車のスクラップは、廃車の工程のひとつです。
「どのような場合にスクラップすればいいの?」「どこに依頼すればいいの?」などとお悩みの方も多いのではないでしょうか?
この記事でわかること
- ・スクラップが必要なケース
- ・スクラップの依頼場所や依頼の流れ
- ・スクラップにかかる費用
スクラップすればいいのか、それとも通常通りに売却すべきなのかを判断するためには、その基準を知らなければいけません。
万が一の事態に備えてスクラップに関する知識を蓄えておきましょう。
目次
車における「スクラップ」とは

車のスクラップとは、自動車を解体しパーツごとに分別する作業のことです。
2005年に自動車リサイクル法が施行され、廃棄する車であってもその内の使えるパーツは再利用することが義務付けられました。

スクラップという言葉から「粉々にして鉄の塊にする」といった作業を思い浮かべるかもしれませんが、使える部品は中古パーツとして再利用されます。
スクラップと廃車の違い
スクラップ=廃車と思われている方が多いかもしれませんが、同じ意味ではありません。
スクラップは、廃車の手順のひとつで、スクラップしただけでは、廃車したことになりません。
廃車の手続きは「一時抹消の手続き→スクラップ→永久抹消登録の手続き」という順番で行います。
廃車の手続き方法やかかる費用などについては、以下の記事で詳しく解説しています。
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車のスクラップが必要なケース
車のスクラップが必要な可能性があるケースは以下の3つです。
車をスクラップしないといけないか、しなくてもいいかの判断は難しい場合があります。
「スクラップしないといけないだろうな……」と思っていても買い取ってもらえる可能性もあるため、査定だけでも中古車買取店に相談してみましょう。

買取店の多くは無料で査定を行っていることが多いです。カーセブンでは無料査定はもちろん、”査定だけ”のお申し込みも可能です!ぜひお気軽にご相談ください。
事故によって車が全損した
全損とは「自動車が修復不可な状態になること」または「修理できるが修理費が保険で支払われる金額を上回ること」を指します。
修復不可の場合であれば、車が走行できない状態であるためスクラップしなければいけない可能性が高いでしょう。
また、修復できる状態であっても、加入している自動車の任意保険で支払われる保険金を上回る修理費がかかる場合もあります。
そのときに修復しないことを選択すれば、スクラップして廃車ということになります。
加入している保険に車両保険がついていれば保険金は受け取れるため、車が必要な場合は保険金の範囲内、またはその費用に少し自己資金を足して、新しく車を購入することも検討しましょう。
長年使っていない車を処分しなければいけない
所有している車が以下のような場合もスクラップしなければいけない可能性があります。
・車検が切れたまましばらく放置している
・エンジンがかからない
走れそうな車であっても、長年乗っていない車は経年劣化などでいつ不具合が出てもおかしくありません。
処分となると廃車の手続きをしなければいけないため、スクラップが必要です。
買取店で買取不可と言われた
中古車買取店で「当社では買取できません」と言われた場合でも、スクラップしなければいけない可能性があります。
ただし、1社だけに査定依頼して判断することはおすすめしません。
買取業者ごとに車を評価するポイントが異なり、依頼した業者以外であれば買取してもらえるというパターンもありえるため、複数の業者に確認しましょう。

カーセブンでは無料で査定を行っていますので、愛車の対応を迷われている場合は、お気軽にご相談ください。
車をスクラップする方法
車をスクラップする方法は以下の3つです。
工場に自分で持ち込む
スクラップを行っている工場に持ち込んで直接依頼するという方法があります。
解体費用はかかりますが、自分で車を持っていけばレッカー代などの車を移動してもらう費用がかかりません。
工場でスクラップする場合は、車を資源として買い取るため、その買取金額から解体費用を引いたお金を受け取れます。
鉄の時価や依頼する業者によって受け取れる金額は変わりますが、車の半分が鉄でできているため、「鉄の値段×(車の重さ÷2)」が大体の金額になるでしょう。

