トヨタのハイブリッドカー「プリウス」には、走行に必要な電力を蓄える「駆動用バッテリー」とハイブリッドシステムの始動、電子機器の制御や稼働を担う「補機バッテリー」の2種類が搭載されています。
基本的に、定期交換が必要なバッテリーは補機バッテリーです。ただし、故障などが生じている場合は、駆動用バッテリーの交換が必要になることもあります。
そのため、プリウスのバッテリーの交換をする場合は、バッテリーの基本的な寿命に加えて、異常が起きているサインも把握しておかなければいけません。

トヨタ プリウスのバッテリーを交換するときに困らないように、交換時期や交換にかかる費用を知っておきましょう。
この記事でわかること
- ・トヨタ プリウスのバッテリーを交換する時期
- ・トヨタ プリウスのバッテリーが寿命を迎える前兆
- ・トヨタ プリウスのバッテリーを交換する費用
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目次
プリウスには2つのバッテリーがある
プリウスには、「駆動用バッテリー」と「補機バッテリー」の2つのバッテリーが装備されています。
こちらでは、それぞれのバッテリーの特徴について紹介します。
走行に必要な電力を蓄える「駆動用バッテリー」
駆動用バッテリーは、プリウスを含むハイブリッドカーが走行するために必要な電力を蓄えておくためのものです。
ニッケル水素電池やリチウムイオン電池を使用することで、その特徴である高電圧で大容量になり、小型化や軽量化を実現しました。特に、リチウムイオン電池は、今後の主力製品として期待されているものです。
プリウスでは、リヤシート(後部座席)の下に設置されています。
電子機器の制御・稼働を支える「補機バッテリー」
補機バッテリーは、カーナビや電動ドアロック、電動ウィンドウの開閉などの電源として使用されるものです。このバッテリーがバッテリー上がりや不具合を起こしている場合、車のエンジンがかかりません。
補機バッテリーの位置はハイブリッドシステムの仕組み(モデル)によって異なり、それぞれ以下の位置にあります。
初代 | 助手席側のラゲッジルーム | ![]() |
2・3・4代目 | 運転席側のラゲージルーム下部の カバー内 |
![]() |
5代目 (2.0L車のみ) |
運転席側のラゲージルームの ラゲージサイドトレイ内 |
![]() |
PHEV | 運転席側のラゲッジルーム下部 | ![]() |
プリウスα | 運転席側のラゲッジルーム | ![]() |
画像引用元:【公式】トヨタ – 補機バッテリーの搭載位置

上のもの以外のプリウスに関しては、販売店で確認してもらうか、ボンネット内を確認しましょう。
プリウスのバッテリーの交換時期の目安
交換の目安はそれぞれのバッテリーで異なります。
バッテリーの種類 | 交換の時期の目安 |
駆動用バッテリー | 走行距離15万〜20万km (約10年) |
補機バッテリー | 約4〜5年 |

ただし、ハイブリッドカーのバッテリー寿命は、車の使い方や走行条件によって変化する場合もあるので、目安の期間や走行距離よりも短くなったり長くなったりする可能性もあります。
特に、次で紹介しているような症状が見られた場合は、目安の期間より短くてもすぐに点検してもらいましょう。
プリウスのバッテリーが寿命を迎える前兆や劣化のサイン
プリウスのバッテリーに異変が生じている場合、以下のような症状が見られます。
・点検を促すメッセージが表示される
・燃費が悪くなる
・「充電不足」というメッセージが出る
・「READY」という表示が点灯しない
・ハイブリッドシステムが立ち上がらない
・救援してもらったり、充電したりしてもすぐにバッテリーが上がる
・ヘッドライトなどの光が弱くなっていると感じる
・電動ウィンドウの開閉が遅い
・バッテリー液を補充しても、減りやすく不透明になってしまう

以上のような状態が確認できた場合は、点検した後に適切な処置を行いましょう。少しでも不安がある場合は、自分で勝手に判断するのではなく、専門の業者に依頼してください。
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劣化または寿命を迎えたプリウスのバッテリーを交換しない場合に起こりえるリスク
トヨタ プリウスのバッテリーは、駆動用バッテリー・補機バッテリーともに、走行に関する重要な役割を持つものです。
補機バッテリーが劣化・寿命を迎えている場合、「エンジンがかからなくなる」可能性があります。また、駆動用バッテリーは、車の走行を支える重要な役割もあるため、走行中に停止してしまうことも考えられます。

バッテリーが劣化している、寿命を迎えているといった場合には、早めの交換が必要です。
プリウスのバッテリーを交換する費用
初代プリウスの場合は、2代目や3代目のバッテリー交換よりも高くなる傾向にあります。
型式 | 費用の目安(バッテリー価格+工賃) |
初代 | 40万〜70万円 |
2〜5代目 |
駆動用:15万〜20万円 |
※上記の費用はあくまでも目安です。バッテリーの種類や交換の難易度によっては、高くなる可能性もあります。
補機バッテリーよりも駆動用バッテリーのほうが高電圧になるため高額です。

プリウスの場合、以下のトヨタのメーカー保証内に寿命を迎えた場合は無料で交換してくれます。
駆動用バッテリー
新車から5年間または10万km走行時点のいずれかの早いほうまで
補機バッテリー
新車から3年間または6万km走行時点のいずれかの早いほうまで
走行距離が10万kmを超えると、バッテリー以外にも部品の破損などが出てくることがあります。トラブルが起きる前に定期的な点検をして必要なタイミングで安全を考えた乗り換えを検討するといいでしょう。
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プリウスのバッテリーを自分で交換する方法
基本的に、バッテリーの交換は業者に依頼したほうが安心です。

