PHEV(Plug-in Hybrid Electric Vehicle)はプラグインハイブリッド車のことで、エンジンと駆動用モーターを搭載するハイブリッド車に外部電源から充電できる機能を備えています。トヨタでは最近までPHVと表記していました。
エンジン車、電気自動車(EV)、両方のメリットを備えているため、先進的な車に興味がある人にとって非常に使い勝手のいい車になります。
PHEVにはどんな特徴があるのか、ハイブリッド車や電気自動車とは何が違うのか、おすすめPHEVにはどのようなモデルがあるかなどを見ていきましょう。
この記事でわかること
- ・PHEVとはどんな車か
- ・PHEVのメリットとデメリット
- ・日本車/輸入車 おすすめPHEV車
監修・執筆
エディター ライター
高橋 満
求人誌編集部、カーセンサー編集部を経て1999年にエディター/ライターとして独立し、自動車、音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。著名人から一般の方まで、心の中に深く潜り込んでその人自身も気づいていなかった本音を引き出すことを心がけている。また、企業の広報・販促活動のサポートも担当。愛車はフィアット500Cとスズキジムニー。
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目次
PHEV(プラグインハイブリッド車)とは?
電気自動車とともに購入時に国の補助金が出ることから注目度が高まっているPHEV。

少し前までトヨタではPHVと呼んでいたため、そのほうが馴染みがある人もいるかもしれませんね。
PHEVとはどんな車を見ていきます。
ハイブリッド車とは何が違う?
ハイブリッド車は2つ以上の動力源を備えた車のこと。ほとんどがガソリンや軽油を燃焼させて動力を発生させるエンジンと、電気で動くモーターを搭載しています。
一般的にハイブリッド車と呼ばれているものは減速時のエネルギーや車に搭載される発電機(発電用モーター)が発電した電気を駆動用バッテリーに蓄え、その電気でモーターを動かしています。
PHEVはハイブリッド車の一種で、最大の特徴は車が発電した電気に加え、外部からバッテリーに電気を充電することができる機能を有していることです。そのため、一般的なハイブリッド車よりも大型の駆動用バッテリーと充電口を備えています。
電気自動車(EV)とは何が違う?
前述したように、PHEVの特徴はエンジンとモーターという2つ以上の動力源を備えています。対する電気自動車(EV)の動力源はモーターのみです。
EVも減速時には減速エネルギーを電気に換える回生ブレーキを備えていますが、発電できる量には限りがあるため走行を続けるほど駆動用バッテリーの電気は消費され、最終的にはバッテリー内の電気が空になって動くことができなくなります。
一方で、PHEVはエンジンで発電機を動かし続けて電気を作り、その電気を使って走ることができます。また、エンジンを発電ではなく走行するための動力として使うこともできます。そのためバッテリーに蓄えた電気がなくなっても燃料がなくなるまで走り続けられます。
EVはどうしても充電に時間がかかってしまいますが、PHEVなら普通の車と同じように数分間給油すればまた走ることができるのもメリットです。
PHEVにはいくつかのタイプがある
PHEVと一口に言ってもシステムはメーカーごとに異なります。購入時はそれらを理解し、自分の使い方に合ったものを選びましょう。
エンジンの力を走行にも使うタイプと使わないタイプ
ハイブリッド車にはエンジンとモーターの両方を動力として利用するタイプと、モーターの動力だけで走行してエンジンは発電に徹するタイプ(シリーズ式ハイブリッド)があります。多くのPHEVはエンジンも走行に利用しますが、マツダのMX-30ロータリーEVはシリーズ式プラグインハイブリッドで、エンジンは発電に徹する仕組みになります。
エンジンを動力として使うモデルでも、エンジンとモーターの両方を組み合わせてスポーティな走りを楽しめるものや、モーターが主な動力源となり、必要に応じてエンジンがサポートするタイプがあります。また、高速道路などエンジンのほうが効率的なシーンではエンジンを使って走行することも可能です。
