エンジンとモーターの両方のよい特徴を持ち合わせた「ハイブリッド車」。ハイブリッド車の購入を考えるうえで、「どのくらいの期間使い続けられるのか」といった車の寿命が気になる方も多いでしょう。
一般的に、ハイブリッド車の寿命はガソリン車に比べて長いとされています。
ガソリン車との寿命の違いを理解し、どちらのほうが自分に合っているのか確認しましょう。
この記事でわかること
- ・ハイブリッド車の寿命
- ・国内メーカーのハイブリッド車のバッテリー保証
- ・ハイブリッド車のバッテリー交換にかかる費用

カーセブンでは、お客さまの希望に沿った車探しをお手伝いします。ハイブリッド車・ガソリン車に限らず、ご相談ください!
目次
ハイブリッド車とは
ハイブリッド車とは、2種類以上の動力源を掛け合わせて走行する車のことです。
エンジンと電気で駆動するモーターのメリットを活かして、燃費のよさや高出力を実現しています。
ハイブリット車については以下の記事で詳しく解説します。
ハイブリッド車の寿命
「ハイブリッド車の寿命=バッテリーの寿命」とされることもあります。ハイブリッド車には、駆動用バッテリーと補機バッテリーという2つがあり、それらの寿命がハイブリッド車の寿命です。
基本的に、バッテリーの寿命が近づけばメーターパネルにハイブリッドシステムの警告が表示されます。
ここで紹介する寿命はバッテリーの交換やメンテナンスしない場合のものなので、定期的なメンテナンスやバッテリー交換をすれば15年以上乗ることも可能でしょう。
駆動用バッテリーの寿命
駆動用バッテリーとは、走行に必要な動力となるバッテリーです。駆動用バッテリーの寿命は、一般的に「5〜8年または走行距離10万km」とされています。
ただし、車の使い方によって寿命の長さが変動します。10年程度・走行距離が15万〜20万kmと持つ場合もある一方で、バッテリーを酷使している場合や適切なメンテナンスを怠ると、目安よりも早く切れる可能性があります。
たとえば、「満充電の状態で放置」、「高温の場所で放置(真夏に締め切った駐車場で保管するなど)」といったことをしてしまうと、バッテリーの寿命を短縮させる可能性があるため注意しましょう。
補機バッテリーの寿命
補機バッテリーとは、ハイブリッドシステムを動かすためのバッテリーです。
一般的に、寿命の目安は4〜5年ほどとされています。ガソリン車のバッテリーの目安が2〜3年とされているため、1〜2年程度長持ちすることがわかります。
このバッテリーが切れてしまうと車自体が動かなくなってしまうため、寿命を把握しておき、近づいたら交換するようにしましょう。
ハイブリッド車とガソリン車ではどちらの寿命が長い?
前述したとおり、ハイブリッド車のバッテリーの寿命目安は、駆動用バッテリーが「5〜8年」、補機バッテリーが「4〜5年」とされています。
一般的にガソリン車のバッテリーは「2〜3年」とされているため、1.5〜2倍程度長持ちする可能性が高いです。

ハイブリッド車は燃費や減税、静粛性の高さなどの特徴があるため、全体の機能やスペックを見ても優れていることがわかります。
ただし、車体価格やメンテナンス費用はハイブリッド車のほうが高い傾向にあるため、自分の乗り方などとの相性によって選ぶとよいでしょう。
ガソリン車とハイブリッド車、それぞれの良さについては以下の記事で詳しく解説しています。
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ハイブリッド車・ガソリン車に買い替えを検討するならカーセブンで相談を!
ハイブリッド車とガソリン車を比べたとき、ハイブリッド車にはバッテリーの寿命・燃費といったメリット、ガソリン車には車体価格・メンテナンス費用の安さというメリットがそれぞれあります。
あなたがどのようなメリットを重視するのかによって選ぶ基準が変わるでしょう。
車を買い替える前には、現在の愛車の価値を知っておくことも重要です。
現在の価値を知ることで、今のまま乗り続けるのが得か、ハイブリッド車やほかのガソリン車に乗り換えるほうが得かの判断基準になります。