ただし、工場に持ち込む場合は以下の点に注意しましょう。
・帰りの移動手段を確保しておく
・個人の依頼は断られる場合がある
・諸々の手続きは自分で行わなければいけない
ディーラーや整備工場に依頼する
スクラップする車を購入したお店や車検を依頼している工場にスクラップの手続きを依頼するという方法もあります。
手続きの代行費用はかかりますが、面倒な手続きを代わりにしてもらえるうえに、手間やかかる時間を減らせるため、多少費用はかかっても手間を省きたいという方に向いているでしょう。
また、「ディーラーで新しい車を購入する予定がある」「車検で車を預けていて修理費用が高額になりそう」などでスクラップを検討する場合は、そのまま依頼してしまうほうが便利かもしれません。
業者によっては手数料がかかることもあるので、依頼する前に確認しましょう。
廃車を専門とする業者で売却する
廃車を専門とする業者に依頼すれば、面倒な手続きを全て代わりにしてくれます。
また、買取業者で0円とされた車であっても、値段がつく場合もあります。
業者によってサービスが異なるため、事前に確認する必要はありますが、「面倒な手続きを任せたい」「買取業者に引き取ってもらえなかった」という方には向いているでしょう。
自分で車をスクラップ(廃車)する流れ
自分で工場にスクラップを依頼する流れは以下のようになっています。
廃車の流れに関しては以下の記事で詳しく解説しています。
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車をスクラップ(廃車)するときにかかる費用
スクラップにかかる費用としては、引き取り費用・レッカー代(移動を依頼する場合)・解体費用・手続き費用などが内訳としてあります。
地域や依頼する業者によって異なりますが、費用は数万円程度に収まる場合が多いです。
たとえば、引取業者にスクラップを依頼した場合は、リサイクル料金として「7,000〜16,000円程度」かかるとされています。
ディーラー・廃車専門業者によっては、無料で廃車の手続きをしてくれるところもあるため、ホームページを確認したり、電話で問い合わせをしたりしてみるといいでしょう。
スクラップが必要かもと思ったらカーセブンに相談を!
自分自身で「スクラップしなくてはいけないだろうな」と思っていても、中古車の査定に出せば値段がつくこともあります。
判別が難しい場合は、中古車買取店に持ち込んでみると実際の価値がわかるでしょう。
カーセブンでは無料で査定しています。
もし買取が不可能であっても、スタッフが車の状況を見ながら最適な方法をアドバイスしますので、気軽に相談してみてください。
よくある質問
車におけるスクラップは、車をパーツごとに分別する作業を指します。
スクラップは廃車の手順のなかのひとつです。そのため、スクラップするだけでは廃車したことにならず、廃車するためには、一時抹消登録や永久抹消登録の手続きなどを行う必要があります。
車のスクラップが必要になる可能性があるケースは、主に「事故によって車が全損した」「長年使っていない車を処分しなければいけない」「買取店で買取不可と言われた」の3つです。判断が難しい場合は、中古車の査定を行っている業者に持ち込んでみるといいでしょう。
車をスクラップする場合は「工場」「ディーラーや整備工場」「廃車を専門とする業者」という3つの依頼先があります。それぞれでメリット・デメリットがあるため、自分に合った依頼先を見つけましょう。詳しくはこちらで解説しています。
自分で車をスクラップするときは「スクラップを依頼する業者に問い合わせ→一時抹消の手続き→車を解体業者に引き渡し→永久抹消登録の手続き→還付金の申請」という流れになります。詳しくは本サイトの「車の廃車とは?普通車の廃車手続き方法と必要書類・注意点を解説」で解説しています。
依頼する業者によって異なりますが、車のスクラップにかかる費用は「数万円」程度になる場合が多いとされています。詳しくはこちらで解説しています。
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