改造を施した車は、改造の内容によっては買取価格が低くなることがあります。しかし、すべての改造車の市場価値が低いわけではありません。なかには、標準の査定額よりもプラスになる車もあります。
愛車を手放すことになったときには、高く売るためのコツを知っておくと納得いく売却ができる可能性が高くなります。スムーズに売却するためにも、改造を施した車を売る場合のポイントを押さえておきましょう。
この記事でわかること
- 買取価格が低くなる・高くなる改造車の特徴
- 改造を施した車でも高く売るコツがある!
- 改造を施した車を売るときの流れ

改造を施した車は、「カスタムカー」とも呼ばれます。
目次
改造(カスタム)を施した車でも中古車買取店で売却できる

中古車買取店では、改造を施した車も買取してもらえます。ただし、改造の内容によっては査定額が落ちるケースや、買い取ってもらえないこともあるので注意が必要です。
買取業者によって査定方法や基準が異なりますが、改造の内容によっては買取価格が大幅に下がってしまう場合もあります。しかし、標準仕様車よりも高い査定額になることもありえるのです。

カーセブンではカスタムカーの買取も行っています。買取査定無料なのでぜひお気軽にご相談ください。
改造を施した車は買取価格が低い?


カスタムカーは買取価格が低いって本当?

改造の内容によっては、低くなってしまう可能性もあります。
改造を施した車の買取価格が低くなるかどうかはケース・バイ・ケースです。どのような改造を施しているかで、査定額が変わります。
需要のないものや、不正改造などでそのままでは販売できないものは買取価格が低くなる可能性があることを知っておきましょう。
おもに、改造を施した車の査定額が低くなる理由は以下の2つです。
・需要のない改造が施されている
・不正改造が施されている
需要のない改造が施されている
カスタムカーは、オーナーの好みにカスタマイズされ愛されてきた車。愛情の分だけ個性が強くなったり、原型とはかけ離れた姿になっていたりすることもあるでしょう。
中古車買取業者は、前オーナーから買い取った車を次のオーナーに販売します。しかし、個性が強いカスタムがされている車や原型に戻せないほどの改造が施されている場合は、買い手が少ないため高値がつきにくくなるのです。
そのため、人を選ぶ改造を施した車は査定額が低くなる可能性があります。
・奇抜なエアロパーツが取り付けてある
・派手なペイントがしてあるなど

個性の強い改造が施されていると、市場価値が低いと判断されてしまう可能性があることを覚えておきましょう。
車検が通らない不正改造が施されている
車検を通らないような不正改造が施されている車も、査定額が下がる可能性が高いです。もちろん、法規を守って車をカスタマイズすることも可能なので、すべてのカスタムカーが不正改造と見なされるわけではありません。
たとえば地上高が規定よりも低くドレスアップされている場合や、運転席および助手席の窓ガラスに着色フィルムが貼り付けられている場合などは不正改造と判断されることがあります。
道路交通法の保安基準に適合していない車は、法規の基準に戻さなければならないので査定額が下がってしまうのです。
・最低地上高が9cm未満
・窓へ透過率70%未満の着色フィルム貼り付け
・タイヤやホイールなどの車体外へのはみ出し
・マフラーの切断や取り外しなど

法規を遵守しているかを審査するにも、車検が通る状態に戻すにも手間がかかるため、買取価格は低くなる傾向があります。
改造を施した車の買取価格が高くなるケース


大切に乗ってきた車なのに、高く買い取ってもらえないの?

すべてのカスタムカーの査定額が低いわけではありません。実は、高く買い取ってもらえるケースもあります。
買取価格が低くなってしまう場合を紹介してきましたが、反対に、改造を施しているほうが買取価格が高くなるケースもあります。
改造を施した車の査定額が高くなるのは以下の2つが主な理由です。
・人気パーツや高額パーツを使用している
・専門店やディーラーによるコンプリートカー
人気パーツ・高額パーツを使用した車
使用しているパーツ自体が人気・高額のものならば、高額査定が期待できます。人気のパーツを使っていれば中古車市場での需要が増える可能性があるためです。
高額パーツを使っている場合、分解してパーツ単体で高く売れる可能性もあります。そのため、パーツ自体の価値が高いと見なされ高額買取となることがあるのです。