エンジンを動力として使うモデルも、モーターのみを使って走行する「EVモード」を備えています。
車から外部に電力を供給できるタイプとできないタイプ
大容量バッテリーを備えるPHEVの特徴のひとつに、アウトドアなどで車から家電に電気を供給する機能(V2L)や、車に蓄えた電気を家庭に供給できる機能(V2H)があります。
国産PHEVはV2LやV2Hを備えていますが、輸入車だと日本の規格に対応しておらず、これらの機能が搭載されていないものもあります。
急速充電にも対応しているタイプと普通充電のみ対応しているタイプ
車に充電する方法は「普通充電」と「急速充電」があります。PHEVはバッテリーに蓄えた電気を使い切ってもエンジンの動力で走ることができるため、あえて急速充電を搭載していないものもあります。
PHEVのメリット
PHEVには2つの動力と大型のバッテリーを備えているからこそ享受できるメリットがいくつもあります。
電気自動車と同じようにスムーズな加速を味わえる
エンジンはアクセルを踏んでから回転数が上がり大きな力を発揮するまでに時間がかかるのに対し、モーターはアクセルを踏んで電気が流れた瞬間から最大トルクを発揮します。
モーターの力を使って走行するPHEV(車種や走行モードによりモーターのみ、モーターとエンジンの併用などがあります)は、エンジン車に比べてスムーズな加速を味わうことができます。
モーター走行時の静粛性が高い
当然ですがエンジンを停止させて走行しているときはエンジン音がしないため、EVと同じように高い静粛性を味わえます。走行中に前後席での会話がしやすい、好きな音楽を雑音が少ない状態で楽しめるなどのメリットがあります。そしてエンジン音が近隣に聞こえることもないので、深夜や早朝に車を動かす際も気兼ねする必要がありません。
航続距離が長い
EVの航続距離は搭載している駆動用バッテリーの大きさにより決まります。一般的なEVだと航続距離は300〜600km(WLTC)のものが多いですが、航続距離は道路環境や運転の仕方、気温などにより変わります。
PHEVの駆動用バッテリーはEVに比べると小さいですが、エンジンを使って発電することができるので航続距離はEVよりも長くなります。もし電気と燃料が少なくなってもガソリンスタンドで給油すれば再び走り出せるのもEVにはない大きな安心材料です。
燃費性能がいい
モーターのみで走行しているときは燃料を消費しません。加速時や発進時など多くの燃料を消費するシーンでもモーターのみで走ったりモーターがエンジンのサポートをすることで燃料消費を抑えることができます。
PHEVもハイブリッド車と同じようにエンジン車と比べると燃費性能がよくなります。
大型蓄電池として活用できる
V2LやV2Hといった外部給電機能が付いているモデルなら、“動く蓄電池”として活用できます。
V2Hは昼間に太陽光発電で生み出した電気をPHEVの駆動用バッテリーに蓄えて、その電気を夜間に自宅で使ったり、電気料金が安い深夜に車に充電して昼間に蓄えた電気を家庭で使って電気料金を節約することが可能。
災害などで停電が発生したときも車の電気を家庭に供給することで普段と同じように生活できます。
新車購入時にCEV補助金を受けられる

CEVとは「Clean Energy Vehicle」の略。環境に優しい車は購入時に国から補助金を受けることができます。また、住んでいる地域によっては自治体からも補助金を受けられます。
ただし、CEV補助金を利用して車を買った際は一定期間その車を保有することが義務付けられています。
PHEVのデメリット
一方でPHEVにもエンジン車やEVと比べてデメリットになる部分があります。購入を考えている人はそれを理解したうえで検討することをおすすめします。
エンジン車やハイブリッド車より車両本体価格が高い
ハイブリッド車より大きなバッテリーを搭載し、システムも複雑なPHEVは、エンジン車やハイブリッド車に比べると価格が高くなります。ただ、前述したCEV補助金を活用すればハイブリッド車との価格差が小さくなるため、メーカーもそれを積極的にPRしています。
