車を売却して新しい車を購入する際に、ETC車載器を取り外して新しい車に付け替えたいと思っている人もいるでしょう。ETC車載器は自分で取り外すことができますが、構造や取り外し方を正しく理解していないと、車にキズがつく可能性があります。
また、売却時にETC車載器の取り外したほうがよいかは状況によって異なります。取り外しにかかる費用やメリットを知ったうえで、どうするべきかを判断していきましょう。
この記事でわかること
- ・ETC車載器の取り外し方
- ・ETC車載器の取り外しにかかる費用
- ・ETC車載器を取り外すメリット
目次
ETC車載器は自分でも取り外し可能だが、業者に依頼するほうが確実!
ETC車載器は自分で取り外すことが可能です。ただし、工具が必要になるほか、構造や手順を理解していないと、車にキズをつけてしまう恐れがあります。
車にキズがあると売却時の査定額にも影響するので、少しでも心配があれば、業者に依頼するほうがよいでしょう。
ETC車載器の取り外し方
ETC車載器を取り外すときに必要な工具と、一般的な取り外し手順を解説します。車の構造やETC車載器の種類によっても異なるので、車やETC車載器の説明書もあわせて確認しておきましょう。
・内張りはがし
・プラスドライバー
・ニッパー
・レンチ(10ミリ)
・ソケット(10ミリ)
・小型ラチェットレンチ
・ビニールテープ
・マスキングテープ
1. ETCカードを取り出す
2. 配線図などで配線の構造を把握する
3. バッテリーのマイナス端子を外す
4. ETC車載器の裏についたコネクターを抜く
5. 電源線やアンテナ線の元を辿って配線を外す
6. ETC車載器本体を車両から剥がす
7. バッテリーのマイナス端子を締める
ETCカードは、ETC車載器を取り外してからだと取り出せなくなる可能性があるので、始めに取り外しておきましょう。
ETC車載器に限らず、車の電装品を取り扱う際はバッテリーのマイナス端子を外します。外さないと故障の原因になるので忘れずに行いましょう。バッテリーの位置は車の取扱説明書に記載されています。

外すのはマイナス端子のみで、プラス端子は外さないことを覚えておきましょう!
ETC車載器の裏についたコネクターや電源線、アンテナ線は、ダッシュボードの奥で結束されていることが多いです。無理やり引き抜くと断線する恐れがあるので、結束されている場所をほどいて慎重に作業しましょう。
ETC車載器を取り外す費用
ETC車載器を取り外す際にかかる費用は、自分で取り外す場合と業者に依頼する場合で異なります。
自分で取り外す場合 | 工賃:無料 工具代:3,500円程度 |
業者に依頼する場合 | 3,000〜5,000円程度 |
自分で取り外す場合
自分で取り外す場合、作業費用はかかりませんが、工具がなければ工具代がかかります。すべて揃える場合は3,500円程度かかると考えておきましょう。
業者に依頼して取り外してもらう場合
専門店や整備工場などの業者に依頼する場合、業者によっても異なりますが、3,000〜5,000円程度が相場です。
業者に依頼すると費用はかかりますが、自分で外してキズがつくと売却時の査定額に影響が出てしまいます。

キズのリスクを踏まえると、業者に取り外してもらうほうが安心ですね!
ETC車載器の取り外しにかかる時間
ETC車載器の取り外しにかかる時間は、車やETC車載器の種類によって異なりますが、自分で行う場合と業者に依頼した場合の目安は以下の通りです。
自分で取り外す場合 | 1〜2時間程度 |
業者に依頼する場合 | 30〜40分 |
自分で取り外す場合は、業者に依頼するときの倍以上の時間がかかってしまう可能性があります。
車の査定時にはETC車載器を取り外すべき?つけたままにするべき?
車の査定時にETC車載器を取り外すべきかどうかは、状況によって異なります。売却後に新しい車を購入する場合、購入する車にETC車載器が付いているかを確認しましょう。
・取り外してETC車載器のみを売却する
・ETC車載器をつけたままにして査定に出す
・売却する車のETC車載器を取り外して、新しい車に付け替える
・売却する車はETC車載器を付けたまま査定に出し、新たにETC車載器を購入する

新しいETC車載器を取り付ける場合、車載器代と設置費を合わせて15,000円程度かかかります。
また、売却する車にETC2.0やカーナビとの連携機能などがついた最新式のETCがついている場合、査定金額にいい影響を与える可能性があります。査定に出す前に、ETC車載器がどのように評価されるかをスタッフに相談するのもよいでしょう。
ETC車載器を取り外すメリット
査定前にETC車載器を取り外すか悩む人は少なくありません。ここではETC車載器を取り外すメリットを紹介します。
- 新しいものを購入する必要がない
- ETC車載器単体で売却できる可能性がある
新しいものを購入する必要がない
購入した車にETC車載器がついていない場合、新しく購入する必要が出てきます。ETC車載器は安くても5,000円程度で、高いものだと3万円程度かかるので、古い車から付け替えることで購入費用を節約できます。

