引っ越しや中古車の譲渡、事故による破損などで必要になるナンバープレートの変更手続き。
「申請書類の準備や不慣れな手続きで、きちんと対応できるか心配」という方も多いのではないでしょうか?
車のナンバー変更に必要な書類は、ナンバー変更理由によって異なりますが、必ず使うのは以下の4点です。
さらに当記事では、各種書類や状況別の手続き方法について詳しく解説しています!
引っ越しや事故などの対応で忙しい方でもスムーズに手続きを進められるように、わかりやすくまとめました。
安心してナンバー変更をしたい方はぜひ参考にしてみてくださいね!
目次
【状況別】ナンバープレート変更に必要な書類まとめ

ナンバープレートの変更が必要になる状況は、引っ越しやナンバープレートの破損などさまざま。
住民票や印鑑、手数料納付書など基本的なものとは別に、ナンバー変更するにあたって状況別に必要な書類は以下のとおりです。
状況 | 必要書類 |
引っ越し | ・申請書 ・変更の事実を証明する書面 ・自動車検査証 |
中古車譲渡・購入 | ・申請書 ・自動車検査証 ・印鑑証明書 ・譲渡証明書 ・委任状(旧所有者本人が申請する場合は不要) |
ナンバープレートの破損 | ・自動車検査証 ・自動車登録番号標再交付申込書 |
ナンバープレートの紛失・盗難 | ・申請書 ・自動車検査証 ・自動車税、自動車取得税申告書 ・理由書 |
各状況について詳しく解説していくので、該当するものを確認してみてくださいね。

必要書類について詳しく知りたい方は「ナンバープレート変更に必要な書類の詳細」の項目もチェックしてみましょう!
引っ越し・中古車の譲渡の場合
・申請書
・変更の事実を証明する書面
・自動車検査証
・印鑑証明書(中古車譲渡の場合のみ)
・譲渡証明書(中古車譲渡の場合のみ)
・委任状(中古車譲渡の場合のみ。旧所有者本人が申請する場合は不要)
引っ越しや中古車の譲渡などにより、管轄の運輸支局が変更になる場合は、ナンバー変更の手続きが必要です。

管轄が変わらない範囲であれば、ナンバー変更の手続きはいりません。
普通自動車の場合はナンバープレートの「封印」が必要なので、自動車ごとを運輸支局に持ち込んで変更を行います。
後部のナンバープレートを固定するボルトに特殊な留め具をつけることです。
ナンバープレートが運輸支局にて正式に登録・検査を受けたことを証明する役割があり、普通車は封印が義務づけられています。
軽自動車は封印の義務がなく、ナンバープレートを自分でつけ外し可能なので、ナンバープレートだけを軽自動車検査協会に持ち込むことで変更できます。

管轄が変わったらナンバーは必ず変更しなきゃいけないの?

必須ではありませんが、盗難や事故にあったときに対応が遅れてしまう可能性があります。
いずれにしても自動車検査証の住所変更は法律で義務づけられているので、ナンバー変更もついでに済ませるのがおすすめです。
ナンバープレートが破損した場合
・自動車検査証
・自動車登録番号標再交付申込書
・印鑑(普通車の後部ナンバープレートの場合)
事故によりナンバープレートが曲がったり、落とせないほどの汚れがついたりした場合は、運輸支局にて「同一番号の再交付」の手続きが必要です。

破損や汚れがあるまま走行すると、道路交通法違反にあたることもあるので早めに対応しましょう。
同じ番号のまま再交付を受ける場合は、上記の書類があれば問題ありません。
ただし、再交付のついでにナンバーを変更したい場合は、下記の「ナンバープレートが盗難・紛失した場合」と同様の手続きが必要になるので注意しましょう。

番号はそのままでいいのか、変更したいのかによって必要なものが違うんだね!
ナンバープレートが盗難・紛失した場合
・申請書
・自動車検査証
・自動車税、自動車取得税申告書
・理由書
ナンバープレートの盗難にあった場合は、まず警察で盗難届を提出します。
届けを出した警察署にて、盗難届の受理番号や提出日がわかる「盗難届出証明書」が発行されるので、その情報を理由書に記載して手続きを行いましょう。
盗難や紛失はナンバープレートを返納できないため、自動的にナンバーを変更することになります。

希望のナンバーに変更したい場合は事前予約が必要です。詳しくは「希望ナンバーの申請・取得」の項目もチェックしてみてくださいね。
軽自動車のナンバー変更を行う場合
軽自動車のナンバーを変更する場合、必要な書類は普通車と同じですが、申請書の書式が違うので注意が必要です。
普通車のナンバー変更は、国土交通省の運輸支局で手続きをするのに対し、軽自動車は特別民間法人の「軽自動車検査協会」で手続きを行います。
申請書は軽自動車検査協会が発行しているものを使用しなければならないので、書類を準備する際は所有している車の車種に合わせたもので申請しましょう。
ナンバープレート変更に必要な書類の詳細

