ホイールの塗装は、DIYなら道具を揃える費用だけで済みます。業者に頼むよりも安くなるので、お金をかけずにホイール塗装をしたいならDIYを検討してみましょう。
自分でホイール塗装をするには、作業場所や時間の確保が必要です。下地処理から仕上げまで、慎重にこなさなければならない手順もあるので、難しく感じるかもしれません。適切な手順やコツと注意点を知って進めれば、出費を抑えてホイール塗装ができます。
仕上がりのきれいさを重視する場合は業者への依頼がおすすめです。キズの状態や塗装範囲なども考慮してDIYをするか業者に依頼するか判断しましょう。
この記事でわかること
- 【DIY or 業者】ホイール塗装はどっちを選ぶべき?
- DIYホイール塗装に必要な道具と費用を知ろう
- ホイール塗装をする手順は7段階!各工程のコツと注意点
目次
ホイール塗装はDIY?業者へ依頼?それぞれのメリット

ホイールはDIYで塗装することも可能です。費用が安く済むので、少しでも出費を抑えたいならDIYも検討してみましょう。
業者に頼むと安心感があることと、仕上がりがきれいである点がメリットです。見栄えが気になる場合には、業者に依頼するのもおすすめです。
DIYのメリットは費用が安く済むこと!
DIYはとにかく安くホイールを塗装したい方におすすめです。自分で塗装すれば道具代だけで済み、出費を抑えられます。
業者に依頼すると、ホイール4つの塗装で30,000~60,000円程度かかります。さらに、タイヤの脱着などがあると工賃が追加される可能性があり、決して安い金額で済むとはいえません。
DIYなら一度道具を揃えれば今後もホイールの塗装を自分でできるので、長い目で見てもお得です。

DIYのホイール塗装はプロに頼むよりも仕上がりが劣る可能性があり、作業スペースの確保などの手間もかかってしまうことが懸念点です。しかし、キズが小さい場合には塗装のムラが目立ちにくく、業者に頼むよりも短時間で直せる場合があります!
業者に依頼するメリットは仕上がりのよさと安心感
業者に頼むメリットは、高い技術力で仕上げてもらえることです。自分で塗装して失敗してしまうと、時間と道具代が無駄になる可能性もあります。
DIYに不安があるなら、費用はかかっても最初から業者に依頼するのがおすすめです。失敗や見栄えが悪くなる心配がなく、「きれいに仕上げてもらえる」という安心感があります。
自分でうまく塗装できなかった場合、修正する手間が増えて本来の工賃よりも高くなってしまうこともあります。キズの深さや塗装範囲の広さによって塗装が難しそうな場合は、まず業者への依頼を検討してみてください。

多少見栄えが気になっても費用を抑えたいか、費用はかかってもきれいに仕上げてもらいたいかで決めるとよいでしょう。
ホイール塗装のDIYに必要な道具
自分でホイールの塗装をするためには、いくつかの道具が必要です。
道具は選ぶものにもよりますが、4,000〜10,000円程度で揃います。状況に応じて必要になるものを含めても、15,000円程度で済むでしょう。
・耐水ペーパー(400番、800番、1000番~1500番、2000番):セットで1,000円程度
・脱脂用のシリコンオフやパーツクリーナー:500~800円程度
・マスキング用のテープやシート:100~200円程度
・塗料:1,000~3,000円程度
・クリア塗料:1,000~3,000円程度
・ホイール用の洗浄用具:1,000~3,000円程度
・手袋、マスクなど:200~500円程度
・パテ:1,000~2,000円→大きなキズの穴埋めをする場合
・サフェーサー:1,000円程度→キズの補修時やよりきれいに仕上げたい場合
・コンパウンド:1,500~2,000円程度→最後の仕上げで、よりツヤを出したい場合
DIYでのホイール塗装手順
自分でホイール塗装をする場合の手順を紹介します。ホイール塗装に初めて挑戦するなら、ホームセンターやカー用品店で手に入りやすいスプレー塗料を使うのがおすすめです。
ほかにスプレーガンやハケなどを使う方法もありますが、今回は専門性の高い道具が必要なく、より手軽なスプレー缶での塗装手順を紹介します。
1. ホイールをきれいに洗浄する
洗車用のカーシャンプーやクリーナーを使いホイールをきれいにしましょう。ブレーキの摩擦で生じる粉末の「ブレーキダスト」などがついた状態で作業を進めると、塗装がはがれる原因になります。きれいな仕上がりのために、塗装の前に念入りに洗っておいてください。
ホイールの形によっては細かい部分が洗いにくいので、細めの洗車ブラシがあると便利です。

メーカー | searise |
商品名 | 洗車ブラシ3本セット |
2. ホイールに足付けをする
足付けとは、紙やすりなどで細かいキズをつけて塗料が付着しやすいようにする下地処理です。きれいな状態のホイールなら1000番くらいの耐水ペーパーで全体をこすります。
キズがついているなら、目の粗い耐水ペーパーで削って出っ張りをなくしましょう。400~800番くらいがおすすめです。耐水ペーパーは数字の小さいほうが目が粗く、大きくなるほど目が細かくなります。
キズが大きく、凹みが目立つ場合はパテを使って埋めるときれいに仕上がります。

