更新日2024.03.13

車のバッテリー交換費用の目安は?安く抑えるポイントも紹介

バッテリー交換にかかる費用は、購入する場所や依頼する業者によって大きな差があります。あらかじめどのくらいの費用がかかるのか相場を知っておき、自分に合った手段を選ぶようにしましょう。

また、バッテリー交換の費用を抑えたい場合には、自分で交換するのもひとつの方法です。ただし、自分で交換する場合は、手順や注意点を把握したうえで正しいやり方で交換する必要があります。

この記事でわかること

  • バッテリー交換にかかる費用
  • バッテリー交換の費用を安くする方法
  • 自分でバッテリー交換を行う方法と注意点

バッテリー交換の費用はいくらかかる?

バッテリー交換にかかる費用は車種によって差がありますが、おおよそ4,000~45,000円です。費用の内訳は以下の通りです。

  • バッテリー本体代:4,000〜40,000円
  • 工賃:550〜3,000円
  • 使わなくなったバッテリーの廃棄費用:無料〜1,000円

バッテリー本体代

バッテリー本体代はメーカーやサイズ、生産国などによって大きく異なりますが、費用はおよそ4,000〜40,000円です。純正品だと、20,000円以上になる傾向です。また、HV車やEV車、アイドリングストップ搭載車のバッテリー本体代はガソリン車よりも高くなります。

交換を依頼する業者によっても本体代の値段が異なります。ディーラーで交換する場合、バッテリー本体代で30,000円以上かかる傾向です。

工賃

工賃は、550円〜3,000円が相場です。工賃は店舗側が定めているため、どの店舗に依頼するかで値段が異なります。

HV車やアイドリングストップ搭載車は工賃が高くなる傾向があり、場合によっては5,000円以上かかるケースもあります。

使わなくなったバッテリーの廃棄費用

使わなくなったバッテリーの廃棄費用は、無料〜1,000円程度です。業者にバッテリー交換を依頼する場合、無料で回収してくれる店が多いです。

自分でバッテリーを交換する場合は、バッテリーを不用品回収業者に引き取ってもらう必要があります。廃棄費用は1,000円ほどです。

バッテリー交換を依頼できる業者と工賃の目安

業者別のバッテリー交換費用をまとめると、以下のようになります。

業者バッテリー本体代工賃使わなくなったバッテリーの廃棄費用
自動車用品店安い〜1,000円無料〜1,000円
ガソリンスタンドやや安い〜3,000円無料
整備工場やや安い〜3,000円無料
ディーラー高い3,000〜5,000円無料〜1,000円
有料出張サービス高い8,000〜15,000円無料

上記5つの業者のうち、特に安く済むのが自動車用品店です。基本の本体代や工賃が安いうえ、定期的に行われるセールやキャンペーンを活用すればさらに費用を抑えられる可能性があります。

ディーラーに交換を依頼すると、工賃がおよそ3,000〜5,000円かかります。廃棄料を無料にしてくれるディーラーもありますが、総合的にはほかの業者より費用が高くなることを想定しておきましょう。

バッテリー交換の費用を安くする方法

バッテリー交換の費用を安くする方法は、以下の通りです。

  • バッテリーをネットで購入して交換だけ依頼する
  • 自分でバッテリー交換を行う

バッテリーをネットで購入して交換だけ依頼する

ディーラーやカー用品店でバッテリーを用意してもらうより、ネットで購入するほうが安い傾向です。本体だけネットで購入し、交換の作業を業者に依頼すれば、費用を抑えることができます。

ただし、業者によってはほかで購入したバッテリー交換に対応していないケースもあるので、事前の確認が必要です。

自分でバッテリー交換を行う

自分でバッテリー交換を行えば、工賃もかからないのでより費用を抑えられます。ただし、取り扱いを誤ると事故やケガの危険性が高まります。正しい交換方法を押さえたうえで注意しつつ、交換作業をするようにしましょう。

バッテリーの廃棄に関しては、バッテリー購入店や自動車用品店、ガソリンスタンドなどが無料回収してくれる場合もあります。事前に問い合わせてみるとよいでしょう。

交換バッテリーの選び方

バッテリーを選ぶときは、記号と数字で表された「バッテリー型式」を見て、自分の車に適合するものを選ぶ必要があります。基本的には、現在搭載されているバッテリーと同じ型式を選べばOKです。

