車の燃費はガソリン代などのランニングコストに直結するため、車種を選ぶうえで重要です。フォレスターの燃費は競合車種には及びませんが、その分、力強い走りと走行時の安定性に優れているため、根強い人気があります。
フォレスターと競合するSUVの車種の燃費性能を比較し、自分にピッタリの車を見つけましょう。
フォレスターの維持費や競合車種の魅力もあわせて解説します。
この記事でわかること
- フォレスターのカタログ燃費や実燃費
- フォレスターの維持費や魅力
- フォレスターと競合する車種の燃費性能や魅力
目次
フォレスターの燃費はエンジン別でも僅差!競合車種とも比較
フォレスターはスバルの看板モデルとも呼べる人気のSUVで、雪道や悪路でも走破性が優れています。2018年7月に発売された5代目のフォレスターでは、4代目から約6年ぶりとなるフルモデルチェンジが行われました。フォレスターは全グレードにおいて常時全輪駆動のモデルで設定されています。
フォレスターの燃費性能を次の表にまとめました。
▼駆動方式別の燃費性能
動力 | カタログ燃費(km/L) |
ガソリン | 13.6 |
ハイブリッド | 14.0 |
※WLTCモードで比較
ガソリン仕様とハイブリッド仕様の燃費の差は小さくなっています。さらに、フォレスターのグレード同士や競合車種の燃費を次の章で比較してみましょう。
フォレスターのカタログ燃費
フォレスターのグレード別のカタログ燃費を次の表にまとめました。
▼フォレスターのグレード別燃費比較表
グレード |
動力 |
カタログ燃費(km/L) |
Touring |
2.0L DOHC 直噴+モーター (e-BOXER) |
14.0 |
X-BREAK |
||
Advance |
||
SPORT |
1.8L DOHC 直噴ターボ “DIT” |
13.6 |
STI Sport |
※WLTCモードで比較
フォレスターのグレードは全部で5種類で、動力は2パターンです。1.8Lの直噴ターボエンジンが搭載された「DIT」という名前のガソリンモデルと、2.0Lの直噴ターボエンジンとモーターが搭載された、スバル独自の「e-BOXER」という名前のハイブリッドモデルがあります。
グレードが変わっても、動力が同じなら燃費に差がないことがわかりますね。
競合車種の燃費を徹底比較!
フォレスターは全輪駆動なので、4WDで人気のSUVと燃費の比較をおこないます。まずは、スバルのSUVである「レガシィアウトバック」「XV」の代表的なグレードについて、次の表に燃費をまとめました。
▼スバルの車種別燃費比較表
車種名 |
動力 |
グレード |
カタログ燃費(km/L) |
フォレスター |
ガソリン |
SPORT |
13.6 |
ハイブリッド |
X-BREAK |
14.0 |
|
レガシィアウトバック |
ガソリン |
X-BREAK EX |
13.0 |
XV |
ガソリン |
1.6i EyeSight |
13.3 |
ハイブリッド |
Advance |
15.0 |
※WLTCモードで比較
レガシィアウトバックは、スバルのフラッグシップモデルにふさわしい高級感のある車種です。SUVではありますが最低地上高はほかのSUVほど高くなく、ステーションワゴンのように普段使いも楽にこなせるので、買い物へ行く際も快適です。街乗りからレジャーまでさまざまなシーンで活躍するでしょう。
XVは、雪道などを走れる走行性と都会っぽさのあるエクステリアが融合したクロスオーバーSUVです。スバルの運転支援システムである「アイサイト コアテクノロジー」も全グレードに標準装備されており、誤発進防止などのブレーキ制御や高速道路走行時のツーリングアシスト機能があるなど、安全・快適に車の運転を楽しめます。
人気のある他社SUVとも比較して、フォレスターの燃費性能を確かめましょう。他社の車種の特徴はのちほど詳しく解説します。
▼フォレスターの競合車種ごとの燃費比較表(4WD)
メーカー |
車種名 |
動力 |
グレード |
カタログ燃費(km/L) |
マツダ |
ガソリン |
20S |
14.0 |
|
ディーゼル、AT |
XD |
16.6 |
||
ディーゼル、MT |
XD |
18.7 |
||
トヨタ |
ガソリン |
G |
14.7 |
|
ハイブリッド |
G |
21.6 |
||
ホンダ |
