更新日2022.12.06

法定点検の費用はいくらかかる?点検場所と安く抑える方法を紹介

車が快適に走行するために不備や故障がないかを確認する「法定点検」には、おおよそ数万円の費用がかかります。ただし、実施する業者や車の劣化度合いによって費用は異なるので、あらかじめ費用の目安を把握しておく必要があります。

また「できるだけ費用を抑えたいので、法定点検は受けなくてもでいいのでは?」と考える方もいるでしょう。法定点検の受検は運転者の義務として法律で定められています。運転する自分だけではなく、車に乗る家族や友人の身を守るためにも、必ず受けておきましょう。

この記事でわかること

  • ・12か月、24か月の法定点検にかかる費用
  • ・法定点検が受けられる場所
  • ・法定点検の費用を抑える方法

法定点検の費用

法定点検の費用について説明

自家用車(普通自動車、軽自動車)の場合、1年おきに受ける「12か月法定点検」と2年おきに受ける「24か月法定点検」を受ける必要があります。ここでは、2種類の法定点検にかかる費用を説明します。

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スタッフ

中小型トラックやバイク、レンタカーなどは法定点検を受ける頻度が異なります。今回は自家用車の場合に絞って説明しますね。

12か月法定点検の費用

12か月法定点検は、1年おきに合計26項目の内容を確認します。かかる費用の目安は、以下の通りです。

車種12か月法定点検の
費用目安
軽自動車9,000〜13,000円
自家用乗用車(1.0~1.5L)10,000〜16,000円
自家用乗用車(1.5〜2.0L)11,000〜18,000円
自家用乗用車(2.0〜2.5L)12,000〜20,000円
自家用乗用車(2.5L〜)13,000〜22,000円
引用:平成27年度国産自動車点検・整備料金実態調査

法定点検にて部品交換や修理が必要であると判断されると、点検費用に加えて部品や油脂代、部品交換代などが数万円ほどかかることもあります。

24か月法定点検の費用

24か月の法定点検は車検と同じタイミングで実施されるので、車検費用としてまとめて請求されるのが一般的です。24か月法定点検と車検を合算した費用は、7〜10万円ほどが相場です。24か月法定点検は12か月点検よりも検査項目が56項目に増え、より細かな点検を実施するので、費用が高くなります。

部品交換などが必要であれば、部品代や交換代も加算されることとなります。

法定点検が受けられる場所

法定点検が受けられる場所_運転の写真

法定点検は、主に以下5つの業者で受けることが可能です。

それぞれの業者によって、費用や点検分野の得意・不得意が異なります。まずは「費用を安く抑えたい」「品質を重視したい」などの優先順位を明確にして、依頼する業者を決めましょう。

ディーラー

ディーラーは、メーカーや車種に詳しいスタッフや技術力の高い整備士が対応するので、点検・整備の品質が高い点が魅力です。車を購入したディーラーでは購入時のスタッフが対応してくれるので、点検に関する相談もしやすいでしょう。また、車を購入したディーラーで法定点検を受ければ割引が適用されるサービスもあり、ほかの業者よりも安く受けられるかもしれません。

しかし、整備工場を併設していないディーラーでは、車の移動や部品の確保などに時間がかかることがあります。また、ディーラーは純正品を使用するため工賃や部品代が高くなり、ほかの店舗と比べて点検費用が高いのもデメリットといえるでしょう。

民間の整備工場

車の点検や整備、修理などを請け負う民間の整備工場でも、質の高い点検が期待できます。ディーラーより点検費用を安く抑えられるので、品質の高さと価格の低さの両方を重視したい方に向いています。

また、民間の整備工場は車の整備や点検を専門としているため、修理や部品交換の対応が早いというメリットもあります。ただ、点検に時間がかかる場合が多く、基本的には1〜2日程度、工場の混雑状況によっては3日かかるケースもあるでしょう。

ガソリンスタンド

一部のガソリンスタンドでも、法定点検に対応しています。給油のついでにガソリンスタンドで申し込める手軽さが魅力です。また、法定点検後の給油料金が割引になるガソリンスタンドで点検すると、ガソリン代もあわせて節約できるでしょう

ただ、部品交換が必要になった場合に在庫を持っていない可能性があるため、部品を取り寄せる時間が必要となってしまいます。なお、点検にかかる費用はディーラーほど高くならない傾向です。

車検専門店

車の点検を専門としている車検専門店は、点検費用が最も安く、スピーディに整備をしてもらえるのが魅力です。

ただ、部品交換が必要だと判断された場合には追加費用が請求される場合あり、結果としてほかの業者と費用が変わらないこともあります。見積もりをとったうえで、本当に安く抑えられるのかを確かめるとよいでしょう。

カー用品店

整備施設が併設されているカー用品店でも、法定点検を受けられます。カー用品店のよさは、ディーラーほどの点検費用がかからず、コスパがよい点です。幅広い部品を扱っているため、部品交換時にもスピーディに対応してくれます。また部品交換の際に、店舗の在庫のなかから純正品と同じ機能を果たす代替品を使用して費用を抑えてくれることもあります。

ただし、整備の品質はカー用品店に在籍する整備士によってさまざまです。費用や所要時間も店舗によっても異なるので、事前によく確認しておきましょう。

法定点検は自分でもできる?