ここからは、各書類の取得方法や取得までにかかる期間などを確認しましょう。
申請に必ず使うものと、状況によって必要なものにわけてまとめたので参考にしてみてください。
必ず使うもの | 状況によって必要なもの |
・自動車検査証(車検証) ・住民票 ・印鑑 ・各種申請書 ・手数料納付書 ・自動車税申告書もしくは軽自動車税申告書 | ・自動車保管場所証明書(車庫証明) ・委任状(申請依頼書) ・理由書 |

各書類の取得方法や、注意事項について解説していきますよ!
申請に必要なもの
まずは、ナンバー変更を申請する際に必ず使うものをご紹介します。
自動車検査証(車検証)
自動車検査証は「車検証」とも呼ばれる書類です。
車検を受けた際に発行されるもので、車のダッシュボードやトランクに保管されているケースがよく見られます。

自動車検査証の不携帯は法律違反にあたるため、必ず車に載せているはずです。ナンバー変更手続きの前にどこにあるか把握しておきましょう。
住民票
住民票は市区町村役所の窓口のほか、郵送、電話予約、電子申請、コンビニ交付で請求して取得できます。
コンビニ交付の場合は、マイナンバーカードと暗証番号の登録が必要です。
役所の窓口に行けば10分程度で発行してもらえますが、基本的には窓口が空いている平日の日中に手続きすることになるので、仕事の調整などが必要な方は早めに準備しておきましょう。
また、郵送の場合は請求書を投函してから、3〜10日程度かかるケースがよく見られます。

ナンバー変更の手続きをする予定日に合わせて準備できるように請求しよう!
印鑑
ナンバー変更に必要な書類への押印は、基本的に認印でも問題ありません。
ただし、中古車の譲渡の場合のみ、印鑑証明書の印鑑(実印)が必要です。

車の旧所有者・新所有者ともに実印が求められるので準備しておきましょう。
各種申請書
ナンバー変更をする状況によって必要な申請書が違います。
各申請書は、普通車であれば国土交通省、軽自動車は軽自動車検査協会の公式サイトにでダウンロードできるので、申請書を事前に記載しておきたい方は活用してみましょう。

もちろん窓口で申請書を受け取ることもできますよ。
手数料納付書
手数料納付書は、ナンバー変更にあたる手数料を納めたことを証明する書類で、運輸支局もしくは軽自動車検査協会にて発行されます。
各状況別の手数料は以下をご覧ください。
引っ越し | 登録手数料 350円 ナンバープレート交付手数料 約2,000円 |
中古車の譲渡 | 登録手数料 500円 ナンバープレート交付手数料 約2,000円 |
ナンバープレートの紛失・破損 | ナンバープレート交付手数料 約2,000円 |
上記の手数料は、普通車のナンバー変更の場合です。
軽自動車は軽自動車検査協会が管轄ですが、お住いのエリアによって手数料が異なります。
事前に手数料を確認しておきたい場合は、「軽自動車検査協会の事業所一覧」から近隣の事業所に問い合わせてみましょう。
自動車税申告書・軽自動車税申告書
普通車であれば自動車税申告書、軽自動車は軽自動車税申告書が必要です。
新しいナンバーになってからの自動車検査証を交付するために必要な書類で、運輸支局・軽自動車検査協会に隣接している自動車税事務所にて入手できます。

普通車は運輸局、軽自動車は軽自動車検査協会で手に入れよう!
状況に応じて必要な書類
続いては、状況によって必要になる書類について解説します。
ナンバー変更の手続きを行う人や車種などによって異なるので確認しておきましょう。
自動車保管場所証明書(車庫証明)
引っ越しや中古車の譲渡などで住所変更をする場合、「自動車保管場所証明書」が必要です。
一般的に「車庫証明」と呼ばれるもので、お住まいの近くに車を駐車できるスペースがあるかを証明する役割があります。
自動車保管場所証明書は、管轄の警察署窓口で申請します。

申請書は各警察署の公式サイトからダウンロードすることもできますよ。
申請から交付まで3〜7日程度かかるので、早めに準備しておきましょう。

軽自動車は自動車保管場所証明書は不要です。
委任状・申請依頼書
変更の申請をする際に、自動車の所有者本人以外が手続きをする場合は「委任状」を作成しなければなりません。
軽自動車の場合は「申請依頼書」と呼ばれています。
委任状・申請依頼書は以下からダウンロードすることも可能です。

所有者本人が手続きをするのであれば委任状・申請依頼書は不要です。
理由書
盗難や紛失によりナンバープレートが返納できない場合は「理由書」が必要です。
ナンバーを変更する場合、通常は元のナンバープレートの返納をしなければなりませんが、盗難・紛失は返納できないため、その理由を証明する必要があります。
理由書を作成するためにはまず警察署で盗難届の手続きをして、「盗難届出証明書」を受け取りましょう。
理由書には、届け出をした警察署名や届出年月日、受理番号などが必要なので、盗難届出証明書を見ながら記入するとスムーズです。
ナンバープレート変更手続きの手順

