運転免許証の更新は、運転免許更新センターや警察署で受け付け、手数料の支払い、書類の提出をしたあと、講習を受け新たな免許証が交付されるという流れです。更新する場所によっては、新しい免許証の交付が後日になるなど、通常とは異なるケースもあります。
免許更新はどこでできるか、何が必要か、いつまでに更新するのかは、自宅に届く免許証の更新ハガキを確認しておきましょう。
この記事でわかること
- 免許更新の流れ、必要なもの
- 免許更新を行う場所、日時
- 免許の有効期限が切れたときの手続き方法
目次
免許更新の流れ
運転免許証の更新は、このような流れで行います。

こちらは通常時の流れです。予約制の場合は流れが異なる可能性もあるため、自宅に届いた更新ハガキを確認しましょう。
ステップ1. 窓口で受付をする
運転免許センターや警察署など、指定された場所の窓口で受付をします。
日曜日などは混雑が予想されるため、早めに受付をするのがおすすめです。受付の窓口だけではなく、駐車場が混み合っている可能性もあります。
ステップ2. 書類記載・手数料の支払いをする
窓口で書類を受け取り、手数料の支払いを行います。
受け取った書類に必要事項を記入したら、指定された窓口に提出します。
ステップ3. 視力などの適性検査を受ける
書類提出後は順番に呼び出され、視力検査などの適性検査を受けます。
運転時にメガネをかけている、もしくはコンタクトレンズを装着している方は、同様の状態で視力検査を受けましょう。コンタクトレンズをしている方は申告します。
ステップ4. 免許証の写真を撮影する
適性検査を受けたあとは、免許証の写真を撮影します。
証明写真機などで撮影した写真を持参できますが、手続きを行う施設によっては、その場で撮影してもらえることもあります。持参した写真が使えない、または持参が必須など、規定が異なる場合があるため、更新ハガキを確認したうえで、写真の持参を決めましょう。
ステップ5. 講習を受ける
「一般講習」「優良講習」などの区分で、講習を受ける部屋がわかれます。
入口にどの講習の部屋であるか書かれているため、自分が受ける購入の部屋に入り待機しましょう。
その後、ビデオを見るなどして講習を受けますが、所要時間は区分により異なります。
ステップ6. 免許証が交付される
受講後、新しい免許証が交付されます。
警察署で講習を受けた場合、免許証の交付は後日となることがあります。その際は講習のみとなるため、再度警察署へ行き新しい免許を受け取りましょう。
免許更新に必要なもの一覧
免許証の更新に必要なものは、こちらのとおりです。
- 運転免許証
- 更新ハガキ(なくても更新は可能)
- メガネ、コンタクト、補聴器など運転で必要なもの
- 写真(持参した写真を使いたい方)
住所に変更がある方は、これらの本人確認書類を一点持参しましょう。
- 住民票の写し
- マイナンバーカード(通知カードは不可)
- 健康保険証
- 消印付郵便物など新住所が確認できる書類 など
本籍や氏名に変更がある方は、これらの書類を一点持参しましょう。
- 本籍(国籍など)が記載された住民票の写し
- 戸籍謄本
- 戸籍抄本
- 本籍(国籍)が記載された住民票の除票
旧姓も表記をしたい方は、旧姓が記載された住民票の写しまたは旧姓が記載されたマイナンバーカードを提示しましょう。なお、旧姓のみの表記はできず、新姓の後ろに旧姓が記載されます。
免許更新に必要な費用
免許証の更新に必要な費用は、免許証の区分と、写真撮影の有無により異なります。免許証の区分は、更新ハガキで確認できます。
免許証の区分ごとの費用は、こちらのとおりです。内訳は、更新手数料が2,500円、講習手数料が区分により異なります。
優良運転者 | 3,000円 |
一般運転者 | 3,300円 |
初回または違反者 | 3,850円 |
※2023年11月時点
上記の免許証の更新には写真撮影の費用は含まれません。写真を持参しない場合は800円前後の撮影費用が必要になることもあります。
優良・一般・違反・初回で講習時間は異なる
免許証を更新する際に受ける講習の時間は、区分により異なります。
優良運転者講習 | 30分 |
一般運転者講習 | 1時間 |
違反運転者講習 | 2時間 |
初回更新者講習 | 2時間 |
講習の開始時間は、運転免許センターや警察署により異なります。更新ハガキを確認しましょう。
免許更新ができるのは誕生日の前後1か月