ちなみにハイブリッド車とPHEVをラインナップしているトヨタ プリウスで比較すると
Z(PHEV・2WD):4,600,000円
Z(ハイブリッド車・2WD):3,700,000円
と90万円の価格差です。
ガソリンが劣化する可能性がある
PHEVはモーターだけで50〜100km程度走行できる能力が与えられているため、買い物や通勤などの日常使いではほぼ燃料を使わずに走行できます。そのため、満タン給油した燃料がいつまでも消費されないというケースが出てきます。
燃料タンク内にあるガソリンは半年程度で劣化するといわれているため、街なか中心で使う人は、いつ給油したかをメモしておくと同時に、満タン給油しない、時々ハイブリッドモードで走行するなど、燃料の管理が必要になります。
すべてのPHEVに外部給電機能があるわけではない
車に蓄えた電気を外部に給電できるのはPHEVやEVの大きなメリットです。ただ、外部給電するためには日本の規格に合わせたシステムが必要なため、輸入車にはこの機能が搭載されていないものも珍しくありません。購入時には外部給電機能を必要とするかしないかをじっくり検討する必要があります。
駆動用バッテリーの交換費用が高い
スマホを長期間使用するとバッテリーの性能が落ちるのと同じように、EVやPHEVの駆動用バッテリーにも不具合や故障が出ることがあります。駆動用バッテリーは保証対象部品なので、保証期間中に交換が必要な症状が現れたら無償で対応してもらえますが、保証期間を過ぎてしまうと高額の出費になることを覚悟しなければなりません。
PHEVを製造するメーカーのなかには、駆動用バッテリーの容量保証を用意しているところもあります。
PHEVはどんな人におすすめ?
・自宅に充電設備を用意できる人
・長距離移動を存分に楽しみたい人
・アウトドアで電力を利用したい人

大容量の駆動用バッテリーを搭載するPHEVらしさを味わうなら、自宅に普通充電設備を用意して日常使いでのEV走行を楽しみたいですね。
今はEVやPHEVを販売しているディーラーだけでなく、コンビニエンスストアやショッピングモールなど多くの場所にEV充電スタンドが設置されていますが、充電設備が自宅にあれば利便性は大きく向上します。
EV購入を考える場合、心配事のひとつに外出先での充電があります。特に旅行などに出かけたとき、旅先で充電スポットに困ることはめったにないと思いますが、その充電スポットが使いたいときに空いているか、充電に時間がかかることで旅行プランに影響がでないかなどの心配は拭えません。PHEVなら燃料が減ったら給油すればいいので、旅先での充電の心配がありません。

さらに、PHEVの外部給電機能を使えば、キャンプでコーヒーメーカーを使って美味しいコーヒーを淹れたり、マリンスポーツを楽しんだ後にドライヤーを使うことができますよ。
【国産人気PHEV】おすすめ7モデル
ここからは燃費性能に優れ、走りも楽しめるおすすめのPHEVを紹介します。まずは国産の人気PHEVを7モデル見ていきましょう。
レクサス:NX450h+[2021年10月〜]
■スペック(バージョンL/4WD)
全長×全幅×全高 | 4,660mm×1,865mm×1,660mm |
エンジン種類/総排気量 | 直列4気筒/2,487cc |
WLTCモード燃費 | 19.6km/L |
EV走行換算距離 | 87km |
充電方法 | 普通充電 |
V2L/V2H | V2L対応/V2H非対応 |
NX450h+の 新車価格帯 |
7,495,000〜7,725,000円 |
NX450h+の 中古車相場価格 |
総額600万〜750万円 |
フロントに加えてリアにもモーターを配置したE-Four(電気式4WDシステム)を採用。前後の駆動力を100:0〜20:80の間で緻密にコントロールし、優れたコントロール性を実現しています。カーナビでルート案内をしているときは、駆動用電池の残量やルートの状況に応じてEV走行とハイブリッド走行を自動で切り替えて効率よく走る先読みエコドライブ機能も搭載しています。
