オイル関連の異常を知らせるための警告灯「オイルランプ」。
「何か対処しないといけないことはわかるけれど、どうすれば元に戻せるのかわからない」とお困りの方もいらっしゃるでしょう。
オイルランプが点灯する原因はさまざまで、それぞれで対処法が異なります。間違った対応をすると、大きな事故につながる危険性もあるため、不安な場合はすぐに点検を依頼しましょう。
この記事でわかること
- ・オイルランプが点灯する原因
- ・オイルランプが点灯したときの対処法
- ・オイルランプを点灯させたまま運転するとどうなるか
オイルランプが点灯する原因によっては、長期間・多額の修理費が必要な修理になることもあります。
査定に出して新しく車を購入したほうがお得な場合もあるので、検討してみましょう。
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目次
車のオイルランプとは
車のオイルランプは、「油圧警告灯」とも呼ばれます。
点灯・点滅する原因はさまざまですが、オイル関連で異常が起こっているときに黄色か赤色に光り、運転者に点検を促します。

点灯した場合は、自分で原因を調査するか、専門業者に点検を依頼しましょう。
車のオイルランプが点灯する原因
車のオイルランプが点灯する原因は、主に以下の4つです。

オイルランプの点灯は、車の走行に大きな影響を与える重大な欠陥を伝えている場合もあります。エンジンの故障につながる損傷といった重症も考えられるので、その際は査定に出してみましょう。
エンジンオイルの不足
点灯する原因として1番に考えられるのが「エンジンオイルの不足」です。オイル上がりやオイル下がりとも呼ばれます。
エンジンオイルは、エンジンの動きを潤滑にさせる役割を持つもので、エンジン内部の冷却・防サビ・清掃などを担っています。
もし不足しているなら、エンジンのさまざまな動きが鈍り、焼きつきや異音、燃費性能の悪化などを引き起こす可能性があるため大変危険です。
エンジンの部品の摩耗によってエンジン内の気密性が弱まり、少しずつエンジンオイルが減っていきます。車ごとに規定量が決まっており、その量を下回ったことを通知するためにオイルランプが点灯します。
解決策としては、以下のことが挙げられます。
応急処置:エンジンオイルの補充
本格的な対処:エンジンオイルの交換
エンジンオイルの交換方法については、こちらで詳しく解説しています。
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エンジンオイルの漏れ
エンジンオイルが漏れている場合にも点灯する可能性があります。
オイル漏れの原因としては、以下のものが挙げられます。
・関連部品(バブルシール・ピストンリング・ドレンボルトなど)の劣化
・事故などによる部品(オイルパンなど)の損傷
オイル漏れは原因となっている部品を修理・交換することで解決する可能性が高いです。
車のオイルの漏れに関しては、こちらで詳しく解説しています。
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圧力センサーの故障
圧力センサー(オイルプレッシャースイッチ)とは、オイルの圧力の有無によって、エンジンオイルの流れを確認するセンサーのことです。
基本的には、油圧がかかっていない場合にオイルランプを点灯させる役割を担っていますが、圧力センサー自体が故障している場合にも点灯します。
原因としては、部品内の配線の断線や機械的な故障が挙げられます。

新品に交換することで直る可能性が高く、費用としては1万円程度が目安です。
オイルポンプの損傷
オイルポンプとは、オイルパン(エンジンオイルをためておく場所)からオイルを汲み上げ、エンジンにオイルを循環させる役割を持つものです。
故障により正常に機能していない場合は、オイルの循環がうまくいかず、油圧が低下してオイルランプが点灯します。
主な故障の原因は、オイルポンプ内に不純物がたまったことによる詰まりです。
オイルポンプの詰まりは、エンジンオイルやオイルフィルターを長期間交換していないことによって起こる可能性が高いです。故障した場合は、修理や交換をしなければいけません。