通常、免許証を更新できる期間は、自分の誕生日の前後1か月です。たとえば、4月10日が誕生日の方であれば、3月10日から5月10日までに免許証の更新を行います。
有効期間の満了日である誕生日の1か月後の日が、土曜・日曜・祝日・年末年始(12月29日から1月3日)に該当する方は、これらの日の直後の平日までに手続きが可能であり、免許証も同日まで有効になります。

有効期間の満了日が5月10日の日曜日なら、5月11日月曜日まで有効ということですね。
やむを得ない理由がある場合は更新期間前でも手続きできる
やむを得ない理由とは、海外旅行・入院・在監など、公安委員会がやむを得ないと認める事情が該当します。
これらにより免許証を更新する際は、通常時の免許更新に必要なものに加えて、理由を証明するための書類を提出します。
・海外旅行の場合:パスポート
・入院の場合:診断書
・出産の場合:母子手帳
更新期間前に免許証を更新する際は、有効期間が短くなる点には注意が必要です。誕生日の前後1か月の基準は変わりませんが、最大で約1年の期間が短くなります。
免許更新を行う場所は運転免許センター・警察署
免許証の更新ができる場所は、運転免許試験場、運転免許更新センター、指定の警察署ですが、具体的には都道府県により異なります。
たとえば東京都の場合、警察署で更新手続きができるのは「優良運転者」と「高齢者講習を修了している方」のみです。ただし、一般運転者・違反運転者・初回更新者であっても、警察署で更新できる都道府県もあります。
警察署の場合、免許証の更新に対応している警察署が限られています。更新ハガキを確認し、自分が住む地域ではどの警察署で手続きできるのかを確認しておきましょう。
優良運転者は経由更新ができる
経由更新とは、出張や旅行、単身赴任などで、免許証に記載された住所地以外に滞在している方が、住所地以外の都道府県で免許更新をすることを指します。たとえば、東京都在住の方が単身赴任で大阪府に住んでいるとき、大阪府内で運転免許の更新ができます。

ただし、経由更新ができるのは「優良運転者のみ」です。更新ハガキに「経由更新ができる」と記載されている方が対象です。
経由更新に対応しているのは、おもに免許更新センターのみとなり、各警察署では対応していないことがあります。
通常の免許更新と異なるのは、こちらのふたつです。
- 更新手数料の支払いには「住所地の収入証紙」が必要である
- 経由手数料がかかる
住所地とは、出張や旅行先ではなく自宅がある場所です。郵送での販売、または特定の金融機関で、住所地の収入証紙を購入できます。

収入証紙を購入するために時間を要する可能性があるため、経由更新を検討している方は早めに準備をしましょう。
経由更新ができないケース
優良運転者であっても、条件によっては経由更新ができないケースがあります。
・運転免許に身体の状態に応じた条件(眼鏡等・補聴器使用の方は除く)を付与された
・申請時に記載事項変更の届け出・再交付申請を併せて行う
・やむを得ない理由のため免許更新ができず、今回手続きすることで優良区分になる
これらに当てはまる可能性があるときは、住所地で更新を行いましょう。
免許更新の手続きができる時間は場所により異なる

