ファミリーカーとして人気のミニバン「ステップワゴン」。実用的な3列シートや、多彩なシートアレンジを兼ね備えており、毎日の通勤や買い物はもちろん週末のお出かけまで重宝します。
ただ、車体も大きい分、燃費の悪さや維持費の高さが気になる方も多いのではないでしょうか。今回は、ステップワゴンの燃費と競合車の燃費を比較しながら、ステップワゴンの魅力を紹介します。
この記事でわかること
- ステップワゴンの燃費と競合車の燃費の比較
- ステップワゴンの維持費
- ステップワゴンがおすすめな人の特徴
目次
ステップワゴンの燃費をチェック!競合他車とも比較
ホンダ ステップワゴンは、ファミリーカーとして定番のミニバンです。2022年5月にモデルチェンジが行われ、現行型は6代目となります。
ここでは、新型ステップワゴンの燃費を競合車種と比較しながら見ていきましょう。
ステップワゴンのカタログ燃費
6代目の新型ステップワゴンには、1.5Lガソリンターボモデル(ガソリン車)と2Lエンジンベース(ハイブリッド車)の2タイプがあります。ステップワゴンWLTCモードのカタログ燃費は、ガソリン車で12.9〜13.9km/L、ハイブリッド車19.5〜20.0km/Lです。
ステップワゴンには標準グレードのエア(AIR)と上級グレードのスパーダ(SPADA)がありますが、グレードによって燃費はほぼ変わりません。

上級グレードだから燃費がよいとは限らないので、注意しましょう。
競合車種との燃費比較
ここでは、競合車種との燃費比較を紹介します。
▼同サイズ ミニバンの燃費を比較
ハイブリッド車 | ガソリン車 | |
ホンダ ステップワゴン | 19.5〜20.0km/L | 12.9〜13.9km/L |
日産 セレナ | 13.2〜18.0km/L | ー |
トヨタ ヴォクシー | 23.0km/L | 15.0km/L |
トヨタ ノア | 23.0〜23.4km/L | 15.0〜15.1km/L |
ステップワゴンの燃費性能は、ミニバンのなかでも中間レベルです。トヨタのヴォクシーやノアと比べると、ハイブリット車とガソリン車の両者で燃費性能が劣る傾向があります。
ステップワゴンの実燃費
実燃費はユーザーが実際に走行する燃費に近い値となっているため、カタログ燃費よりも落ちるのが一般的です。カタログ燃費だけでなく実燃費を把握しておくことで、実際に運転したときの燃費とカタログ燃費の差に驚かずに済みます。
▼ステップワゴンの実燃費
ガソリン車 4WD | 10.79 km/L |
ガソリン車 FF | 9.86 km/L |
ハイブリッド車 FF | 16.14km/L |
引用:ホンダ ステップワゴン(ハイブリッド)の燃費
ステップワゴンの維持費をシミュレーション

ステップワゴンの燃料費や自動車税などが気になる方は、実際にどれだけかかるのかシミュレーションをしてみましょう。ハイブリッド車、ガソリン車ごとの年間維持費は、以下のとおりです。
▼ステップワゴンの年間維持費
ハイブリッド車STEP WGN e:HEV AIR(FF) | ガソリン車STEP WGN AIR(FF) | |
ガソリン代 | 約80,000円 | 約115,000円 |
自動車税 | 36,000円 | 36,000円 |
任意保険 | 約60,000円 | 約60,000円 |
車検法定費用(自賠責保険、自動車重量税、印紙代)※2年ごと | 約21,000円(自賠責保険 20,000円、自動車重量税:免税、印紙代:1,200円) | 約44,000円(自賠責保険 20,000円、自動車重量税:22,500円、印紙代:1,200円) |
車検点検料金 | 約40,000円 | 約40,000円 |
メンテナンス・消耗品費用目安 | 約30,000円 | 約30,000円 |
年間維持費合計 | 約257,000円 | 約303,000円 |
月間維持費合計 | 約21,416円 | 約25,250円 |
※年間走行距離10,000km、ハイブリッド車20.0km/L、ガソリン車13.9km/L、レギュラーガソリン160円/Lで計算
※自動車税、軽自動車税は2019年10月1日以降に購入したとして計算
※任意保険は種類によって価格が変動します
年間維持費は、ハイブリッド車で約25万円、ガソリン車で約30万円です。これらの費用に加えて駐車場代や高速道路代、保険料などの費用が上乗せされるため、実際はこれらの費用より高くなる可能性もあります。
燃費のよいハイブリッド車は、ガソリン車と比べると年間のガソリン代を3万円ほど節約できるのが魅力です。また、車検時にかかる重量税がエコカー減税によって免税になります。
ステップワゴンの魅力

続いて、燃費以外のステップワゴンの特徴を見ていきましょう。主な特徴は以下の5点です。
室内空間が広い
ステップワゴンは、ホンダ車のなかでも室内空間がトップクラスの広さです。1、2列目シートだけでなく3列目シートの座り心地やゆとりにこだわって作られているので、長距離のドライブでも快適に過ごせるでしょう。
2列目は両側にアームレストがつき、脚を伸ばしてゆったり座れる設計となっています。3列目は着座位置が高く設定されているため視界がよく、3列目に座ったときの閉塞感が軽減されています。
多彩なシートアレンジ
ステップワゴンの2列目シートは前後左右、自由にスライド可能です。2列目シートを後方へロングスライドすると、足を思い切り伸ばしてくつろげます。2列目・3列目シートの背もたれを倒せば、車中泊などで快適にくつろげるフラットにすることも可能です。