好きな走行モードが選択できる
- モーターのみで走行するEVモード
- アクセルを大きく踏み込んだときにモーターとエンジンを組み合わせて走るオートEV/HVモード
- 電池残量を温存しながら走るHVモード
- 翌日にEVモードで走りたいときなどに駆動用バッテリーに充電しながら走るセルフチャージモード
V2Hには非対応ですが、非常時に車内のアクセサリーコンセントから電気を取れるほか、充電ブラグにヴィークルパワーコネクターを差すことで家電などに電力を供給できるAC外部給電システムも備えています。
トヨタ:プリウス(PHEV)[2023年3月〜]
■スペック(Z/2WD)
全長×全幅×全高 | 4,600mm×1,780mm×1,430mm |
エンジン種類/総排気量 | 直列4気筒/1,986cc |
WLTCモード燃費 | 26.0km/L |
EV走行換算距離 | 87km |
充電方法 | 普通充電 |
V2L/V2H | V2L対応/V2H非対応 |
プリウス(PHEV)の 新車価格 |
4,600,000円 |
プリウス(PHEV)の 中古車相場価格 |
総額410万〜570万円 |
通算5代目となる現行型プリウス。プラグインハイブリッドは3代目から用意されましたが、3代目と4代目はプリウスとは別のモデル(プリウスPHV)という位置づけで、デザインもプリウスとは変えられていました。
現行型はプリウスの1グレードという位置づけになり、デザインもプリウスと共通になります。ただ、アルミホイールやロアグリル、テールランプがPHEV専用デザインになり、PHEVらしい先進性をアピールしています。
19インチタイヤを装着するとWLTC燃費は26.0km/L。オプション扱いになっている17インチタイヤを選ぶとWLTC燃費が30.0km/Lになります。また、1年間でEV走行1,200kmに相当する電力を生み出すことができるソーラー発電システムもオプションで用意されています。
トヨタ プリウスPHV
車両本体価格199.7万円
支払総額207.1万円
諸費用7.4万円
トヨタ プリウスPHV
車両本体価格290.6万円
支払総額299.7万円
諸費用9.1万円
トヨタ プリウスPHV
車両本体価格175.0万円
支払総額188.7万円
諸費用13.7万円
トヨタ プリウスPHV
車両本体価格449.7万円
支払総額457.7万円
諸費用8.0万円
トヨタ:ハリアー(PHEV)[2022年10月〜]
■スペック(Z/4WD)
全長×全幅×全高 | 4,740mm×1,855mm×1,660mm |
エンジン種類/総排気量 | 直列4気筒/2,487cc |
WLTCモード燃費 | 20.5km/L |
EV走行換算距離 | 93km |
充電方法 | 普通充電 |
V2L/V2H | V2L対応/V2H非対応 |
ハリアー(PHEV)の 新車価格 |
6,200,000円 |
ハリアー(PHEV)の 中古車相場価格 |
総額520万〜680万円 |
ハリアーにハイブリッドが設定されたのは2005年3月。世界初の量産ハイブリッド車である初代プリウスの登場が1997年になるため、かなり早い時期にハイブリッドが設定されたことになります。4代目となる現行型はハイブリッド車に加えてPHEVを設定。ユーザーの多様なニーズに応えています。
ハイブリッドとガソリン車は2WDと4WDがラインナップされますが、PHEVはフロントに加えリアもモーターで駆動させるE-Four(電気式4WDシステム)のみの設定。雪などの滑りやすい路面はもちろん、雨天時も安定感のある走りを実現しています。
PHEVのグレードは最上級のZのみの設定。本革シートや運転席&助手席パワーシート、後席のシートヒーター、車に乗る前にスマートフォンからエアコンを作動させられるリモートエアコンなどが備わります。
トヨタ:RAV4(PHEV)[2020年6月〜]
■スペック(Z/4WD)
全長×全幅×全高 | 4,600mm×1,855mm×1,695mm |
エンジン種類/総排気量 | 直列4気筒/2,487cc |
WLTCモード燃費 | 22.2km/L |