カーセブンでは無料で査定を行っており、契約しても7日間まで無料でキャンセル可能です。
国内メーカー6社のハイブリッド車のバッテリー保証
国内メーカー6社の対応は以下のようになっています。
メーカー名 | 保証期間 |
トヨタ | 新車登録から5年間または走行距離10万kmまで |
ホンダ | 新車登録日から5年間(期間内でも走行距離が10万kmまで) |
レクサス | 新車登録日から5年間(ただし、走行距離10万km以内) |
スズキ | 新車登録日から5年間または走行距離10万km |
日産 | リチウムイオンバッテリーの保証は特別保証の5年または10万km走行まで |
スバル | 新車登録時から5年間(ただし、走行距離10万km以内) |
以上のメーカーでは、バッテリーに対して「新車登録から5年間」または「走行距離10万km」という保証期間がついています。
ただし、保証される部品が違う場合もあります。
トヨタの場合
トヨタのバッテリーに対する保証は「新車登録から5年、または走行距離10万kmまで」となっています。
バッテリー以外にも以下のようなハイブリッド車の部品への保証がついており、安心感があるでしょう。
・ハイブリッドトランスアクスル
・スタータージェネレーター
・インバーター
・DC-DCコンバーター
・ハイブリッドコントロールコンピュータ
・バッテリーコンピュータ
・冷却装置
ホンダの場合
ホンダのバッテリーは「新車登録日から5年間(ただしその期間内でも走行距離が10万kmまで)」という保証がついています。
ただし、お客さま相談センターのホームページによると、「乗り方や運転環境によっても異なるが、車両と同様の耐久性を備えている」とされているため、万が一の保証だと考えてよいでしょう。
レクサスの場合
レクサスの場合、バッテリーの保証期間は「新車登録日から5年間(ただし、走行距離10万km以内)」です。
ただし、BEVバッテリーが使われている車のバッテリー保証は「新車登録日から10年または走行距離20万km」となっています。
それぞれのバッテリーは、保証書の内容に基づいて無料で修理可能です。
スズキの場合
スズキの場合、バッテリーはエンジン機構にあたるため特別保証の対象となり、「新車登録日から5年間・走行距離10万kmまで」の保証がついています。
また、新車購入時または初回・2回目の車検時に、スズキ延長保証制度「保証がのびた」に加入することで、最長7年の保証が受けられます。
日産の場合
日産では、リチウムイオンバッテリー(駆動用バッテリー)の保証が「5年または10万km走行まで」となっています。
想定されている通常の走行では、リチウムイオンバッテリーの劣化による交換は必要ないとされていますが、補機バッテリーは交換が必要なケースもあります。
正規の補機バッテリーを購入して交換したときには、25か月または4万kmの保証が追加されます。
スバルの場合
スバルの場合、バッテリーには「新車登録時から5年間(ただし10万km以内)」の保証がついています。
また、バッテリー以外にも以下のようなハイブリッド車の部品へも同様の保証が設定されています。
・電動オイルポンプ
・DC-DC コンバーター
・ハイブリッド制御装置
・駆動用モーター
・インバーター(駆動モーター用、電動オイルポンプ用)
・インテグレーテッドスタータージェネレーター(ISG) など
材料上あるいは製造上の不具合が発生した場合には、保証書に記載されている期間と条件に従って無料修理してくれます。
ハイブリッド車のバッテリーを交換する費用
ハイブリッド車に寿命があるといっても、バッテリーを交換すれば目安以上に走れる可能性があります。
また、メーカーの保証期間を超えても乗り続けてバッテリーが故障した場合にも交換が必要です。
駆動用バッテリーと補機バッテリーそれぞれの交換費用は以下のようになっています。
駆動用バッテリーの場合
メーカー | 車種 | グレード | 販売開始年 | 型式 | 新車購入年月 | 経過年月 | 現在走行距離 |
トヨタ | プリウス | A | 2017年 | DAA-ZVW51-AHXGB | 2017年11月 | 6年 | 7.0万km |
依頼する業者や車種・モデルによって費用が異なりますが、交換費用は15万〜40万円程度とされています。
駆動用バッテリーは、200Vという高電圧のバッテリーが使用されており、専門スタッフによる交換が必要です。
自分で交換を試みることがあるかもしれませんが、駆動用バッテリーはハイブリッド車にとって重要な部分であり、失敗すると車自体がダメになる危険性があることを理解しておきましょう。

