高い走破性と力強いデザインが魅力のランクル(ランドクルーザー)は、世界中で人気を集めているクロスカントリーSUVです。
しかし、ランクルは車体が大きい分、燃費の悪さや維持費の高さが気になる方も多いのではないでしょうか。今回は、新型ランクルの燃費を競合車や旧型の燃費を比較しながら紹介します。
この記事でわかること
- ランクルの燃費と競合車の燃費の比較
- ランクルの維持費
- ランクルがおすすめな人の特徴
目次
ランクル(ランドクルーザー)の燃費をチェック!競合他車とも比較
国内外から人気の高い「ランクル(ランドクルーザー)」。2021年にフルモデルチェンジをし、ランドクルーザー300系として発売しています。2022年11月現在、新車の注文を停止していて、手に入れにくい状況が続いています。
そんな人気のランクルは、燃費が悪いのでしょうか。ここでは、ランクルの燃費を競合車種や旧型と比較しながら見ていきましょう。
ランクルのカタログ燃費
新型であるランクル300系のWLTCモードカタログ燃費は、ガソリン車で7.9〜8.0km/L、ディーゼル車9.7km/Lです。ランクル300系には標準グレードと上級グレードが用意されていますが、グレードによる燃費性能の差はありません。
2022年11月現在の中古車市場に多いのが、先代のランクル200系(2007年9月〜2021年8月)です。ランクル200系ガソリン車のカタログ燃費は、WLTCモードで6.7km/L程度であり、300系よりやや劣ります。マイナーチェンジが行われるたびに燃費性能が向上しているので、燃費のよさを重視するなら年式の新しい車がおすすめです。
競合車種との燃費比較
ここでは、ランクルの競合車種との燃費比較を紹介します。
▼同クラス車種の燃費を比較
ガソリン車 | ディーゼル車 | |
トヨタ ランドクルーザー | 7.9〜8.0km/L | 9.7km/L |
トヨタ ランドクルーザープラド | 8.3km/L | 11.2km/L |
マツダ CX-8 | 12.4km/L | 15.8km/L |
ジープ ラングラー | 8.0〜10.0km/L | ー |
ランクルの燃費性能は、競合他車のなかでも中間レベルが、やや劣る傾向です。ランクルとランドクルーザープラドの燃費性能を比較すると、ガソリン車はそこまで差はないものの、ディーゼル車に差が見られます。

走破性が重視されたランクルはそれほど低燃費とはいえません。ただ、モデルチェンジごとに車体が軽量化され、排気量の小さいエンジンを使用しているので、燃費性能にも配慮されています。
ランクルの実燃費
実燃費はユーザーが実際に走行する燃費に近い値となっているため、カタログ燃費よりも低くなるのが一般的です。カタログ燃費だけでなく実燃費を把握しておくことで、実際に運転したときの燃費とカタログ燃費の差に驚かずに済みます。
▼ランクルの実燃費
ガソリン車 | 6.93km/L |
ディーゼル | 10.26km/L |
引用:トヨタ ランドクルーザー (ディーゼル)の燃費
ランドクルーザーはカタログ燃費と実燃費に大きな差が見られないので、実際に走行してみて燃費が大幅に下がることはないでしょう。
ランクルの維持費をシミュレーション

フィットの燃料費や税金などの維持費が気になる方は、実際の費用をシミュレーションしてみましょう。ガソリン車、ディーゼル車ごとの年間維持費は、以下のとおりです。
▼ランクル300系の年間維持費
ガソリン車 | ディーゼル車 | |
ガソリン代 | 約218,000円 | 約154,000円 |
自動車税 | 57,000円 | 57,000円 |
任意保険 | 約60,000円 | 約60,000円 |
車検法定費用(自賠責保険、自動車重量税、印紙代)※2年ごと | 約60,000円(自賠責保険 20,000円、自動車重量税:41,000円、印紙代:1,200円) | 約60,000円(自賠責保険 20,000円、自動車重量税:41,000円、印紙代:1200円) |
車検点検料金 | 約50,000円 | 約50,000円 |
メンテナンス・消耗品費用目安 | 約30,000円 | 約30,000円 |
年間維持費合計 | 約445,000円 | 約381,000円 |
月間維持費合計 | 約37,000円 | 約31,000円 |
※自動車税、軽自動車税は2019年10月1日以降に購入したとして計算
※任意保険は種類によって価格が変動します
年間維持費は、ガソリン車で約44万円、ディーゼル車で約38万円です。これらの費用に加えて駐車場代や高速道路代、洗車代などの費用が上乗せされるため、実際は目安よりも費用が高くなる可能性もあります。
ランクルの魅力

ランクルは、燃費性能以外の特徴に魅力を感じて選ぶ方が多い傾向です。ここでは、燃費以外でのランクルの特徴を見ていきましょう。主な特徴は以下の4つです。
走破性の高さ
ランクル300系は、全車種に4WD(4つの車輪が駆動する方式)を採用しています。そのため、雪道や山道などの舗装されていない道路での走破性の高さが魅力です。
未舗装路での走行支援を受けられる「マルチテレインセレクト」も搭載しています。6つのモードから路面に応じたものを設定すれば、状況に合わせた制御をしてくれるため、悪路も安心して走行できます。
さらに、ラダーフレームをTNGAに基づく新プラットフォームに刷新し、強度と剛性は維持したまま大幅な軽量化を実現させました。旧型からおよそ200kgの軽量化をしており、燃費性能と走行性能を高めています。
力強くたくましいデザイン
タフで力強いエクステリアは、ランクルならではの魅力です。力強さを感じつつも、上品さを残しているデザインに魅了されている方が多いようです。

