車のヘッドライトは、夜間走行中に道路を照らし、周囲に車の存在を知らせる重要な役割を持っています。ヘッドライトが切れていたり、明るさが不十分だったりすると、夜間走行時に周囲が見えなくなり危険を伴うので、速やかに交換する必要があります。
ヘッドライトはバルブ(電球)のみであれば、自分で交換することが可能です。交換手順や注意点を把握し、難しいと感じる場合は無理せず業者に依頼しましょう。
この記事でわかること
- 中古車の購入時期
- 中古車の購入時の注意点
- お得に中古車を購入するコツ
目次
車のヘッドライトは自分で交換できる?
ヘッドライトは、車のフロント部分に取り付けられた大きなライトです。前方約40m先までを照らす「ロービーム」と前方約100m先までを照らす「ハイビーム」の機能を持ち合わせています。
ヘッドライトの交換は自分でできる場合と、業者に依頼したほうがよい場合があります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
バルブ(電球)だけなら自分で交換可能
ヘッドライトの中に入っているバルブのみであれば、自分で交換可能です。バルブとはヘッドライトの前照灯用の電球部分を指します。
片方のライトが点灯しなくなったり、明るさが足りなかったりした場合など、ほとんどのケースはバルブ交換のみで解決します。
手順や注意点をきちんと把握すれば、専門的な知識がなくても交換作業を行うことができます。ただし、エンジンを停止した直後はバルブが高温になっているため危険を伴います。少しでも不安がある場合は、無理をせずに業者に依頼しましょう。

具体的な手順は「車のヘッドライトを自分で交換する方法」で詳しく説明しています!
ヘッドライトユニットの交換は業者がおすすめ
事故によりヘッドライトが損傷した場合や、LEDが埋め込まれた「LEDヘッドライト」が点灯しない場合は、ヘッドライトユニットの交換が必要です。
ヘッドライト本体の交換には、周囲のパーツの取り外しや取り付けも必要となるなど、高度な技術が必要となるため、専門業者に依頼しましょう。

ヘッドライトユニットの交換は、バルブのみの交換よりも費用が高くなります。
ヘッドライトの交換時期の目安と判断基準
ヘッドライトの交換時期は、使用するライトの種類によって大きく異なります。一般的な寿命は以下のとおりです。
ハロゲン | 約500~1,000時間の使用または約1年 |
HID | 約2,000時間の使用または約3年 |
LED | 通常は約5万時間の使用または約15年 |
これらのうち、ハロゲンとHIDは寿命を迎えるタイミングでバルブの交換が必要です。
LEDの場合はヘッドライトにLEDが埋め込まれているため、ヘッドライトごと交換することになります。ただし、LEDは寿命が非常に長いため、頻繁に交換する必要はありません。

昨今では標準装備でLEDを採用する車が増えていいます。
普段よりも明るさが足りない場合、バッテリーや電気系部品の故障も考えられます。ヘッドライトの異変に気付いたら、バッテリーの状態に問題がないかも確認してみましょう。
車のヘッドライトを交換しないとどうなる?
車のヘッドライトが点灯しない、あるいは明るさが足りない状態で走行すると、夜間に前方の道路を照らすことができなくなります。運転に支障があるだけでなく、対向車や歩行者から車が見えにくくなるため、交通事故のリスクが高まります。
また、ヘッドライトの使用については、道路交通法で明確なルールが定められています。ランプ切れの状態で走行すると、違反点数1点および罰金7,000円(普通自動車の場合)が課されるので、不具合が生じた場合は速やかに交換しましょう。
車のヘッドライトを自分で交換するメリット
車のヘッドライトを自分で交換するメリットは、工賃が節約できることです。専門業者に依頼すると、部品代のほかに工賃もかかりますが、自分で交換すればその分の費用を抑えることができます。
また、自分で交換できるようになれば、今後も業者に頼ることなくスムーズに交換作業ができます。
できるだけ費用を抑えたい場合や、今後に備えて交換方法を覚えたい場合は、自分で対応することを検討してみましょう。
車のヘッドライトを自分で交換するデメリット
車のヘッドライトを自分で交換する場合、正しい手順を踏まないと感電や火傷などのリスクがあることがデメリットです。特にハロゲンバルブは高温になるため、しっかりと冷めていない状態で作業すると火傷の恐れがあります。
また、交換手順を誤ったことで何らかの問題が発生した場合、修理に高額な費用が発生する可能性も考えられます。
交換作業を問題なく行う自信がない場合は、業者に依頼するのが賢明です。工賃はかかりますが、少しでも不安があれば依頼することを検討してみましょう。
ヘッドライトのバルブの種類と選び方
ヘッドライトは以下の3種類あります。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
ハロゲンバルブ
ハロゲンは蛍光灯や白熱灯のように通電して発光するタイプの電球です。発光時に熱を持つため、ヘッドライトカバーなどにダメージを与えやすいですが、安価に購入できるのが特徴です。
熱を持つ分、積雪地帯では雪を溶かし、ヘッドライトに雪が付きにくくする効果が期待できます。
価格を重視する方や積雪地帯に住む方は、ハロゲンバルブを検討してみましょう。
HIDバルブ
HIDは、High Intensity Dischargeの頭文字をとったもので、「高輝度放電灯」といわれています。
3種類のなかで最も明るいのが特徴一番です。また、ハロゲンと比べて寿命が長いため、交換回数が少なく済みます。
HIDキットを用いて、ハロゲン仕様のライトをHID化することも可能です。
LED
LEDは、3種類のなかで最も寿命が長く、消費電力が低いことが特徴です。使い方にもよりますが、寿命がおおよそ15年と非常に長いため、1度取り付ければ長い間交換の必要はありません。
LEDの場合、ヘッドライトにLEDが埋め込まれているため、バルブ交換ではなくヘッドライト本体の交換となります。
ハロゲンやHIDと比べて交換費用が高額になりますが、明るさや寿命の長さを重視する方はLEDへの交換を検討してみましょう。
車のヘッドライトを自分で交換する方法
車のヘッドライトを自分で交換する場合、古いバルブを取り外してから、新しいバルブの取り付けを行います。それぞれの手順を見ていきましょう。
古いバルブを取り外す
古いバルブを取り外す手順は以下の通りです。
1. エンジンを停止させ、ヘッドライトが消灯していることを確認する
2. ボンネットを開ける
3. 感電を防ぐためにバッテリーの端子を外す
4. ヘッドライト裏側のゴムカバーに繋がっているコネクターを引き抜く
5. ゴムカバーを手でめくるように引っ張り、取り外す
6. バルブを固定している留め金具の突起を押しこむ
7. 留め金具の突起を内側にずらし古いバルブを取り外す
新しいバルブを取り付ける
新しいバルブを取り付ける手順は以下の通りです。
1.古いバルブがあった位置に新しいバルブを設置する
2.ゴムカバーを元の位置に取り付る
3.コネクターを元の位置に取り付る
4.バッテリーの端子を接続する
5.ボンネットを閉める
6.エンジンをかけ、ヘッドライトが点灯することを確認する