EV走行換算距離 | 95km |
充電方法 | 普通充電 |
V2L/V2H | V2L対応/V2H非対応 |
RAV4(PHEV)の新車価格 | 5,633,000円 |
RAV4(PHEV)の 中古車相場価格 |
総額470万〜570万円 |
RAV4はオフロードのイメージを強調したアドベンチャーや特別仕様車のオフロードパッケージが人気。PHEVはフロントライト内のデザインが異なり、ワイルドさと洗練されたイメージを融合したスタイルになっています。
フロントモーターの出力をハイブリッド車よりも大きくしたことで、モーターのみでの走行で力不足を感じさせません。EV走行距離はWLTCモードで95.0kmに。エンジンと前後のモーターを使ったシステム最高出力は225kW(306ps)になります。
2020年にRAV4のPHEVが追加設定されたときは、トヨタはまだPHVという表記を使っていました。そのため初期のものはRAV4 PHVという車名で販売されていたため、中古車を探す際は注意が必要です。
マツダ:MX-30ロータリーEV(2023年11月〜)
■スペック(ナチュラルモノトーン/2WD)
全長×全幅×全高 | 4,395mm×1,795mm×1,595mm |
エンジン種類/総排気量 | 水冷1ローター/830cc |
WLTCモード燃費 | 15.4km/L |
EV走行換算距離 | 107km |
充電方法 | 普通充電/急速充電 |
V2L/V2H | V2L対応/V2H対応 |
MX-30ロータリーEVの 新車価格帯 |
4,235,000〜4,785,000円 |
MX-30ロータリーEVの 中古車相場価格 |
総額390万〜480万円 |
フリースタイルドアと呼ばれる観音開きの後部ドアを備えたMX-30。マイルドハイブリッドシステムを搭載したガソリン車、EV、そして2023年にPHEVモデルを追加。3種類のパワーユニットでユーザーの多様なニーズに応えています。
PHEVに搭載されるエンジンは、マツダが世界で唯一開発しているロータリーエンジンを搭載。RX-7やRX-8などには2ローターのロータリーエンジンが搭載されましたが、MX-30ロータリーEVには新開発の1ローターのロータリーエンジンが搭載されます。
エンジンは発電に徹し、走行はモーターのみで行うシリーズ式のシステムを採用。満充電ならモーターのみで107km(WLTCモード)走行できるので、日常づかいはほぼ燃料を消費せずに済むはずです。充電は急速充電にも対応しています。前後荷重移動をコントロールしてスムーズなコーナリングを行えるエレクトリックG-ベクタリングコントロールも備わります。
三菱:アウトランダー[2021年12月〜]
■スペック(G・7人乗り/4WD)
全長×全幅×全高 | 4,710mm×1,860mm×1,745mm |
エンジン種類/総排気量 | 直列4気筒/2,359cc |
WLTCモード燃費 | 16.2km/L |
EV走行換算距離 | 99km |
充電方法 | 普通充電/急速充電 |
V2L/V2H | V2L対応/V2H対応 |
アウトランダーの 新車価格帯 |
4,995,100〜6,304,100円 |
アウトランダーの 中古車相場価格 |
総額420万〜640万円 |
アウトランダーは2代目でPHEVを初設定。そして3代目となる現行型は日本ではPHEV専用モデルとなっています。エントリーグレードのMは5人乗り、Gは5人乗りと3列シートの7人乗り、Pとブラックエディションは7人乗りになります。
PHEVシステムは日常のほとんどをモーターで走行。EV走行換算距離はWLTCモードで99kmになります。電気残量が少なくなるとエンジンで発電しながらモーターを動かすシリーズハイブリッド走行に切り替え。エンジンのほうが高効率な高速道路などではエンジンの力を使って走行します。
駆動用バッテリーが満充電状態でガソリンも満タンなら、最大で一般家庭12日分の電力量を家に供給できるV2H機能を搭載。万一の際の非常用電源としても役立ちます。
※2024年秋にはマイナーチェンジが予定されています
三菱 アウトランダーPHEV