通常車用バッテリー

通常車両バッテリーは、6桁の記号で示されます。車に適合するかを判断するには、下4桁に注目しましょう。下4桁にはバッテリーのサイズと端子の位置が示されています。

▼ 例:バッテリーが「60B24R」の場合

60B24R
記号・数字の意味バッテリーの総合性能ランクバッテリーの短側面のサイズ(JIS規格で決められた幅×高さの区分)バッテリーの横幅(cm)プラス端子・マイナス端子の位置
詳細始動性能・容量を表す。
数値が大きいほど性能がよくなる。
A〜Hまで。Hが最も大きい。60B24Rの場合、バッテリーの長さが約24cm。プラス端子が左側:Lタイプ
プラス端子が右側:Rタイプ
※バッテリーの短側面サイズがF,G,Hの場合は表記なし

既存のバッテリーと下4桁が同じものを選びましょう。

アイドリングストップ搭載車用バッテリー

アイドリングストップ搭載車は、車の停車・発進のたびに停止と始動を繰り返します。そのため、通常車用バッテリーよりも高い耐久性や充電性能を求められる点が特徴です。

▼ 例:バッテリーが「M-42R」の場合

M42R
記号・数字の意味バッテリーの外形寸法区分バッテリーの総合性能ランクプラス端子・マイナス端子の位置
詳細J〜Xまで。
Xが最も大きい。
始動性能・容量を表す。
数値が大きいほど性能がよくなる。
プラス端子が右側:Rタイプ
Lタイプの場合はLの表記を省略。

外形寸法と端子の位置が同じものを選びましょう。

ハイブリッド車用バッテリー

ハイブリッド車には「メインバッテリー(駆動バッテリー)」と「補機用バッテリー」が搭載されています。しかし、メインバッテリーはほぼ使用されることが少ないため、交換の必要がありません。今回解説するのは、定期交換が必要な補機用バッテリーの型式です。

▼ 例:バッテリーが「S34D20R」の場合

S34D20R
記号・数字の意味ハイブリッド車用バッテリーのバッテリーバッテリーの総合性能ランクバッテリーの短側面のサイズ
(JIS規格で決められた幅×高さの区分)
バッテリーの横幅(cm)プラス端子・マイナス端子の位置
詳細制御弁式バッテリーだという趣旨を示している。始動性能・容量を表す。
数値が大きいほど性能がよくなる。
A〜Hまで。
Hが最も大きい。
S34D20Rの場合、バッテリーの長さが約20cm。プラス端子が左側:Lタイプ
プラス端子が右側:Rタイプ

ハイブリッド車の場合、初めの記号が「S」であり、下4桁が同じ型式を選びましょう。

自分でバッテリー交換を行う方法

ここでは、自分でバッテリー交換を行う場合に必要なものや手順を解説します。

吹き出しアイコン_スタッフ
スタッフ

正しい知識を持たずに自分でバッテリー交換を行うのは危険です。万が一の事故を防ぐためにも、正しい順序と注意点を把握してから作業に入りましょう。

バッテリー交換に必要なもの

バッテリー交換を自分で行うときに必要なものは、以下の通りです。

バッテリー交換で必要なもの

・ゴム手袋
・スパナ
・保護メガネ
・紙やすりorワイヤーブラシ

上記以外にも、交換時にメモリーバックアップがあると便利です。バッテリー交換をする際、バッテリーを外すと時計やナビゲーションの設定などがリセットされてしまう場合があります。