高性能のホイールやマフラー、カーナビなど、パーツ自体に価値があると査定にプラスになります。
専門店やディーラーによるコンプリートカー
コンプリートカーとは、ディーラーや専門店があらかじめ改造を施して販売する車のこと。
コンプリートカーは車検を通るように法規を遵守したカスタマイズであるうえに、点検もしっかりされているため高額で買取してもらえる可能性が高いです。
また、有名なカスタムショップ(チューニングショップ)が手がけた車は希少価値が高く、店舗によっては査定にプラスになることもあります。

自分で改造を施さなくてもすでに理想のカスタムがされているコンプリートカーは、一部のユーザーから人気が高いです。
改造を施した車を高く売るためのポイント

査定に出す際には、純正パーツを用意しておく、改造箇所を伝えるなどの対処法で買取価格にプラスになることがあります。
愛車を高く売るためのポイントを知って、納得のいく選択をしましょう。
純正パーツを用意しておく
自分で改造を施した際に、取り外した純正パーツがあれば、保管しておくのがおすすめです。
カスタムパーツのみだと原状回復が難しく、査定額に影響が出ることもありますが、純正パーツが残っていれば買取価格が高くなるかもしれません。
純正に戻せる状態であれば、より査定額にプラスとなるのでより好ましいです。
改造箇所を正確に伝える
どこを改造したのか、どういうパーツを使ったのかを正確に伝えることで、正しく査定してもらえます。
本来なら査定アップにつながるような改造が施してあっても、見落とされてしまうともったいないですよね。
改造によって生まれたメリットやパーツの魅力、かかった費用などもアピールすると価値がつくこともあるため、査定のときにはしっかり伝えましょう。
一般的な車を高く売るコツもチェックしておく
改造を施してある車でも、高く売るコツはほかの車と大きく変わりません。一般的な車を高く売るための、基本的なポイントも押さえておきましょう。
・車の相場情報を調べておく
・売るタイミングはなるべく早く
・車検前なら通さずに売る
・洗車や車内の掃除をしておく
・純正パーツがあれば用意しておく
・キズやヘコミは無理に直さない
・中古車の販売・買取を行っている店を選ぶ
車を手放すと決めたら、なるべく早い売却がおすすめです。ただし、1~3月と9~10月に車の需要が高くなる時期で買取価格が上昇する可能性が高いので、その時期が近ければ、売却を少し待つのもポイントのひとつです。
車検や洗車、パーツなども一度チェックして、できるだけ高く査定してもらいましょう。
なお、改造した車の場合、同じ車種の一般的な相場はあくまでも目安程度と考えてください。通常の中古車価格相場との差が出やすいので、参考のために調べておくのがおすすめです。
車を高く売るためのコツは、「車を高く売るコツとは?準備から交渉まで詳しく解説!」の記事をご確認ください。

ディーラーよりも、カーセブンのような買取専門店に持ち込むほうが比較的高い値段で買い取ってもらえる傾向があります。
車を売却する流れと必要な書類

車を売るときは、一般的な車も改造を施した車も同様の流れになります。
車を売ることになったら、まずはじめにするのは売る方法の決定。中古車買取店で査定するのか、ディーラーに下取りに出すのか、オークションなどに出して個人で売買するのかを選択するところから始めましょう。
査定の際や売買契約の際には注意しておきたいポイントがあるので、こちらの記事「車を売却するときの流れとは?注意点やトラブル回避のポイントも解説」でご確認ください。
また、車を売るときに必要な書類も、漏れがないよう用意しておくことが大切です。
・自動車検査証(車検証)
・自賠責保険証明書
・自動車リサイクル券
・自動車納税証明書
・実印・印鑑登録証明書
・委任状・譲渡証明書
各書類の入手方法や用途は、こちらの記事「車売却時の必要書類は?入手・再発行方法も解説」でチェックできます。
まとめ
・需要が低い改造や不正改造されている車は買取価格が下がる可能性がある
・高額パーツ使用車やコンプリートカーは買取価格が上がることがある
・高く売るためのコツを知っておく
カスタムカーは、一般の車の売却価格相場があまり参考にならないこともあります。改造の内容やついているパーツによって、査定額が上下することを知っておきましょう。
車を高く売るためのコツや売却するときの流れは一般的な車とあまり変わらないため、売却を考えているなら流れを確認しておくのがおすすめです。
車を少しでも高く売りたい方は、中古車買取店のカーセブンにご相談ください。