仮ナンバーとは、車検期間を過ぎて公道を走行できない車に、一時的な許可運行が行われた際に交付されるナンバーです。正式名称を「臨時運行許可」といいます。ただし、走行ルートが事前に決められるため、自宅から整備工場までの移動目的にしか利用できません。
仮ナンバーは、自治体の役場で申請できます。申請の手順や必要なものを把握して、スムーズに仮ナンバーを取得しましょう。
この記事でわかること
- 仮ナンバー申請に必要なもの
- 仮ナンバーの申請から返却までの手順
- 仮ナンバーの申請、取り付けて走行する際の注意点
目次
仮ナンバーの申請方法

画像引用元:【公式】臨時運行許可 – 北海道運輸局
仮ナンバーの申請は、以下の手順で行います。
1.自賠責保険を契約する
自賠責保険(自動車損害賠償責任保険証)とは、交通事故による被害者を救済するための保険であり、加害者が負う経済的負担を補填、対人賠償の確保を目的とした強制保険です。
自賠責保険が切れている車は、仮ナンバーを申請できません。公道を走行する際には自賠責保険への加入義務があるため、保険が切れている場合は契約を行いましょう。
自賠責保険は、以下の場所で加入手続きが行えます。
- 車の販売店
- 損害保険会社の支店
- 車の修理工場
車を購入した場所で、保険の加入ができるか相談するとよいでしょう。仮ナンバー申請の際は、自賠責保険証の原本の提出が必要です。
2.必要書類を準備する
仮ナンバーを申請するためには、以下の書類が必要です。
- 有効期限内の自賠責保険証の原本(コピーは不可)
- 運転免許証などの本人確認書類
- 仮ナンバーをつけて走る車の確認書類いずれかひとつ(車検証、登録識別情報等通知書または抹消登録証明証、自動車通関証明書、登録事項証明書、 軽自動車検査証返納証明書など)
- 申請書(役場の窓口または役場のwebサイトにて入手可能)
申請書はパソコンで閲覧、印刷ができます。役場の窓口へ行く前に、印刷した申請書に必要事項を記入しておくと申請がスムーズです。
自治体により異なりますが、手数料が1車両750円前後かかります。
3.市区町村の役場で申請する
書類を揃えたら、役場の窓口へ行き仮ナンバーの申請をしましょう。
申請書をwebサイトで入手していないときは、窓口で受け取り記入します。
申請書には、仮ナンバーをつけて走行するルートを記載します。「◯◯市△△町~◯◯市✕✕区」といったように、発着地点の具体的な地域名を記載するため、行き先の住所を事前に把握しておくとスムーズです。高速道路を利用する際は、その旨も記載します。

仮ナンバーの申請に必要な書類や、注意事項が知りたいときは「◯◯市 仮ナンバー申請」と検索して調べておくとよいでしょう。
4.仮ナンバーを受け取る
申請が完了したら、仮ナンバーと許可証を受け取ります。
仮ナンバーは前後に取りつけるナンバープレートが2枚、許可証はダッシュボードなど外から見える位置に置いて走行します。
仮ナンバーをつけて走行する目的が終了したら、役場に返却をしましょう。
仮ナンバーを申請する際の注意点

仮ナンバーの申請、走行する際には、以下の注意点を把握しておきましょう。
- 役場の開庁時間しか申請できない
- 仮ナンバーの有効期限は5日間
- 申請ルート以外は通行できない
- 仮ナンバーを紛失すると弁償金がかかる
役場の開庁時間しか申請できない
仮ナンバーの申請は役場の開庁時間しか対応していないため、土日祝日や年末年始に申請をすることができません。
平日の開庁時間に役場へ足を運べないときは、代理人に依頼するとよいでしょう。申請を代理人に依頼する際は、委任状と本人、代理人それぞれの本人確認書類が必要となるケースもあります。
仮ナンバーの有効期限は5日間
仮ナンバーの有効期限は、申請した日を含めて最長で5日間です。
車検を受けた車は仮ナンバーが必要ないため、取り外して走行しても問題はありませんが、有効期限内に返却することを忘れないようにしましょう。
申請ルート以外は通行できない
仮ナンバーをつけて走行する際は、申請書に記載したルート以外は通行できません。さらに、申請した役場がある市区町村を出発、到着または経由しない場合は申請が不可能です。
仮ナンバーをつけた車は、許可を受けた経路や目的以外で使用してはいけないため、このようなルールが設けられています。
仮ナンバーを紛失すると弁償金がかかる
万が一仮ナンバーを紛失した際は、警察への届け出と、役場の窓口への連絡をしましょう。
仮ナンバーが返却できない場合は、弁償金がかかります。返却のし忘れや紛失には充分注意しましょう。
仮ナンバーの取付方法

ナンバープレートは、前後で取り付け方が異なるため、それぞれ別の方法で取りつけます。
フロントは、ナンバープレートを固定するビスの脱着が可能です。ビスを取り外し、ナンバープレートを取り外したうえで、仮ナンバーを装着します。
リヤは、ナンバープレートを固定するビスの脱着ができません。そのため、透明のテープなどを使い、ナンバープレートのうえに仮ナンバーを装着します。走行中に取れてしまわないよう、しっかりと固定しておきましょう。

仮ナンバーの取り付けが面倒だからといって、ダッシュボードに置くなど不適切な取り扱いはしないでくださいね!許可証はダッシュボードに置き、外側から見えるようにしておきましょう。
よくある質問
仮ナンバーの申請は、本人以外が申請しても構いません。
その場合は委任状と、本人と代理人それぞれの本人確認書類が必要となるケースもあります。対応は自治体により異なるため「◯◯市 仮ナンバー申請」と検索をして、市区町村の役場のwebサイトを確認しましょう。
自治体により異なりますが、申請の手数料として750円前後かかります。
自賠責保険が切れている場合は、自賠責保険に加入する期間分の保険料も必要です。
車検を受ける業者に、キャリアカーなどを使って車を引き取って運んでもらいましょう。
車検切れの車は、自動車販売店や整備工場の担当者であっても運転することはできません。
まとめ
車検が切れてしまっても、仮ナンバーを申請すれば、自宅から整備工場や車の販売店まで走行できます。自賠責保険が切れている場合は、再度加入する必要はありますが、取得が難しい書類などはないため簡単に申請できるでしょう。
車検が切れた車に長年乗っている、部品交換が必要で車検代が大きくなりそうなときは、車を買い替えるのも手段のひとつです。
車検を受ける費用を車の購入に充てられるため、「そろそろ新しい車に乗り換えたい」と考えている人はぜひご検討ください。
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