車種によっては取扱説明書にバルブ交換方法の記載があるので、そちらも確認してみましょう!
車のヘッドライトを自分で交換する際の注意点
車のヘッドライトを自分で交換する際は以下の点に注意しましょう。
エンジンを切って時間が経ってから作業する
ハロゲンやHIDバルブは点灯すると高温になるため、エンジンを停止してからヘッドライトが完全に冷えるまで待つことが重要です。
火傷を防ぐためにも、十分な時間を確保したうえで焦らずに作業しましょう。
バルブを素手で触らない
バルブのガラス部分は、手の油分が付くと過度に加熱し破損するリスクがあります。そのため、作業の際は滑り止め付きのゴム手袋を着用することが推奨されます。
万が一素手で触れてしまった場合は、アルコールを含ませた布で優しく拭き取りましょう。
車検基準を満たした製品と交換する
2015年9月1日より、車検におけるヘッドライトの検査基準が厳格化されました。従来はロービームで不合格でも、ハイビームで合格すれば車検は通っていましたが、現在ではロービームの検査に通ることが車検に合格する条件になっています。(※)
※2023年11月現在の情報です。
車検時に不合格にならないよう、明るさ、色温度、照射範囲が基準を満たしているバルブを選ぶことが重要です。
また、市販されているヘッドライトのなかには車検非対応のものもあるため、購入前には製品が車検に適合しているか確認しましょう。
車のヘッドライトを業者で交換した際にかかる費用
車のヘッドライトの交換費用は、依頼する業者によって異なります。業者ごとの工賃の目安を見てみましょう。
依頼先 | 工賃目安 |
カー用品店 | バルブ交換:800円〜 ユニット交換:2,750円〜 |
ガソリンスタンド | 2,000円程度 |
整備工場 | 2,000円程度 |
ディーラー | 4,000円程度 |
ディーラーは純正パーツで交換してもらえることが特徴です。費用は高めの傾向ですが、技術力の高い整備士に対応してもらえるので安心感があるでしょう。
カー用品店や整備工場、ガソリンスタンドでは安価に対応してもらえるのがメリットですが、技術力は店舗やスタッフによるばらつきが見られます。
また、バルブを持ち込んで交換する場合、費用が異なる場合があります。詳細な費用は店舗の公式サイトなどで確認してみましょう。
メーカー保証を使える場合は無料で交換できる
車を新車で購入するとメーカー保証が付いています。車の一般保証の保証期間は、通常、初年度登録から3年以内または走行距離6万km以内です。保証期間内であれば無償でヘッドライトを交換してもらえるので、保証書を確認してみましょう。
中古車でも、新車の保証期間が残っている場合や、中古車販売店が保証する期間内であれば、無料で交換してもらえる可能性があります。購入後すぐにヘッドライトの不具合がある場合、整備不良の可能性もあるので、購入した販売店で確認してみましょう。
車の買い替えも検討しよう
車のヘッドライト以外にも不具合が出てきているのであれば、買い替えを検討するのもひとつの手段です。
中古車は年式や走行距離によって値段が変わるので、早めに売却することで高値で売れる可能性もあります。
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不安な場合でも安心して売却ができるでしょう。
よくある質問
バルブだけなら自分で交換することが可能です。ヘッドライト本体を交換する場合は、カー用品店や整備工場、ディーラーなどの専門業者に依頼しましょう。
「車のヘッドライトは自分で交換できる?」で詳しく解説しています。
使用状況によって異なりますが、寿命の目安は以下のとおりです。
- ハロゲン:約500~1,000時間の使用または約1年
- HID:約2,000時間の使用または約3年
- LED:通常は約5万時間の使用または約15年
交換時期でなくても、普段よりも明るさが足りないといった変化に気づいたら、交換を検討してみましょう。
以下のように、依頼する業者によって異なります。
- カー用品店:800円〜
- ガソリンスタンド:2,000円程度
- 整備工場:2,000円程度
- ディーラー:4,000円程度
「車のヘッドライトを業者で交換した際にかかる費用」で詳しく解説しています。
自分で施工するかプロに依頼するかのいずれかの方法で黄ばみを除去することが可能です。ヘッドライトの美しさを守るためには、専門店でコーティングしてもらうのもおすすめです。
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