エンジンの交換ほど費用はかかりませんが、エンジンを取り出して修理・交換をする必要があるため、数万〜十数万円の費用がかかることもあります。
車のオイルランプが点灯したときの対処法
車のオイルランプが点灯したときは、以下のように対処しましょう。
すぐに安全な場所で停車する
点灯に気づいたときには、交通の邪魔にならないような安全な場所を見つけて停車しましょう。
オイルランプは、エンジンオイルの不足といったオイルの補充で解決するものから、修理業者を呼んでの応急処置や部品の交換が必要なものまで、さまざまな場面で点灯します。

対応が1歩遅くなれば大きな事故につながる可能性もあるため、安全が確保できる状態で停車してから点検することが求められます。
エンジンオイルの量を確認する
安全な場所に停車したあとは、エンジンルームを開けてオイルの量を確認しましょう。
エンジンオイルの確認方法は以下のとおりです。
【エンジンオイルが不足していた場合】エンジンオイルを補充・交換する
エンジンオイルの不足が確認できた場合は、応急処置として補充しましょう。エンジンオイルが規定量入れば、オイルランプが消える可能性が高いです。
ただし、エンジンオイルを追加するときは、現状入っているものを抜き、新しいものを追加することが推奨されています。
エンジンオイルを追加するだけでは、細かい金属片などの不純物が残ったままになり、いつかオイルポンプが詰まる可能性があります。
エンジンオイル不足でオイルランプが点灯したときは、一旦補充しておいて、後日に新しいエンジンオイルとの交換がおすすめです。
エンジンオイルの交換方法や費用については、以下の記事で解説しています。
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【エンジンオイルに問題がなかった場合】点検を依頼する
エンジンオイルが充分な量があった場合やエンジンオイルを補充してもランプが点きっぱなしだった場合は、エンジン内部で問題が起こっている可能性が高く、本格的な点検・修理が必要です。
オイルランプが点灯したまま長時間走行するのは危険なので、最寄りのメーカーやガソリンスタンド、修理業者で点検してもらうか、ロードサービスに修理業者の派遣を依頼しましょう。

点検してもらった後で、多額の修理費用がかかる場合は買い替えを検討してもいいでしょう。査定に出してみて、現在の車の価値を把握してください。
車のオイルランプの点灯を放置するとどうなる?
車のオイルランプが点灯したまま運転を続けると、以下のようなリスクがあります。

放置は危険なので、すぐに対処してください。
ノッキングが起こる
ノッキングとは、エンジンのパーツ同士がぶつかり金属音が鳴る現象です。
ノッキングの原因はさまざまですが、オイルランプの点灯に関するものでも起こる可能性があります。
「ガラガラ」や「カリカリ」といった音が聞こえた場合は、ノッキングである可能性が高いため、早めの対応が必要です。専門の業者に確認してもらいましょう。

車から異音がする場合は、エンジン以外の可能性もあります。もし通常の運転時には聞こえない音が聞こえた場合は不具合を疑いましょう。
車の異音別の症状については、以下の記事で詳しく解説しています。
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エンジンが故障する
ノッキングを放置したままにしていると、エンジンの故障につながります。
また、ノッキングが起こっていなくても、オイルランプの警告を無視することで、エンジンの故障が起こりえます。
オイルランプの点灯は、エンジンオイルがエンジン内を充分に循環できていないことを指す場合が多いです。
充分に循環できていない状態が続くと、「エンジンの焼きつきが起こる」「エンジンの冷却がうまく行えない」といった状態になり、エンジンが故障しかねません。
エンジンが故障した場合は、部品やエンジン自体の交換が必要となり、交換になると多額の費用がかかる可能性があります。

できるだけ早い段階で対処することで、悪化を防げることもあるので、オイルランプの点灯に気づいた時点で点検しましょう。
車両火災が起こる
オイルランプの点灯を長期間放置していた場合、最悪のパターンだと車両が燃える可能性があります。
令和4年の消防白書によると、車両火災の原因で最も多いものが排気系統からの出火です。そのなかでも、着火物の漏えいは約30%を占めており、大きな要因となっています。
オイルランプの点灯がオイル漏れを知らせるものであった場合、車両火災につながる危険性があります。

