トヨタ シエンタは丸みのあるデザインと乗りやすさが魅力のコンパクトミニバン。燃費のよさにも定評があり、ハイブリッド車を選べばより高い燃費性能を発揮します。
この記事では、シエンタのグレードごとのカタログ燃費と実燃費を、競合車種と比較しながら紹介します。
シエンタのガソリン車とハイブリッド車の違いや、それぞれの維持費シミュレーションもまとめてているので、ぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
- ・シエンタの燃費と競合車種の比較
- ・シエンタの維持費シミュレーション
- ・シエンタの魅力と注意点

ライバル車である「フリード」「ソリオ」「ライズ」と比較したい人も注目です!
目次
シエンタの燃費をチェック!競合車種とも比較

画像引用元:【公式】シエンタ|トヨタ
シエンタはコンパクトミニバンのなかでも特に燃費性能の高さが魅力の車種です。ハイブリッドモデルで特に高い燃費を実現しています。
ここでは、シエンタのグレードごとのカタログ燃費と実燃費、競合車種との比較を紹介します。

燃費はガソリン代に直結するため、車の維持費にも影響します。購入前にしっかりとチェックしていきましょう!
シエンタのカタログ燃費
シエンタのグレードごとのカタログ燃費を見てみましょう。
▼ハイブリッド車
グレード |
駆動方式 |
乗車人数(人) |
カタログ燃費 |
Z | 2WD | 5 | 28.4km.L |
7 | 28.2km/L | ||
4WD (E-Four) |
5 | 25.3km/L | |
7 | 25.3km/L | ||
G | 2WD | 5 | 28.4km/L |
7 | 28.2km/L | ||
4WD (E-Four) |
5 | 25.3km/L | |
7 | 25.3km/L | ||
X | 2WD | 5 | 28.8km/L |
7 | 28.5km/L | ||
4WD (E-Four) |
5 | 25.3km/L | |
7 | 25.3km/L |
▼ガソリン車
グレード |
駆動方式 |
乗車人数(人) |
カタログ燃費 |
Z | 2WD | 5 | 18.4km/L |
7 | 18.3km/L | ||
G | 2WD | 5 | 18.4km/L |
7 | 18.3km/L | ||
X | 2WD | 5 | 18.4km/L |
7 | 18.3km/L |
2022年8月から販売されている現行型のシエンタは、ハイブリッド車またはガソリン車を選べます。ハイブリッド車は2WDとE-Four、ガソリン車は2WDのみの設定です。上表を見ると、ハイブリッド車の5人乗り、2WDが最も燃費がいいことがわかります。
E-Fourとは?
ハイブリッド車に採用されている駆動方式。機械式4WDとは機構および性能が異なり、前輪をエンジンとフロントモーター、後輪をリヤモーターで駆動する電気式4WDシステムです。
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シエンタの実燃費
車の燃費のまとめサイト「e燃費」によると、2023年2月現在のシエンタ2WDの実燃費は以下の通りです。
▼シエンタの実燃費(WLTCモード)
動力・駆動方式 | 実燃費 |
ガソリン・2WD | 10.94km/L |
シエンタのガソリン車、2WDのカタログ燃費は18.3〜18.4km/Lでしたが、実燃費では10.94km/Lとなっています。
実燃費は実際に走行した数値のため、カタログ燃費より実燃費のほうが燃費性能は低い値になることが一般的です。

実燃費はカタログ燃費よりも低いに値になることを想定しておきましょう!
競合車種との燃費比較
シエンタと比較されやすいコンパクトミニバン「フリード」「ソリオ」「ライズ」との燃費を比較してみましょう。
▼競合車種との燃費比較
車種 |
動力・駆動方式・乗車人数(人) |
カタログ燃費 |
トヨタ シエンタ | ハイブリッド、2WD、5 | 28.4km/L |
ホンダ フリード | ハイブリッド、2WD、6 | 20.9km/L |
スズキ ソリオ | マイルドハイブリッド、2WD、5 | 22.3km/L |
トヨタ ライズ | ハイブリッド、2WD、5 | 28.0km/L |
4車種のカタログ燃費を比較すると、シエンタの燃費性能の高さが目立ちます。