▲前後左右にスライドできるシート
2列目シートを前方にスライドすれば、休憩などの停車時に運転席から子どもに手が届きます。また、3列目への乗り降りもスムーズになります。

多彩なシートアレンジによって、人数が多いご家庭でも日常生活から旅行まであらゆるシーンで快適に過ごせますよ。
ラゲッジスペースの広さ
ステップワゴンのラゲッジスペースには、床下収納があります。床下収納を利用すれば上部の空間が広く確保できるので、スーツケースなど高さのある荷物を立てて積み込めます。80Lのスーツケースが最大5つ積載できる大容量のスペースになります。
また、ベビーカーなどの大きな荷物の積み下ろしがラクにできるよう、テールゲートの開口幅は広く、床は低い設計となっているのも特徴。大きくて重い荷物を積み込む際の負担が軽減されます。
先進安全装備が搭載されている
2017年9月のマイナーチェンジ以降は、全車に安全装備機能のHonda SENSING(ホンダセンシング)を搭載しています。
標準搭載されている先進安全技術の一部は、以下のとおりです。
・衝突軽減ブレーキ
・誤発進抑制機能
・歩行者事故低減ステアリング
・車線維持支援システム
・路外逸脱抑制機能 など
大型の三角窓で斜め前方も見やすいほか、左前方の死角部分も「サイドビューサポートミラー」で確認できるようになっています。大型車の運転が不安な方でも安心して運転できます。
人を選ばないシンプルなデザイン
デザインが異なる「エアー(AIR)」「スパーダ(SPADA)」の2タイプがあります。いずれのタイプもシンプルでクリーンなデザインであり、誰もが馴染みやすいのが特徴です。

ミニバンは迫力のあるデザインが多いですが、ステップワゴンは落ち着きあるデザインです。
最上位グレードの「スパーダ プレミアムライン」は、高級感が高められていて、フロントグリルやヘッドライト周りに上質なメッキ加工がされています。
ステップワゴンはこんな方におすすめ

ステップワゴンが向いている方は、以下のとおりです。
・お出かけやドライブによく行くご家庭
・シンプルなデザインのミニバンが欲しい方
ステップワゴンは大人数のロングドライブでも快適に過ごせます。多彩なシートアレンジでラゲッジスペースの大きさも調節可能なので、キャンプなどのアウトドア好きの家庭や、たくさんの荷物を積み込んで旅行へ頻繁に行く家庭にも便利です。
ステップワゴンの競合車種をチェック!
購入を検討する際には、競合車種の特徴も確認しましょう。
トヨタ:ヴォクシー

▲クールなデザインが特徴のミニバン。燃費性能もよい
ヴォクシーは2022年1月、8年ぶりにフルモデルチェンジしています。ほかのミニバンに比べてクールでスタイリッシュなデザインであるのが特徴です。振動を抑えたサスペンションとボディで上質な乗り心地をしており、騒音が抑えられているので車内での会話もよく聞こえます。
また、乗り降りに便利な自動開閉スライドドアを搭載しています。グレードS-Zには、バックドアにもスイッチひとつで開閉できる機能が搭載しているので、力を入れずに開閉が可能です。
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トヨタ:ノア

▲ヴォクシーの兄弟車。シンプルで親しみやすいエクステリアが特徴
トヨタ ノアは、ヴォクシーと並んで人気のミニバンです。ノアとヴォクシーは、オプションをつけない限り装備や機能に違いはありません。シートアレンジも多彩で、居住性に優れています。
ノアはスタイリッシュなヴォクシーと比べ、ノアはシンプルで親しみやすいエクステリアが特徴です。ヴォクシーのカラーラインナップはダークカラーが多いですが、ノアは落ち着いた赤のレッドマイカメタリックや上品なベージュ色が特徴のスティールブロンドメタリックなどの色味があります。
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日産:セレナ
▲室内空間の広さがNo.1のミニバン
ミニバンクラスNo.1の広さを誇るセレナ。1列目から3列目まで、すべての席がゆったり座れるスペシャルシートを搭載しています。
セレナにはS-HYBID車とe-POWER車の2種類があります。S-HYBID車は基本的にガソリンで駆動し、電気モーターはエンジンを少しアシストするタイプで、e-POWER車は電気モーターのみで駆動します。e-POWER車は燃費性能と静粛性に優れていて、電気自動車のような走りが楽しめます。
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ステップワゴンの燃費を向上させる方法

ステップワゴンの燃費は決して悪いわけではありませんが、乗り方次第でさらに燃費がよくなります。燃費を向上させるために、以下の運転の仕方を意識しましょう。
・急加速・急ブレーキなどの荒い運転をしない
・アイドリングを控える
・タイヤの空気圧を適切な値に保つ
・必要に応じてエンジンブレーキを使う
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ステップワゴンは新車と中古車どちらがいい?
新車と中古車でお悩みの方は、納車時期や値段などの観点から考慮するとよいでしょう。
・車体カラーやオプションなどを自由に選びたい方
・希少なグレードを確実に購入したい方
・コスパを重視したい方
・できるだけ早く納車したい方
ステップワゴンを新車で購入する場合、納車に時間がかかります。11月時点で工場出荷時期の目処は、ガソリン車・ハイブリット車ともに注文から半年以上先です。できるだけ早く車が欲しい場合は中古車から探すことをおすすめします。
総在庫3,000台以上から
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