ガソリン |
G |
15.6 |
|
ハイブリッド |
e:HEV X |
22.0 |
||
日産 |
ハイブリッド |
X e-4ORCE |
18.4 |
|
三菱 |
ハイブリッド |
G |
16.2 (※1) |
※WLTCモードで比較
※ATにはCVTを含みます。
※1 ハイブリッド走行時の燃費を示しています。
これまで紹介した車種と比較すると、ガソリンとハイブリッドのいずれにおいてもフォレスターの燃費性能は低いほうだとわかります。全体でもっとも燃費性能が低かったのはスバルのレガシィアウトバックでした。ハイブリッド車においては、フォレスターが14.0km/Lと、比較した中ではもっとも低い燃費性能となっています。一方、燃費が一番よかったのはホンダのヴェゼルe:HEVという結果になりました。
フォレスターの実燃費
車の燃費のまとめサイト「e燃費」と口コミサイト「みんカラ」によると、フォレスターの実燃費は、次の表のとおりです。
▼フォレスターの実燃費の比較表
グレード | 動力 | 実燃費(km/L) |
Touring / X-BREAK / Advance | ハイブリッド(e-BOXER) | 11.8〜12.0 |
SPORT / STI Sport | ガソリン(DTI) | 10.8〜10.9 |
※WLTCモードで比較
フォレスターは、いずれのグレードでもカタログ燃費と実燃費の差は小さいです。フォレスターだけに限らず実燃費は実際に走行した際の数値に近いため、一般的にカタログ燃費よりも落ちます。
フォレスターの維持費をシミュレーション
フォレスターの燃料費や自動車税なども含めた実際の維持費について、下の表にシミュレーション結果をまとめましたので、車種検討の際に参考にしてください。
▼フォレスターの維持費シミュレーション表
グレード | X−BREAK | SPORT |
仕様 | AT、4WD、ハイブリッド | AT、4WD、ガソリン |
実燃費 | 11.8km/L | 10.8km/L |
ガソリン代 | 約135,600円 | 約148,100円 |
自動車税 | 39,500円 | 39,500円 |
任意保険 | 約45,000円 | 約45,000円 |
車検法定費用 (自賠責保険・自動車重量税・印紙税) | 約55,000円 | 約55,000円 |
車検点検料金 | 約57,000円 | 約57,000円 |
メンテナンス・消耗品費用目安 | 約40,000円 | 約40,000円 |
年間維持費合計 | 約372,100円 | 約384,600円 |
月間維持費合計 | 約31,000円 | 約32,100円 |
※燃費は実燃費の下限値をもとに計算しています。
※年間走行距離10,000km、レギュラーガソリン160円/Lで計算しています。
※自動車税は2022年10月1日以降に購入したとして計算しています。
※任意保険は補償内容によって変動します。
フォレスターの年間の維持費は、X−BREAKで約37万円、SPORTで約38万円がかかります。ガソリンとハイブリッドで燃費の差が小さいので、ガソリン代の差も小さくなります。結果として維持費の差は年間で約1万円です。
上の表のほかにも、駐車場代や高速道路代などの費用も必要となる場合があるので、自分のライフスタイルや状況にあわせて計算してみましょう!
フォレスターの魅力は?高い走破性で雪道や悪路でも快適
フォレスターの魅力はなんといっても力強い走行性能です。雪道や悪路での走行でも快適に運転ができるほどの走行性能を備えているため、馬力が必要な場面でも物足りなさは感じにくいでしょう。
2018年のモデルチェンジでは、先代のフォレスターにあったMT仕様とターボがなくなり、ハイブリッドのe−BOXERが採用されました。MTやターボの力強い走りとは打って変わって、ハイブリッドによってマイルドな乗り心地と力強さをあわせ持つスタイルへと変わりました。
安心感と安定感の秘訣は「スバルグローバルプラットフォーム」という車体の構造です。ボディやシャシーの高剛性化と低重心化により安定感のある走りが実現しました。また、危険回避はもちろんのこと、衝突時に乗員をしっかり守る安全性能も備えています。また、ステアリング操作が的確に反応するため、路面状況を問わない乗り心地のよさを実現しています。
フォレスターの競合車種をチェック!