競合車種のなかではライズも燃費がいいですが、カタログ燃費で比較するとシエンタがより燃費性能が高いことがわかりますね!
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シエンタの燃費を向上させる方法
・加減速の少ない運転を心掛ける
・発進時は緩やかにアクセルを踏む
・減速時は早めにアクセルを離す
・タイヤの空気圧を適正に保つ
・重量のある荷物を積み込んだままにしない
・ドライブモードセレクトスイッチをエコモードにする
車の燃費は走行条件や運転の仕方によっても異なります。たとえば、急発進や急加速はエンジンの回転数が高くなり、必要以上の燃料を消費します。燃費を向上させるには、なるべく一定の速度で穏やかな運転を心掛けることが大切です。
また、シエンタ走行モードを選択できる「ドライブモードセレクトスイッチ」を活用することもおすすめです。「エコモード」を選択すると、アクセル操作に対する駆動力が穏やかになったり、エアコンの効き具合を抑えたりして燃費の向上に役立ちます。
シエンタの維持費をシミュレーション
車を維持するにはガソリン代のほかにも、税金や保険、メンテナンス費用などがかかります。シエンタの維持費が気になる人は、購入後にかかる年間・月間の維持費をシミュレーションしてみましょう。
シエンタのハイブリッド車とガソリン車の維持費では、ガソリン代と車検法定費用が異なります。ハイブリッド車はエコカー免税対象となるため、車検法定費用に含まれる自動車重量税が減税されます。

ハイブリッド車とガソリン車ではどのくらい維持費が変わるのか、比較してみましょう!
▼シエンタ(比較基準:2WD、5人乗り)
仕様 |
ハイブリッド |
ガソリン |
カタログ燃費 |
28.8km/L |
18.4km/L |
ガソリン代 |
約56,000円 |
約87,000円 |
自動車税 |
30,500円 |
30,500円 |
任意保険 |
約35,000円 |
約35,000円 |
車検法定費用 |
約30,000円 |
約38,000円 |
車検点検料金 |
約24,000円 |
約24,000円 |
メンテナンス・消耗品費用目安 |
約30,000円 |
約30,000円 |
年間維持費合計 |
約206,000円 |
約245,000円 |
月間維持費合計 |
約17,000円 |
約20,000円 |
※燃費は実燃費の下限値をもとに計算しています。
※年間走行距離10,000km、レギュラーガソリン160円/Lで計算しています。
※自動車税は2023年2月1日以降に購入したとして計算しています。
※任意保険は補償内容によって変動します。
シミュレーション結果によると、シエンタ ハイブリッド車の年間維持費は約20万6千円、ガソリン車の年間維持費は約24万5千円です。ハイブリッド車のほうが年間3万9千円ほど維持費が抑えられることがわかります。

上表の項目以外にも、駐車代や高速道路の利用代金が必要となるケースもあります。シミュレーションはご自身のライフスタイルにあわせて行いましょう!
シエンタのハイブリッド車・ガソリン車の違い

画像引用元:【公式】シエンタ|トヨタ
シエンタのハイブリッド車とガソリン車では、燃費と車体価格が異なります。ハイブリッド車は燃費がいいぶんガソリン代を抑えられますが、車体価格はガソリン車よりも高くなります。
ハイブリッド車:238万〜310万円
ガソリン車:195万〜256万円
また、ハイブリッド車はガソリン車よりも装備が充実しています。
・アクセサリーコンセント
・トヨタチームメイト
・パノラミックビューモニター
アクセサリーコンセントは、車内で合計1,500Wの電気製品を使用できます。スマホやパソコンの充電はもちろん、小型冷蔵庫や電気毛布も使用できるので車中泊などのアウトドアを楽しむときも便利です。
トヨタ チームメイトでは、スイッチを押すだけで駐車操作を支援してくれるので、スムーズな駐車を行えます。さらに、パノラミックビューモニターを利用すれば、駐車時に、モニターでしっかりと安全確認ができます。
また、環境性能が優れたハイブリッド車はエコカー減税を受けられるので、自動車重量税が安くなることもメリットです。

