス査定になりかねません。
洗車や掃除で車をきれいにする」「購入時と同じ状態に近づける」「車検前に買取ってもらう」「傷について隠さずに話す」「車の傷は修理せずに買取に出す」の5つです。できることをすべて行ってから査定に臨むようにしましょう。
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