車両本体価格96.5万円
支払総額109.4万円
諸費用12.9万円
三菱 アウトランダーPHEV
車両本体価格108.8万円
支払総額119.8万円
諸費用11.0万円
三菱 アウトランダーPHEV
車両本体価格482.3万円
支払総額489.8万円
諸費用7.5万円
三菱 アウトランダーPHEV
車両本体価格152.9万円
支払総額163.8万円
諸費用10.9万円
三菱:エクリプスクロス(PHEV)[2020年12月〜]
■スペック(G/4WD)
全長×全幅×全高 | 4,535mm×1,805mm×1,685mm |
エンジン種類/総排気量 | 直列4気筒/2,359cc |
WLTCモード燃費 | 18.6km/L |
EV走行換算距離 | 65km |
充電方法 | 普通充電/急速充電 |
V2L/V2H | V2L対応/V2H対応 |
エクリプスクロス(PHEV)の 新車価格帯 |
4,094,200〜4,650,800円 |
エクリプスクロス(PHEV)の 中古車相場価格 |
総額270万〜450万円 |

アウトランダーは魅力的だが、ちょっと大きすぎる……。そう感じた人におすすめなのが、このエクリプスクロスです。
2018年3月に1.5Lガソリンエンジンを搭載するコンパクトSUVとして登場。そして2020年12月のマイナーチェンジでPHEVが追加されました。
基本的なシステムはアウトランダーと共通で、車体がアウトランダーよりも小さいぶん、バッテリーの総電力量も小さくなり、EV換算距離は短くなっています。とはいえWLTCで65kmあるので、買い物や送迎、通勤などはモーターのみの走行でまかなえるはずです。
V2H機能はアウトランダーと同じく最大12日分の電力を家庭に供給可能。PHEVの4WDシステムは前後2つのモーターに三菱の技術であるS-AWCを組み合わせたもの。走行モードは乾燥路やグラベル、スノーなど、7つのモードから選べます。
【注目の輸入PHEV】おすすめ5モデル
PHEVは海外の自動車メーカーからもさまざまなモデルが発売されています。ここからは輸入PHEVの代表モデルを紹介します。
メルセデス・ベンツ:GLC(PHEV)[2023年11月〜]
■スペック(G/4WD)
全長×全幅×全高 | 4,725mm×1,920mm×1,635mm |
エンジン種類/総排気量 | 直列4気筒/1,997cc |
WLTCモード燃費 | 11.9km/L |
EV走行換算距離 | 118km |
充電方法 | 普通充電/急速充電 |
V2L/V2H | V2L対応/V2H対応 |
GLC 350 e 4マチック スポーツ エディションスターの新車価格 |
9,980,000円 |
GLC 350 e 4マチック スポーツ エディションスターの中古車相場価格 |
総額890万〜985万円 |
2023年3月、2代目にフルモデルチェンジしたGLC。2023年11月にはPHEVの350 e 4マチック スポーツ エディションスターが追加されました。EV走行換算距離(WLTCモード)は118kmと長く、しかもモーターのみで140km/hまで走行することができるので、たとえば新東名高速道路の120km/h区間もモーターのみで走ることができます。
モーター走行時にアクセルを強く踏み込むと、エンジンがモーターをサポートしたり不足する電気を発電したりするためにエンジンがかかります。GLCは「これ以上アクセルを踏み込むとエンジンをかけることになるよ」ということをアクセルペダルの抵抗を増やしてドライバーに教えてくれ機能が搭載されました。これにより無駄なエネルギー消費を抑えることができます。
「ハイ、メルセデス」と話しかけると起動する対話型インフォテインメントシステム、ドライバーの指紋や声といった生体認証でシートポジションを設定できる機能など、メルセデス・ベンツならではの快適機能も搭載されています。
BMW:3シリーズ(PHEV)[2023年11月〜]
※写真はエンジン車になります
■スペック(330eセダンMスポーツ/2WD)
全長×全幅×全高 | 4,720mm×1,825mm×1,445mm |