ガソリン車かハイブリッド車どちらを選ぶかは、初期費用と維持費のバランスや機能面の違いを見て検討しましょう!
シエンタの魅力と知っておきたい注意点
ここでは、シエンタの燃費以外の魅力や注意点、おすすめな人を紹介します。
乗り降りのしやすさとスムーズな走行性が魅力
シエンタはスライドドアなので乗り降りのしやすく、小さな子どもがいる家族に人気です。開口部が広いので、買い物した荷物の積み下ろしも楽にできます。
また、シエンタは5人乗りと7人乗りがあり、どちらも多彩なシートアレンジが可能です。7人乗りでは4つのモードにアレンジでき、5人乗りは2列シートで、セカンドシートを格納すると3つのモードにアレンジできます。
最小回転半径は5.0mとミニバンのなかでも特に小回りしやすい車種であり、狭い道路でもスムーズな走行が可能です。
次世代の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense(トヨタセーフティセンス)」が標準装備なので、安全も期待できます。
シエンタの購入前に知っておきたい注意点
シエンタは、グレードやエンジン(ハイブリッドかガソリン)によって、装備されている機能が異なります。ガソリン車の場合、メーカーオプションでもつけられない機能があるので、自分の欲しい機能が備わっているグレードを選ぶことが大切です。
たとえば、車内での家電利用に便利なアクセサリーコンセントは、ガソリン車には対応していません。

グレードを選ぶときは、必要な機能を踏まえたうえで考えることがおすすめです!
シエンタがおすすめな人
・大人数で乗車する機会が多い
・ベビーカーや自転車などの大きな荷物を載せる
・燃費性能の高いコンパクトミニバンが欲しい
大人数で乗車する機会が多い人には、3列シート・7人乗りのシエンタがおすすめです。家族など、4人以内の家族で使うのであれば、2列シート・5人乗りを選べば、荷スペースも広々と使えて、レジャーなどのお出かけにも便利です。
コンパクトミニバンのなかでも燃費を重視する人は、ぜひシエンタを検討してみてください。
トヨタ シエンタ
車両本体価格196.0万円
支払総額205.6万円
諸費用9.6万円
トヨタ シエンタ
車両本体価格129.0万円
支払総額139.4万円
諸費用10.4万円
トヨタ シエンタ
車両本体価格195.4万円
支払総額210.5万円
諸費用15.1万円
トヨタ シエンタ
車両本体価格162.7万円
支払総額179.6万円
諸費用16.9万円
シエンタの競合車種をチェック
タフトと比較されることの多いミニバン「フリード」「ソリオ」「ライズ」の特徴も見ていきましょう。
フリード

画像引用元:【公式】Honda公式サイト
ホンダ フリードは2022年ミニバン販売台数No.1の人気車種。コンパクトだけどゆったりとした室内空間には使いやすい荷室・収納があり、両側パワースライドドアが全車種標準装備されていることもあり、子育て世代に使いやすい車です。
グレードにより6人乗りと7人乗りを選択できますが、グレードによって選べる乗車人数が異なります。
フリードには兄弟車のフリード+もあり、乗車人数と3列シートのフリードとバックドアの構造、床面構造が異なります。フリード+は5人乗り(2列シート)で荷室が広く、開口部地上高も低いため、重い荷物を載せやすいことが特徴です。
安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダセンシング)」を搭載しているので、安全で快適な運転を楽しめます。

両側パワースライドドアが欲しい人、荷室や収納の使いやすさを重視する人におすすめです!
ホンダ フリード
車両本体価格179.0万円
支払総額191.7万円
諸費用12.7万円
ホンダ フリード
車両本体価格89.0万円
支払総額102.0万円
諸費用13.0万円
ホンダ フリード
車両本体価格120.5万円
支払総額136.1万円
諸費用15.6万円
ホンダ フリード
車両本体価格186.2万円
支払総額199.7万円
諸費用13.5万円
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ソリオ

画像引用元:【公式】ソリオ | スズキ
スズキ ソリオは同社で人気の軽自動車ワゴンRワイドをベースとして発売されたコンパクトトールワゴン。2022年12月からはハイブリッドを搭載したソリオの「HYBRID SZ」、ソリオ バンディットの「HYBRID SV」が発売されました。
HYBRID SVは、従来のHYBRID MVの燃費19.6km/Lを上回る、22.3km/Lを実現したので、燃費を重視したい人にもおすすめです。
スズキの自動車に搭載している先進安全技術「スズキセーフティサポート」が全車種に装備されているので安全性も期待できます。
また、ソリオは2トーンカラーを含むカラー展開が豊富にある点も魅力です。

