車のタイヤのパンクは突然起こり、なかなか予見しにくいものです。パンクしたまま走行すると、急に動かなくなってしまう場合や、発火する危険性もあるため、気づいた段階で修理や交換をして安全に走行しましょう。
パンクしたタイヤは「自分で直す」か「ディーラーや業者に依頼して直す」方法があります。修理にかかる費用や時間について把握して、ご自身にあった方法で対処しましょう。
この記事でわかること
- ・車のタイヤのパンク修理方法
- ・車のタイヤのパンク修理にかかる費用や時間
- ・修理不可なタイヤのパンク
目次
車のタイヤのパンク修理方法
パンクの修理方法には、内面修理と外面修理の2種類があります。
▼外面修理
外面修理は、外側から修理剤を埋め込んでパンクの穴をふさぎ、空気が漏れるのを防ぐ修理方法で、応急処置として行うものです。短い時間・安い費用で済む一方、再び空気漏れが起きる可能性があります。
▼内面修理
内面修理は、パンクした穴を修理剤でふさぐだけでなく、内側から修理剤を固定する修理方法です。外面修理よりも費用は高くなりますが、安全性が高まるので高速道路も走れます。
外面修理では、外側の穴を埋めるだけで中の状態を確認できないので、内面修理のほうがおすすめとされています。
修理方法としては、自分自身・ディーラー・修理業者・出張修理で直す方法の4つがあり、それぞれの手順は以下の通りです。
修理方法1:自分で直す
道具さえ用意できれば、自分でもパンクの修理は可能です。
応急処置としては「スペアタイヤへの交換」や「パンク修理キットの使用」があり、以下のような手順になっています。
使用する修理キットによって手順が異なる場合があるので、詳しくは説明書を読みながら進めましょう。
また、パンク修理キットによる修理はあくまでも応急処置なので、最終的には業者に依頼するのが確実です。
修理方法2:ディーラーに依頼する
ディーラーに持っていく場合は、走行できるかどうかで手順が異なります。
▼走行できる場合
▼走行できない場合
ディーラーであれば、タイヤのサイズが控えてあります。特殊なタイヤでなければ、すぐに修理してもらえるほか、新車の場合であれば補償での交換ができるでしょう。
修理方法3:業者に依頼する
パンクしても少しであれば走行できる場合、ガソリンスタンドやカー用品店に行けば、パンク修理を依頼できます。
近くに修理が依頼できる業者があれば、この方法を選ぶとよいでしょう。
修理方法4:出張を頼み、修理してもらう
走行ができず、パンクに気づいた場所から動けない場合、出張での修理が必要です。電話などで業者を呼び、修理してもらいましょう。
ロードサービスや保険に加入していれば、先に相談することも手段のひとつです。たとえば、JAFでは「修理場所までのタイヤの貸出」や「スペアタイヤへの交換手伝いのサービス」があります。
車のタイヤのパンク修理は自分か業者どちらを選択するべき?
車の構造やタイヤの修理方法を理解していれば、自分で修理しても問題ありません。
慣れていない場合は、修理キットの操作方法などがよくわからず失敗してしまい、タイヤがより大きく破損する可能性もあります。
業者に依頼するほうが確実に修理できるので、少しでも不安がある場合は迷わず依頼しましょう。
車のタイヤのパンク修理にかかる費用
車のタイヤのパンク修理にかかる費用は、以下のようになっています。
▼修理方法ごとの費用
自分で修理 | 無料(購入時に備えられている場合)※新しく購入するなら「1,000円〜5,000円」 |
業者に依頼して修理 | 業者ごとに異なる1,500円〜5,000円の間が多い |
出張依頼して修理 | 出張場所により異なるロードサービスや保険に加入していれば無料の場合も |
自分で修理する場合
自分で修理する場合は、パンク修理剤や備品の購入費がかかります。
パンク修理キットがあらかじめ備えつけられていれば無料ですが、新たに購入する場合は「1,000円〜5,000円程度」が必要です。カー用品店などで購入しましょう。
業者に依頼する場合
業者に依頼する場合、店舗ごとに費用が異なります。
▼ディーラー
外面修理:2,000円程度
内面修理:5,000円程度
▼ガソリンスタンド
外面修理:1,500円〜2,000円程度
内面修理:請負がない場合が多い
▼カー用品店
外面修理:1,500円程度
内面修理:請負がない場合が多い
▼タイヤ専門店
外面修理:2,000円程度
内面修理:3,000円〜5,000円程度
ここで紹介した費用は目安です。店舗によって値段の幅があるので、詳しくはお店で確認しましょう。
出張してもらって修理する場合
出張修理の場合、依頼料に加えて出張費用がプラスされます。