エンジン種類/総排気量 | 直列4気筒ターボ/1,998cc |
WLTCモード燃費 | 13.4km/L |
EV走行換算距離 | ―― |
充電方法 | 普通充電/急速充電 |
V2L/V2H | V2L非対応/V2H非対応 |
330eセダンMスポーツの新車価格 | 7,580,000円 |
330eセダンMスポーツの 中古車相場価格 |
総額350万〜620万円 |
スポーツセダンのベンチマークであり続ける3シリーズ。現行モデルであるG20型に設定されたPHEVは、3シリーズのエンジン車とは異なる走りを楽しめるモデルです。
モーターのみでも120km/hまで走れるので高速道路もEV走行が可能。2L直4ターボとモーターを組み合わせ、エクストラブーストというモードを使用すると最高出力215kWを発揮。最大トルクは420N・mに達します。
一定条件化でハンドルから手を話して走行できるハンズオフ機能や、35km/h以下で走行時に直近50mのドライビングルートを覚えていて、狭い道などでバックが必要になったときは自動でハンドル操作を行って後退してくれる機能など、先進の安全装備も備わっています。
DSオートモビル:DS4 E-TENSE[2022年4月〜]
■スペック(パフォーマンスラインE-TENSE/2WD)
全長×全幅×全高 | 4,415mm×1,830mm×1,495mm |
エンジン種類/総排気量 | 直列4気筒ターボ/1,598cc |
WLTCモード燃費 | 16.4km/L |
EV走行換算距離 | 56km |
充電方法 | 普通充電 |
V2L/V2H | V2L非対応/V2H非対応 |
DS4 E-TENSEの新車価格帯 | 6,672,000〜7,176,000円 |
DS4 E-TENSEの 中古車相場価格 |
総額350万〜620万円 |
フランスの自動車メーカーであるシトロエンのサブブランドとして誕生したDS。それが2015年に独立し、プレミアムモデルをラインナップするDSオートモビルズになりました。現行型DS4は2022年4月に登場した、Cセグメントのハッチバックになります。
1.2Lガソリンターボ、1.5Lディーゼルターボ、1.6Lガソリンターボとモーターを組み合わせたPHEVと、多彩なパワートレインを用意。PHEVはモーターのみで56km走行できます。充電は普通充電のみになりますが、200V/6kWの充電器を使えば約2時間で満充電になります。

そしてDS4の魅力はデザイン。シャープでエレガントなフロントフェイスやダイヤモンドのように輝くテールライト、宝飾品を連想させるきらびやかなインテリアなど、DSならではの美しさは見ていてため息が出るばかりです。
ランドローバー:レンジローバー イヴォーク(PHEV)[2021年8月〜]
■スペック(ダイナミック HSE/4WD)
全長×全幅×全高 | 4,380mm×1,905mm×1,650mm |
エンジン種類/総排気量 | 直列3気筒ターボ/1,498cc |
WLTCモード燃費 | 16.4km/L |
EV走行換算距離 | 65.1km |
充電方法 | 普通充電 |
V2L/V2H | V2L非対応/V2H非対応 |
レンジローバー イヴォーク(PHEV)の 新車価格帯 |
8,830,000〜9,640,000円 |
レンジローバー イヴォーク(PHEV)の 中古車相場価格 |
総額720万〜870万円 |
ランドローバーのコンパクトSUVであるイヴォークは、レンジローバーブランドの名を冠しているだけあって、高級感に溢れる都会的なクロスオーバーSUVに仕立てられています。現行型は2019年にデビューし、2021年8月にPHEVがラインナップに追加されました。
PHEVシステムはフロントタイヤをエンジンが、リアタイヤをモーターが駆動させるタイプ。つまりEV走行時は後輪駆動で走ります。モーターの最高出力は80kW(109ps)、最大トルクは260N・mと日常走行には充分なパワーを発揮します。

レンジローバーらしい美しいデザインもイヴォークの魅力。中でもスイッチ類を極力なくしたミニマルなインテリアは一見の価値ありです!