法定点検は自分でもできる?_修理の写真

法定点検は自分で行うことも可能です。必ず専門業者に依頼しなければならないといった決まりもありません。

ただし、法定点検は専門的な点検・整備になるので難易度が高めです。簡単な日常点検なら問題ありませんが、法定点検は定められた項目に沿って点検していく必要があるので、時間も手間もかかります。

吹き出しアイコン_スタッフ
スタッフ

エンジンやブレーキペダル、バッテリーなどを含めた26項目・56項目を目視で確認する必要があります。

法定点検を正しく行うには、専門業者への依頼がおすすめです。自分でできる自信がない方は無理をせず、業者に依頼しましょう。

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法定点検の費用を抑える方法

法定点検の費用を抑える方法_ハンドルの写真

定期的に受ける法定点検だからこそ、費用をできるだけ安く抑えたい方も多いでしょう。法定点検費用を抑えるためのポイントは、以下の4つです。

点検費用が安い業者を選ぶ

さまざまな業者を比較して、点検費用が安く済む業者を選びましょう。

ディーラーや販売店などで車を購入すると、1・2年後に法定点検の案内が届くことがあります。しかし、割引やメンテナンスパッケージなどでない限り、車検専門店や整備工場のほうが整備費用を抑えられる可能性が高くなります

見積もりを依頼できる店舗もあるので、複数店舗の見積もりを比較したうえで依頼先を選ぶとよいでしょう。

必要のない有料サービスや部品交換は断る

洗車や車内清掃、車のコーティングなどを勧めてくる業者もいます。点検前に整備内容を確認しておかなければ、点検後に必要のない有料サービスを請求されることも考えられます。

また、業者から万が一の故障に備えて部品交換を勧められる場合もあります。すでに劣化が進んでいる場合は早めに取り替える必要がありますが、1年後の点検まで使える見込みがあるのであれば、次の点検に回すのも手段のひとつです。担当者と相談しながら、部品交換の必要性を判断しましょう。

交換する部品に純正品を使わない

点検で部品を交換する必要がある場合、新品の部品や純正品を使うと費用がかさみます。そんなときは、中古の部品や代替部品を使ってもらうとよいでしょう。

ディーラーでは純正品のみの対応であることが多いですが、整備工場やカー用品店では同じ機能を持つ代替品で対応してもらえるケースもあります。法定点検費用を少しでも抑えたい方は、担当者に相談してみましょう。

日常整備と丁寧な運転を心がける

日頃からメンテナンスを行い、丁寧な運転をすれば、点検費用を長期的に抑えることができます。

たとえば、短時間で短距離しか走行しなかったり、数か月ほど乗らない期間があったりすると、エンジン周りの部品交換やバッテリーの交換などのタイミングが早まる可能性が高まります。ほかにも、急加速・急発進を繰り返す荒っぽい運転をすれば、タイヤのすり減りが進み、タイヤ交換の時期が早まるでしょう。

このように、乗り方によっては部品交換の時期が早まり、費用がかさみます。できるだけ費用を抑えるためにも、日常的な整備を行い、丁寧な運転を心がけましょう。

よくある質問

Q
軽自動車の法定点検費用はいくらですか?
A

軽自動車の12か月法定点検にかかる費用は、9,000〜14,000円ほどです。24か月法定点検は、車検代との合計で60,000〜80,000円ほどかかります。

Q
乗用車の場合、6か月点検は受けなくてもいいですか?
A

乗用車の場合は、12か月と24か月のみ受検が義務付けられているので、そのほかの点検は必ずしも受ける必要はありません。

ただ、車を購入したディーラーや販売店から、3か月や6か月の点検の案内が届くこともあります。新車6か月点検などは、販売店やディーラーが基本無料で実施してくれることが多いので、念のため受けておくのもよいでしょう。しかし、オイル交換などの整備をすれば、別途工賃や部品代がかかる場合もあるので注意してください。

Q
法定点検はどこで受けられますか?
A

法定点検は、主に以下5つの業者で受けることが可能です。

  • ディーラー
  • 民間の整備工場
  • ガソリンスタンド
  • 車検専門店
  • カー用品店

それぞれの業者によって費用や点検の得意・不得意が異なります。何を重視したいか優先順位を明確にして、依頼する業者を決めましょう。

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