電気自動車を検討する方にとって、気になることのひとつが充電料金でしょう。同じ距離を走る場合、燃費がいいとされるハイブリッド車と比べても、電気自動車のほうが燃料費が安くすむこともあります。

今回は、充電方法ごとの料金相場やガソリン車との燃費の違いなどを紹介します。
この記事でわかること
- ・電気自動車の2つの充電方法と料金の相場
- ・電気自動車とガソリン車の燃費の違い
- ・電気自動車の充電を安く抑える方法
目次
電気自動車の充電料金は充電方法により異なる
電気自動車の充電料金は、充電方法や充電器の種類によって異なります。
充電方法には普通充電と急速充電の2パターンがあり、その両方の充電口が国産の電気自動車のほとんどに装備されています。
一方、日本で販売されている電気輸入車は、普通充電のみの対応が多く、急速充電用の充電口がないケースが多いです。
充電器の種類による設置場所や特徴は以下のようになっています。
充電器の種類 | 主な設置場所 | 特徴 |
普通充電 |
自宅、公共施設、 |
・充電に時間がかかる ・充電料金が安い ・無料で充電できるスポットもある |
急速充電 | ・ディーラー、コンビニ サービスエリア、道の駅など |
・短時間で充電できる ・充電料金が高い |
普通充電
普通充電は主に自宅や宿泊施設、商業施設で採用されている充電方法です。
設置する充電器や電気自動車の種類により詳細は異なりますが、一般的には3KW充電となります。満充電までに時間はかかりますが、自宅であれば寝ている間に充電できるというメリットがあります。
急速充電
急速充電は街にある充電スポットで採用されている充電方法です。
充電時間は設置されている充電器によって異なりますが、普通充電よりも短時間で充電できます。ただし、急速充電設備の価格は最低50万円程度であり、設置費用も数百万円かかることもあるため、コストの面で考えると自宅に設置することは難しいでしょう。
電気自動車の充電料金の相場
電気自動車の充電方法としては、普段は自宅で普通充電を行い、旅行や出張などの外出先では急速充電をするケースが多いでしょう。こちらでは、それぞれの相場を紹介します。
自宅で普通充電する場合
自宅の電気料金は契約している電力会社のプランにより異なりますが、一般的には1kwhあたり20〜30円が目安となっています。
たとえば、日産アリアには66kwバッテリーが搭載されており、1kwhあたり20〜30円と仮定した場合、フル充電に1320〜1980円かかります。
充電スポットで急速充電する場合
充電スポットを利用するには、以下の2つの方法があります。
- 各自動車メーカーなどが発行する充電認証カードを使う
- 充電カードなしでビジター料金を払って使う
ビジター利用の場合、充電認証カードを使って充電するよりも利用料金が高くなるため、多くの方は充電認証カードを選ぶでしょう。
充電認証カードとは、充電スポットを利用する際に使う会員カードのようなものです。
充電認証カードにはe-Mobility Power カードやおでかけカードなどの種類があり、それぞれで料金設定が異なります。e-Mobility Power カードに加入した場合、カードの発行手数料が1,400円(税別)かかるほか、下記の月額費と利用料金が必要です。
カード名称 |
種別 |
月会費(税別) |
都度利用料金(税別) |
e-Mobility Power カード |
急速充電器用 |
3,800円 |
15円/分 |
普通充電器用 |
1,400円 |
2.5円/分 |
|
急速・普通併用 |
4,200円 |
急速:15円/分 普通:2.5円/分 |
電気自動車とガソリン車の燃費比較
電気自動車とガソリン車の燃費を比較した場合、燃料費はどちらがお得なのでしょうか。
例として、電気自動車の日産アリアとハイブリッド車のトヨタ ハリアーの燃費を比較すると、以下の結果となりました。ただし、車の種類により性能が異なるため、あくまでも一例です。
電気自動車 | ハイブリッド |
車種 | |
日産 アリア (66kwhバッテリー) |
トヨタ ハリアー (2WD) |
燃費 | |
166wh/km | 22.3km/L (WLTCモード) |
1万km走行した場合の燃料 | |
0L | 約448.5L |
1万km走行した場合の充電料金/ガソリン代 | |
約500円 | 約7万円 |
充電カード月会費(12か月) | |
59,400円(税込) | 0円 |
合計 | |
約6万円 | 約7万円 |