オフロード走行を重視した形が特徴です。
車内空間の広さ
ランクルは室内空間の広さが特徴で、どの席に座ってもスペースに余裕のある作りとなっています。後部座席でも膝まわりにゆとりがあり、足を伸ばしてゆっくりくつろげます。

▲優れた居住性を確保している車内
また、乗員人数や荷物の量にあわせて柔軟に対応できる多彩なシートアレンジも魅力です。広々とした室内をアレンジし、旅行や買い物などのシーンに合わせて活用できます。
充実した安全性能
「大型車のランクルは運転がしにくいのでは」と心配する方も多いですが、充実した安全性能・運転支援性能で運転者をサポートしています。搭載されているミリ波レーダーと単眼カメラは、昼・夜間の前方車両や歩行者、昼の自転車を検出します。
ほかにも、車速に応じた車間距離を保ちながら追従走行を支援する「レーダークルーズコントロール」や、先行車を追従してステアリング操作を支援する「レーントレーシングアシスト」などの機能が搭載されているので、長距離運転も安心です。
ランクルはこんな方におすすめ

ランクルが向いている方は、以下のとおりです。
・アウトドアで山道・雪道などの悪路を走行する機会がある方
・個性的で特別感のあるデザイン性を重視したいの方
ランクルは走行性能の高さや特別感のあるデザインが魅力です。キャンプやアウトドアなどに出かける機会が多く、オフロード性能を重視したい方は特に重宝するでしょう。また、近年のランクルはオフロードだけでなく舗装されたオンロードでの走行性能も向上しています。オフロード・オンロード問わず快適な走りを楽しめるでしょう。
ただ、大型車ゆえに燃料費や維持費が高額になりがちです。購入前に維持費を把握したうえで、どこまで高額になるのを許容できるかを判断しておきましょう。
ランクルの競合車種をチェック!
購入を検討する際には、ランクルの競合車種の特徴も確認しましょう。
トヨタ:ランドクルーザープラド

▲ランクルよりも控えめなデザイン。プラドならではの個性や魅力もある
ランクルの兄弟車であるランドクルーザー プラド。多彩なシートアレンジが可能で、家族での外出やゴルフ、アウトドアで活躍します。
走行シーンを問わず力強い加速を実現できるエンジンを搭載しており、オフロードだけではなく街乗りや高速道路の走行でも活躍します。オフロードを走行するためのメーカーオプションを搭載すれば、悪路をより安全に走行できます。
また、ランドクルーザー プラドはランクルよりも燃費性能がよい傾向です。燃費のよさを重視しつつも、ランクルらしい本格SUVとしての走りを楽しみたい方に向いているでしょう。
マツダ:CX-8

▲3列目の快適性まで重視された、ラージサイズクロスオーバーSUV
マツダ CX-8は、高級感あるシートデザイン、エクステリアで人気のSUVです。居住性・積載性は充分であり、ファミリーカーとして使えるサイズです。3列目シートの広さと乗り心地のよさを実現しています。
また、運転サポートシステム「i-ACTIV SENSE」を搭載していて、安全性能にも優れています。
2022年11月現在、CX-8は現行モデルの新規注文が終了しています。現行モデルを購入したい方は、中古車市場で状態のよい車を探してみるとよいでしょう。
ジープ:ラングラー

▲ジープらしい個性的なデザインが魅力
ジープ ラングラーは、他車にはない迫力あるデザインが特徴のクロスカントリーSUVです。2018年にフルモデルチェンジをした4代目は、オフロード・オンロード両方の性能が評価され「2019-2020 日本カー・オブ・ザイヤー エモーショナル部門賞」を受賞しました。
パートタイム4WDとフルタイム4WDを切り替えられる装備を搭載しているので、林道や山道などのオフロードの走行に適しています。また、ドライバーを支援する機能も搭載されているため、市街地や高速道路といったオンロードでも安心して走行できます。
ランクルの燃費を向上させる方法

ランクルの燃費は乗り方によっても大きく左右されます。ランクルの燃費をできるだけ向上させるためにも、以下の運転の仕方を意識しましょう。
・急加速・急ブレーキなどの荒い運転をしない
・適切な速度で走行する
・アイドリングを控える
・タイヤの空気圧を適切な値に保つ
・必要に応じてエンジンブレーキを使う
また、車のメンテナンスを定期的に行うことも燃費の向上に役立ちます。エンジンオイルやタイヤの状態は、燃費性能に大きな影響を与えます。エンジンオイルやタイヤの交換に加えて、エンジンオイルフィルターの交換なども行うことで、より高い燃費性能を保てるでしょう。
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ランクルは新車と中古車どちらがいい?
新車と中古車でお悩みの方は、納車時期や値段などの観点から考慮するとよいでしょう。
・車体カラーやオプションなどを自由に選びたい方
・コスパより新しさを重視したい方
・できるだけ早く納車したい方
・新型だけでなく幅広い選択肢のなかからお気に入りの一台を見つけたい方
2022年11月現在、ランクル300系の新車注文を停止していて、注文再開は未定です。中古車市場で200系などを含めて探せば、状態のよい車を入手できる可能性があります。できるだけ早く車が欲しい場合は中古車から探すとよいでしょう。
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