さきほど比較したフォレスターの競合車種を詳しく見ていきましょう。
SUVは大型のものだけでなく、ハッチバックからの乗り換えもしやすいコンパクトモデルが充実したことで人気を集めています。ボディサイズのほかにスタイリングや機能面でも車種によって特色があり、選択肢が豊富にあります。
そのため、SUVの購入を検討する段階ではどれにしようか迷ってしまうものです。さらに、国産車のほかに輸入車もあり、複数のラインナップがあります。選択肢が多く悩んでいる方のために次の記事も用意しているので、あわせて読んでください。
SUVの人気の理由やメリット・デメリットを紹介している記事もあるので、ぜひ読んで購入時の参考にしてください。
あわせて読みたい
マツダ:CX5
マツダ CX5は、高い走破性をもつ「i-ACTIV AWD」というマツダ独自の4WDシステムを採用したSUVです。走行性能はもちろん、クリーンディーゼルを採用しているモデルでは燃費性能が高いため、ランニングコストを重視したい方におすすめできます。また、デザイン性にも優れており、輸入車のような曲線が美しいフォルムも人気の理由のひとつです。
あわせて読みたい
トヨタ:ハリアー
トヨタ ハリアーは、都会的で洗練された外観とインテリアが特徴として人気があるSUVです。オンロード(舗装道)での走りやすさを重視したクロスオーバーのSUVですが、悪路でももちろん走行できます。アウトドアやレジャーで使えるのはもちろん、後部座席も含めた乗り心地のよさや利便性を考慮しているため、街乗りにも適しています。
あわせて読みたい
ホンダ:ヴェゼル
ホンダ ヴェゼルは、ミドルコンパクトSUVでありながら広い空間が確保されているため、街乗りはもちろん、アウトドアやレジャーにも向いた車種です。ホンダのハイブリッドシステムである「e:HEV」を搭載したモデルでは、駆動用と発電用の2つのモーターが搭載されており、高速走行時や街乗りなどの走行特性にあわせた走行が実現できます。発進時などはバッテリーに蓄えた電気で駆動用モーターを動かし、電気が少なくなるとエンジンとモーターで発電しながら走行する特徴があります。
日産:エクストレイル
日産 エクストレイルは、全グレードで「NISSAN e-POWER」を搭載したモデルを採用しているため、駆動方式にかかわらずガソリンモデルは販売されておらず、ハイブリッド仕様のみの設定です。4WDの場合、4WD制御技術とシャシー制御技術を統合したe-4ORCEが搭載されています。前輪と後輪に設置したモーターと左右のブレーキを統合制御することで、雪道などの悪路走行時でも安定した走りが実現できるので、心地よいドライブが楽しめます。
あわせて読みたい
三菱:アウトランダー
三菱 アウトランダーは、PHEV専用モデルのSUVです。街乗りではモーターのみでの走行が基本で、電池の残量が少なくなるとハイブリッドシステムに切り替わり、エンジンと発電用のモーターで走行します。高速走行時にはエンジンで走行し、モーターはアシストするため、燃費性能がよいです。
エンジンとモーターを搭載するハイブリッドカーで外部からの充電機能を備えているのが、PHEV(プラグイン・ハイブリッド)といいます。走行中にCO2を排出しないEV車(電気自動車)は、モーターのみの走行となるため、ガソリンは投入できません。
フォレスターは新車と中古車どちらがいい?
フォレスターの購入を新車と中古車で悩んでいる方は、欲しい機能や納車の時期などの観点から選んでください。
新車と中古車を選ぶ際のポイントを解説します!
新しい機能が欲しい方は新車がおすすめ
2018年に登場したモデルにはe-BOXERが搭載されていますが、それ以前には搭載されておりません。ほかにも、エクステリアやインテリアは新しいモデルのほうがグレードアップされているケースが多いです。車体カラーやオプションなどを自由にカスタマイズして自分だけの車にしたい方には新車がおすすめです。
なお、納期はスバルの公式サイトで確認できますので、新車を検討されている方は参考にしてください。
ターボやMT仕様が欲しい方は中古車がおすすめ
2018年以前に登場したモデルでは、ターボ機能がついていたりMT仕様があったりするので、よりパワーのある走行を期待している方は中古車のほうがおすすめです。燃費は2022年の現行モデルより劣る場合がありますが、新車購入価格と比較した際に中古車のほうが安いケースが多いです。コスパを重視したい方やできるだけ早くフォレスターに乗りたいと考えている方は中古車にしましょう。
金額や希望にあう中古車を効率よく見つけたいなら、カーセブンが全力でサポートします!
よくある質問
4WDのSUVで比較した場合、よいとはいえません。フォレスターの燃費は、ガソリンで13.6km/L、ハイブリッドで14.0km/Lです。
燃費性能はガソリンかハイブリッドかによって異なるため、グレードによる違いはありません。ガソリン車のグレードは「SPORT」「STI Sport」があり、燃費性能は13.6km/Lです。ハイブリッド車のグレードは「Touring」「X-BREAK」「Advance」があり、燃費性能は14.0km/Lです。
総在庫3,000台以上から
ぴったりの一台が見つかる!
ご相談・ご質問だけでもお気軽に!