※電気料金は1kwhあたり20円で換算
※ガソリン価格は1Lあたり160円で換算
※充電料金は日産のZESP3カードのプレミアム20 3年定期契約した場合
電気自動車の充電について知っておきたいこと
電気自動車の充電においては、以下の4点を押さえておきましょう。
充電スポットでは充電認証カードが必要なケースが多い
→ガソリンスタンドでそのつど支払いをして給油するガソリン車とは違い、充電スポットの利用には充電認証カードが必要となる場合がほとんどです。月額費用を支払う必要もあるので、自身の利用方法に合った充電認証カードを選びましょう。
充電スポットごとに営業時間が異なる
→すべての充電スポットが24時間営業ではなく、7時オープンや18時クローズなどのスポットもあります。バッテリー残量が少ない状態で充電スポットが開いていないという事態を避けるためにも、営業時間を把握しておきましょう。
急速充電では満充電にならない
→多くの充電スポットにおいて、急速充電器での充電は1回30分までと設定されています。また、バッテリー保護のため、ある程度の残量を超えたあたりから制限がかかり、100%まで充電するには相当の時間がかかるケースが多いです。そのため、80%までは急速充電を行い、残り20%を普通充電で充電するといった使い方が推奨されています。
キャッシュレス決済が基本
→充電をするための支払いはキャッシュレス(主にクレジットカード)決済の場合がほとんどです。サービスごとに事前登録が必要なことも多いので、各サービスの詳細を調べておきましょう。
電気自動車の充電料金を安く抑える方法
電気自動車の充電料金を抑える方法は以下の4つです。
- 電力会社の契約を見直す
- 充電認証カードを見直す
- エコドライブを心がける
- 無料や低価格の充電スポットを活用する
電力会社の契約を見直す
自宅で充電する場合、電力会社やプランによって料金が変わるので、契約内容を見直すことで充電料金を抑えられる可能性があります。
電力会社ごとに「夜間の充電が安くなる」や「家の電気プランとまとめることで電気料金の割引がある」などのプランが用意されているので、自身に合ったもの選ぶとよいでしょう。
充電認証カードを見直す
契約している充電認証カードを見直すことで、充電料金を抑えられる場合があります。
ライフスタイルの変化により車の使い方が変わった際や、新しい種類の充電認証カードが出た際などは見直すタイミングです。
たとえば「今までは自宅で充電していたけれど、外出が多くなり充電スポットを使う機会が増えた」といった場合などは、見直してみると良いでしょう。
エコドライブを心掛ける
運転の仕方でガソリン車の燃費効率が変わるように、電気自動車を運転する際もエコドライブを心がけることが大切です。
例としては、以下のようなものが挙げられます。
- エアコンの使用を必要最低限にする
- 発進時にアクセルを優しく踏む
- 無駄なアイドリングをやめる
- 使わない荷物を積まない
- タイヤの空気圧を適切に保つ
無料や低価格の充電スポットを活用する
公共施設やショッピングセンター、ディーラーなどには、無料の充電スポットが設置されていることがあります。
たとえばイオンでは、WAONカードかNCSカードがあれば急速充電が300円/30分、普通充電が120円/1時間など、通常より安く充電できます。ただし、イオンであっても店舗により異なる場合があるので、使用前に確認しましょう。
電気自動車のメリット
電気自動車には、充電料金の安さ以外にも大きなメリットがあります。
- 振動がなく静かな走行が可能
- 環境に優しい
- 自宅で充電できる
- 購入時に補助金が出る
車体価格自体は若干高めの傾向がある電気自動車ですが、使い方によってはガソリン車よりも燃料費を抑えられ、お得に利用できます。

自身の車の使い方にあわせて、電気自動車への乗り換えをするかどうか検討しましょう。
よくある質問
電気自動車のほうが安いです。 1万km走行にかかる燃料費を比べると、ガソリン車は電気自動車の約1.2倍となっており、今後のガソリン代の値上がり次第では、よりお得になる可能性もあります。
以下の3つの方法が挙げられます。
- 無料の充電スポットや低価格な充電スポットを活用する
- なるべく自宅で充電する
- 電気の契約や充電認証カードを見直す
クレジットカード払いなどのキャッシュレス決済が基本となっています。
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