それ以外にも、部品の故障やエンジンオイルの不足によってエンジン内部からの出火もあり得るので、オイルランプの点灯を認識した時点で点検の依頼や修理といった対処をしましょう。
車のオイルランプの点灯を未然に防ぐためにできること
車のオイルランプは、日頃から気をつけることで点灯の心配をせずにいられる可能性があります。以下のことを行いましょう。
定期的な点検
日常的な点検を行うことで、大きな故障につながる前に対処できる可能性があります。
オイルランプ関連については、以下のような点を確認しましょう。
・エンジンオイルの量
・走行中や停車中にいつもと違う音が出ていないか
・車の下に黒っぽい水たまりができていないか

日頃からいろいろな場所をチェックし、少しでも「普段とどこか違うな」という点があれば点検してもらいましょう。
一定期間でのオイル交換
車のオイルは、定期的に交換することが推奨されています。
車によって交換頻度は異なりますが、走行距離であれば5,000〜10,000km、期間でいえば半年〜1年が目安とされています。
車のオイル交換については、以下の記事で詳しく解説しています。
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車のオイルランプの点灯に関する疑問
車のオイルランプは、点灯の状態が異なる場合があります。こちらでは、それぞれの症状別に解説します。
車のオイルランプがついたり消えたりするのはなぜ?
最も可能性があるものとして「油圧センサーの異常」や「一定期間オイル交換が行われていない」ことによる、センサーの反応が考えられます。
修理業者などに原因を調査してもらい、部品の修理やオイル交換をすることで改善する可能性があります。
車のオイルランプがたまにつくのはなぜ?
たまに点灯するときは、以下の原因が考えられます。
- 油圧センサーに異常が生じている
- オイルポンプが損傷している
- オイル漏れしており、内部で燃焼が起こっている

すぐに修理や点検を依頼したほうがいいでしょう。
エンジンオイルを補充しても、車のオイルランプが消えないのはなぜ?
オイルを補充しても点灯し続けている場合は、エンジン関連の部品が故障していることやエンジン内部で異常が起こっていることが考えられます。

点検してもらい、どこに異常があるのか特定してもらいましょう。
車のオイルランプの点灯がアクセルを踏むと消えるのはどういうとき?
オイルの油圧が低い場合でも、アクセルを踏むことでエンジンの回転数が上がり、油圧が一時的に正常値になることがあります。

オイルの油圧が低くなるような異常がどこかに生じていることが考えられるため、修理や点検を依頼するとよいでしょう。
車の買い替えならカーセブンにご相談ください!
車のオイルランプが点灯する原因はさまざまですが、エンジン系統に重大な損傷がある場合は、大きな修理費がかかる場合があります。
また、何度かオイル交換をしている場合は、走行距離が30,000〜50,000kmといった買い替えを考える時期かもしれません。

すぐに買い替える気はなくても、査定だけ受けてみるといいでしょう。
よくある質問
車のオイルランプが点灯するときは、エンジン関連のどこかに異常が生じている可能性があります。主に「エンジンオイルの不足」「エンジンオイルの漏れ」「圧力センサーの故障」「オイルポンプの損傷」という4つが原因として挙げられます。詳しくはこちらで解説しています。
エンジンオイルの補充や交換などで解決することもあるため、必ずしも買い替え時期とは言えません。ただし、エンジン自体の交換など、修理費用が高くなりそうな場合は、買い替えを検討してもいいでしょう。査定に出すことで、現在の車の価値を把握できます。
オイルランプがついたときの対処法として、まずはすぐに安全な場所で停車しましょう。停車できたら「エンジンオイルの量を確認」「エンジンオイルの補充・交換」「点検を依頼」することが挙げられます。詳しくはこちらで解説しています。
異常を伝えるオイルランプの点灯の仕方はさまざまで、つき方によって原因は異なります。詳しくはこちらで解説します。
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