燃費性能を重視する人、車体のカラーにこだわりたいにおすすめです!
スズキ ソリオ
車両本体価格39.6万円
支払総額49.8万円
諸費用10.2万円
スズキ ソリオ
車両本体価格118.3万円
支払総額132.7万円
諸費用14.4万円
スズキ ソリオ
車両本体価格92.7万円
支払総額99.4万円
諸費用6.7万円
スズキ ソリオ
車両本体価格151.9万円
支払総額164.8万円
諸費用12.9万円
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ライズ

画像引用元:【公式】ライズ | トヨタ
トヨタ ライズはオフロード色を強くしたデザインのコンパクトSUV。見た目も乗り心地もこだわりたいという人から支持を集めています。
ライズはグレードごとに装備やエクステリア・インテリアの違いはさまざまで、特に上位グレードが人気です。
2021年11月にハイブリッドモデルが登場し、新開発のハイブリッドシステム「e-SMARTハイブリッド」が搭載されています。

SUVらしいデザインが好きな人、乗り心地にこだわりたい人におすすめです!
トヨタ ライズ
車両本体価格184.4万円
支払総額194.7万円
諸費用10.3万円
トヨタ ライズ
車両本体価格210.0万円
支払総額223.4万円
諸費用13.4万円
トヨタ ライズ
車両本体価格172.3万円
支払総額179.7万円
諸費用7.4万円
トヨタ ライズ
車両本体価格209.7万円
支払総額217.4万円
諸費用7.7万円
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シエンタは新車と中古車どちらがいい?
ここではシエンタの新車と中古車どちらを購入するか悩む人に向けて、選ぶポイントを紹介します。
こだわりの1台が欲しい場合は新車がおすすめ
シエンタは新型と旧型で機能や性能、エクステリアが異なります。新型シエンタは全長、全幅は旧型と同じですが、全高は20mm高くなっていることが特徴です。
新車であればオプションを自由に選べるので、自分好みのシエンタに乗ることができます。
ハンズフリー機能搭載など、快適性能もパワーアップしているので、最新機能が搭載された新型を選ぶなら新車がおすすめです。また、新型のハイブリッド車は旧型と比較して燃費性能も向上しています。
車体価格を抑えたい場合は中古車がおすすめ
色やオプションなどが限られますが、好みのものを見つけられれば車体価格を抑えてシエンタに乗ることができます。
中古車で燃費を重視するなら2代目モデルの「シエンタ ファンベース」がおすすめです。新型シエンタ ガソリン車の実燃費は10.94km/Lで、シエンタ ファンベースは13.76km/Lなので、実燃費を比較すると新型よりも燃費がいい傾向があります。
カーセブンのクルマお探し代行では、希望のお車探しを専門スタッフがサポートいたします。日々在庫状況が変動していますので、最新情報はスタッフまでお問い合わせください。
よくある質問
シエンタ4WD(E-Four)のカタログ燃費は25.3km/Lです。2WDと比較すると燃費は低いですが、それでもミニバン 2WDのなかでは充分な燃費性能を発揮します。
詳しくは「シエンタのカタログ燃費」をチェック。
ハイブリッド車2WDのカタログ燃費は25.3〜28.5km/L、実燃費は18.3~18.4km/Lです。実燃費はカタログ燃費よりも8〜10km/Lほど低い傾向があります。 詳しくは「シエンタの実燃費」をチェック。
シエンタのハイブリッド車とガソリン車は、車体価格と維持費、性能が異なります。ハイブリッド車のほうが燃費がいいためガソリン代を節約できますが、車体価格はガソリン車よりも40万円ほど高く設定されています。
燃費を重視する人や維持費を抑えたい場合、静寂性を求める場合はハイブリッド車、車体価格を抑えたいのであればガソリン車がおすすめです。
詳しくは「シエンタのハイブリッド車・ガソリン車の違い」をチェック。
シエンタで最も燃費がいいのは、ハイブリッド車のXグレード 2WDの5人乗りです。なお、Xグレードの7人乗りは、ハイブリッド車・ガソリン車ともに2023年4月以降の生産予定となっています。
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