出張をお願いする場所や店舗によって値段が変わりますが、某出張タイヤパンク修理の業者では「出張費込みで8,000円〜」となっています。
依頼する前に修理費用を確認しましょう。
車のタイヤのパンク修理にかかる時間
タイヤのパンク修理にかかる時間は、以下のようになっています。
▼修理方法ごとのタイヤパンク修理にかかる時間(1本あたり)
自分で修理 | 約30分(慣れていない場合は1時間かかることも) |
業者に依頼 | 外面修理:約20分内面修理:約30分〜60分 |
自分で修理する場合
自分で修理する場合、慣れていれば「1本あたり30分程度」が目安とされています。
慣れていない場合は1時間くらいかかる可能性もあるので、あまり時間がない状況であれば業者へ依頼することを検討しましょう。
業者に依頼する場合
業者に依頼する場合、混雑具合や技量によって修理に必要な時間が異なります。
業者のホームページで掲載されている時間は「タイヤ1本あたりで外面修理:20分程度/内面修理:30分〜1時間程度」とされています。
パンク時のタイヤの状態によっては修理不可な場合もある
タイヤの状態によっては修理できない場合もあります。
以下の状況でタイヤがパンクしている場合は、「タイヤの交換」が必要です。
タイヤが劣化している
下記のような劣化があった場合は、修理NGになる可能性があります。
・タイヤのスリップサイン(タイヤの溝が1.6mm以下)が出ている
・ゴムの劣化がひどい(ひび割れしている、キズがある など)

スリップサインやゴムの劣化がある場合、タイヤが破裂しかねません。日常的に点検するようにしてパンクする前に交換しておきましょう!
損傷部分が修理可能サイズよりも大きい
「6mm以上の大きさのものは修理不可」とされています。大きい穴が空いているとタイヤの中の繊維までさけてしまい、修復してもタイヤ自体の強度が下がったままになるからです。
また、穴が3つ以上ある場合も修理不可となります。
接地面以外が破損している
接地面とは「タイヤが道路に接している部分」です。
基本的にタイヤは接地面以外の修理ができません。タイヤの側面や角に破損があった場合、修理不可になります。

タイヤの側面や角は、さまざまな形に変形する部分で、内面修理を施したとしても固定した部分が剥がれるリスクがあります。この部分が原因でパンクした場合は、タイヤを交換しましょう。
過去にパンク修理した箇所の近くが破損している
過去に修理した部分とパンクの箇所が近いと、修復不可と言われる可能性があります。
そもそも1度修理したタイヤは強度が落ちており、タイヤを2回修理するのは推奨されていません。修復を施したことがある場所の付近であれば、より脆くなっているリスクがあり、修理を受けてもらえないことがありえます。
よくある質問
「自分で修理」「業者に依頼」「出張での修理依頼」の3つがあります。パンクした状況や車に備えつけられた道具、自分自信が修理慣れしているかなどを含めて方法を選びましょう。それぞれの方法については、本記事の「車のタイヤのパンク修理方法」で解説しています。
修理費用は修理方法や依頼する業者によって異なります。目安としては、自分で修理する場合は「備えつけのパンク修理キットがあれば無料」、業者に依頼する場合は「1,500円〜5,000円程度」、出張依頼する場合は「場所によって異なる」といった費用になっています。詳しくは本記事の「車のタイヤのパンク修理にかかる費用」で解説しています。
自分で修理する場合は「慣れていれば30分、慣れていなければ1時間程度」と言われています。業者に依頼する場合は「内面修理で約20分、外面修理で約30分〜60分程度」とされています。詳しくは本記事の「車のタイヤのパンク修理にかかる時間」で解説しています。
車のタイヤがパンクする原因は「異物が刺さりキズがつく」「縁石などにぶつける」「空気圧の不足によるタイヤの劣化」の3つです。詳しくは本サイトの「タイヤがパンクする原因は?対処方法や予防のポイントも解説」で紹介しています。
車の構造やタイヤ修理の方法を理解していれば、自分で修理しても問題ありません。慣れていない場合、失敗してしまいタイヤがより大きく破損する可能性もあります。業者に依頼するほうが確実に修理できるので、少しでも不安がある場合は業者に依頼しましょう。
タイヤのパンク具合によっては修理できないこともあります。具体的には「タイヤが劣化している」「損傷部分が大きい」「接地面以外が破損している」「過去に修復したことがある」の4つです。詳しくは本記事の「パンク時のタイヤの状態によっては修理不可な場合もある」で解説しています。
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