次にナンバープレートを変更する際の具体的な手順を確認しましょう。
大まかな流れは以下のとおりです。

ここでは普通車で、登録住所の変更がある場合を例に手順を解説します。
軽自動車のナンバー変更は「運輸支局」を「軽自動車検査協会」に置き換えて参考にしてみてくださいね。
1.書類を準備する
ナンバー変更をする理由に合わせた書類を準備します。
運輸支局や警察などの公式サイトにて事前にダウンロードできる申請書は、わかるところだけでも記載しておくとスムーズです。

準備する書類については、「ナンバープレート変更に必要な書類の詳細」の項目も確認してみてくださいね。
2.運輸支局に向かう
ナンバープレートを変更する車で、運輸支局に向かいます。

この時点ではまだナンバープレートは外さないようにしましょう。
最寄りの運輸支局を探す際は、国土交通省の「全国運輸支局等のご案内」でご確認ください。
3.必要書類の提出・車検証の交付
準備してきた書類を運輸支局の窓口に提出し、新しい車検証の交付を受けます。

新しい車検証が交付されたら、内容に間違いがないかしっかり確認しましょう。
4. 運輸支局内の税事務所にて変更内容の申請
新しい住所に自動車税の通知などが届くように、運輸支局にある税事務所で変更の申請を行います。
5.ナンバープレートの返却
旧ナンバーのプレートを外すのは、このタイミングです。
プレートの取り外し作業は手続きをする本人が行うことになります。
工具は借りられる場合もありますが、不安な場合は3番のプラスドライバーを準備しておくと安心です。

封印の取り外しも自分で行います。
6.新ナンバープレートの取得・取り付け
取り付けも手続きする本人が行います。
封印の取り付けのみ係員の方がしてくれるので、ナンバープレートの取り付けが終わったら対応してもらいましょう。
軽自動車のナンバープレート変更は「軽自動車検査協会」で行う

ナンバープレートの変更手続きは、普通車の場合、各運輸支局で手続きを行いますが、軽自動車は「軽自動車検査協会」で行います。

間違えて運輸支局に行ってしまう方もいるようなので注意しましょう。
普通車は、後部ナンバーの封印取りつけ作業があるため、車ごと運輸支局に行かなくてはいけませんが、軽自動車はナンバープレートの封印がないため、ナンバープレートを外して持って行くこともできます。

ナンバープレートを外した車は公道を走行できないので、ナンバーを変更する車で移動する予定ならナンバーをつけたまま車で訪ねても問題ありません。
最寄りの軽自動車検査協会をお探しの方は「全国の事務所・支所一覧」をチェックしてみてください。
希望ナンバー・図柄入りナンバーの取得方法

ナンバー変更をきっかけに、希望ナンバーや図柄入りナンバープレートへの変更を検討している方も多いと思います。
それぞれの申請・取得方法についてまとめたので、参考にしてみてください。
希望ナンバーの申請・取得
希望ナンバーの申し込みは「希望番号予約センター」の窓口もしくは公式サイトにて行います。

「語呂や縁起がよく、人気のナンバーは抽選で当選した方のみが取得できます。
希望ナンバープレートは注文生産なので、交付手数料が通常よりも高め。料金は自治体によって異なります。
希望番号の申請と交付手数料の支払いが完了したら、運輸支局もしくは軽自動車検査協会の窓口にて手続きをしましょう。
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図柄入りナンバーの申請・取得
ワールドカップやオリンピックといった国際的なイベントの記念や、地域振興のために発行されている図柄入りナンバー。
申請は運輸支局もしくは軽自動車検査協会経由か、「図柄入りナンバー申込サービス」のサイトにて行えます。
交付手数料のほか、イベントや自治体を支援するための寄付金が費用として必要です。
希望ナンバー申請も一緒にできるので、興味のある方はチェックしてみましょう。
まとめ
ナンバー変更で使うものは次のとおりです。
必ず使うもの | 状況によって必要なもの |
・自動車検査証(車検証) ・住民票 ・印鑑 ・各種申請書 ・手数料納付書 ・自動車税申告書もしくは軽自動車税申告書 | ・自動車保管場所証明書(車庫証明) ・委任状(申請依頼書) ・理由書 |
住民票や各種申請書は、事前に準備しておくことでナンバー変更の準備がスムーズになります。
運輸支局や軽自動車検査協会の公式サイトにて、書式をダウンロードできるものもあるので、チェックしてみてください。
慣れない手続きや、申請書の記入でも、落ち着いて手順通りに進めれば問題なく進められます。
住所変更に伴うナンバーの変更は、車検や自動車税の納付などにも関係するので、できるだけ早めに手続をしておきましょう。