専門知識がないままに交換作業をしてしまうと、故障や火災などが起こる可能性があるため、少しでも不安な場合は専門の業者に任せましょう。
プリウスの駆動用バッテリーを自分で交換するのはおすすめできない
駆動用バッテリーの交換は、業者が行う場合でも「電気自動車等の整備業務に係る特別教育」という7時間の講習を受けた人だけが行う作業です。
「高電圧で感電のリスクがある」「配線が複雑で、失敗した場合ほかの部分に悪影響を及ぼす可能性がある」といった危険があり、個人で行うには難易度が高いでしょう。

車に関する専門知識に自信がない方には自分での交換はおすすめできません。整備工場などの交換のプロに依頼することを推奨します。
プリウスの補機バッテリーの交換方法
補機バッテリーは、交換手順や注意事項を守れば自分でも交換できます。
ただし、接続を間違えるなど、正しい交換手順を踏まなかった場合は、「車に保存されたメモリーが消える」「スマートエントリー(キーの開錠ボタンを押さなくてもドアノブに触れるだけで車のロックを解除できる仕組み)が働かなくなる」などの可能性があります。

引火や車両火災のリスクもあるので、少しでも不安がある場合は専門業者へ依頼しましょう。
プリウスの補機バッテリーを交換する手順は以下のとおりです。
感電防止用の絶縁グローブ(ゴム手袋など)、スパナ、トルクレンチ、保護メガネなどを用意します。バッテリーには高電圧の電流が流れており、万が一素手で触れてしまうと感電する恐れがあります。また、バッテリーには、人体に悪影響を及ぼすリスクがある電解液が入っているので、保護メガネやマスクを使用して、皮膚などに付着しないようにする対策も必要です。
メモリーバックアップとは、バッテリーの代わりに電力を供給し、車に保存されたデータがリセットされるのを防ぐためのものです。バッテリー端子やシガーソケットなどに差し込んで使用します。データがリセットされても問題ないという方は、使用しなくても問題ありません。
必ずマイナス端子から取り外しましょう。プラス端子から外してしまうと、プラス端子が金属に触れた場合に火花が散り、感電や火災、死亡のリスクがあります。
ガス排出ホースとは、バッテリーが充電されるときに発生するガスを外へ逃すためのホースです。ホースをつけないと、火気を近づけたときに爆発の危険性があります。
新しいバッテリーは、所有するプリウスの規格にあったものを使用してください。「ケースサイズがあっている」「バッテリー容量が基準と同等以上」などのルールが定められている可能性があり、合わないものだと設置できないこともありえます。説明書のバッテリー交換に関する項目に記載されているので、確認しましょう。
プリウスのバッテリーを長持ちさせるためのコツ
バッテリーを使用することで消耗しますが、車を放置することでバッテリーが劣化していく可能性があります。
バッテリーを長持ちさせるためにも、週に1回・1時間以上走行することが大切です。
補機バッテリーは、車を走行させることで充電されます。定期的に走行することで、走行に必要な電力が充電された状態を保てるでしょう。
運転しないままで放置すると放電し、完全放電してしまうと「バッテリー上がり」という車が使用できない状態になることも考えられます。

「エンジンをかけておくだけでいいのでは?」と考えるかもしれませんが、アイドリング状態での放置は、電力を放電するだけになってしまうので、バッテリーを長持ちさせるコツにはなりません。
プリウスのバッテリー交換前には、車の買い替えも検討しよう
バッテリーの交換、特に駆動用バッテリーの交換には多額の費用がかかります。
また、駆動用バッテリーの交換時期は、走行距離15万〜20万kmともされており、車のさまざまな部分に不具合が生じる可能性もあります。

買い替えを検討している場合には、交換する前に査定を受けるといいでしょう。
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よくある質問
初代の場合は「40万〜70万円」、2代目以降の場合は、駆動用バッテリーが「15万〜20万円」、補機バッテリーが「3万〜6万円」が費用の目安になります。詳しくはこちらで解説しています。
駆動用バッテリーは「約10年」、補機バッテリーは「約4〜5年」とされています。ただし、バッテリーの寿命は、車の使い方や走行条件によって変化する場合もあるので、目安の期間や走行距離よりも短くなったり長くなったりする可能性もあります。詳しくはこちらで解説しています。
寿命間近、または故障しているバッテリーを交換しないままにすると、エンジンがかからなくなったり、走行中に停止するリスクがあります。
車のバッテリーは、車のすべての機能に関わる重要なものです。車の故障や感電のリスクといった多くの危険があるため、専門知識がない方にはおすすめしません。特に、駆動用バッテリーは、バッテリー自体の費用も高価なので、交換には慎重になりましょう。補機バッテリーであれば、車に関する知識があり必要な工具を揃えていれば交換できます。詳しくはこちらで解説しています。
方法としては、2つあります。
1つは「自分で交換」です。駆動用バッテリーを自分で交換すると故障などの大きなリスクがあるため、おすすめしません。補機バッテリーであれば、専門知識と工具があれば交換できます。
また、自分で交換することが不安な場合は「安価なバッテリーを購入し業者に取りつけてもらう」という方法もあります。持ち込みを不可としている業者もあるため、事前に確認してから購入しましょう。
トヨタのメーカー保証を利用するという手段もありますが、「駆動用バッテリーは、新車購入から5年または走行距離10万km」「補機バッテリーは新車登録から3年間、または走行距離6万kmのどちらか早いほう」といった条件つきのため、当てはまる場合にのみ利用可能です。
トヨタのメーカー保証範囲内であれば、無料で交換してもらえます。また、2024年3月末までは、初代プリウスの前期型に限り、無料での交換が行われていました。
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