免許証の更新ができるのは平日と日曜日であり、土曜日や年末年始は対応していないことがあります。
受付時間は、初回更新者、優良運転者など区分により違うこともあるため、更新ハガキを確認したうえで手続きを行う日時を計画しましょう。
有効期限内に免許更新手続きできなかったときはどうなる?
有効期限を過ぎて免許更新の手続きをすることを「失効手続」といいます。
やむを得ない理由があるか、失効からどれくらいの期間が経過しているかの2点で手続き方法や必要なものなどが異なります。なお、失効手続きは免許試験の一部免除を受けた「新規受験」となります。
やむを得ない理由の有無 失効後の期間 |
手続きの留意事項 |
やむを得ない理由 なし 失効後6か月以内 |
・受験は、適性検査のみ実施 (学科試験・技能試験は免除) |
やむを得ない理由 なし 失効後6か月を超えて1年以内 |
・交付されるのは「仮運転免許証」 ・路上教習、本免許の試験や講習を受ける必要あり |
やむを得ない理由 なし 失効後1年を超える |
・免許の取得から行う (自動車学校に入所・免許の取得または通称「一発試験」の受験で取得) |
やむを得ない理由 あり 失効後6か月以内 |
・やむを得ない理由を証明する書類を提出 ・受験は、適性検査のみ実施 |
やむを得ない理由 あり 失効後6か月を超えて 3年以内 ※やむを得ない理由がやんで1か月以内 |
・やむを得ない理由を証明する書類を提出 ・受験は、適性検査のみ実施 ・外国の運転免許があると、初心運転者標識の表示免除になるケースがあるので免許証も持参 |
平成13年(2001年)6月19日以前に やむを得ない理由が発生 失効後3年を超える ※やむを得ない理由がやんで1か月以内 |
・やむを得ない理由を証明する書類を提出 ・技能試験は免除になるが適性検査 ・学科試験が実施される |
やむを得ない理由とは、海外旅行・入院・在監など公安委員会が認める事情のことです。更新ハガキを見ていない、忘れていたという理由は該当せず、理由を証明する書類の提出が必要です。

やむを得ない理由がなく失効から1年以上経過すると、再度自動車学校(教習所)に通う必要があります。やむを得ない理由がない限りは、時期を忘れることなく更新手続きをしましょう。
免許更新時の「高齢者講習」とは
70歳~74歳など一定以上の年齢の方が免許証を更新する際は、「高齢者講習」を受講します。また、75歳以上の場合は、高齢者講習に加え「認知機能検査」も受けます。
警察署によっては、高齢者講習や認知機能検査を受けるために予約が必要です。電話またはパソコン・スマホから予約をしましょう。

ご家族の免許更新時期が近づいてきたときは、講習の予約ができているか一緒に確認しておくといいですね。
ゴールド免許になるメリット
ゴールド免許とは「優良運転者」が所有する免許証を指します。運転免許証を5年以上継続して保有していることに加えて、過去5年間無事故・無違反などの条件を満たした方が取得できます。
ゴールド免許になるメリットは、こちらのとおりです。
- 免許更新時の講習時間が短くなる(講習時間は30分)
- 免許の有効期間が長くなる(3年から5年になる)
- 講習手数料が安くなる
- 自動車保険(任意保険)が安くなる
- SD(Safe・Driver)カードが発行される
SDカードは、ゴールド免許ではなくても1年以上無事故・無違反の方は申請することで発行できます。
SDカードの優待に対応しているガソリンスタンドや飲食店、宿泊施設などでは、提示することでサービスを優待価格で利用できます。ほかにも、マイカーローンの金利で優遇されるメリットもあるため、持ち歩くのがおすすめです。
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よくある質問
免許更新の流れは、こちらのとおりです。
・窓口で受付をする
・書類記載・手数料の支払いをする
・視力などの適性検査を受ける
・免許証の写真を撮影する
・講習を受ける
・免許証が交付される
更新できる場所や日時は、自宅に届いた更新ハガキを確認してみてください。各手順の詳細は「免許更新の流れ」で紹介しています。
免許更新手続きの際は、これらのものが必要です。
・運転免許証
・更新ハガキ(なくても更新は可能)
・メガネ、コンタクト、補聴器など運転で必要なもの
詳しくは「免許更新に必要なもの一覧」で紹介しています。
免許更新の際に受ける講習の時間は、区分により異なります。
・優良運転者講習:30分
・一般運転者講習:1時間
・違反運転者講習:2時間
・初回更新者講習:2時間
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