使い慣れたETC車載器であれば、操作方法に悩まない点もポイントです!
ただし、取り外し・取り付け作業を業者に依頼する場合は工賃がかかります。さらに、ETC車載器に新しい車の情報を登録するセットアップ作業の費用がかかることも認識しておきましょう。
ETC車載器単体で売却できる可能性がある
ETC車載器の種類によっては、単体で売却できる可能性があります。特に「ETC2.0対応」「ナビ連動」といった高性能な機種は需要が高く高値で買ってもらえる傾向にあります。
ETC車載器を付けたまま売却しても査定額があまり上がらないのであれば、取り外して売却することも検討してみましょう。
ETC車載器を取り外すデメリット
続いて、ETC車載器を取り外すデメリットを紹介します。
- 跡が残ると減額査定になる恐れがある
- 業者に依頼する場合、費用がかかる
跡が残ると減額査定になる恐れがある
自分で取り外す場合、ETC車載器がついていた場所に跡が残ってしまうことがあります。買取や下取りの際に査定額が減額になる可能性があるので、できるだけきれいに取り外すことが大切です。
業者に依頼できればよいですが、自分で取り外す場合は、キズがつくリスクがあるので車載器が付いたまま売却するほうがよいでしょう。
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業者に依頼する場合、費用がかかる
ETC車載器の取り外しを業者に依頼すると、3,000〜5,000円程度の費用がかかります。
しかし、車を傷つけないための必要経費ともいえるため、自分で取り外すことに少しでも不安があるなら業者に依頼するほうが賢明です。

取り外したETC車載器を新しい車に取り付ける場合は、取り付け費用とセットアップ費用がかかることも認識しておきましょう!
取り外したETC車載器を自分で取り付ける方法
取り外したETC車載器は、業者に取り付けてもらうこともできますが、自分で取り付けることも可能です。一般的な手順は以下の通りです。
1.ヒューズボックスの場所を確認し、ACC電源と常時電源を取り出す
2.ETC車載器を両面テープなどで車内に貼り付ける
3.ETC車載器と取り出した電源を接続する
4.アンテナが分離しているタイプの場合はアンテナを貼り付け、アンテナとETC車載器を接続する
また、ETCを使うには、ETC車載器を取り付けた後にセットアップ作業が必要です。ETCのセットアップは個人ではできないので、セットアップの登録に対応している店舗へETC車載器本体、またはETC車載器を取り付けた車を持ち込み登録しましょう。

ETCのセットアップについて、こちらの記事で詳しく解説しています。
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よくある質問
ETC車載器は自分で取り外すことが可能です。ただし、取り外し方法を間違えると、車のキズや故障の原因になります。少しでも不安があるなら、専門店や整備工場などの業者に依頼しましょう。
自分でETC車載器を取り外す方法は以下の通りです。
- ETCカードを取り出す
- 配線図などで配線の構造を把握する
- バッテリーのマイナス端子を外す
- ETC車載器の裏についたコネクターを抜く
- 電源線やアンテナ線の元を辿って配線を外す
- ETC車載器本体を車両から剥がす
- バッテリーのマイナス端子を締める
「ETC車載器の取り外し方」の見出しで詳しく解説しています。
ETC車載器の取り外しを業者に依頼する場合、3,000〜5,000円程度かかります。自分で取り外す場合、工賃はかかりませんが、必要な工具を持っていない場合は、工具の購入費用がかかります。
ETC車載器の取り外しにかかる時間は、車種やETC車載器の種類によって異なります。業者の場合は30〜40分、自分で作業する場合は1〜2時間程度かかると考えておきましょう。
取り外したETC車載器を新しい車に取り付ける方法は以下の通りです。
- ヒューズボックスの場所を確認し、ACC電源と常時電源を取り出す
- ETC車載器を両面テープなどで車内に貼り付ける
- ETC車載器と取り出した電源を接続する
- アンテナが分離しているタイプの場合はアンテナを貼り付け、アンテナとETC車載器を接続する
ただし、取り付けただけではETC車載器は使用できないため、別途セットアップ作業が必要です。セットアップ方法はこちらの記事で詳しく解説しています。
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査定時にETC車載器を取り外すべきかどうかは、状況によって異なります。たとえば、新しく車を購入する予定で、その車にETC車載器がついている場合は、取り外してETC車載器のみを売却するか、つけたままにして査定に出すとよいでしょう。
購入する車にETC車載器がついていない場合であれば、売却前にETC車載器を取り外して、新しい車に付け替えることも可能です。
「車の査定時にはETC車載器を取り外すべき?つけたままにするべき?」の見出しで詳しく解説しています。
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