ジープ:レネゲード(PHEV)[2020年11月〜]
■スペック(リミテッド4xe/4WD)
全長×全幅×全高 | 4,255mm×1,805mm×1,695mm |
エンジン種類/総排気量 | 直列4気筒ターボ/1,331cc |
WLTCモード燃費 | 16.0km/L |
EV走行換算距離 | 50km |
充電方法 | 普通充電 |
V2L/V2H | V2L非対応/V2H非対応 |
レネゲード(PHEV)の 新車価格帯 |
6,150,000〜6,200,000円 |
レネゲード(PHEV)の 中古車相場価格 |
総額320万〜580万円 |
ジープブランドの最小モデルであるレネゲードは、ガソリンモデルに加えて2020年にPHEVを追加。レネゲードがジープ初のPHEVとなります。
4WDシステムはフロントタイヤをエンジンとモーターで動かし、それとは別にリアにもモーターを配置したものに。走行モードはモーターのみで走るエレクトリック、エンジンとモーターを使い分けながら走るハイブリッド、エンジンが動いて充電しながら入るセーブの3パターンになります。さらにオート、スポーツ、スノー、サンド、マッドというモードも用意されます。
ラインナップはリミテッドのほか、エンジンの出力を高めたトレイルホークも用意されます。
PHEVの燃費効率をよくさせる方法
PHEVの燃費は、どれだけ燃料を使わず電気の力で走行できるかで変わってきます。そのためにできることは2つあります。
ひとつは、モーターのみの力で走行するEVモードを積極的に活用すること。モーターのみで走れる距離はモデルによって変わってきますが、少ないものでもWLTCモードで50km程度は走れます。日常走行ならほぼ電気のみで走ることができるので、燃料消費はかなり抑えられます。
もうひとつはなるべくEV走行距離を長くするために、自宅で車に充電しておくこと。充電は電気料金が安い夜間に行うことで、電気代も節約できます。マンションなどで自宅に充電設備を設置できない場合は、充電ステーションを積極的に活用しましょう。EVほどバッテリーが大きいわけではないので、普通充電でもそこまで時間はかかりません。
ここで気をつけたいことが2つあります。ガソリンは長期間使用しないとだんだん劣化してしまいます。EV走行中心になるとその可能性が高まるので、遠出をしないときは燃料を満タンにしないほうがいいでしょう。
もうひとつは外出先での充電。昨今はEVも普及したため、SA/PAや道の駅の充電スポットは休日になると充電待ちができることもあります。EVは充電しないと電欠で走れなくなりますが、PHEVは電気がなくなってもエンジンで発電して走ることができます。充電スポットが混雑しているときは、EVのために充電を譲ってあげてください。
たまに急速充電が終わる30分間を過ぎてもPHEVのオーナーが車まで戻ってこなくて、EVが充電できずに困り果てている光景に出くわすことがあります。このようなマナー違反は絶対に避けましょう。
よくある質問
2つ以上の動力を持つハイブリッド車の中でも、駆動用バッテリーに外部から充電できるタイプをプラグインハイブリッド車(PHEV)と呼びます。
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ハイブリッド車よりもバッテリーのみで走れる時間が長いことがもっとも大きなメリットです。日常使用なら燃料を使わずモーターだけで賄うことができるはずです。
外部からの充電が普通充電しかできないものと急速充電にも対応したものがあります。また、車に蓄えた電気を外部に給電する機能を備えたものと備えていないものがあります。自分の使い方だとどのタイプがもっとも利便性が高いかを考えながら選んでください。
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