メーカー | NESHEXST |
商品名 | 耐水ペーパー11種33枚セット |
3. 塗装したくない部分にマスキングをする
塗料を塗らない部分には、マスキングテープやシートを貼って養生します。マスキングし忘れた部分には塗料がついてしまうので、広めの範囲に貼っておくと安心です。
タイヤを車につけたままの状態で塗装する場合、タイヤのゴムやブレーキディスク、車体にも塗料がつかないようマスキングしましょう。
忘れがちなバルブやナット穴、エンブレムなどもマスキングします。細かい部分はマスキングテープを使用し、広い面にはシートや新聞紙を使ってもよいです。
マスキングテープやシートは、ホームセンターなどで数百円から手に入ります。

メーカー | SOFT99(99工房) |
商品名 | マスキングシート |
4. 脱脂する
シリコンオフやパーツクリーナーなどで、ホイールの油脂を落とします。ここでホイールに付着した油脂成分を除いておかないと、塗料がはじかれてカラーがうまくのりません。
油分を落としたあとのホイールに素手で触れると手の油がついてしまうので、手袋をしてから作業しましょう。

メーカー | SOFT99(99工房) |
商品名 | 脱脂剤 シリコンオフ |
5.必要に応じてサフェーサーを塗布する
サフェーサーとは、塗料を定着しやすくさせる下地のことです。塗布する塗料の発色がよくなる効果や細かいキズをならす効果もあります。よりきれいに仕上げたいならサフェーサーを塗布しましょう。
キズの修復を行ったときは、面をならすためにもサフェーサーを使ったほうがムラになりにくいでしょう。パテを使った場合、パテが塗料を吸ってしまい仕上がりに影響するため、サフェーサーを使うのがおすすめです。
サフェーサーを塗ったあとは、耐水ペーパー1000番で水研ぎをします。水研ぎ後再度シリコンオフなどで脱脂すれば、下地処理は完了です。

メーカー | ホルツ |
商品名 | プラサフスプレーグレー |
6.カラー塗装・クリア塗装をする
サフェーサーが乾いたらカラー塗装を行います。一度にしっかりスプレーをしようとするとムラになりやすいので、スプレーは薄く何回にも分けて塗布してください。方向、速度、距離を一定に保つのがコツです。
重ね塗りする際は数分待ち、塗料が軽く乾燥してから塗り重ねていきましょう。カラーを重ねて好みの色味になったら、クリア塗装をして仕上げます。

メーカー | SOFT99(99工房 |
商品名 | ホイールカラーシルバー |
7.コンパウンドで仕上げ磨きをする
コンパウンドとは、研磨粒子が含まれた液体、またはペースト状の研磨剤です。クリア塗装が完全に乾いたあと、コンパウンドで磨くとツヤが出てきれいに仕上がります。

メーカー | ホルツ |
商品名 | コンパウンドリキッドミニセット |
ホイール塗装の注意点

DIYでのホイール塗装を、より安全に美しく仕上げるためには下準備や事前知識が必要です。塗装に入る前に知っておきたいポイントは以下の4点です。
・通気性のいい作業場を用意する
・塗料の種類を確認しておく
・ナットの当たり面を塗装しないようにする
・マスキングは剥がすタイミングに注意する
通気性のいい作業場を用意する
スプレー塗料を使うため、通気性のいい場所で作業しましょう。塗料を吸い込まないように、マスク着用で作業することも大切です。
スプレーは粒子が細かいため風があると吹きかけにくく、湿度が高いと乾きづらくなります。天気にも注意して行うのがおすすめです。

車庫や物置などの屋内で作業する場合は、換気できているか確認してから始めましょう。
塗料の種類を確認しておく
ラッカーやウレタンなど、種類によっては塗料同士の相性がよくないものがあります。
・ラッカー:強
・ウレタン:やや強
・油性(アクリル):やや弱
・水性(水性ウレタンを含む):弱
たとえば、ウレタン塗料のカラースプレーの上から、溶剤の強いラッカーのクリアを塗布すると塗り面が溶け出して見栄えが悪くなってしまいます。組み合わせに迷ったら塗料の種類を統一しましょう。
ナットの当たり面を塗装しないようにする
ナットの当たり面やナット穴全体は塗装しないように注意してください。
ナットの当たり面に塗料が付着すると、締めつけにより塗料がはがれ、ナットがゆるむ原因になることもあります。
塗装に充分な強度があれば問題ない可能性もありますが、自分で塗装する場合は塗らないほうが無難です。塗装前にマスキングすることをおすすめします。
マスキングは剥がすタイミングに注意する
マスキングを剥がすタイミングは塗料が乾く前です。完全に乾いてからだと塗装面も一緒にはがれてしまう可能性があるため、タイミングには注意しましょう。
マスキングは一気に剥がすと、塗料が乾く前でも塗装面が一緒に剥がれてしまうことがあるので、慎重に剥がすようにしてください。

せっかくきれいに塗装できても、最終段階で失敗してしまったら悲しいですよね。「塗料が乾ききる前にそっと剥がす」のを意識してみてください。
まとめ
ホイールの塗装は、自分ですれば業者に頼むよりも安く済みます。できるだけお金をかけずにホイール塗装をしたいなら、DIYに挑戦することも検討してみましょう。自分でうまく塗装できる自信がない場合は、業者に頼むのもおすすめです。
DIYでホイール塗装をする場合は手順が多く、難しく感じる部分もありますが、コツと注意点を知って慎重に進めればプロに頼まなくてもきれいに仕上げられるかもしれません。
手間をかけて塗装すればより車に愛着がわくはずです。興味のある方は、手順に注意してDIYしてみてください。
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