メモリーバックアップがあれば、一時的に車のバッテリーの代わりとして電源を供給してくれるので、車のデータや設定がリセットされてしまう心配がありません。

バッテリー交換の手順と注意点

バッテリーを交換するときには、以下のポイントに注意しましょう。

注意点

・端子取り外しの順番は「マイナス端子プラス端子
・端子取り付けの順番は「プラス端子マイナス端子
・保護具を装着して作業する

1.エンジンを停止し、バッテリー端子を外す

エンジンを止めてキーを抜いたら、端子カバー、マイナス端子、プラス端子の順に取り外します。端子を取り外すときは、必ずマイナス→プラスの順番で行いましょう。

端子が汚れている場合は紙やすりorワイヤーブラシで汚れを拭き取ります。なお、端子に触れると感電する恐れがあるので、作業中は決して触らないようにしてください。

2.バッテリーを固定しているステーを取り外す

サイズの合ったスパナを使い、バッテリーの固定金具であるステーを外します。外したナットはなくしやすいため、交換作業が終わるまで気をつけて保管しましょう。

吹き出しアイコン_スタッフ
スタッフ

新しいバッテリーを取り付ける際に間違えないよう、ステーがどのように装着されているか写真に収めておくのがおすすめです。

3.新しいバッテリーと付け替える

取っ手を掴んで真上に引き上げ、古いバッテリーを取り外します。バッテリーは重たいので慎重に扱うようにしてください。

新しいバッテリーでも、同じように取っ手を掴んで所定の位置にセットします。端子の位置が反対にならないように気をつけましょう。

4.バッテリー端子を取り付け、ステーで固定する

取り外してあったバッテリー端子を取り付けます。取り外したときの手順とは逆で、プラス端子→マイナス端子の順で行います。

正しい手順で取り付けたら、ステーで端子を固定します。緩みのないようしっかりと固定しましょう。ケーブルを軽く揺すってみて、緩みがないかを確認してください。

5.古いバッテリーを処分する

古いバッテリーは特殊ゴミ扱いになるため、処分するのに費用がかかります。購入店舗や不用品回収業者などに依頼して、正しく処分してもらいましょう。

バッテリーの寿命を伸ばすためのポイント

バッテリーの寿命は一般的に2〜3年ですが、使い方次第で寿命が変化します。バッテリーの寿命を伸ばすために、以下のポイントに気をつけましょう。

定期的に車を走らせる

車を定期的に走らせないと、バッテリーは充分に充電できません。充電不足が続くと、バッテリーの消耗が早まります。また、短い距離しか乗らない状態でエンジンをかける・切るを繰り返すと、バッテリーに負荷がかかるので注意が必要です。

車を運転する頻度は少ない方でも、週に1回以上は片道5km程度のドライブをすると、バッテリーの劣化を防ぐことができます。

バッテリー上がりに注意する

「バッテリー上がり」とは、バッテリーに蓄積された電気が減少し、エンジンがかからな状態のことです。バッテリー上がりは寿命を縮める原因になるので、できるだけ避けるようにしましょう。

バッテリー上がりの原因としては、以下のような内容があります。

  • エンジンを停止した状態で電装品の使い過ぎる(例:ヘッドライトや室内灯を点灯し続ける)
  • 長期間に車を走らせていない
  • 日々の走行距離が少ない

上記の点に気をつければ、バッテリーの劣化を防ぐことができます。

定期的にバッテリーの点検をする

バッテリーの寿命を伸ばすためも、定期的にバッテリーの点検をしましょう。ガソリンスタンドや自動車用品店は、無料でバッテリーを点検してくれる場合があります。

また、自分で定期的にバッテリーの状態を点検する方法もあります。バッテリー内には液体が入っており、本体に記載されている線より液が下回ったときは、対処が必要なサインです。専用のバッテリー液や精製水を追加すれば、バッテリーの寿命を伸ばすことができます。

なお、バッテリー液が極端に減っていたり、減る頻度が早かったりするときは、液漏れの可能性があるため、ガソリンスタンドに立ち寄った際などに相談してみましょう。

バッテリーの寿命を延ばすためは、3~6か月に1回程度確認して都度対処することをおすすめします。

まとめ

今回は、バッテリー交換にかかる費用を紹介しました。バッテリー交換の費用は「4,000〜45,000円」と幅があり、購入する場所や依頼する業者によって値段が異なります。それぞれの業者の特徴や相場を把握したうえで、依頼する業者を選ぶようにしましょう。

また、バッテリー交換の費用を抑えたい場合には、自分で交換するのもひとつです。しかし、正しい知識を持たずに自分でバッテリー交換を行うのは非常に危険です。正しい順序と注意点を知ったうえで、気をつけながら交換作業を進めてみてください。

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