専門的な知識や経験がない方には専門店への依頼がおすすめです。
補機バッテリーの場合
補機バッテリーの交換費用も依頼する業者や車種・モデルによって費用が異なりますが、数万円程度とされています。
自分で交換することも可能で、工賃が浮くため1万〜2万円程度に抑えられる可能性はありますが、ある程度の知識や経験が必要です。

少しでも不安がある場合はカー用品店や整備工場に依頼するほうがよいでしょう。
ハイブリッド車のバッテリーを長持ちさせる方法
ハイブリッド車のバッテリーを長持ちさせたいのであれば、以下のような対策をしましょう。
充電状態を確認し適度な運転をする
ハイブリッド車のバッテリーは、過充電や過放電の状態で放置しておくと劣化してしまいます。
放電状態での長期放置はサルフェーションという現象を引き起こす可能性があり、充分な充放電の反応が起こりにくくなってしまかねません。

過度な充電をする、0%に近い充電状態で1週間以上放置するなどは避け、適度な充電と運転を心がけましょう。
保管場所に注意する
ハイブリッド車のバッテリーは高温状態で放置しておくと劣化していきます。
できるだけ以下のような場所は避けて保管しましょう。
・直射日光が当たる
・密閉され高温になる

特に夏場は高温になりやすいため、より注意する必要があるでしょう。
バッテリーの寿命を考慮した中古ハイブリッド車の選び方
バッテリーの寿命を考慮して中古ハイブリッド車を選ぶのであれば、以下の2点に注意しましょう。
使用年数と走行距離を必ず確認する
中古ハイブリッド車は「新車登録から時間が経ちすぎていないもの」と「定期的に乗られているもの」を選ぶようにしましょう。
新車登録から時間が経過しているものだと、放電などの影響を受けてバッテリーが劣化している恐れがあります。
また、「走行距離が短い車のほうが寿命が長そう」と考えるかもしれませんが、ハイブリッド車のバッテリーにとって「乗りすぎ」も「乗らなさすぎ」のどちらでもよくありません。
保証期間の範囲内か
「保証期間が残っているか」もハイブリッド車を選ぶうえで重要なポイントです。
多くの国内メーカーで5年または10万kmという保証期間が設定されています。
仮にバッテリーが劣化していたとしても保証期間であれば無料で修理してもらえる可能性が高いです。

保証期間の範囲外であれば、バッテリーをどのくらいで交換しないといけないか、交換にはいくらくらいの費用がかかるのかについて確認しましょう。
ハイブリッド車の中古車探しならカーセブンにおまかせ!
中古車でも上述した2つに注意すれば、新車よりも低い予算でハイブリッド車を購入できる可能性があります。

試乗は店舗によっては可能なこともあるため、スタッフにご相談ください。
また、「探す時間がない」「高い買い物で失敗したくない」という方にはカーセブンのお探しコンシェルジュがおすすめです。
連絡先とお探しの車の条件を入力していただければ、お客様に合った車をスタッフが代わりに見つけます。

専門スタッフが、よりご希望の条件にあったハイブリッド車をご紹介いたしますので、お気軽にカーセブンにご相談ください。
よくある質問
ハイブリッド車の寿命は、基本的にバッテリーで決まります。ハイブリッド車のバッテリーは、駆動用バッテリーと補機バッテリーの2つです。
乗り方や車種などで変動がある可能性もありますが、駆動用の寿命が「約5〜8年または走行距離10万km」、補機の寿命が「約4〜5年」と言われています。
詳しくはこちらで解説しています。
一般的に、ガソリン車よりもハイブリッド車の寿命のほうが長いとされています。詳しくはこちらで詳しく解説しています。
多くの国内メーカーで「新車購入時から5年」または「走行距離10万kmまで」という保証期間が設けられています。各メーカーの対応についてはこちらで詳しく解説しています。
ハイブリッド車のバッテリーを交換する費用は、交換するバッテリーの種類や依頼する業者によって異なります。
駆動用バッテリーを交換する費用は「15万〜40万円程度」です。一方で、補機バッテリーを交換する場合は「数万円程度」の費用がかかります。
詳しくはこちらで解説しています。
ハイブリッド車のバッテリーはちょっとしたことに気をつけると長持ちさせられる可能性があります。特に「充電状態を確認し適度な運転をする」「保管場所に注意する」といった2点に注意するとバッテリーによいでしょう。こちらで詳しく解説しています。
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